重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
重松さんの作品は好きでよく読んでいたが、ちょっとした退屈感を覚え、読むのを休止していた。そしてこの本で復帰。
久々に読む重松作品、やっぱりいいね!
どことなく哀しみを含んだ物語、それが重松作品の特徴の一つだと思う。でもそれがラストには必ず心温まるお話に変わってしまうから不思議。
そして今回の作品は、時代ごとにヒットした歌謡曲を混ぜ合わせてそれを物語にうまくリンクさせているのが面白い。吉田拓郎、さだまさし、南こうせつ・・・などなど。
個人的には結構世代はズレるが、丁度親父たちが青春を過ごしたであろう時代の歌が、なぜかぼんやり、薄っすらと世代が違う俺にも共感と懐かしさと感動の響きで伝わってくる。 -
Posted by ブクログ
17の短編、すべての主人公が小学五年生です。
ませている子もいれば、生意気な子もいるし、
おとなしめの子もいれば、影の薄そうな子もいる。
そういういくらかはっきりとしたキャラ立てをされて、
出てくる少年たちではありますが、
17人の少年、すべての要素が、きっと、重松清という作者の中にあるのかもしれないし、
読んでいる人の中にも、17人の中の多くと符合する性質を備えていることでしょう。
昔はよく思ったんですよ。
伝記とか人物特集とかを読むと、
「あぁ、彼と彼を合わせた性格がこの偉人だな」だとかって。
同じように、漫画とかドラマとかのキャラの誰と誰をプラスすると、
友達のA君になるなぁだとかも -
Posted by ブクログ
ネタバレ【見張り塔からずっと】 重松清さん
発展の望みを絶たれ、憂鬱なムードの漂う
ニュータウンに暮らす一家がいる。
1歳の息子を突然に失い、空虚を抱えている
夫婦がいる。18歳で結婚したが、夫にも義母
にもまともに扱ってもらえない若妻がいる・・。
3組の家族、ひとりひとりの理想が、現実に
侵食される。だが、どんなにそれが重くとも、
目をそらさずに生きる、僕たちの物語-。
「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」。
(文庫本裏表紙より)
☆
「カラス」
値上がりを続ける地価に営業マンの自信満々なトーク。
今の内に買わないとこのままでは買えなくなる。
そして、手放す時は購入時以上の金額になってい
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