谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 陰翳礼讃/吉野葛 〈大活字版〉

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    読んでいて、実は文字通りとっていいのか、迷う。
    伝統的な日本家屋の美的ありかたと新しい利便性を生かすそれぞれのものが、調和しがたく全体の調和にそぐわない、ことになりがちなことは理解する。
    誰も、閑とした青い畳の床の間にパソコンのケーブルが大量にのたうっていて、それを差してこれが私たちの慣習で理想的な和室のありかただと胸を張る気持ちにはなれないだろう。
    しかし、それが日本人の肌の浅黒さや、闇と光の室内における受け入れかたの西洋との違いによるとなるとどうも感覚的にそぐわない。
    そして、書き手は、どうもそんなことはわかって書いている感触がある。
    白人たちが一層肌を白く見せるために、黄粉をぬり、例えば

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    2024年09月07日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    絵的に不穏な物語か?と思ってましたが、美しくて切ない物語だった。
    美しい姿の人魚を人魚が神に呪われた(私の感じたこと)と思っていたのはとても印象的。
    美しいは人間の感情であって美しいとされる人魚はそうでもないんだなと…。

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    2024年09月05日
  • 夢の浮橋

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    結局。糺の云う「それを望んでいた」という父と継母の思惑は都合の良い解釈でしかないけど、読者ならチラリと頭をよぎる母の居ない悲しさを感じさせないためだと二十になってからの行為は説明出来ず、じゃあ大がかりな「おままごと」だったんじゃ、という可能性も武という存在のせいで説明出来ない。
    あらすじでの母恋との説明も安直すぎて納得出来ないのだ。
    もっと崇高な感情からの行為なのか、本能的なものによる行為なのだろうか。

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    2024年09月01日
  • 盲目物語 他三篇

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    完全な古文ではもちろんなく現代文ナイズドされているが、それでも久しぶりに錆びついた古文力を動員させられた。

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    2024年08月19日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    2人の稚児、1人は煩悩に誘惑されもう1人は打ち勝つが最後は死んだのか??理解できなかった。

    昨年読んでいたのを再読。やはり同じ感想だった。読力、理解力が全然進歩していない。

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    2025年08月16日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    はい30オネエです
    コンプリート間近です

    潤一郎です
    ほんと潤一郎にしか書けない文章だな〜って思いました
    まず漢字がムズい(いや絶対そこじゃないだろ)

    読めない漢字多すぎないか潤一郎よ
    なんとなく音は想像つくけど意味がさっぱりわからん熟語とか多すぎないか潤一郎よ
    あれか?ちょっとした意地悪か?
    それとも当時の読者はみな難なく読めたんか?
    難なく意味も分かったのか?

    いや、絶対そんなわけないね
    絶対読めない人が多数いたはずだね
    絶対なんて読むの?って聞かれて早口でゴニョゴニョって言って誤魔化した人が多数いたはずだね

    くそう潤一郎め!インテリぶりやがって

    でもなんかね
    何だかその読めない

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    2024年08月01日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    谷崎潤一郎文学忌、潤一郎忌

    1917年の作品

    お耽美
    美こそ至宝
    夢か幻想か
    魔術師の小屋ある公園
    そこはエキゾチックな多国籍
    集まる観客の人種さえもわからない
    魔術師はあらゆる種族の美を併せ持ち
    中性的な小悪魔的魅了
    美しい者による洗脳
    彼の美への生贄
    自ら生贄となる者達

    コラボはしきみさん
    いーね!
    谷崎潤一郎は、とにかく綺麗がお好きなのだ

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    2024年07月30日
  • 刺青・秘密

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    7つの短編集
    特に前半は、アブノーマルな性癖がテーマで、覗いてはいけない世界観を覗いた感覚。私には、表現の美しさよりも描写の気持ち悪さが印象に残ってしまった。


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    2024年07月20日
  • 卍(まんじ)

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    エスがもつ特有の愛のカタチ。周りからは理解されないかもしれないけれど、男尊女卑が激しかった当時では、女性同士の絆というものは特別に固かったかなと考える。進んでいくにつれて新情報がたくさん出てきて振り回され、読み終えるまでが早く感じた。普通に面白かった。

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    2024年07月12日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    難解な仏教用語がたくさん出てきます。
    観行を積まれたとか五濁の世界とか兜率天とか菩提心とか当たり前に出てくるし。
    でもそういった難しいところは読み飛ばしても、物語自体はシンプルでわかりやすいので面白く読めました!

    なにより乙女の本棚の最大の魅力であるイラストの美しいこと!
    谷崎潤一郎の知られざる短編にスポットライトが当たり、その素晴らしさを再確認できるのは何より嬉しいです!
    本棚に置いておきたい素敵な一冊!

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    2024年07月11日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    「柳湯の事件」 「途上」 「私」 「白昼鬼語」

    「私」ラストの部分の犯人の独白が案外考えさせられるというか、共感できるというか、ここで突かれると思ってなかった「私」を突かれたようで感動のような、真逆の不快のようなそんな気持ちになった。

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    2024年07月09日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    かなり昔の小説なのに、現代の小説に劣らずむしろ他よりも価値が高く個性溢れたミステリーでした。
    江戸川乱歩などの小説家に影響を与えたというのがよくわかる作品でした。
    短編が4つなので、読みやすいですし、どれも個性的なのがいいです

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    2024年07月06日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    文学作品をイラスト仕立てでYA世代にとっつきやすいようにしているシリーズ。きれいなイラストだけど、話は結構わかりにくかったかも。谷崎好きだけど、これ読んだことあるか覚えていない……。

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    2024年07月03日
  • 刺青・秘密

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    まだ、途中だけど、「少年」えぐいいい。どこが最推しかというと、主人公が表門から入って色んな人に、タダで食べられるから、食べな!と勧められるところ。まじで、描写が綺麗すぎて、主人公のプライドというか、が、少しずつ、でも、着実に削られていく様子が美しすぎる!!

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    2024年06月11日
  • 卍(まんじ)

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    2024/06/10
    卍、まんじ
    ※書き方間違えると、ハーケンクロイツになってしまう....

    全編、異様な迫力に満ち満ちた小説。

    柿内園子というひとりの女性が、ある事件のことの顛末を証言していくお話。
    話し言葉で書かれていて、改行がない。
    文字のてんこ盛り。
    本を開いただけで、異様なイメージなのに、
    読んでいくと、さらに異様なワールドに巻き込まれてしまう感じ....

    しかも、大阪言葉。これが、この小説の魅力をさらに倍化させている。

    いくら、関東大震災を契機として、
    関西に移住したからって、
    東京・日本橋生まれの生粋の江戸っ子谷崎が、
    勝手が違うことばの大阪弁で小説を書き上げるのは並大抵

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    2024年06月10日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    未読のまま放っておいた。

    谷崎のマゾヒズム小説6篇を集めた文庫本

    マゾヒズムとは....
    相手から精神的、肉体的苦痛を与えられることによって性的満足を得る異常性欲。
    オーストリアの小説家ザッヘル=マゾッホのからの語。
    被虐性愛。マゾ。

    マゾか。
    ないな、自分には…..

    だから登場人物たちの気持ちに、どれも感情移入はできない。
    それよりも、これらヘンテコリンなお話を、流麗な文章で綴っていく谷崎の筆力、というより魔力に恐れいった。

    "鹿麟"の南子(なんし)夫人の残虐や、
    "魔術師"における魔術師に魅入られた主人公の悲劇とか...

    6篇のなかでは、

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    2024年06月08日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    浅草の繁華街と、本当にはないテーマパークのような存在のある世界観が、同じ乙女の本棚のシリーズにある江戸川乱歩の「押絵と旅する男」と似ている気がした。

    この彼女の存在がすごく嘘っぽい。本当に彼のことを好きなの? 何で魔術師のところにそんなに行きたがるの? とよくわからない。そして、二人で魔術師のもとにたどり着き、すぐに魔術師に魅了されて半獣人にしてほしいと言い出す彼も彼だ。そんなに、今に不満足だったのだろうか。

    この作品は正直、何を言いたいのかちっともわからなかった。ファンタジーは、世界観を楽しむものなのだと思うが、何か教訓めいたものがないと、私は物足りなさを覚えてしまうようだ。そのことに気

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    2024年06月07日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんと夜汽車さんのコラボ作品『二人の稚児』です。夜汽車さんのイラスト、とってもきれいで好きなんです。

     幼いころから稚児として比叡山で過ごしてきた千手丸と瑠璃光丸…寝食をともにし、精進してきた二人だったが、世の“煩悩”の中でも、その最たるもの“女人”に対しての興味を持ちはじめた…。その後二人の運命は…。

     大筋では理解できたつもりですが、ちゃんと理解するのは難しい感じでした。今回も夜汽車さんのイラストに助けられました。ラストがなんとも切なくて…キレイな余韻を感じることができました。

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    2024年05月19日
  • 猫は神さまの贈り物〈エッセイ編〉

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    猫にまつわるエッセイを色々なところから集めたもの。谷崎潤一郎や夏目漱石など、大分昔のものが多く、文体が読み辛く苦労したものもあった。

    解説で角田光代さんが書いてらっしゃることと通じるけれど、現代の猫の扱いとはかなり違っていて、なんだか可哀そうだなぁ残酷だなぁと感じること多々……より家畜的扱いという感じ。

    猫は感情や言いたいことを目に見えて主張するし甘えん坊だし、現代に生きている私は家族の一員として以外考えられないけれど、昔はこんな感じの距離感だったんだなと。

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    2024年04月15日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    ネタバレ

    昔の作家だし、難しいイメージを持っていたが、意外と文章自体は読みやすい。
    解説によると、人間は何かに隷属したがるということだった。確かに登場人物たちは何かしらに執着していることが書かれている。
    第三者視点での心理描写が読みやすいしわかりやすい。割と好き。井上靖も第三者視点だ。客観的に書かれる文章が好きなのかもしれない。
    谷崎潤一郎の本はこれが初なのでまだ理解しきれてない部分が多い気がする。また機会があれば別の本も読んでみようと思った。

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    2024年04月13日