谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 夢の浮橋

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    ネタバレ

    随筆がだいぶおもしろかった。谷崎氏の血圧が240を超えたあたりでついつい笑ってしまう。他の文豪の話も噂話を聞いてるようでおもしろい。
    表題の話は乳吸うあたりで生理的にかなり気持ち悪い。

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    2012年06月16日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    日本を代表する変態作家、谷崎潤一郎の二篇を編んだ一冊。

    『鍵』は長年を共にした夫婦が、相手が盗み読んでいるに違いない!と思いながら書く日記が交互に語られるお話し。
    『瘋癲老人日記』は教養ある金持ちのジジイが若い嫁への執着と日々の出来事を綴るお話しです。

    私は谷崎は二三冊読んだ程度だし、すでに各方面から専門家の詳細な評が出ている(wikiをみてその評価の高さにびっくりだよ)ため簡単に。

    まず美文。
    やっぱり読みやすいし物凄くわかりやすい。
    章の連なり、その中の文の連なり、その中の言葉の連なりに無理や無駄が無いので本当に読みやすいなぁと思います。
    時代を超えても読みやすいもんは読みやすいんだ

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    2012年05月31日
  • 卍(まんじ)

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    最初は読みにくいと思ったが、ぐいぐいと引き込まれた。最後は壮絶。序文はもともと標準語だったらしいけど、関西弁に直したとかで。

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    2012年05月25日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    《購入済》以前から谷崎潤一郎の描く耽美で背徳的な世界観に惹かれていたのも勿論だが、踏み込んだきっかけはやはりジャケ買い。入門書としては調度いい短編集だった。『魔術師』と『日本に於けるクリップン事件』は繰返し読みたくなる。恍惚としたのは『一と房の髪』。

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    2012年04月22日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    鍵の冒頭から、ぶっとびました。
    谷崎作品の中でも恐ろしいほどのエロだわ。
    「鍵」では夫婦二人の日記が交互に、
    「瘋癲老人・・・」ではエロじじぃの日記が
    つづられていくのだけれども
    こうもあからさまに語っていいのか?

    どっちの主人公も、ほんっとに変態・・・

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    2012年03月19日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    鍵も瘋癲老人日記も、描写より話で読ませる作品です。
    一般人が書いた日記の体裁をとっているので、そりゃあいつもみたいに匂い立つような艶めかしい描写されちゃあびっくりですもんね。

    もう断然、瘋癲老人日記の方が面白いです。
    タイトルからしてイカれじじいの日記ですよ!?

    金持ちでドMで足フェチのおじいちゃんが息子の嫁に欲情して、足をしゃぶらせてもらったり、泣きながらペッティングさせてと強請ったり、実の娘には2万を出すのも渋るくせに300万もする指輪(当時の価値では2~3000万位じゃないですか!?)を買ってやったり、ひっぱたかれて逆に興奮しちゃって血圧200オーバーしたり…
    なんなの、このイカれじ

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    2011年12月19日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    鍵 夫が手綱を引いてると思いきやその実、妻の思惑通りになっていく様が恐ろしい。嘘か本当か、敏子や木村の思惑は、闇にされたままの部分がまたちょうどいい塩梅で妄想させてくれる。
    無言はいつも多言より雄弁。

    老人日記
    この老爺、気持ち悪い

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    2011年02月15日
  • 少将滋幹の母

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    やっぱり谷崎さんはどんな題材を書いても上手いなぁと思いますが(これは浅田次郎さんにも思う。調理が上手いシェフの料理を食べる気分になる)これは題材がすごかった、というか昔の日本人すごいと思いました…飲むか…?食うかそれ…?そして「そんなこともあろうかと思って」だと…?

    登場人物を魅力的にめぐっていって、きれいにラストなんですが、やっぱりあのシーンが一番印象的で仕方が無いのは私だけじゃないと思いたいです

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    2011年01月31日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    二作品ともぎりぎりのところでもがいている感じがいい。

    「鍵」のほうはちょっとした叙述トリックみたいになっていて、信頼して素敵だなーなんて思いながら読んでいた気分が裏切られます。

    瘋癲老人日記のさつこへの曲がった欲望を読むとなんとなく歳をとる希望を感じる。

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    2010年08月24日
  • 細雪(上)

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    1948年(昭和23年)。
    しっとりとした日本情緒と、瀟洒な昭和モダンの雰囲気、双方が味わえる風雅な風俗小説。前者の象徴として雪子が、後者の象徴として妙子が配置されていて、その対比も面白い。それもステレオタイプに美化されているのではなく、内気な雪子が実は強情で口論となると舌鋒鋭かったり、怖いもの知らずにみえる妙子が案外意気地がなかったりと、人物造形がリアルで生き生きしている。世間体を気にする所や、金銭的にガッチリしている所も、関西人らしくて楽しい。幸子が桜に思いを馳せるくだりでは、日本人なら誰もが感じ入るところがあるのでは。

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    2022年09月06日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    ブランデーで妻をベロベロに酔わせて、
    寝ているうちに身包みを剥いで裸体をポラで撮る教授に
    「ヤー、ずいぶんな変態ですなあ」と感心しましたが、
    好みの腕や手を持つ男子を酔わせてつぶして
    袖を勝手に捲り上げて写メを撮りまくる自分も
    大差ない変態ぶりだと気づき、ちょっとブルーになりました。

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    2010年02月12日
  • 少将滋幹の母

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    国経が御簾の蔭へ手をさし入れると、御簾の面が中からふくらんで盛り上がって来、紫や紅梅や薄紅梅やさまざまな色を重ねた袖口が、夜目にもしるくこぼれ出して来た。

    それは北の方の着ている衣装の一部だったのであるが、そんな工合に隙間からわずかに洩れている有様は、万華鏡のようにきらきらした眼まぐるしい色彩を持った波がうねり出したようでもあり、非常に暈のある罌粟か牡丹の花が揺らぎ出たようでもあった。

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    2010年01月19日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    老いてなおあいかわらずエロ&ドM趣味全開の谷崎先生。
    「瘋癲老人日記」は70過ぎてからの作品だって言うからしびれるぜ

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    2009年10月04日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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     「鍵」は夫婦の日記をお互いが盗み見るという形で物語が進んでいきます。お互いに見られているかも知れないと薄々感じつつも、顔をあわせるとそ知らぬ顔をしています。とてもよく練られた構成で、最後まで読み終わったときに思わず唸ってしまいます。一方「瘋癲老人日記」は一人の老人の日記です。構成としては一件「鍵」よりも単純ですが、最後に看護婦や医師の診察記録が掲げられ、本人の目線と、周りがそれをどう捉えていたかということが浮かび上がるようになっています。
     どちらも、ある種異様な世界を描いてはいますが、不快感を感じることはなく、興味深く読むことが出来ます。

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    2009年10月04日
  • 少将滋幹の母

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    美しくいやらしい。きれいなおかあさん。という幻想。美しい妻という現実。谷崎の男たちはいつでも振り回されるのである。おまるのあたりが良い。

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    2009年10月04日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    谷崎潤一郎、大好きです。うまく言えませんが、性描写が美しいです。
     『鍵』は女性の足へのフェチシズムが描写されています。初めは読むことに抵抗がありましたが、今は大好きですね。人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが。

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    2009年10月04日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    うーん、谷崎先生!
    ごめん、よくわからない!!笑
    でもなんかね、雰囲気は伝わるんですよ。
    退廃的で耽美な雰囲気は

    2025.12.28
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    2025年12月28日
  • 細雪(上)

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    日本の近代小説ってあんまり読んだこと無かったけどこれはすごく読みやすかった。雪子の縁談の行方が気になる。。

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    2025年12月20日
  • 陰翳礼讃

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    陰翳を日本人は好み、西洋人は好まないという話。以下の文は、この本が単なる文句じゃないし、私もこうありたいと思った。
    ー尤も私がこう云うことを書いた趣意は、何等かの方面、たとえば文学芸術等にその損を補う道が残されていはしまいかと思うからである。


    ーわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するように至った。

    ー文明の利器を取り入れるのに勿論異論はないけれども、それならそれでなぜもう少しわれわれの習慣や趣味生活を重んじそれに順応するように改良を加えないのであろうか。

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    2025年12月06日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    "それはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。"
    という書き出しが抜群に好きです。
    谷崎特有の狂気じみたエロス、フェティシズムが、蝋燭の火のようにゆらゆらと妖しくゆれる。作中にも記されるように、美しきものが強者、醜きものが弱者、まさしく耽美主義を宣言するような作品である。

    ただし本書のレビューとしては純粋に谷崎の刺青についてではなく、夜汽車さんのイラストとのコラボレーションとして論じなければならない。イラストは間違いなく美しい。個人的には、朱色の帯と、和紙の巻物が絡み合うところに、一条の光が射す、そのページが特に美しい

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    2025年12月05日