重松清のレビュー一覧

  • みんなのうた

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    ネタバレ

    東大合格を目指していたが3浪しふるさとに戻ってきた主人公。優秀で夢を追いかけて努力したものの、諦めて実家に暮らすいたたまれなさは、私も同じような経験があるので痛いほど同感しながら読んだ。終盤、再び東大受験を目指し頑張る主人公だが、結末は描かれず終了する。主人公の悩み、3浪もした努力の積み重ねの結果を描き切って欲しかったなという思いがありモヤっとした感情で終わった。
    家族、ふるさとは煩わしく思う反面、大事にしなければという思いにもさせてくれる作品だった。

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    2018年10月28日
  • なきむし姫

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    二児の母なのに泣き虫な三十三歳のアヤの、いつも守ってくれていた夫が単身赴任となったことではじまる、小学生になるアヤ似の文太と、親分肌な幼稚園児の千秋と、キツくて息子自慢も多いけれど悪気はないママ友や幼馴染み父娘との日々が色々ありつつも和やかでほっとする。アヤや文太の自然体な成長が逞しくて良かった。

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    2018年10月09日
  • ファミレス 下

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    ▪️もうドタバタしすぎてるからどうなるの?どうなるの?という勢いで読み切った笑
    ここにいての湯気か!星野源か!とつい突っ込んでしまったけど笑
    家族のメニューがあることは素晴らしいなぁ
    それを語れる相手がいることも素晴らしいこと。もう兄としか語れないから尚更。
    ファミレス、というタイトルとの絡みもよいな。

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    2018年10月03日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    重松清さんのストーリーは常に書くが登場人物のキャラクターがとてもリアルにイメージ出来、世界観がイメージしやすい。今回もまさしくそれに当てはまり暖かく感じるキャラクターが多い。
    時空を超えるというストーリーは重松さんにとっては珍しく有り得ない世界を表現しているようにも思うがそれでも楽しめるストーリー。

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    2018年09月28日
  • 赤ヘル1975

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    舞台は、原爆投下から30年後、広島カープが奇跡の初優勝を遂げた1975年の広島。
    人々の胸に、まだ生々しく残る、戦争と原爆。
    広島カープ、優勝という陽。
    原爆投下という陰。
    このふたつの相反する事柄が織り成すコントラスト。
    広島という舞台で少年たちは、戦争、友情、色々なものを学びながら生きている。

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    2018年09月08日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    久しぶりに読む重松作品。

    スタートからなんか不思議な違和感を感じながらの展開。
    その違和感は、なぜか途中から「あ、これってこういうもんなんだな」と納得が出来てしまう。

    子供から大人まで、登場人物すべての「懐かしい」を感じられる。
    かと言って登場人物の誰かに自己投影できるかというと、どっちかというとそうではなく、どちらかというと自分も登場人物のひとりになったかのような感じになる。

    昔、確かに『少年ドラマ』ってあったなぁ。
    NHKのは世代が違うのかわからないのだけれど、『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』とか大好きだった。
    誰が出ていたのかも覚えていないし、わざわざ思い出して懐かしむことも無く、

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    2018年09月05日
  • みんなのうた

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    受験に失敗して田舎へ帰った彼女を迎える家族、町の人々を通して成長していくお話。
    普通の日常ということもあるのか、なかなか読み進められず・・感動するということもなし・・すみません。

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    2018年09月04日
  • ゼツメツ少年

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    夢オチとまではいかないけれど、作家が描くストーリーという設定の物語なので最後までハッピーエンドを信じました。バットエンドとは言わないかもしれないけれど、少なくも幸せな結末ではないですね。
    もともとツカちゃんとエミちゃんが出てくるお話だと前情報で聞いたので、これまでの人気作品を絡めたその後の物語だと軽い気持ちで読み始めました。軽い気持ちで読んではいけなかったですね。読後のダメージが大きかったです。誰かにとって嫌いな人は、誰かにとって大事な人でもあるんです。それを後で後悔したって時間は戻せないのです。物語の中で幸せに生きていたってそれが現実でなければ辛いだけですし、発作のように突然襲ってくる苦しみ

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    2018年07月28日
  • 赤ヘル1975

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    少年の成長物語として、とても完成された作品だと思います。
    戦後30年が経過した広島に、東京からやってきた主人公のマナブ。知識として「ヒロシマ」のことは知っていても、今尚、生活の中に根強く残る「ヒロシマ」の実態を、地元の人のように理解することができない「よそモン」として疎外感を感じながら広島での生活を始めます。
    そこで出会ったヤスとユキオの2人の「連れ」と、次第に打ち解け広島の街にも馴染んで行くマナブ。
    なにが「正しい」と決められるわけではないですが、自分なりに考え、日々を無駄にせずに生きている少年たちの姿に心を打たれます。
    それぞれに「辛さ」はあるし、そのことは本人にしかわからないけれど、周り

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    2018年07月29日
  • ファミレス 下

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    50歳─
    大人になってからの折り返し地点。
    皆、それぞれの分岐点に立つ。
    人生の……夫婦の……
    少しくさい言葉で言えば、本作の友情を羨ましいと思った。

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    2018年06月17日
  • ファミレス 上

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    オヤジのためのオヤジの物語。 ここに描かれていること全てが自分の将来に繋がっていると思えてしまう程、リアルに描かれている。 ファミレスというタイトルも思わず唸ってしまった。 ただ、重松清の小説にしては、淡々と起伏に乏しいかなと思う。

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    2018年06月16日
  • 半パン・デイズ

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    半ズボンで過ごした日々、つまり小学生時代の6年間を少年ヒロシの視点から綴った小説。東京から海の近くの地方都市(方言から岡山と想像される)に親の都合で転居したヒロシが、トーキョーとあだ名される奴からしだいに地元のヒロシになっていく9つの過程が描かれている。横暴ゆえに嫌っていた吉野が、いつしかライバルになり、いつしか親友になり、共に甘酸っぱいまだ青にならない緑色の青春を経験する。小学生男子はこんな生きものだった。ちょっと難点があるとすると、小学低学年のヒロシが賢すぎるところか。

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    2018年03月04日
  • きみ去りしのち

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    一歳の息子を喪った男と、前妻のもとに残した娘との巡礼の旅。その前妻であり母である女性も、命の尽きる日を迎えようとしていた。鎮魂と再生への祈りを込めた長編小説。
    著者のあとがきに「忘れるでも乗り越えるのでもない、喪失感との折り合いのつけかたを探ってみた」とある。本来、宗教が負うべき役割を、重松さんが書き上げた渾身の一冊。テーマの重さを、新人演歌歌手とそのマネージャーのくだりが救ってくれる。

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    2018年03月04日
  • また次の春へ

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    作者、タイトルで適当に選んでいるのだが最近は短編集が続く。3.11地震後のストーリーが様々な家族の目線で書かれている。
    ただ、この人の作品は今一つ感情移入できない。自分にははまらないんだよな。

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    2018年02月25日
  • カカシの夏休み

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    カカシの夏休み。

    言わんとする事は分かる。たたま実際こんな人が担任だったり、親だったりしたらぞっとする。

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    2018年10月08日
  • 季節風 夏

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    どう考えても不幸展開で然るべきところを温かく書く事においてはこの人の右に出る人はいないと思う。胸にじんわりと来る温かさ。暖かさじゃなくて温かさって感じ。ストーブじゃなくて、スープって感じ。外側からではなく内側から温められるような、なんかそんな短編集だった。ただ、いかんせん重松清の作品は食傷気味で、心の中のこの分野は既に開拓されきった感があった。決してページを捲る手が止まらなくなるような感じではない。

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    2018年01月24日
  • ファミレス 上

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    お料理の好きなオヤジ?!世代3人を通した様々な人間関係がのぞけます。読んでると、お料理の力は確かに大きいかも、と思い始めます。
    体をつくるものだから食事は大切だね

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    2018年01月20日
  • また次の春へ

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    震災後の人々の生活を画いた短編集。
    ひとつひとつが大切に丁寧に描かれたお話だけに
    自分の精神状態が健全の時に読むのが肝心。
    心が落ちているときは必要以上に引っ張られるので要注意かな。

    さいごのお話に出てきた運命ということば。とても深かったように思う。

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    2017年12月11日
  • ブランケット・キャッツ

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    タイトルとカバーから想像していたよりもずっと、深いお話でした。のっけから予想外でショックを受けましたが、なるほど、ねことはこういう役割もあるのだと納得。なかなか興味深い内容でした。

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    2017年12月03日
  • ファミレス 上

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    話が色々とっちらかっててちょっと読みにくかったです。あと、最近の話なのに子供らのあだ名が古くさいのがどうも気になりました。

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    2017年11月03日