背筋のレビュー一覧
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
「だから捨ててといったのに」から全ての物語が始まる短編集。作者によって「何を捨ててと言ったのか」を読むのが楽しいですね。昔星新一の「ノックの音が」を読んだときのようなワクワク感があります。普段あまり本を読んでいないので、この手のタイプの短編アンソロジーはいろんな作者さんの作品を一冊でたくさん読めるのが本当にありがたいです。多分読書家の方なら、作者を伏せても「この話はこの人が書いたのかな」と分かるのかもしれないなと思いました。そういう楽しみ方をしても良いのかも。
真下みこと「お守り代わり」
五十嵐律人「累犯家族」
芦沢央「久闊を叙す」
多崎礼「海に還る」
谷絹茉優「猟妻」
こちらの5編が特に好き -
Posted by ブクログ
ネタバレ以下ネタバレ含みます
六十六部と呼ばれる修行僧が、霊場を参拝していく。池田は無意識のうちに六十六部を行なっていたのではないか。ある出来事の後、今度は霊を供養するために心霊スポットを訪れていく。そして「あなたの番」という謎の電話。
敬一の執拗なストーカーにより6月6日に亡くなってしまった鈴木優子は役目を終え生まれ変わる。
そして次は池田の番。
いつか池田も優子のように死んでしまうのかもしれない
本来であれば六十六部が訪れる場所は聖地なのだが、人が亡くなったというだけででっち上げられ謂くがつきまとい怪異になってしまった場所だから、穢れた聖地巡礼について、、、なのではないだろうか。
敬一は両親に -
Posted by ブクログ
フリー編集者の小林が、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと池田の動画で取り上げた心霊スポットを書籍化するために追加取材をしていこうという内容。
取り上げられた各心霊スポットは
大量の写真がばら撒かれた廃墟 通称:変態小屋
あの世とこの世を繋ぐと言われている廃病院:天国病院
呪われた妊婦の絵が描かれた廃墟ラブホテル 輪廻ラブホ
それぞれの特徴や不気味な通称が付いているところも
実際にある心霊スポットをモデルとしているようでリアリティがあり
不気味な印象を受ける。
散りばめられたホラー要素や登場人物の過去の話は良かったけど、
最終的に、結局本当のところはどうなったのかいまいち理解