谷崎潤一郎のレビュー一覧
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何を読まされているんでしょう。息子の嫁に執心する77歳の老人の話。
これが谷崎潤一郎でなければ、認知症で抑制が効かなくなった老人の性的異常行動の話しでしかないのだが、谷崎先生の作品なのだから一筋縄ではいかない。エンタメに仕上げられたエロくて哀れな話。
まず主人公一家の豪勢な生活に驚かされる。
自家用車を乗りまわし、ボクシングの世界戦(東洋チャンピオン?)を観戦し、プリンスホテルのナイトプールに行く。歴代の飼い犬はボルゾイ、グレーハウンド、コリー。舞台は昭和35年頃であるから第2次世界大戦から15年しか経過していない。かなりの富裕層の生活だ。
ちょっと調べてみたが、当時の自動車所有率は3%に満 -
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作品紹介とか他の人の感想でマゾヒズムについて触れられていたけど、マゾヒズムは加虐されること自体に喜びを感じることを指すと思っていたので、佐助がそうかと言われると違和感がある気がした。佐助は春琴に加虐されることも厭わないくらい春琴を愛していたけれど、加虐されること自体に喜びを見出していたわけではないような、、?相手のために自傷行為をすることはマゾヒズムに含まれるのか?そもそも佐助のそれは性的指向だったのか?そっちの方面には詳しくないのでわからないが、2人のそれは形はどうあれ確かに強烈な愛だったんだと思った。あと句読点があるべきところになく、読むのにかなり苦戦した。
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純文学の谷崎などと気構えず、気軽に読める、個性豊かで楽しい女中さん列伝。
山口晃さんによる挿し絵が楽しい。
特にウサギ耳の被り物をしている磊吉がクセになる可愛らしさ 笑
文豪千倉磊吉の屋敷で働く女中さんたちが主役。
姉御肌で、困っている同郷の娘を放っておけずに、次々と女中部屋に泊めてしまう初(はつ)。
「女中部屋と云いましても、せいぜい畳数四畳半くらいで、そこに多い時は七八人もの娘たちが鮪のように折り重なって寝るのですから、その騒ぎと云ったらありません。」
凄い様子だ 笑
彼女たちは鹿児島弁で話すから、方言も紹介されている。
鹿児島弁が分からないのをいいことに、初が磊吉に向かって
「いっけつ -
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77歳の老人文筆家・卯木督助による旧かなづかい(カタカナ)形式の日記。督助は相当な資産を持ち、地位もあるが、体のあちこちに痛みがあり、寝たり起きたりの日々を送っている。彼は、同居する息子の嫁でダンサー上がりの颯子に特別な思いを寄せていた。颯子の足に性的魅力を感じ、その足で踏まれたいという倒錯的な感情を抱いている。
颯子はそんな督助につけこみ、300万円のキャッツアイを買わせたり、督助の気持ちを弄んだりする。
老人のフェティシズムやマゾヒズムが主題となっているが、コミカルタッチで描かれており、陰鬱さや深刻さは全くない。
ただ、カタカナの文面は読みづらく、最後の10頁余りで、お抱えの看護婦や娘・五 -
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明くる日の晩は素晴らしい大雨であった。
はい、18おネエでございますよ
潤一郎さんです
幼なじみに潤一郎って名前のやつがいるんですね
もちろん谷崎潤一郎からとったんですがね
幼心に(・д・)チッて思ってました
我が子にに潤一郎って名付ける親…なんかいけ好かない
もういいとこの子じゃん!
実際いいとこの子だったし!
あ、でも結果本人も親もいい感じの人たちでした
遊びに行くと普通にクッキーと紅茶が出てきました
間違えました紅茶じゃなくてお紅茶です
まぁそれはそれとして谷崎潤一郎です
ワタクシもあれですよ
さすがに18おネエともなるとだいぶ慣れてきました
このまだるっこしい感じ
いや、わかっ -
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2篇ともカタカナが多く読みにくかった。
が、「鍵」は日記の中の文章という設定なため、かえって独特の雰囲気を形成させるためその方がいいかも、と思えた。
自分の妻を家族、不倫相手を巻き込んで堕落させていく。
プロットは強引で突飛だが、文章が穏やかで品があるため、え?もうそんな展開になったの!?と読み手が置いてけぼりになってしまう。
妻に内緒で書いた日記を、実は読ませるように仕向ける主人公と、
その意図を知りながら自分も日記を書いており同じように読んでもらうおうと画策している妻との応酬が面白かった。
谷崎は女性の描写が卓越してるなぁ。
エロティックで淫らだ! -
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ネタバレ•『異端者の悲しみ』
谷崎の稀有な自伝作品。
偉大なる芸術の才を持つ有為な人間であると自らを認めつつも、困窮を極める家庭環境に底知れぬ劣等感を抱いていた谷崎の苦しみが伺える。あるべき自分に達することのできない恐怖とそれによる底なしの体たらくに捕らわれる時期が自らにもあったので、谷崎の徹底的な自己暴露には幾許か同情の余地を残しつつも、「堕落の元凶を全面的に他者に委ねるのは如何なものか」と馬鹿真面目に考えてしまう面白みのない自分もいる。(自分の卑さを一番理解し、最も深く絶望しているのは本人だとわかっているのに、谷崎に寄り添いきれない事がなんとも悔しい)
「自殺=精神的脆弱性であり悪である」という
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