谷崎潤一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫と妻が書く、それぞれの日記を通して話は進んでいくのだけど……お互いに日記の存在は気付いているわけで「相手の日記を読むわけがない」と言いながら、「自分の日記は読まれている」とも思う。
こうなると、日記の何が虚構で、何が真実なのか。
書き手として、読み手として、騙し合いと探り合いをしている夫婦っていうのが面白い。
電子上であっても、この「鍵」の概念は変わらず、秘められているという、そのことに「秘めなければならない」ものが書かれているんだと詮索してしまうのが、人の常。
そして「秘めなければならない」ものなら書かなければいいのに、書いてしまうのも、人の常。
さて、この小説のさらに面白いところ -
Posted by ブクログ
ネタバレ美しく、激しい気性を持った盲目の女と、彼女にひたすら尽くす男。
二人の間には恋とか愛とか、そう言うものじゃなくて、また別のものがある様な気がした。
私には、それは何かは分かりかねるけれど。
春琴が顔に熱湯をかけられ、佐助に「顔を見ないでくれ」と言って、医者以外には見せず。
いざ包帯が取れる、と言う時に佐助がとった行動。
佐助はそれまで春琴と一緒に歩んできたことによって、彼女の内面を"読んで"、或いは"察して"生きてきた。
だから、彼は彼女のことを読んで、それを実行したまでで…無償の愛?佐助は、春琴に何かを望んで尽くしてきた訳ではないんだよね?それなら
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