重松清のレビュー一覧

  • きみ去りしのち

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    “死”をテーマにしたお話。重松さんのお話は“死”に関するお話が多いけど、今回は生後一歳という若さで子供を亡くした両親と、離婚して離れ離れになった娘明日香とのお話で死ぬまでのお話でなく、残された人達のお話。
    全ての章が「旅をしている」で始まるように、全国各地に旅をしている。旅は父親の関根さんだけで、待っている母親の洋子さんはすごく強いなと思った。
    明日香に、ひとりぼっち出いたおかげで強くなったという母親の美奈子はずるいなと思った。でも、母親を責めない明日香は本当に大人で、本当に幸せになって欲しいと思ったし死ぬまでに満足に美奈子に「お母さん」も呼べただろうかという関根さんの想いがなんとも切なくて苦

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    2014年06月01日
  • あすなろ三三七拍子(下)

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    若者とオヤジ達の熱い物語。
    熱い話は嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、ちょっと出来すぎ?
    それでも、もう一回、自分もがむしゃらに頑張りたくなる一冊。

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    2014年04月24日
  • きみ去りしのち

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    ネタバレ

    生まれたばかりの子どもを自分の不注意で失ってしまう悲しみや後悔は、その立場にならないとわからない。どうやって、それらを和らげていくか、いろんな境遇の人たちそれぞれの生き方・考え方で救われていく。

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    2014年04月16日
  • ナイフ

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    深いです。



    深いです。


    いじめの問題は、目をそらしてはいけないと午後できるが、自ら関わろうとする人は少ない。こういう作品も好んで読もうとしない。私。好きとはならなくともあえて読むにしていきたいな。

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    2023年11月12日
  • また次の春へ

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    東北の震災の話は今回が初めてだった。
    うまく伝わるのかと不安だったけど、まぁまぁ苦悩は伝わったかな・・・
    表面をすくった感もちょっとするのが残念だったかな。
    この書き方はこの方の特徴なのかな?

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    2014年03月31日
  • 送り火

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    寝る前の15分で1編ずつ、くらいの感じでサクサク読めた。「世にも奇妙な物語」のみたいな感じ。
    「ビタミンF]ともう一つ(敢えて書名は記さないけどあの異色作)とこれを続けて読んだけど、この人は超絶テクの人と認識。読後に何も残らないのも良い。そして時々「きみの友だち」みたいな刺さるのを書く。

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    2014年03月16日
  • あすなろ三三七拍子(上)

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    毎度お馴染み感がかなり強い上巻。
    面白くてやがて胸が熱くなる…。

    なんか型にハマり過ぎかなあ…

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    2014年03月05日
  • 舞姫通信

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    「死を想え」
    自殺を主題に、主人公その他の様々な視点から取り上げた作品です。
    学園物、社会実験、三角関係(?)と盛り沢山の内容で、取り上げる分野は似ていても、近年の作者の作品とは少し違った印象でした。
    若干詰め込み過ぎの感もあり、思い詰めていく主人公(とその想い人)の心情についていくのも苦労しましたが、作者の問題提起に考えさせられ、読んで損はなかったと思います。

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    2014年02月23日
  • 青春夜明け前

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    こんな時期があったかな?もっとダメだったな、たぶん道義的に…最後の「春じゃったか?」のとおり、これが青春の序章だったのかもね。

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    2014年02月16日
  • 世紀末の隣人

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    尊敬する作家の一人、重松清さんが初めて臨んだルポルタージュ。
    ご本人いわく、寄り道、無駄足、蛇足だらけの一冊で
    世紀末に起きた犯罪や出来事に縁のある土地を訪ねて書かれたものです。

    西暦2000年はあたしがハタチになった年で
    当時の出来事で鮮明な記憶に残っているのは
    和歌山で起きたカレー砒素混入事件ぐらいだったんですが
    ここ数年で立て続けに起きているかのような気がしていた
    通り魔殺人事件や監禁事件、そして若者による犯罪はあの頃も存在して、
    世の中を震撼させ、評論家を騒がせていたんですねえ。

    犯罪者や人間の弱さを擁護するわけじゃないんですけど
    世の中が狂ってきたと何年も嘆き続けたってなくなりは

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    2014年02月14日
  • 口笛吹いて

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    嘉門達夫が解説を書いてたのでビックリした!

    父親がリストラされたらどうかなあ〜息子だったら、自分の将来を考えて仕事を続けて欲しいと思うんじゃないかな〜
    何か納得できない…

    夫婦の話は、まあ実際そんなもんなんだろうと思う。
    お互い何を考えてるか実は分からないけど…

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    2014年02月09日
  • 季節風 春

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    短編集。著者得意の家族や子供の細かな感情、想いの描写は安心感あり。短いながらもしっかりした筋。
    ただし、著者の作品を読み慣れていると目新しさはない。
    タイトルどおり、春にちなんだ小話。

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    2014年07月26日
  • あすなろ三三七拍子(下)

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    ネタバレ

    あんまりハマれなかった~~。会社員が大学の応援団に異動?って設定に無理がある気がする。

    あと、最近必ず誰か死ぬ気がするんですけど。。ワンパターン化してるなあ。

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    2014年01月29日
  • あすなろ三三七拍子(上)

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    ネタバレ

    うーん。
    応援団を舞台にした人情物語なんだけど、ちょっと設定に無理があるかなあ。挿絵もいらないし、なんとなく最近の重松さんはワンパターン化してきた気がする。

    下巻に続く―。

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    2014年01月27日
  • あすなろ三三七拍子(上)

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    45才サラリーマン藤巻大介がワンマン社長の命であすなろ大学へ編入し応援団を立て直す。ちょっとムリのある設定だが、泥臭い人間ドラマあり、「応援して応援されて みんな生きているんだ」 
    楽しめました。

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    2014年01月25日
  • あの歌がきこえる

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    昭和のちょっとレトロな雰囲気で訛りが強い地域のお話ってなんでこんなにほっこりするのか。さすが重松さん!昭和の歌謡曲が沢山出てくるけど知らない歌も多くこれはきっと知っていたらもっともっと面白かったに違いない。この世代の人にはドンピシャなんだろうなぁ。
    シュウ、コウジ、ヤスオの友情がとにかくいい。田舎だからかわからないけどとにかく三人とも素直で友達思いで、でも暑苦しくなくていいなぁ。シュウとコウジが友達になるところもグッときたけど、ヤスオのようなクッションがいてこそだし本当にバランスがいい。
    男の友情ってなんだかいいなぁ。この三人にはいつか地元で再会して一杯やって笑いあっていて欲しいし、きっとそう

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    2014年01月10日
  • きみ去りしのち

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    幼くして息子を亡くした父親の長い巡礼の旅です。『十字架』ほどヘヴィーではなかったけど、それでも悲しい。特に今幼い息子がおる俺にとっては人ごとではない話。

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    2014年01月09日
  • きみ去りしのち

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    テーマは死。主人公である夫婦のほかに、様々な理由で大切な人を失った人物が出てくる。残された彼らは何を思い、どう乗り切っていくか。
    重松さんの作品には多く、家族の死が取り上げられていて、生きることの大事さを教えてくれる。ただ本作では、どことなく悲しくて、やりきれない思いだけが残る。

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    2014年01月05日
  • また次の春へ

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    何もできないもどかしさとか、前に進んでいかなきゃいけない思いとか…
    最後には希望の春へ。
    それその歩幅で一歩踏み出す感じが重松作品らしくステキです。

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    2014年01月05日
  • きみ去りしのち

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    小説全体が、常にそこはかとなく悲しい。
    そして、様々な別れをめぐって、読み手の私は常に胸が苦しくなる。
    死とは、愛とは、偶然、意志、…etc.
    物語を俯瞰しながら、自分の人生や価値観についてグルグル考えてしまう。

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    2024年09月28日