背筋のレビュー一覧

  • 口に関するアンケート

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    まず本のサイズが面白いし、思わず手に取りたくなる。
    この視点は面白いですし、終わり方も驚いた。
    初めは本のサイズと厚みから物足りなさを感じるかと思いましたが、それも演出の一つなんじゃ無いかと思う。

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    2025年12月13日
  • 近畿地方のある場所について

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    ドキドキが止まらない。人生初めてのモキュメンタリー小説に、ぞわぞわと動悸が止まらず一気に読んだ。少しずつ同じ事象や重なるフレーズが出てきた時、考察したくなる一方で背筋が凍る最高の体験だった。

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    2025年12月06日
  • 口に関するアンケート

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    今年読んだ本の中で一番「!!?!!!!」となった。

    心拍数が一気に上がって、字の色が変わっている部分の理由がわかりました。

    移動中に読みながら「あれ?言うほど怖くないような…?」「よくある呪われた系…?」とか思っていたが、最後の最後の最後の数行に全部、全部乗せられた!!

    あのドキッッッ!!!とした感覚は、本でページをめくりながらだからこそ得られる体験で、まるで一つのアトラクションに乗った後のような感じがしました。

    もう一度読み返すならやっぱり翔太くんと竜也くんのところかな……

    どうかどうか、登場人物全員が、穏やかに過ごせておりますように。

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    2025年12月06日
  • 近畿地方のある場所について

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    背筋さんの著書は本作が初読。
    小説で袋綴じが付いている珍しさもあって購入した。
    文体が自分に合っているのかスラスラと読むことができた。
    すごく面白かったので何度も読み返そうと思う。

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    2025年11月25日
  • 穢れた聖地巡礼について

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    ネタバレ

    怖いより気味が悪いが勝る。
    怖いんですけど何が怖いかと聞かれると難しいんですよね。ただ気味が悪い。
    でも背後は怖い。

    いたるところに気配を感じる風船男。

    3人が3人とも人を間接的に殺したという意識がある。
    三者三様、実際どうであれこんなに捉え方が違うのか。

    幽霊を利用する精神はいいけど、人まで誘導して利用してしまうのか。
    鈍感というよりどうでもいい。どうしようもないですね。

    あなたの番と言われた池田さんは後少しでぐるぐるめぐって頭大きくなって風船男になったかも知れないんですかね。

    他の人どんな感想書いてるんだろうと見てたら背表紙が怖いとあってから見たけど後悔した。
    気付いて無かったか

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    2025年11月25日
  • 近畿地方のある場所について

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    映画を観てとても面白かったので原作も読んでみた。原作は映画とは別物のようでこれもまた面白かった。この原作からよくまああんな映画を作ったもんだと監督さんに感心したよあたしゃ。巻末の付録(多分袋とじ)が強烈に恐ろしかった。順番としては「映画を観てから原作を読む」がオススメです。

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    2025年11月25日
  • 文庫版 近畿地方のある場所について

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    ネタバレ

    最初はホラー小説の短編を詰め込んであるのかと思った。一つ一つがとてもリアルで夜に読んだのを後悔した。しかし最後まで読んでみるとこの話は、ある一家の悲しい物語だったことが明かされる。夫がなくなって孤独になった妻がおかしくなってしまい、そこから始まる呪いの連鎖のようなものが怪談となり続いていた。
    人が死ぬから幽霊が生まれる。幽霊は怖いものだけれど、人が死んでいることに悲しさを覚える。
    恐怖を感じながらも、人の脆さを感じられるような小説だった。
    とにかく怖かった。過去一のホラー小説。
    袋とじの画像が怖すぎた。
    伏線回収は完璧ですごく気持ちのいい作品だった。

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    2025年11月18日
  • 近畿地方のある場所について

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    ずーっと読みたかった本が映画化されて、しかも主題歌が椎名さんやったから映画を先に見た。映画と比べると情報量が多く、話の解像度も上がったことで余計気味悪くなっていた。家に置いておくのも嫌なタイプの本。ただ、面白怖かったことは確かだし、読んで良かった。

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    2025年11月16日
  • 口に関するアンケート

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    サイズ感がかわいく、あまり分厚くも無いため、夏のホラー摂取ノルマ(?)達成にいいかなと思い店頭でジャケ買いした。
    今まではわざわざ自分から怖くなりに行くなんてマゾヒストもいいとこだ、気違いだとすら思っていたが、この本を機にホラージャンルが好きになり、今年はホラー漬けの夏となった。
    小説は怖くなったら読むのを中断できて良い。

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    2025年11月12日
  • 文庫版 近畿地方のある場所について

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    一つ一つのエピソードや情報の断片がしっかり嫌な気分にさせてくれて読み進めるごとに0.1℃ずつ体温が下がっていくような感覚が得られて、ホラー小説としては十分楽しめて満足。
    ラストというか真相については過去に読んだことのある仕掛けなので見事なアイデア!みたいなことではないが、しっかり外堀が埋められているので納得も出来るし、怖がることもできた。大ヒットも納得でした。
    内容が変わるという単行本版や映画を追いかけるかは悩み中。怖いし。

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    2025年11月09日
  • 穢れた聖地巡礼について

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    前作も面白かったですが、今作もとても面白かったです。少しずつ読み進めるつもりが、気づけば一気読みしてしまいました。
    モキュメンタリーホラーは最高ですね……。文字だけでゾクッとさせられる、素敵な作品でした。

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    2025年10月25日
  • 穢れた聖地巡礼について 1

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    漫画家さんがとにかくすごい。めちゃくちゃ読者のことを考えています。
    セリフを多くしない。説明をできる限り省いて演出で見せる。キャラクターの表情を分かりやすく切り取り、効果線の量で場面の軽重を分かりやすくしている。
    ここまで読者に配慮した漫画家って珍しいと思うぐらい、最高でした。

    続編が楽しみだなぁ。

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    2025年10月18日
  • 近畿地方のある場所について(1)

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    ホラー小説が原作の漫画です。

    漫画家さんの画力にあっぱれです。思い描いていた場面の切り方を裏切らない、原作通りの作品でした。

    漫画で見るとわかりやすかったです。

    ところでみなさん、山に行きませんか?

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    2025年10月11日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    装丁とかタイトルがチープだからといって侮るなかれ
    作家は皆ホラーの第一線で活躍している人ばっかりで、期待にそぐわない面白さでした。

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    2025年10月01日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    こういうアンソロジーって玉石混交のイメージのところ、これはほぼハズレなしの一冊!!移動中とかにさくっと読みたくなる本だね。どんどん読めた。全部良かったけど、背筋が特に好みかな。他にも同じようなアンソロあるみたいだから来夏にでも読んで涼みたい。気づいたら今年はもうホラーの季節じゃなくなっちゃったし。

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    2025年09月26日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    聞いたことある著名な作家さんがホラーの短編を書くアンソロジー。ホラー作家ではない人も描いてて新鮮。個人的には窓から出すワ、車窓が好み。背筋さんのは短編の中で怖い話が読めるのでワクワクしてよんだ、そして最後のオチ、ページを捲るのが怖かった…、これで私にも見えたらって。
    車窓は短いながらもすっと引き込まれて上手いなと思った。オチはどういう意味なのか…、楕円の看板が見えちゃう呪い?に主人公も巻き込まれたってこと?かな。

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    2025年09月25日
  • 近畿地方のある場所について

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    怖い!!怖くてひとりで読めない!!
    読み終わったあともひとりでトイレに行けない!!
    でも続きが気になって一気に読んでしまった。
    モキュメンタリーというらしいこういう形式、好きだった。読み終わってからも自分の生活にちょっと影響が出るような。
    怖いけどおもろい。読んでしまう。

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    2025年12月02日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    6編の短編集で、いずれも文芸誌やWEB版で既出済とのこと。
    表紙や帯にはその旨の記載はなかったけど、最後のページにちゃんと記されてました。
    そうですよね、だいたい初出の記載ってありますよねウンウン。
    前読んだ本に初出の記載がなくて、とても残念な思いをしたから…(まだ根に持ってる 笑)

    どのお話も面白かったです。
    中でも、栗原さんのお話が印象に残りました。
    読み終わった後も、例の家のカギに書かれてる「なし」の意味にとらわれてて…名を成しての成し?(おじいさんの家だから) それとも名を成して無いの無し?(おばさんが幽閉されてた家だから) どういう意味なんだろ…

    あと、今回の梨(なしの話の後に梨

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    2025年09月23日
  • ●●にいたる病

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    良いアンソロジーだった。グロテスクでホラー味が効いた6つの短編。我孫子氏の「切断」は短編でも揺るぎなかったし、お目当ての背筋氏の「怪談」も期待通り。唯一ハマらなかったのは欲動に至る病くらいで満足な一冊。

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    2025年09月23日
  • 穢れた聖地巡礼について

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    ネタバレ

    デビュー作「近畿地方のある場所について」は非常に良くできたモキュメンタリー作品だったが、今作はそこに小説的な物語の深みが上積みされ、さらなるパワーアップを遂げている。
    特に主要登場人物3人の造形が秀逸で、それぞれが抱える特殊性が巧く描き込まれている。
    そして全体の構成は極めて精緻。
    最後まで読み終えた後、途中で引っ掛かっていた各所の答え合わせを行っていくと、すべてが整合し辻褄が合い、その様式美に感動すら覚える。
    普通ここまで気付かんやろ…という些細な伏線でさえ疎かにしていない。
    終盤に置かれた敬一の元カノブロックを契機に、池田がプロットの根幹を成す呪いの輪廻と継承に組み込まれた一人であることが

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    2025年09月18日