【感想・ネタバレ】舞姫通信のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年03月17日

人は死ねる。
『いま』『どこでも』、そして『いつか』。
《自殺志願》の城真吾が教えてくれたこと。
双子の兄、そして婚約者を失った主人公達はそれを受けて何を感じるか。

人は死ねる。
ただ目の前にいる人の、その『いま』が、遠い先の『いつか』であることを願う教師の物語。



現代社会をテーマに作品を書...続きを読むく作者らしい物語。
人は生まれる権利はなく、生まれる。だが、生まれたその瞬間から死ぬ権利は持っている。
『自殺の何が悪い?死ぬことを目的として生きる―そんな生き方もあるんじゃないか』という城真吾の叫びに考えさせられる。

物語の大筋は自殺について悩まされる人々が描かれているが、最後には“生まれること”の素晴らしさがしっかりと描かれている。

死を通して生きることを感じられる作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月30日

「自殺」をテーマに扱った教師視点で描かれた学園もの。

過去に、学校で自殺をした「舞姫」がいた。彼女はいわば神格化されて、学校において語り継がれているが、その実体はなかった。

また、一方で、一人の恋人と心中し損ねた男の子が自分の信条をメディア等で述べるようになり、「舞姫」に実体が宿ったようなせっと...続きを読むっくりょくが出てきた。


読んだ後に、「死ぬ」という目的のために、いつ訪れるかわからない「死ぬ」という時のために、今・この瞬間を歩み続けているのかな。と自分なりの解釈をだしてみた。

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Posted by ブクログ 2011年06月30日

そう、なんだよね。
だけど やっぱりわたしは 城くんは好きになれない。
でも 人はいつでも 死ねる。

じゃあさ どうして自殺がダメなんだって 尋ねても 誰も答えられないんだよね。だけど ダメって言うのは 結局「自分」が嫌だからなんだ
周りで自殺されると迷惑だし 悲しいってのもあるし なんか 報われ...続きを読むないから、だから 「ダメ」なんだろうね
迷惑なんだよね、自殺って。いいんじゃないの
そういう利己的な理由で留めて何がいけないの
それが 人間じゃないのかね

でも どうしても死にたいって思って死んでいく人がいてもいいと思う

「生きたくても生きれない人がいる」って言うけど
きっと自殺していく人らも 形は違っても「生きたくても生きれんかった」人たちだろうし。

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Posted by ブクログ 2021年06月24日

テーマは自殺。なかなかないテーマの小説でもあったので興味深く非常に考えさせられる作品だった。
17歳で亡くなったタレント城真吾の呆気ない死に方は、自分の裏をつかれたような感じでまた面白かった。

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Posted by ブクログ 2017年11月10日

面白いし、引き込まれてしまうのですが、いざ感想を書こうとすると困ってしまいます。
結局著者は何を言いたかったんだろう。素材だけが投げ出されて、結末が無いような。まあ、いつものことなのですが。
生きることの大切さを言っている様な、でも「いつでも死ねる」も否定してないような。まあ、それで良いのでしょ...続きを読むう。こんな話題に結論を出してしまったら陳腐に成るだけなのかもしれません。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月28日

自殺。双子。海と陸。


死のうとするのがいけないのか。
個人的に『自殺志願者』というのが衝撃的でした。
友人を思い出します。

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Posted by ブクログ 2013年01月14日

舞姫(10年前に飛降自殺した少女)に関する伝説の残る高校に赴任してきたのは、理由不明で自殺した兄を持つ主人公岸田。

兄の恋人は大手タレント事務所の一人娘で、自殺志願のタレント“城真吾”を売り出そうとする。

自殺するのに理由は必要なのか?
自殺は悪なのか?
自殺は許されるのか?

城真吾...続きを読むの問いかけに戸惑う大人と共感する若者達。

僕らが遺伝子に支配されているのならば、
自殺は異常値となるはずだが・・・。

生きる意味を考えさせられる一冊。

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Posted by ブクログ 2011年10月23日

重松清さん好きとしては結構楽しめた内容でした。
特に最後の坂本と主人公のシーンでは感動。
ただ佐智子に関してはなあ……。
伊坂さんの某王子以上に好きになれないキャラかもしれません。
個人的には長谷部さんのキャラが凄い好きでした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年09月30日

女学校が舞台。
テーマは「自殺」。
今の若い世代の自殺を通して、生きることを考えています。
これを読んで全てを受け入れることはできないけれど、やっぱり読んでみて良かったと思いました。

重松氏の本はまだまだあるので読んでいきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2011年08月03日

いつか死ぬ
いつでも死ねる

死、なんてしらないみたいな振りして生きるのはやめてほしい

わかるけど、わからない。
あたしは身近に死を感じられない。

五井ちゃんがいなくなった理由
あったんかな?
あたしだって、いなくなることが出来ればと思う
これがいやだからとかじゃない。
人生が終わってしまえば楽...続きを読むなのにと思う。
でもあたしはいなくなることを選ばない。
いつか、選ぶのか?
たぶん選ばない。
五井ちゃんも、理由もなくいなくなっちゃったの?
いなくなることを選んだの?
なんで?ってやっぱり思ってしまう。
理由なんてなかったとしても、なんで?

人間には死ぬ権利がある
そうなんかな?
あたしは、そんなことない、っていう原島先生と同じかも。

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Posted by ブクログ 2011年05月02日

 「泣ける本」特集…のようなイベントで特集されていたので、涙を流してすっきりしようと思って購入。しかし、テーマは自殺。正確に言うと「自殺志願者」というテーマで、なかなか重たいテーマであった。読みましたが泣けませんでした。
 いじめや経済苦で自殺をするという話ではなく、「自殺する権利は与えられても良い...続きを読むのではないか」、「理由が無ければ死んではいけないのか」など、やや哲学的に自殺を扱っている点が印象的であった。
 重いテーマではあるが、物語の中にテーマを詰め込んでいる作品なので、読んでいて疲れることはない。「死」を考えることと「生」を考えることは同義であるという、自殺関連小説の定番は含まれてはいるが、ありきたり過ぎて楽しくないということはない。
 理由なく死を選ぶというテーマに興味がある人は是非、ご一読を!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月31日

『自殺はなぜいけないんですか?』
親が絶望する!楽しいことが何もないならせめて優しくしてくれた両親に今までもらったのと同じ量の優しさを返すことから始めなさい!
と、言いたいです。
高校生にも大人にも、できたら子供にもわかってほしいです。
等価をエゴで片付けてはいけません。

重松清さんの本は2冊目な...続きを読むんですが、
なんか全部好きそうな予感がします。嬉しい予感です。

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Posted by ブクログ 2020年06月06日

「人は誰でも気づかないうちに自分の人生のラストシーンを始めている。それがいつからなのか、いつまでなのか、分からない。二十歳で死んだ人にとっては十七歳はすでに晩年だったのだと。ラストシーンの始まりも終わりも全てが終わったときでないと決められない。でも、ラストシーンが始まっているのかもしれないとはいつも...続きを読む思っていてくれ」

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Posted by ブクログ 2019年04月30日

重松清作品の中では、イマイチかもしれない。
題材として、生と死、というのはいいと思う。
舞姫は、まだいいと思う。
だが、城真吾のようなキャラクターをカリスマに仕立て上げるのは、どうなのかと思う。
個人的に、重松清のイメージと違っていたという部分もあるのだろうが。

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Posted by ブクログ 2014年10月05日

まず自殺を肯定することはできません。どんな状況にあってもです。自分が昔の彼らと同じ年齢の頃でも自殺しようとする人、自殺した人の気持ちは分からなかったです。
自殺する人の気持ちが分からないのは強い人だからだと言われたことがあります。別に強いとは思わない。弱いとも思わないけど。
死んだら終わりなのに、...続きを読む本当にそれしか方法はなかったのだろうかと思います。もし死ぬしかないと思って飛び降りたなら、舞姫っていうのは違うと思うんです。伝説という形で美化してるだけ。もしあたしが原島先生と同じ立場なら、きっと舞姫通信を残らず集めて焼いてしまいます。
生徒たちにとって死ぬということはリアルな世界で想像もつかない神秘の世界なのかもしれません。自殺はただの手に届かないものに対する憧れです。大人になったら舞姫も城真吾も、居酒屋で酒の肴になって終わりそう。あんな奴いたね、みたいな感じで。でも生きてるってそんなもんじゃないのかな。
一番印象に残ったのは、17歳で死んだ人間の16歳が晩年であるということ。そりゃそうですよね。でもこの作品を読むまで全く気づかなかったです。

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Posted by ブクログ 2014年02月23日

「死を想え」
自殺を主題に、主人公その他の様々な視点から取り上げた作品です。
学園物、社会実験、三角関係(?)と盛り沢山の内容で、取り上げる分野は似ていても、近年の作者の作品とは少し違った印象でした。
若干詰め込み過ぎの感もあり、思い詰めていく主人公(とその想い人)の心情についていくのも苦労しました...続きを読むが、作者の問題提起に考えさせられ、読んで損はなかったと思います。

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Posted by ブクログ 2014年02月07日

自殺を題材にした作品。重松清でも割と初期の作品のためか一文が長くて、冗長な言い回しがなにかしら鼻につくのが多い。舞姫通信の謎、城信吾のスキャンダラスさ、佐智子の苦悩、双子の兄の自殺とそれひとつで十分題材になるようなものを若干詰め込みすぎて、なんとなくまとまり切ってない気がした。でも、尾崎とかhide...続きを読むとか死んだことによってマスコミに持ち上げられちゃてた世相。テレビでも城信吾の手記のどうしょもない痛さとか、コメンテーター達の空理空論とか、1999年ていうあの時代の空気感みたいなのを十分に伝えているような気がする。ただ佐智子はホントひどいな。自分が傷ついて痛みをおってるからって、海を兄の代わりにしたり城信吾をプロデュースしたり、どうしょもないメンヘラで読んでて不快になった。終盤の佐智子の出産あたりとか読んでてどうでもええわって散漫な感じ。
しかし、自殺するのに理由がいるのか、という問いには、逆に迷って苦しんでも生き続けていくことにも、理由がいるのかと問いたい。

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Posted by ブクログ 2013年07月09日

自殺かー、自殺ねー。
私の中では3種類くらいに分かれてるな、自殺の理由。

一つ目は、「死ぬ」以外の選択肢が存在しないとき。借金とか、借金とか?(人生経験ないから、ほかに思いつかない)

二つ目は、自殺願望が嵐のようにやってきて心を荒らすんだけど、耐えてたらいつの間にか嵐が去っていくとき。そのときは...続きを読む死ぬことしか考えられないんだけど、それが終わったら、なんで死にたいなんて思ってたんだろうってくらいにすっきりするかんじ。心の病気?
いじめが原因の場合、一つ目と二つ目が混ざってるのかな。

で、三つ目が、何かしらの理由はないけどほんとはずっと死にたかった…っていう。この本の場合、ほとんどの人はこれなのかなあ。
高校生くらいになると、自分の到達点が何となく見えるというか、限界がつくというか。このくらいにしかなれないなら、これ以上生きてても意味ないかな、みたいな。

ドラマやらの影響で、自分も刺激的な日々を送れるはずだ…って思ってる人が増えているってなんかの本で読んだ気がする(曖昧)。
こんなのほんとの自分じゃない、こんな退屈な人生生きててもしょうがない、みたいな?

自殺するんなら餓死してほしいな。
生きるためにほかの生き物犠牲にしてるんだから、死ぬなら誰にも何にも迷惑かけずに死んでほしい。
だけど、誰にも迷惑かけない死に方なんて、ないんだよねえ。

うーん、わかんないや。難しい。


 

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Posted by ブクログ 2012年10月31日

テーマがテーマなだけに重い。
が、いい話だ。

当然の事ながら生きることは死ぬ事より辛い一面もある、もちろん楽しい一面もある。

であるならば、楽しい一面見て前向きに生きたいよね。

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Posted by ブクログ 2012年09月08日

カテゴリー分け不可能。舞台が高校なので一種青春物語だが、「舞姫通信」という主人公が勤める高校で過去自殺した生徒の友達(主人公の上司にあたる先生の娘さん)が書き始めた通信がキーワード。主人公が双子の兄側で弟側は数年前に自殺。主人公の死生観がテーマの不思議なシナリオです。

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Posted by ブクログ 2012年08月20日

全く同じことを思っていた。
「なぜ自殺はいけないのか」
「自殺には死ぬ理由がいるのか」
「生きる理由がないというのは理由にならないのか」

あのときの自分にすすめたい

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Posted by ブクログ 2012年08月04日

自殺という思い問題に対してさまざまな視点を投げかける。かわすという方法もあれば、堂々と真正面から向き合い乗り越えるというスタンスもある。人それぞれに思いをめぐらし考察できる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年07月08日

自殺がテーマの話。

割りと冒頭の

『世の中に腹が立つ事ない?
あなたもあなたの周りの大切な人も自殺しないとは言い切れない。
誰だってみんなその可能性があるし、自殺されて取り残される可能性もある。
そこのところをわかってて生きててよ。
自殺しろなんて言う気はないけど、でも、
ただヘラヘラとしている...続きを読むんじゃなく、ちゃんと考えて生きててよ。』

って台詞が印象深かった。

あとラストの

『思い詰めて何が悪い?
いい加減に生きてれば死ななかったというのか?』
って所も良かった。

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Posted by ブクログ 2011年11月11日

突き付けられる主題に自分なりの答えを見つけられないまま、もやもやした気持ちを持ちながら読み続けた。

どうして生きなきゃいけないのか?
どうして死んではいけないのか?
まだどちらにも答えられない。
けれど、生きることや死ぬことに果たして意味が必要なんだろうか?
それもまだわからない。
いつか解る日が...続きを読む来るのだろうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月18日

【舞姫通信】 重松清さん

ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。
人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーン
を始めている。17歳で死んだ<自殺志願>のタレント
城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教え
てくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでもー。
でも、僕は思う。僕...続きを読むの教え子の君たちの「いつか」が、
ずっとずっと、遠い日でありますよに。
教師と、生徒と、生と死の物語。
(文庫本裏表紙より)



今ひとつ動機のつかめない自殺をした少女。
彼女は校舎の7階から飛び降り、中庭にその身を横たえた。

彼女が飛び降り自殺をして後、「舞姫通信」という
彼女のコトを伝える機関誌が学校の中で流れるようになった。

それも何年も続いて・・

舞姫通信の筆者はわからない。生徒の誰かが書いているのだ。
語り継がれるように「舞姫通信」は続いた。

『武蔵ケ丘女子学院高校。』
岸田宏海が赴任してきた高校はそういう高校だった。
彼の双子の兄も舞姫と同じように動機のつかめない
自殺をしていた。

兄の死を引きずっている宏海と、舞姫通信に対しそれぞれ
の異なる感情を持つ教師たち。

久々の重松さんでしたが、もう一つ物語の伝えたいコトが
わかりませんでした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年09月14日

  暗い。そして重い。最初のうちはよかったものの、読むにつれて読むのがどんどん辛くなっていきました。けれど、いろいろと考えさせられることが多かったです。

  逃げ道としての自殺ならわかるけど、理由もなしに "なんとなく" 死んでみたいというのは、どうなんだろう。生とはそんなに軽...続きを読むいものでしょうか。

「人はいつでも死ねる」
繰り返しでてきたこの言葉、確かに理屈ではそうだろうと思う。でも、死ぬってそんなに簡単なことじゃないと思うんです。この言葉を唱える人たちの中のどれほどが死に直面した時にそれを受け入れることができるのだろう。

  私が何よりも怖かったのは、自殺よりも無気力に生きることでした。
生きる意味も見つけられないけど、死ぬ意味も見つけられないから生きている。それは、本当に生きていると言えるのでしょうか。救いが見えない気もしました。生きる意味を言える人なんてそうそういないだろうけど、それでも生きていて楽しいと思えればそれで十分じゃないのかな・・・。

  最後の、祈りにも似た舞姫通信で少し救われたかもしれない。他の人が自殺をする権利は奪えないけど、私も好きな人たちにはできるだけ長く生きていてほしいと思います。

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Posted by ブクログ 2011年10月02日

【本の内容】

話は、主人公の就職先の女子高での初日、舞姫通信なるプリントがクラスのゴミ箱に山積みになっているところを主人公が気づくところからはじまる。

そして、この舞姫通信は、この学校で自殺した生徒を元にした作成物だと言うことを主人公は知る。

舞姫通信を知った日に主人公は五年前に自殺した兄の彼...続きを読む女であった大手芸能会社の社長令嬢の佐智子に今度デビューさせようと思っているという高校生ぐらいの年齢の少年の写真を見せられる。

ただ、そこに写っていた少年はタレントというのには今一つ冴えない。
しかし、この少年には人の興味をひく過去があった。。。

ストーリーはこの少年と舞姫通信、主人公を軸に進んで行く。


【評価】

最後の舞姫通信、城慎吾の発言には非常に気づかされることがあったが、ストーリーとしては人間関係がごちゃごちゃ絡みすぎて、ポイントが分かりにくかった。

佐智子と主人公の関係はもう少しシンプルで良かったと思う。

また、佐智子が破天荒過ぎて理解できなかった。

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Posted by ブクログ 2011年01月27日

テーマは自殺。
『人は死ぬことができる』
うん、確かに。自分で自分の終わりを決めてもいいよね。
わたしは自殺をするつもりないけど…

読み終わってもなんかすっきりしないけど…『自殺はだめだ!!』って熱血教師みたいに言う本よりは好きかな。

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Posted by ブクログ 2011年01月20日

ゴールが最終目的なら
死ぬために生きる
生まれたときからラストシーンに向かってスタートしている
その通りだけど
しあわせと思うとき位、しあわせのために生きてると思う人生のんがいい

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Posted by ブクログ 2010年12月25日

ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ<自殺志願者>のタレント城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教えてくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも――。でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、ず...続きを読むっとずっと、遠い日でありますように。教師と、生徒と、生と死の物語。
(裏表紙紹介文より)

***

“自殺”を肯定するか否定するかは個人によりけりだよね。
特に、特定の宗教が根付いているわけではない人にとっては。

私個人としては、自殺はしてもいいと思う。(もちろん推奨はしない)
けど、実際親しい人が自殺したら「なんで自殺なんか」って思うんだろうな。
難しいテーマですね・・・。


討論には答えをだすために行うモノと、答えがでないだろうと誰もが予感していてそれでも自分の想いや考えを他人に伝えたくて行うモノがあると、私は思う。
この本は後者である感じ。
真剣に読み込めば堂々めぐりに陥るが、さらっと読むほど関心がないテーマでもないんだよなー。

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