重松清のレビュー一覧
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ネタバレ
人生で1番の本に出会えたと思います。
全ての文章が名台詞みたいな本でした。
上で起きた問題がそれぞれ優しく解決していって。
ドンの家庭の不和がなんとかなりそうなのが個人的に1番嬉しかったです。彼が自分のために怒ること、彼の母が家族のために泣くことを諭した陽平の教師として、人としてのあり方があまりにも素晴らし過ぎて、じんわり涙が込み上げました。
その他にも、相手の美味しい顔を思い浮かべて作る料理も大切ということや、正しいけれど優しくないこともあったり、家族のためは実は自分のための言い訳だったりするし、大人になっても友情は大切だで、自分の「核」がなんなのか自覚することの重要さに気付いたり。
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ネタバレ
あったかい。くすぐったい。もどかしい。
家族でも、友達でも、そんな気持ちが溢れてる。
でも一方でモヤモヤ抱えてるものもあり、迷うときもあり。
前途多難なことも。
料理もとても美味しそうで。家で真似してみたいものも。
重松先生のこの文体の柔らかさや優しさ、時にグサッとくるセリフの鋭さが本当に大好きです。
まだまだ上を読み終わったばっかり。
宮本家の夫婦の問題、ニコニコ亭に上手く就職できるのかコージー・マッケンジー、武内夫婦の心の距離、ドンの家庭環境、どうやって収束していくのか。
映画版の"恋妻家宮本"では伺えなかった人間ドラマも読めて、改めてこの本を手に取ってよかっ -
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昭和後期の地方都市を舞台に家族と友人との触れ合いを熱く優しく描いた傑作小説。
題名が「とんび」ですが、鳥のとんびは登場しません笑
これは「トンビが鷹を産む」のことわざを端折っているのでしょうが、内容的にはこのことわざの本来の意味をなさないように思われ、どちらかというと「トンビがくるりと輪をかいた」と言った方が的確ではないかと笑
不器用で荒くれだけれども信義を貫く主人公ヤスさんの人生物語。
最愛の妻に不慮の事故により先立たれ、男手ひとつで息子アキラを育て上げるという、いわばハートウォームファミリーサクセスストーリー。
仁義なき戦いシリーズが大好きなので、広島弁(備後弁)には全く違和感なく、 -
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連作短編なので、展開も早く読みやすい。
大切な人が逝ってしまっても、日常は何もなかったかのように続くコト、あんたはどう想う?と問いかけているようで考えさせられる内容だ。
「死」以外の「その日」を描いた短編も混じっており、読み手のストレスを少しだけ和らげてくれるが、ひとつの区切りに本当にケリをつけられるのか、と想いを馳せてしまう。
で、どうなった?と「その日」が読み手の想像に委ねられた描かれ方で、引きずりを持ったまま読み進めたが、最後の3編は「その日」を含めた時間の流れと残された人たちの心の移ろいや葛藤、苦しさ悲しさが描かれており、心に沁みた。
「その日のあと」に託された手紙の一文に愕然と -
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この本は短編集で、物語ははじめの話の主人公「恵美」を軸として展開されていく。学校という場所を舞台に、境遇の異なる少年少女たちの一人一人に焦点を当てて、その複雑な内面を丁寧に描いていく群像劇でもある。
各話ごとの視点の入れ替わりによって、前の話ではモブでしかなかった人物が次の話の主人公になることが多く、そのシステムが非常に面白い。次は誰の話かなあ〜と最後まで飽きずに読めた。個人的には「別れの曲」が大好き。
前の話では最低最悪だったアイツも実は悩んでた、みたいに、本当に色々な思惑や悩みが複雑に、有機的に絡み合っている。どちらも正しくて、どちらも間違っているその様子は、まるで戦時下の国々を俯瞰してい -
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ネタバレ仕事も家庭も上手く行かず死ぬことまで考えていた主人公が、以前事故で亡くなった橋本親子が運転する不思議な車に乗り込み、過去のターニングポイントに戻りながら後悔していることを晴らしていくという、家族再生の可能性を探るSF物語。
既に3回読んでいるけど3回とも号泣した。家族愛に触れられる大好きな一冊。
橋本親子との旅では、過去に戻り選択を変え、妻の思いや息子の苦しみを分かち合って解決したはずなのに、現実に戻ると仕事も無く家族は崩壊したままだったというオチが、SFなのに現実みがあってとても好きだった。
こういう過去を変える話って、戻った時には現実も変わってて明るい未来!めでたしめでたし
という -
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たいせつなことだけを喋る国語教師の村内先生と、問題を抱えた中学生のお話。
村内先生が、国語教師らしからぬ吃音の持ち主なのに、村内先生が国語教師なのは、なるべくしてなったんだなと、読み終える頃には、ジンとしていた。
中学生あるあるな悩みや問題を抱える子、複雑な環境下の子、様々な考え方があって、様々な人がいて、様々なやり方で、みんな1人が嫌なんだよね。あの頃って、なぜだか世界が全部敵みたいに感じることがあって、そんなことを思ってるのは自分だけに感じてしまう。そんな時にそばにいてくれる大人の大切さ、大切な言葉をくれる存在の大切さ。
重松清の描く少年少女たちは、重たい背景を抱えていることも多いけど、ど -
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生きるって、なんか、すごい
この一言が今の自分と重なって心に残っている。
大学生活を送り、就職活動をする中で、私は「やりたいこと」や「自分の未来」「生きること」について考えるよう求められてきた。大学生活では、高校生の頃に比べて「これをやりなさい」と指示されることが少なくなり、その分、自由な時間が増えた。その時間を友達と遊んだり、スマホをいじったりして過ごしていても、どこか満たされないし、暇を感じることがあった。そんなとき、「自分は何をやりたいのだろう」と考えるようになった。
就職活動では、さらにわかりやすく「やりたいことは何か」を問われる。これまで生きてきて、私は少しでも興味を持てないことは -
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ガチの名作!堂々の星5
葛藤であったり、気持ちが揺れ動く描写が妙にリアルで、読み進めるたびに泣けてくる。
不器用で熱意があって粗暴なんだけど、涙脆いヤスさん。昭和という時代のど真ん中にして、男手一つで周囲の支えもありながら、息子のアキラを育て上げていく大作。
男手一つの大変さ。たくさんの葛藤と悩みを抱えて、先行する気持ちが昂る。その度に息子との間に壁が立ちはだかる。
不器用すぎるヤスさん。心ではわかっているのに、素直になれず逆のことをつい口走ってしまう。そんなヤスさんの気持ちが痛いほど伝わってくる。だからこそ、どうしようもなく辛い…。
親一人子一人、親の温もりを知らないヤスさんは -
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重松さんの作品を初めて読んだ。
ドラマで観た『とんび』のイメージが強かったけど、とっても読みやすくてびっくりした。もっと早く手に取ればよかった。
使われている言葉も、話の内容も、かなり万人受けするものだと思う。読む人によって思いを寄せる人物が異なってくるはず。
根っからの悪者は出てこないけど、言葉って人によって受け取り方が違う。相手の境遇次第では無意識に相手を傷つけてしまう。自分も気をつけなければいけないな。
美紀の成長を節々に感じることができて、心に刺さる言葉も沢山あって、最後は泣きそうになった。
誰にでもおすすめできるとても素敵な作品だった。
健一を山田孝之が演じたと知ってしっくり来なか
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