背筋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ文章が淡々としているので読みやすいです。あっという間に読めてしまいました。youtuberを題材にした部分など、今の時勢を反映した内容で面白かったです。今風な洒落怖というか。ぞくぞくするような話でした。
1回読んだだけでは真相?各章の繋がりが良くわかりませんでしたが、ネットの考察を読んでちょっと納得。
”輪廻ラブホ”章で、敬一の彼女が風船男となる過程の描写が特に好きです。だんだんと支離滅裂になっていく文章が怖さを引き立ててきます。
どこかで小林に罰が下ると予想していましたが、特にありませんでした。霊の干渉を受けない体質、強いですね。
最後まで読んで、2000年代ぐらいの洒落怖を思い出しま -
Posted by ブクログ
ホラー小説は普段読まないのですが(怖いから)、話題の本で旦那さんが読んでたので私も読んでみました。
途中までは怖くて、早く結末に辿り着きたい!と一気に読みました。最後は少し切なくて悲しい。
他の方も書いてましたが、怪奇現象と言われるものって、不幸な出来事が元になってることが多い。それをネタにして盛り上がるのって今更ながら失礼なことだなと。最後のブログの文章が、この小説の総括のような気がしました。
結局あの人はどうなったんだろ…と消化不良の部分もありますが、短編の話が繋がっていくのは読んでて気持ち良い部分がありました。映画化されてますが、怖くて私は無理だろうな… -
Posted by ブクログ
我孫子武丸さんデビュー35周年記念のアンソロジーです。
作家陣も錚々たるメンバーで、私に割とトラウマを植え付けた『殺戮にいたる病』に因んだテーマ。
我孫子さんご本人がヘンテコなテーマで作家さん方に申し訳ないし、自身も書かれるとは思って無かったので苦労したと仰っていましたが、そこは流石の力量を持った作家さん方!見事にテーマに沿った短編集となっております。
それでいて、それぞれの作家さんの個性がキラリ。
ではでは、いつもの如くさらっと短編毎の感想をば。
(なるべく短く…)
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【切断にいたる病】我孫子武丸さ -
Posted by ブクログ
ホラーアンソロジー。どれもこれも怖い、としか言いようがありません。
お気に入りははやせやすひろ×クダマツヒロシ「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」。実話恐怖ものだからこそのリアルな恐怖感がとんでもないです。ひっそりとしたわけの分からない怖さも、ぐいぐい来るパワフルな怖さも両方ある……! たしかにこれは最恐の物件です。嫌すぎる。
栗原ちひろ「余った家」も怖い……というより、これは一番嫌な物語でした。普通ではないルールに支配された家から逃れようとする主人公。おかしいのは自分の置かれた環境なのか、自分自身なのか。どのように生きるのが幸せなのか、基盤が揺らいでしまう感覚がとても危うくて不安な作品でした。 -
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Posted by ブクログ
個性と魅力あふれる作家陣によるアンソロジー、ミステリー読みすぎにいたる病にご注意 #●●にいたる病
■きっと読みたくなるレビュー
我孫子武丸先生の名作『殺戮にいたる病』のインスパイア企画。著名なミステリー作家により『●●にいたる病』と題し、アンソロジーとしてまとめられた作品です。
『殺戮にいたる病』を初めて読んだのは、もう30年くらい前になる。時間が経過するのは何故こんなにも早いのか、もはや最大のミステリーですな。
ずらりと並んだ作家陣は、今もっとも脂がのってる先生から大ベテランの先生まで全6名。皆さん個性が出ていて、らしいなぁ~と思いながら読ませていただきました。どの作品もゾワゾワっと