谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    マゾプレイは一種の芝居とおっしゃるのはなるほどと思いました。この道の代表者ならではの重みのある言葉でした。なかなか難しい言葉もあり、結構重たく感じました。

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    2015年03月11日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    なるほど、タイトルも含め谷﨑の入門書としては格好の一冊だ。マゾヒズムとは一方的な被虐者を装いながらそれ以上に束縛しようとする独占欲の裏返しであり、より優れた加虐者がいれば積極的に主人を交換しようとする関係性の享楽こそが本質である。無垢なるままに奉仕者と受益者の立場を行き来する『少年』の完成度は素晴らしく、その世界観を構築するために言葉の一つ一つが奉仕者として主題の鮮やかさ、艶めかしさを引き立てる。そう、谷崎の本は主題以上に、徹底的に責め立てられることで妖艶に花開く言葉自身がマゾヒズム性を帯びているのだ。

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    2015年02月09日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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     6編収録の短編集。

     「M」のイメージとなると「女王様が男に対し鞭を振るったり、足蹴にしたり、ロウソクのロウを垂らしたり暴言を吐いたり」というのがまず思い浮かびます。

     作中にもそういう描写があるのかな、と思っていたのですが、そこまで露骨な表現はなかったです。ほっとしたような残念なような……。

     前半の作中の男性たちは性的興奮のためにマゾヒズムを追いかけているという感じではなく、もっと純粋に、そうされる方が楽しいからされているんだという風な、子供が楽しいおもちゃを見つけて遊ぶような感じで無邪気にマゾを楽しんでいる印象を受けました。そして、後半の作品からはそうした無邪気さ以上の楽しさを知

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    2014年03月22日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    初っ端の「少年」が子供のマゾってやつでパンチが効いててすごいですね。逆に他が霞むような。最後の「日本に於けるクリップン事件」はまとめとしては良いです。

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    2014年03月01日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    とかく文章が美しい
    そこで一言で言い表されてしまう驚きがそこかしこにある
    ゆっくりと読み返してみたいが、マゾヒズムはやはりどうも共感出来ない
    あちこちのマゾヒズム論はとても興味深かった
    「幇間」の最後のプロフェッショナルな笑い、など

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    2013年11月19日
  • 少将滋幹の母

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    初谷崎。
    谷崎=エロ、という認識だったが、思ったほどエロ系ではなかった。
    それでも、好きな人のおまるを奪って、においをかいで、汁をすすったり、かじってみたり、と変態要素はあるが(いやそれは元本の今昔物語が変態なだけか)。

    もう少し難しい文体かと思ったが、想像よりは平易な文章で書かれていて、
    すいすいと読み進めた。描写はさすがにきれいだし、心理描写もすばらしい。

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    2013年10月28日
  • 吉野葛・盲目物語

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    久々に谷崎読みたくなって読んでみました。
    相変わらず文章が綺麗で世界には浸れますが、結構疲れました。
    「盲目物語」のほぼ平仮名文体は参りました……そりゃ、語り手の思考は平仮名なので当たり前なのでしょうが、これを読むとなると……

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    2013年10月19日
  • 卍(まんじ)

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    アブノーマルな男女の愛 私がノーマルなだけに面白い。「こんなん、あんのかな~」と思いながら一気に読んだ。生き残ったお姉さんの「今日までおめおめ生きてる私やあれしませんねんけど・・・・」と言いながら生きてる園子は恐ろしい

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    2013年10月08日
  • 猫と庄造と二人のをんな

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    Cat, a Man and Two Women. He is a Japanese famous novelist. He is famous for "痴人の愛"、"春琴抄"and "細雪". (and "The Key","Makioka sisters"? at overseas.)
    ドリス:作者が大好きな”女と猫”についての、広告をずらりとならべた未完の小説?美しさを求める女人の逆手をとった広告の数々は笑える。

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    2013年10月01日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    「青い花」の雰囲気が素敵で、あぐりが私の想像の中で美少女でした。


    「富美子の足」これが本当の足フェチ・・・・・
    フェチを簡単に語れなくなります。

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    2013年07月11日
  • 少将滋幹の母

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    菅原道真を左遷した左大臣藤原時平、
    藤原基経の兄である藤原国経、
    在原業平と並ぶ色男として知られる平貞文などが登場する。

    老大納言国経は、若く美貌の妻である北の方
    (筑前守在原棟梁(在原業平の長男)の娘)を、
    若くて時の権力をひと手に握っている甥の時平に、
    驚くべき手法で奪われる(差し出してしまう)。
    しかし国経は北の方への思いは全く断ち切れぬままこの世を去る。

    また、その北の方と幾度か浅からぬ仲となっていた、
    平貞文も、彼女が時平のものになったことで、
    思いを燻らせている。

    後半は、国経と北の方との間に生まれた藤原滋幹の、
    母への思いが描かれる。

    藤原時平は、今昔物語の記述から、

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    2013年05月12日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    ネタバレ

    昔、課題で「少年」を読んで、あまり肌に合わないと思ったにも関わらず、読んでしまった。

    何となく流していても、気付いたら絵が浮かんでしまっているあたり、恐ろしい。
    好みかは別として、触れておいてよかったと思う。

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    2013年01月07日
  • 少将滋幹の母

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    夕食の席で柿を齧りながら「谷崎はどうも苦手です。私は芥川が好きなんです。」と言ったら、先輩のYさんが自室から引っ張りだしてきて貸してくだすった。『少将滋幹の母』か、あんまり聞いたことないな。題名から考えるに、王朝物という共通項を見込んでの選択だろうか。と首を傾げつつしゃくしゃくと柿を咀嚼し飲み込む。「あたしは谷崎でこれが一番好き。貸したげる。」とYさんが笑った。

    自分の四畳半に帰って、読んだ。
    どろどろとした性的な描写に嫌悪感があって敬遠していた谷崎だが、この作品はそれほどでもなく、落ち着いて読むことができた。さすが先輩の推薦だけのことはある。おかげで、これまで気づかなかった谷崎作品の良さが

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    2012年12月27日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    巨匠と呼ばれるレジェンド作家のマゾヒズムに絞った短編集。

    谷崎潤一郎ってそういう人だったんだ!そんな衝撃と共に、読み進めていった。一つ一つがライトなものからややヘビーなものまで。
    シチュエーションは違えど、モダンな雰囲気は全作品に漂っています。

    巻末には解説があり、短編の関連や裏付け、谷崎潤一郎自身のことにまで触れており、全く知らない人でも理解できるつくり。企画として面白い。

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    2012年08月11日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    妻を愛して愛して止まない夫と、その夫を貞女として従うことをたしなみとしながらも心では気持ち悪いと思っている妻の、交換もされない日記。お互い盗み読みを想定しているのに、実はどちらも読んでいないっていうのも面白い。内容は、変態。しかし、だれしもこのような一面を持つのかも。

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    2012年07月31日
  • 谷崎潤一郎全集〈第21巻〉

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    「私の貧乏物語」
    自分がいつもお金に困っていて,常にお金のために書かなくてはいけないとぶつぶついっている.

    「東京をおもふ」
    関東大震災を機に関西に移住した著者が震災後10年たって書いた東京の悪口.ほとんど言いがかりのような文章だが,背後には自分が生まれ育った江戸の面影を残した下町が震災復興の名の下に大きく失われていったことがある.でもここまで書かなくてもという感じは残る.

    「文章讀本」
    古典から英語までを引用して谷崎流の文章の書き方を解説している.最後の「品格について」を読むと今の日本語が完全に失ってしまったものを見ることができる.自分で書くのに参考になるところは多くないが,谷崎潤一郎の

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    2015年06月05日
  • 少将滋幹の母

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    ネタバレ

    百人一首にも名がある中納言敦忠の母をとりまく男たちの話.左大臣藤原時平の豪快さも印象的だが,時平に妻を差し出す国経の孤独が身にしみる.不浄感を得ようと修行をする姿はなんとも痛々しい.もちろん,著者は最後の幻想的な桜のシーンを描きたくてこの作品を書いたのだろう.

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    2011年12月17日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    4編の短編集。恋愛小説ばかり書いてるのかなと思っていたけどミステリも書かれていたとは。叙述トリックありどんでん返しありで楽しめました。
    中でも「途上」がよかった。道すがら話しながら徐々に犯人を追い詰めていく心理戦が面白い。ぬるぬるフェチとか、殺人現場を覗き見して興奮したりとか、やっぱり根底に流れるのはどM精神と変態性欲なのですね。歪みねぇな!
    あの妖しくて猟奇的な感じ、乱歩が影響を受けたというのも頷けます。

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    2016年12月24日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    表紙がすっごい可愛い。
    やっぱりこの人の絵、好き。

    谷崎潤一郎って、名前は知ってたけど、まさかこんなマゾヒズム文学を書いているとは全く知らなかった。
    昔に書かれたお話だから、もう漢字が難しくて。
    タイトルから最早分からない始末。もっと勉強しなきゃね。

    個人的には、「魔術師」が好きかな。
    あの不思議な感じに惹かれます。
    「少年」も、マゾとかサドとかの性癖に目覚める前の子供達の、本能的な性趣向を描いていて面白い。

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    2012年05月27日
  • 金色の死

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    谷崎潤一郎が、こんな幻想的怪奇的な趣の作品を書いてたということが、この短編集を読んだ最大の発見だ。

    人格が抹消された非人称的・匿名的な"何か"、或いはそれに触媒されて自我が溶解・侵犯されてしまうことへの憧憬と恐怖が、様々な意匠を通して繰り返し語られているように感じた。

    「青い花」
    男が抱く女体・女性装への物神崇拝の心理をみごとに表現した傑作。十年前に以下の文章に出会っていたら、狂喜乱舞して谷崎信奉者になっていただろう。

    "………じっと見ていると、岡田にはそれが手だとは思えなくなって来る。………白昼――銀座の往来で、この十八の少女の裸体の一部、――手だ

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    2011年03月27日