谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 猫と庄造と二人のおんな

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    猫と庄造と二人のおんな
    (和書)2010年02月12日 19:23
    1951 新潮社 谷崎 潤一郎


    最近、谷崎潤一郎が好きになって猫も大好きなので楽しみにしていました。

    猫との関係がとても面白い。

    良かったです。

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    2020年09月25日
  • 金色の死

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    金色の死―谷崎潤一郎大正期短篇集
    (和書)2010年02月10日 22:49
    2005 講談社 谷崎 潤一郎


    良い短篇集だった。以前に読んだことがあるのが何作かあった。

    「小さな王国」は柄谷行人「日本精神分析」に入っていてそこで読んだことがある。

    「金色の死」は印象深い作品だった。

    それぞれ良い作品で、はずれがなく楽しめた。

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    2020年09月25日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    鍵・瘋癲老人日記
    (和書)2010年01月27日 19:30
    1968 新潮社 谷崎 潤一郎


    随分前に読んだ本で、柄谷行人が「瘋癲老人日記」について触れていて、その時から読んでみようと思っていたのです。

    カタカナと言うところが、読めるかどうか心配だったけど、この作品に関しては非常に読み易く良かった。

    「鍵」「瘋癲老人日記」のエロティシズムがとてもユニークで面白い作品だった。

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    2020年09月25日
  • 卍(まんじ)

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    これさー、90年前の作品だよね?ってくらい、面白かった。
    谷崎潤一郎のこういう話、めちゃくちゃ面白いよね。痴人の愛的な感じでよかった。

    ただ、あまりにも倒錯的、悪魔主義的だなと思うので、私は痴人の愛の方が好きだな

    光子×園子、光子×孝太郎…
    最後に服薬自殺を3人で図って、生き残ったのは園子なんだけど、園子が「自分だけ生き残ったのが悔しくて」って言ってたけど、それが光子の策略なのではと思うみたいなことで、死してなお、光子は園子の心を縛り続けるのか、と……すごい女だな。園子・孝太郎夫妻に薬を飲ませて続けたりとか……

    こんな女、現実にいたらめちゃくちゃ怖いよね

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    2020年08月08日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    深謀遠慮、権謀術策、邪推の果て。

    ふたりの女という題名が生々しさを際立たせる。

    およそ愛玩動物、ペットは飼い主をはじめとしたヒトの感情、無意識に抑圧された欲求・願望・葛藤を投影させる。

    その意味では、現実と心性の中間領域たる存在だろうと思う。

    正造とふたりの女、都合3名だがそれぞれ、猫のリリーに自身の感情を投影させる。

    嫉妬心、愛して欲しいという欲求、自由でいさせてほしいという葛藤がこの物語では投影される。

    個人の感情を投影する対象として、リリーは機能しているようだ。

    他方で、ある場合には愛玩動物は夫婦仲を取り持つ機能を果たす。

    夫婦とはいえ、別々の個人、主観をもつヒトであるか

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    2020年07月13日
  • 春琴抄

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    深く美しい主従関係を描いた小説という印象を受けた。語りが当事者ではないため、春琴伝を頼りに2人の関係性を明らかにしていくようであるが、この書物自体が信憑性が高いとは言い難いため真実と断言することはできない。しかし、この書物を作った佐助にとっては紛れもない真実であったのだろう。春琴への崇拝は最後まで彼らを主従たらしめたが、実態は夫婦のような関係性であったこと。しかし契りを結ばなかったことが個人的に好ましく思う。佐助はどんな苦行であれども耐えうることができたが、春琴が春琴でなくなることだけは耐えられなかったのである。身勝手な従者の思いが人間らしくて良い。

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    2020年07月07日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    谷崎潤一郎のフェティシズムを、存分に味わうことが出来る1冊。

    よくもまぁ、こんなに書けるものだ…こんなの、谷崎じゃなければ、思い付かないだろう。
    趣味炸裂、と言ったところか。

    どの話に出てくるフェティシズムの対象も、よくよく観察しないと書けないぞこれは…実際、どうやって書いたのだろうか。観察しながら書いたのか、それとも想像しながら書いたのか。

    いやはや、どの作品もすごいけれど、やはり富美子の足がすごいな。足の話だけで何ページ使うんだ。素晴らしい。
    自分の命と女の踵を天秤にかけ、後者の方が尊い、踵のためなら喜んで死ぬ….素晴らしいほどの脚フェチ。谷崎潤一郎ほどの脚フェチはいないだろうな。

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    2020年07月06日
  • 変身綺譚集成

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    癖のある趣味の短編が多く並ぶ作品集。ともすれば忌避してしまいそうなものでも余計な表現がなく、誤読することない明快な表現はさすが。
    平易に見えてしまうのは洗練を極めたためか。

    浅草の異空間表現であるとか、これまた癖のある登場人物であるとか、「谷崎さん、オスキデスネー」な趣味であるとか。必ずしも人間が变化する話ばかりでなく、エッセイと思われるものも多く収録されている。

    特別ワクワクするわけではないけれど、ふむふむはできる1冊。

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    2020年07月01日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    猫派ではないので、題名は知っていたものの読み残していた本書だが、〈愛猫家必読〉、「男に愛され女に憎まれたリリーの運命や如何に……?」等のオビが巻かれていたので、つい手に取ってしまい、読むことになった。

    先ずは大阪弁のやり取りが読んでいてとても心地良く、さすがに大谷崎の文章と、改めて感じ入った次第。

    そして、リリーを巡って繰り広げられる庄造と先妻、後妻との間の嫉妬や愛憎を混じえたやり取りが面白い。

    何か底意があることを窺わせる、先妻から後妻宛ての猫を譲って欲しいとの手紙で読者の興味を引きつけると、庄造が飼い猫リリーに小鯵の二杯酢を与える描写が続くが、愛猫家でなくとも、可愛がるとはこういうこ

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    2020年06月28日
  • 新装版 細雪 中

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    よく京都の人は(「ぶぶ漬けどうどす?」のエピソードに代表されるように)本音を出さないとか言葉に裏があるとか言われるけど、「細雪」を読んで思うのは、こうした傾向はもともとは京都に限らず関西の上流社会一般にみられたもので、京都人がそうした戦前の関西上流社会の雰囲気を色濃く残している一方、大阪神戸その他の地域ではこうした気質が失われてしまったのに過ぎないのではないかと思ったりしたのだが違うかな。

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    2020年06月14日
  • 新装版 細雪 上

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    少し前に読んだ「罪と罰」のロシア貧乏文学の余韻が頭の中に未だこびりついていたので、こういう戦前の品の良い上流階級の描写が心地いい。ただ単に経済的に豊かというだけでなく、品があるというところがいい。
    それにしても、野村とのお見合いは本当にイライラした。よく最後まで感情を表に出さずに堪えきれるもんだ。自分ならすぐ顔に出てしまうに違いない。そのへんが彼らと私との品格の差か。

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    2020年06月14日
  • 細雪(中)

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    まさか板倉さんが、、続きはどうなるんでしょう!?
    中巻で印象に残った場面は、出水時の板倉と奥畑の対応を比較して「人間の真価はああいう際に本当によくわかるものである」となった場面で、まさにその通りだと思った。非常時の対応は、その人の普段の行いや心持ちが如実に現れる場面である。誠実な人間は、普段からそのような行いを自然と行なっているもので、自身の行動の戒めにもなる一説であった。

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    2020年06月07日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    題名の通り、主な登場人物は3人と1匹だが、この物語の主人公はリリー(猫)と言ってとよいかもしれない。読んでいると分かるが、リリーはただ平凡な毎日を過ごしたいだけなのに、周りがそれぞれの事情で色々騒ぎ立て、本来関係のないリリーも巻き込まれるのだから冗談じゃないと思う。
    自分が猫を飼っているから、猫特有の描写についてはあるあるの内容が多く、何度もその可愛い姿が浮かんだものである。

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    2020年04月26日
  • 新装版 細雪 下

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    紆余曲折を経た雪子の縁談が功を奏す。大戦の気配を暗に感じながら、当時の上流階級の生活や価値観が文学性高い筆致で描かれている。全編通して緩い関西弁のやり取りが、良い世界観を作り上げていて飽きずに読み進められました。

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    2020年02月24日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    どちらも老境にありながらも性に固執する(老境にあるからこそ?)哀しい男のサガの話。鍵はよくできてるなーと感心。そして陣痛に耐えながら死にゆく瘋癲老人の話を読み終わるタイミングの妙。。

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    2019年12月12日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    短編アンソロジーである。谷崎潤一郎の耽美性が満ち満ちている。『柳湯の事件』、『白昼鬼語』が特に好きだ。読者はもてあそばれて、魅せられる。読む前は実在の犯罪をもとに書かれた作品だと感じてたが、そうではなかった。潤一郎ワールドが甘美に展開されていた。纓子にくるおしい思いを遂げてしまった園村はさすが潤ちゃんである。『痴人の愛』のナオミを思い起こした。「犯罪小説」の話から脱線してしまった。

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    2019年06月19日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    谷崎の小説を読むのは、これが初めてだ。一般には、『細雪』『痴人の愛』『春琴抄』あたりから入り、氏独特の耽美的な、官能的な、あるいは変態的な世界を楽しむのだろう。そしてその世界は、谷崎をもってすれば、わざわざ「犯罪」という要素などなくとも、純文学の世界で十分描くことができる。
    この本を手にしたのは、したがって、読み手である自分が単に「ミステリーが好き」ということにのみ由来する。が、読んでみて損はなかった。
    解説で渡部直己も言及しているが、最初に感じたのは、いずれの物語も(本書には四編の話が収録されている)実にポー的であるということだった。筆名をE・A・ポーからとった江戸川乱歩に大きな影響を与えた

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    2019年04月19日
  • 谷崎潤一郎

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    『春琴抄』『痴人の愛』『瘋癲老人日記』『陰翳礼讃』といった傑作・佳作が収められてないのがおおいに不満である。谷崎潤一郎の全集としてはお薦めできない本だ。筑摩の日本文学全集の方をお薦めする。『蘆刈』『吉野葛』の掲載は評価できる。これも再読だが、『厠のいろいろ』で知人が名古屋は「なかなか文化が進んでいる、市民の生活程度も大阪や京都に譲らない、自分はそれを何に依って感じたかと云えば、方々の家へ招かれて行った時に、厠の匂を嗅いでそう思った」とあるのは苦笑する。さすが潤一郎さんだ。おそらく潤色ある記述でおもしろい。

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    2019年03月20日
  • 吉野葛・盲目物語

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    吉野葛 良質の紀行文かしらと思いつつ読んでいくと
    これから結婚を申し込みに行く娘を
    恋しい母親、見た記憶すらも淡い母親のように
    育てていこうと言うくだりがあって
    あら源氏物語みたいなのね、と気づかされる。

    盲目物語・大河ドラマに良く出てくる戦国時代
    お市、茶々のことを知り語るあんまの弥一。
    あんまですから触覚に頼る彼の語る
    お市、茶々の肉感はなまめかしい。

    両作とも「女のために」○○をする男と言う話し。
    谷崎ならではで、ところどころセクシーで
    かつ名文で、そのバランスが下品さをなくしていて
    ほんと文章ってすごい。

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    2019年03月14日
  • 猫と庄造と二人のをんな

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    30歳マザコン・ニートの男が、追い出した元妻に飼っていた猫を譲ったものの、元妻と結婚する前から飼っていた猫で思い出もいっぱいあるし、歳とった猫だし、虐待されていたりしないかと気をもんでウジウジし、その挙句、元妻の留守宅に入り込んで猫の様子を見ると猫は「あんた誰?」という反応。という猫文学。

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    2018年12月30日