背筋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ息子は、この本の紙のブックカバーを手汗でぐしゃぐしゃにして読んだ。先に読んだ私は、そこまで怖いとは思わなかった。
背筋のデビュー作『近畿地方のある場所について』は、雑誌記事、読者からの手紙、ネットの書き込みなどを集めたモキュメンタリー・ホラーである。別々の記録に同じような人物や言葉が現れ、ばらばらだった怪談が一つの場所へ集まっていく。
たとえば赤い服の女だ。年代も媒体も違うのにまた出てくる。細部の違いも噂らしい。
背筋は、文章の凄みだけで押す作家ではない。写真や記事、それらしい噂話を組み上げるモキュメンタリーのコンポーザーとしてうまい。
書いてくださってありがとうございます。
記事や投稿のあいだでは、噂の伝言ゲームが続いている。語り手が変わるたびに尾ひれがつき、恐怖を増していく。読者も取り込まれ、安全な観客席にいたはずが、いつの間にか当事者にされている。
怖気が走るというより、あとからぞわぞわしてくる。私は人物や事物をGoodNotesに書き出し、時系列を整理してしまった。メモを書いた以上、書評を書かずにはいられない。
ところで今気付いたのだが、この本文には自分で入力した覚えのない一文があるようだ。
読んでくださってありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
この本を読んでみて分かった。私は結構ホラーいけるのかもしれない。唯一ページをめくってすぐ目に入った男の子のイラストにはびっくりしたけど。
この本は約10分の8くらいが資料のデータやテープ起こし、瀬野と小澤の会話だったと思う。
多少あきそうなところはあったが全部の話が少し気味が悪くて後味の悪い感じだったからすらすら読めた。
私は序盤の方が怖いって感じたかな☺︎
でも最後になるにつれ、伏線の回収が始まりどきどきした。私は瀬野に騙されていた。瀬野家の真実を知った時はすごく悲しくなったけど。幽霊になってもあの家族だけは報われてほしいと願ってしまった。
あとね、袋とじあけるの怖かったから、同じ部活の同い年ふたりに先にみてもらってから開けたよ☺︎
怖いって話題になってたからビビり散らかしてたけど、そんなにだった。国語の先生にも見せといた✌︎
んーーやっぱりホラーは苦手かもしれない。
この本は結構優しめだったのではないか。
まあまだ小説を好きになって少しだからわからないが。
幽霊は少し可哀想な存在ではないか。人間の頃願った感情を幽霊になってまで持っていなければならない。
これまで幽霊という存在は怖いものだと認識していたけれど、本当は人間がいないと存在しにくい、儚い存在なのかもしれない。幽霊がいるのは死んだ人間がいるからだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大切な人を亡くした人たちが辿った悲しい人生の話でした。
強烈な喪失感を、何かに縋って埋めようとした姿に引き寄せられた人は悲しい最期を迎え、それを嘲笑う人たちが面白おかしく広めてしまったものが"怪異"のように扱われて。
瀬野家のお母さんが気の毒で、残された千尋が気の毒で。
温かい家族を望んだだけなのに。
映画を先に観たので、もっともっとオカルト要素が強くて怖いものだと思っていたのですが、こんな結末になると思わず。切なさが残りました。
小澤はこの"Q"をどう仕上げるのか気になります。
私に見えた"了"は悲しそうに笑っていたように感じました。