背筋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ近畿地方のある場所についてよりこっちの方が断然好みだった。
なんだかんだ最近ヒトコワとかモキュメンタリーみたいなホラーが持て囃されてるけど自分は単純に小説の方が好きなんだと思う。
あと後半から流石に少し無理がすぎて着地点が不明瞭になってる気がした。
ホラーだからオチとしてハッピーエンドじゃないのはいいけど「実は全部間違っていた」「実はまだ終わっていなかった」「実はこういう解釈もあった」「実は助かったと思っていたけど助かっていなかった」全部を詰め込めようとして中途半端なイメージ。
ホラーだからミステリみたいにすべてまるっとスッキリお見通しにはならなくていいんだけどなんかこう語彙力ないから形容で -
Posted by ブクログ
そこまで怖くはないので最恐というタイトルについては誇大広告だなあと思うものの、各短編の面白さはたしかなものだったので満足。
オシャレ大好き/背筋
希死念慮に反応して、特定のブランド物を購入・着用することで発動する呪いか〜。羊の話とそこまでリンクしてるかな?という疑問はあるけどこれはどちらかというと着飾る者としての暗喩なのかな。
店員同士の値踏みトークがいちばん怖い。
鶏/澤村伊智
カニバじゃないですかこれ。そうだったら嬉しい。
Q氏は姿こそまだ成ってないかもしれないけれど、死に引寄せられている、もしくは死を引き寄せているっぽいからもう手遅れなのかもしれない。自我の外側にいるよね、鶏が。
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Posted by ブクログ
近畿地方の映画が面白かったので類似品のこちらに興味を持ち読んでみた。期待通り、近畿地方と同じような面白さがあった。
最初の数ページでオカルト雑誌のようなまとめからこの作品に引き込まれた。その後の展開も近畿地方と似てはいるが、各登場人物も個性的でそれぞれの背景と目的が徐々にわかってきてよかった。
ただ、これも近畿地方と同じなのだろうが、小説ということで叙述トリック風にするために主語のない過去エピソードが幾つか含まれており、今誰が何について喋っているのか理解するのが難しかった。たぶん完全に理解できておらず、あのシーンは何だったのだろうと思うところはいくつかある。そういう意味ではこの作品も映像映 -
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Posted by ブクログ
ホラー作家さん6名による短編集。どれも湿度のあるホラーで不気味で気持ち悪さが残るのがとてもよかった
背筋さん『オシャレ大好き』がいちばん好き。女子の「真似したい」が伝染していく先にあるものは狂気だと改めて思った。共感できた自分もヤバいかも
澤村一穂さん『鶏』怖いというより気持ち悪かった。小説なんだけどまるでモキュメンタリーを読んでいるかのような気持ち悪さ
コウイチさん『金曜日のミッドナイト』街全体がどこか奇妙。でも外から見た「奇妙」は中にいると分からない。こういうこと、ありそうだなと思えてしまった
はやせXクダマツ『警察が認めた最恐心霊物件』これは怖かった。YouTubeで聞いたことが -
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Posted by ブクログ
ネタバレトータル3.5くらい。
書き下ろしなので全部新作だったのが良かった。
この中で好きなのは貴志祐介の『猫のいる風景』かな。曖昧オチではなく、きっちりミステリーもしてホラーもやってる。お化け無しで楽しませてくれた。
有栖川有栖『アイソレーテッド・サークル』
クローズドサークルの定義について話をしていて、どこかミステリーな雰囲気はあるものの、結局何かは不明で、結局どこかの異界らしいということで終わる。でも面白かった。
ミステリー小説だったら犯人がいるのに、この話では何かを見つけてはいけない、見てはいけない。犯人を見つけることが禁じられる恐怖。
北沢陶『お家さん』
丁稚奉公目線なので時代がわ -
Posted by ブクログ
短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還