谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんとしきみさんのコラボ作品「魔術師」です。しきみさんのイラストは本当にいいです。今作は可愛い感じですね。

     ストーリーはある恋人たちの話…。ある公園の一角に小屋を出している魔術師の妖艶な魅力により、どんなに愛し合う恋人達でも、その仲を引き裂かれてしまう噂を聞いた2人…。こんなに愛し合っているのだから、魔術師のされるがままにはならない…と、彼女は言いだしそれを確かめてみようと一緒に魔術師の小屋を訪れる…。二人の愛の行く末は??

     今回はネタばれしません(^-^;)。前に読んだ「秘密」でもそうだったけれど、彼女はどこまでも健気で愛を信じているのに…なんで彼

    0
    2023年07月20日
  • 秘密(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんとマツオヒロミさんのコラボ作品「秘密」です。なんともノスタルジックな印象の表紙ですよね!作中のイラストもステキでした。

     主人公は日常を生活する上で得られる刺激に物足りなさを感じていた「私」…ある日ステキな着物を見つけたことがきっかけとなり、夜な夜な女装して町に出かけることを覚え新鮮な刺激を得ていた。ある夜のこと、偶然以前お互いの身元を明かさず交際していた女性と再会する…。そして再び彼女とお互いの身元を詮索することない、秘密の関係を持つことになった…。ただ、「私」は彼女の秘密を暴きたくなってしまい…彼女との関係は終わりと告げる…。

     彼女のほうが秘密

    0
    2023年07月20日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    呆気なく男性が魔術に墜ちてしまう。恋人の彼女の決断はあまりにも重い。彼女の気持ちを考えるとあんまりだ…とも思うけどこの結末の未来がそれで良かったと言えるかはわからないが彼女が望んだなら良いのかな…って何とも寂しいきもちになりました。
    魔術師は罪深い。

    0
    2023年06月26日
  • 卍(まんじ)

    Posted by ブクログ

    女性同士の恋愛関係で有名な作品かもしれないけども……。
    個人的には、ラストの展開を押したい。実際にあった事件を参考にしたのか、それとも……。
    大谷崎には、もっとミステリーやサスペンスを書いて頂きたかったな……。

    0
    2023年06月25日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

    Posted by ブクログ

    Mとは何か
    改めて考えさせられた、真面目に。

    ただの変態、ただの奴隷、愛くるしい存在だと思っていたけど実際はたぶんそうじゃない。

    身勝手のM、サービスのS

    大きい愛は感じたけど決して深くはない。
    相手の気持ちを全く考えないM。
    まさに身勝手のM。

    油断しないようにしよう。
    踊らされてるのは私だったんだ。

    0
    2023年06月06日
  • 陰翳礼讃

    Posted by ブクログ

    著者も建築の専門家ではないので、一般人にもわかりやすく書かれており、著者の考えていること、感じることに共感。読み始めは、何も考えずただただ著者の感じていることが面白いだけだったが、途中から、自分の身の周りのモノや建物、設備について、見方が変わってくるのを感じた。日本人として日本人しか理解できないものが、身の周りにも確かに存在し、その素晴らしさを実感。この日本人ならではの感性を大切にしたい。

    0
    2023年06月02日
  • 人魚の嘆き・魔術師

    Posted by ブクログ

    水島爾保布によるカバー画・口絵・挿絵を収録した『人魚の嘆き・魔術師』(春陽堂、1919年)を文庫で再現したもの。

    若くして莫大な資産を受け継いだ中国の貴公子がオランダ商人から人魚を買う『人魚の嘆き』、美貌の魔術師が操る魔術を見に行く『魔術師』は、どちらも耽美的な作風の大正六年(1917年)の短編。仰々しい漢語が多いのが少々読みづらい。ビアズリー風の水島爾保布の絵は作風にマッチしていて、とくに肉感的な人魚が印象的。巻末の水島爾保布小伝も興味深い。

    0
    2023年05月19日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    正直『春琴抄』を読んだときは、確かに谷崎は変態ではあるけれど、そんな騒ぐほどのものだろうか、と思っていた。本篇所収の『少年』を読むまでは。

    全く谷崎の頭の中は発酵している。本人が『異端者の悲しみ』の末尾で「彼の頭の中に発酵している悪夢」と書いているぐらいだから、そうなのである。

    『春琴抄』で連れ立って厠に行くシーンがあったので、谷崎には多少スカトロ趣味のようなものがあるんだろうとは思っていた(『異端者の〜』でも終わり近くになって唐突に危篤の妹・お富にそれ系のシーンを演じさせている)。しかし『秘密』の話中で展開される汚さに比べたら…耽美派なんて言われてるけど鼻くそやら痰やらを食べさせることの

    0
    2023年05月06日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    この話のように何か大きな事故が無かったとしても、時間や環境が変わると、人間の容姿や性格変わっていくものだと思う。相手の好きなところ、好きな姿を最高のところでストップしてしまいたい、ストップしてほしいって、すごい欲だなと思った。
    生きている時から夢の中で会っていたって、すごい表現。

    0
    2023年04月22日
  • 台所太平記

    Posted by ブクログ

    初は「いけすかない爺さん」と主人に言い放ち、銀は大恋愛に猪突猛進、百合は昭和の大女優をもたじたじとさせ…。文豪の屋敷でのびのび働く女中さんを、愛情とユーモアを込めて描く。

    0
    2023年04月20日
  • 刺青(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    皆が美しくなろうと考えた結果、刺青が流行った。
    刺青会で人気の清吉という若い刺青師がいた。
    彼は自分が求める美しい肌をもつ女に出会う。

    谷崎潤一郎の文章に匂いたつようなエロさを感じた。
    書いてある内容は普通なのに表現が耽美。

    0
    2023年04月17日
  • 卍(まんじ)

    Posted by ブクログ

    これから語られる二組の男女の複雑な愛憎劇の当事者の女性が、大阪弁で告白する形式で書かれています。一人の語りだけで、これだけの物語を読ませ、引き込むという流れが高度だなぁと。
    園子(語部)は絵画教室で知り合った美貌の光子の小悪魔的な振舞いに夢中になっていく。そこに光子の元婚約者のイケメン男性が入り込む。彼は三人の関係を均衡を持たせようとする。そして、弁護士である園子の良人までも巻き込んでいく。夫は、理性的な人間だったが、光子の奔放な妖艶さに妻と共に支配され始める。光子が思いのまま振る舞い策略していく様子は、恋愛サイコかな。真面目な夫が、どこか真面目な感じに狂っていく様子が救えない。最後は、なかな

    0
    2023年04月07日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短篇4作。現代仮名遣いになっているので読みやすい。純文学のイメージだったので意外な面白さ。

    「柳湯の事件」は幻想風味もあるがドロドロした感触が伝わってくる。
    「途上」探偵がじわじわと追い詰めていく様子がスリリング。
    「私」は信用出来ない語り手。アクロイドより前に書かれたというから驚いた。
    「白昼鬼語」は探偵と助手ものの趣きがあって面白かった。美女の描写にとても力が入っている。
    オチはそうか、となるけれど興味をそそられる謎が散りばめられている。

    0
    2023年03月31日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズ。
    或る怪しい公園に小屋を出した若い美しい魔術師に会いに『私』は恋人を伴って行く。

    物語が唐突に終わるのでこんな幕の下ろしかた有りなの?と呆けた。

    初めて谷崎氏の作品を読んだが耽美の一言に尽きる。

    0
    2023年03月14日
  • 美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    谷崎潤一郎のイメージというと、耽美、エログロナンセンスあたりが思い浮かびます。

    私も若いころ「痴人の愛」「卍」「細雪」らを読んで、驚嘆した覚えがあります。いわゆるフェティシズムのはしりといえるかもしれませんが、明治生まれの人があそこまで極端な性癖を文章として露出できることに感激したものです。といっても内容は概ね忘れてしまいましたが。

    ・・・
    さて、本作「美食倶楽部」は、表題作を含め7作品を収録しています。

    個人的に面白いと感じたのは「白昼鬼語」「美食倶楽部」「友田と松永の話」あたりです。

    「白昼鬼語」は語り手の私が、神経症的な友人園村の「これから、殺人が起こる。一緒に見に行こう」という

    0
    2023年02月19日
  • 疎開日記 谷崎潤一郎終戦日記

    Posted by ブクログ

     1950(昭和25)年に刊行された『月と狂言師』に、「越冬記」「都わすれの記」「A夫人の手紙」および永井荷風、吉井勇との戦時の往復書簡を加えたもの。最後の資料を除いてどれも日記か随筆であり、小説とされている「A夫人の手紙」は他人の手紙をほとんどそのまま写したようなもので、創作の部分はほぼ存在しないらしい。
     実は中公文庫版『月と狂言師』を私はずっと前に買って持っており、これが同書のリメイク版だということを知らずに買ってしまったのである。タイトルとなっている、戦時の日記である「疎開日記」も、同書に入っていたことを、私は完全に忘れていた。なので、大半のものが再読になる。
    「疎開日記」「越冬記」は

    0
    2023年02月02日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

    Posted by ブクログ

    なんか乱歩っぽいなと思ったら、乱歩が感銘を受けた作家なんですね。 登場人物の心理描写が秀逸で、文章もとても美しくて一気読みでした。 他にも小説集があるようなので読んでみたいと思います。

    0
    2023年01月03日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

    Posted by ブクログ

    マゾヒズム…どちらかと言うと、なかなか理解し難い分野。「谷崎文学がドM度を高めるのは、これらの短編を書いてからもう少しあとのこと」とみうらじゅん氏が解説されてるので、初心者の私にはちょうど良かったのかもしれない。 『少年』はいきなり独特の世界観に思えたけど、その他の作品はハッキリとした行動が出てこないので、とても読みやすく、マゾヒズムに分類されるんだろうけど、谷崎氏にかかると文学的というか結構好きな感じの文章でした。

    0
    2023年01月03日
  • 作家と猫

    Posted by ブクログ

    色な作家の猫に関する話や詩など。
    ひとつひとつが短いので読みやすい。

    石牟礼道子さんの「愛猫ノンノとの縁」の中の「猫が猫ぎらいのように、人間も人ぎらいなところがあって、花やら樹やら、犬猫たちに助けてもらって、なんとか生きてゆける。」という文章が一番印象に残った。

    0
    2022年12月30日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

    Posted by ブクログ

    「刺青」「富美子の足」は、描写も美しく文学的・耽美的でフェティシズムの世界がすんなり心に落ちてきた。それに比べ「悪魔」「憎念」は写実的で、当時穢いといって攻撃されたというのに頷ける。人にはそれぞれに癖と言うものがあるけど、この2話に出てくる癖はいただけないなぁと。でも、この短編集全てを読み終えた今、全ての主人公に共感している私がいます。「フェティシズムの快楽は、現実的な肉体の満足以上に想像力によるところが大きい。」私は手(指)フェチだと言ってきたけど、まだまだフェチなどと公言できるレベルではないですね。

    0
    2022年12月25日