重松清のレビュー一覧

  • 定年ゴジラ

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    戦中世代が高度経済成長期においてニュータウンに家を買って、猛烈サラリーマンとして成長を担ったあと、定年で一気に居場所を失ってしまったが、同じ定年仲間や家族との日々の中で試行錯誤しながら居場所を見つけていく、という感じの話。
    なんか時代設定古くない?と思ったら、実際古いんですね。90年代に書かれた本でした。定年やってきて一気にやることなくなる、というのは多少労働市場の流動性が出てきた今でもままあることだと思うけれども、インターネットやSNS、スマートフォンがここまで浸透してくると、朝起きてさて何しようかとポツネンとする人は少なくなってきてるのではないかとも思います。それでソシャゲにはまってもどう

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    2020年08月09日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    今日から夏休み☀️
    と言っても遠出するわけでもないので、またまた読書が進みそうです^_^

    度々読みたくなる、重松清さん。

    お父さんが、15歳の娘に、生きてきた時代の日本の歴史、時代の変遷を語る。
    薄いのでさらっと読める一冊。
    中学生に向けて書いたの本なのかな?日本の直近の歴史が学べるし、会話調になっているので若い世代も読みやすいと思う。

    ほっこりあったかく、押し付けがましいわけでなく、為にもなる情報が得られる一冊です。

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    2020年08月07日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    ネタバレ

    中盤の三章あたりまでは、次の展開が非常に気になり、のめり込むようにページをめくっていたが、終盤の展開がドタバタになり、駆け足でまとめ始めたように受け取れた。

    特に中川の扱いが終盤、雑になったように捉えられたのも少し残念ではあった。

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    2020年06月26日
  • 舞姫通信

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    「人は誰でも気づかないうちに自分の人生のラストシーンを始めている。それがいつからなのか、いつまでなのか、分からない。二十歳で死んだ人にとっては十七歳はすでに晩年だったのだと。ラストシーンの始まりも終わりも全てが終わったときでないと決められない。でも、ラストシーンが始まっているのかもしれないとはいつも思っていてくれ」

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    2020年06月06日
  • 空より高く

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    廃校になる高校の最後の生徒たちの平凡な省エネ生活は、熱血中年教師の赴任によって一変した。きっと何か始めたくなる、まっすぐな青春賛歌。
    人生の充実を感じることのひとつは、明日のために今日があるということ。目標があるから為すべきことをやるってのは大切なこと。最後の生徒たちが目標を自ら発見して活動する姿は、微笑ましく美しかった。「レッツ・ビギン」…時代は移り変わっても、大切なことは変わらない。

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    2020年05月14日
  • みぞれ

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    「本社の課長に選ばれたんじゃなくて、リストラ社員に選ばれなかった。オレはお前の代わりになれない。だけど、お前はオレの代わりにいつでもなれる」
    積極的推薦なのか、消去法なのか。選ばれたという事実だけで一喜一憂してはならない。

    「父は強いふりをした弱い人だった」

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    2020年05月13日
  • 定年ゴジラ

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    「脳裏にいまだ鮮やかな光景も、薄れつつある場面も、忘れてしまったことすら気づかない出来事も、全部含めて暮らしを紡いできたのだ」

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    2020年05月12日
  • きみ去りしのち

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    「怪我や病気を治す、つまり命を救う医者と、痛みや苦しみを取り除いて安らかに命を閉じさせる医者とでは、求められる役割が違うのだろう」

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    2020年05月10日
  • ブランケット・キャッツ

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    2014年に飼い猫が死んじゃてから家人から再び猫を飼おうという話は出てこない。みんなミルクのことが大好きだった。実はオイラは猫を飼いたい。ギクシャクしている家族に光がほしい。よく考えてみると家がゴミ屋敷化したのは、家族のそれぞれが自室にこもるようになったのは、ミルクがいなくなってから。
    やんちゃで迷惑や心配をかける猫だけど、それがみんなをやさしい気持ちにさせてくれていたんじゃないかな。
    この7編の物語に登場する猫たちもそれぞれの環境の中で温もりと光を与えてくれる。猫ってホントは人間の言葉を理解してるんじゃないか、って思わせるところがあるけど、理解してるのかも。
    「身代わりのブランケット・キャッ

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    2020年05月02日
  • さすらい猫ノアの伝説

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    小学校時代の転校生は、クラスの子にとって一大事が起こるほどの変化だったのを思い出す。
    二編目の子どもの描写は、特に頷けるところが多かった。

    ほっこりした気持ちにしてくれた。

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    2020年04月18日
  • かっぽん屋

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    この本も私が買った本じゃなく、家の本棚に重ねてあった奴。
    だれが買ったのかなぁ。。。

    「かっぽん」ってのは地方の隠語で、男女の営みの事。
    15歳の少年が頭にある事は四六時中かっぽんの事ですわな。
    そんな少年の悩みとか、太宰治の研究をする大学教授の話とか全8編からなる短編集です。
    レコードのようにA面とB面に別れていて、A面は青春純情物語、B面は世にも奇妙な物語的なように別れてます。
    いつもは、ホロリとさせてくれる重松さんですが、この本中の物語ではそんなのは無かったなぁ。でも、青春期のノスタルジックな気分に浸れます。

    重松さんにしては性描写がリアルな部分があるんだけど、この本、息子が買ったの

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    2020年04月16日
  • 疾走(上)

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    これはねぇ、他の重松作品と違うね。
    いつもなら、ラストシーンでホンワカさせてくれるのに、この物語は最初から最後まで悲しすぎます。
    重い退廃感が強すぎて楽しめませんね。
    ただ、主人公が15歳という事で、若い読者なら何かしら示唆してくれるものがあるのかもしれない。
    が、性描写が異常なので、薦めるには勇気がいるかも。

    DVDにもなってるようだけど、あまり見たいとは思わない。
    表紙の写真(絵?)が強烈ですが、内容も同じように怖い話です。

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    2020年04月16日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    ネタバレ

    大好きな作家です。第1章の出だしは「元気の出ることを考えたかった」、このご時世にまさに思わずにいられないことだから読みはじめました。

    だけどこれはなんだかなぁ。そもそも会社勤めをしている人が、発信者不明の「ニワトリは一度だけ飛べる」なんて件名のメールを開けますか。セキュリティ研修中にありそうな偽メール。いやいや、こんな件名の偽メールはあり得んか。しかも開けるだけじゃなくて「あなたは誰ですか」って返信するんだもの。全然アカンやん。

    煮え切らない主人公、自信過剰な同僚、物言いがいちいち喧嘩腰な後輩、一日中文庫本を読むだけの上司。そしてニワトリさんも含めて、誰ひとりとして感情移入できる人がいなく

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    2020年04月14日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    平成、昭和…わたしたちの世代、親の世代、祖父母の世代…といろいろな世代の人々が交差しながら話が続いていくフシギな「お話の世界」。ストーリーは途中、退屈かな?と感じる部分はあったけど、わたしたちが普段感じているけど口には出せない想いを登場人物たちが代弁してくれる箇所が所々にあって、だからわたしは重松清さんの小説が好きです。

    男子に、世間に、同じ女子に、その他もろもろ、負けていないはずなのに勝てないことは、たくさんある。
    子どもの頃の後悔や心残りは、おとなにならないとわからない。振り返るたびに胸が痛くなる思い出があって、それで初めて、後悔や心残りに気づく。
    生きていれば、みんな、思いどおりになら

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    2020年04月13日
  • ファミレス 下

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    重松清の久しぶりの本。

    ※ファミレスはファミリーレスの略なんでは?という言葉が深い。

    3つの家族が織りなす決して円満ではないストーリー。
    50代を迎える筆者の心情が色濃く出た作品だったせいか、これまでの重松作品とは少し違ういびつさがありました。号泣するような物語ではない。後悔を受け入れ、少し笑える強さを持って前進するような物語。いつか自分もこのときの気持がわかるようになるのか。
    切ないだけではない。正しい別れもある。いびつな関係性を吸収するような物語。

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    2020年03月21日
  • ファミレス 上

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    エミリ先生やその娘が非常識すぎて不愉快にしか思えない。その非常識な母子を住まわせていることを妻にひとことも言っていない(言い出しづらいとかいう問題ではない)一博も同じくらい非常識でびっくりする。
    陽平の妻も流石に子供すぎて笑ってしまう(なにも告げずに息子の所へ行きメモだけ残す予定だった、など常識的に有り得ない)。下巻では何かが変わることを期待。

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    2020年02月19日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    ショートパンツを穿いてサンダル履き、シャーツの前をはだけて、腹を丸出しにして、裾を風にはためかせている奴の姿を見ると、破滅の予感が沸いてくる。Tシャーツに印刷された絵や文字は、どうにも珍妙で道理に反している。自分の内在している思想や感情を表現しているように見えてしまうことが卑怯すぎる。見えてしまうことによって、人は破滅に向かう。Tシャーツ1枚で偉そうに思想を語った気になる。自分の弱いモチーフを服によって増幅させる。これは刺青をちらつかせて人を威圧するのと変わらない。相応の覚悟もないまま雰囲気だけまとって、さも中身があるかのように取り繕う人間には破滅の道があるだけ。破滅が恐ろしくてTシャーツが着

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    2020年01月18日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    人生一度だけでもいいからがむしゃらにやってみないかい?

    がむしゃらでない人生がどんなに色がなく、自身に情熱を与えてくれないか今までの私の人生を見ていても痛いくらいに分かる。
    人は、何もすることがなくなったり心の余裕ができすぎると途端に寄り道したり回り道したり獣道にいったりしちゃうんだと思う。がむしゃらにすればするほど、前しかみてないから一本道を突っ切っていく。
    一日一日120%を7/24 365日は不可能だけど、その日その日を情熱のある一日にしたい。

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    2019年12月20日
  • トワイライト

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    ドラえもんの登場人物と
    かぶせている話は
    意図的なのか…
    大人の事情を リアルに描かれ
    複雑な思いなんだけど
    どんどん読み惹かれていきます。

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    2019年11月30日
  • カカシの夏休み

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    30代40代の中年に入る悲哀の物語、三編。
    バブル期のダム建設で底に沈んだ故郷を懐かしみ同級生が再会。
    長髪のカツラを外し、ハゲを曝け出すこうこうきょうし。
    自殺され遺書に名前を残されるが冤罪だった高校生。
    重松作品は劇的な展開はないけど、そこはかとないというか淡彩で、何でもない誰にでも起こり得るであろう人生を書くのが非常に巧いですね。
    生と死。
    誰かが死にたいと思った今日は、誰かが必死に生きたいと願った明日だな。

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    2019年11月24日