重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“死”をテーマにしたお話。重松さんのお話は“死”に関するお話が多いけど、今回は生後一歳という若さで子供を亡くした両親と、離婚して離れ離れになった娘明日香とのお話で死ぬまでのお話でなく、残された人達のお話。
全ての章が「旅をしている」で始まるように、全国各地に旅をしている。旅は父親の関根さんだけで、待っている母親の洋子さんはすごく強いなと思った。
明日香に、ひとりぼっち出いたおかげで強くなったという母親の美奈子はずるいなと思った。でも、母親を責めない明日香は本当に大人で、本当に幸せになって欲しいと思ったし死ぬまでに満足に美奈子に「お母さん」も呼べただろうかという関根さんの想いがなんとも切なくて苦 -
Posted by ブクログ
尊敬する作家の一人、重松清さんが初めて臨んだルポルタージュ。
ご本人いわく、寄り道、無駄足、蛇足だらけの一冊で
世紀末に起きた犯罪や出来事に縁のある土地を訪ねて書かれたものです。
西暦2000年はあたしがハタチになった年で
当時の出来事で鮮明な記憶に残っているのは
和歌山で起きたカレー砒素混入事件ぐらいだったんですが
ここ数年で立て続けに起きているかのような気がしていた
通り魔殺人事件や監禁事件、そして若者による犯罪はあの頃も存在して、
世の中を震撼させ、評論家を騒がせていたんですねえ。
犯罪者や人間の弱さを擁護するわけじゃないんですけど
世の中が狂ってきたと何年も嘆き続けたってなくなりは -
Posted by ブクログ
昭和のちょっとレトロな雰囲気で訛りが強い地域のお話ってなんでこんなにほっこりするのか。さすが重松さん!昭和の歌謡曲が沢山出てくるけど知らない歌も多くこれはきっと知っていたらもっともっと面白かったに違いない。この世代の人にはドンピシャなんだろうなぁ。
シュウ、コウジ、ヤスオの友情がとにかくいい。田舎だからかわからないけどとにかく三人とも素直で友達思いで、でも暑苦しくなくていいなぁ。シュウとコウジが友達になるところもグッときたけど、ヤスオのようなクッションがいてこそだし本当にバランスがいい。
男の友情ってなんだかいいなぁ。この三人にはいつか地元で再会して一杯やって笑いあっていて欲しいし、きっとそう
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