重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1975年。終戦からまだ30年しか経っていない広島へ転校してきた中学生のマナブと広島育ちの同級生ヤス、ユキオ、そしてクラスメートの真理子との交流の話。タイトルからは赤ヘル軍団カープの初優勝への軌跡がメインテーマのような印象を受けるが、実際はそうではない。赤ヘルの快進撃はむしろBGMで、中学生同士のぎこちない友情と、原爆被害の悲惨さあるいは戦争の記憶を継承していくことの難しさとが交互に物語の主旋律をなしており、特に後者は相応に重いテーマとなっている。
赤ヘル初優勝のストーリーを主に期待して本書を手に取る人は、やや期待を裏切られるかもしれない。ただ、荒くれものが多かった当時の野球界のエピソードは -
Posted by ブクログ
作者の重松清さんのあとがき曰く「ゆるす/ゆるされる」という人間関係を描いた3部作の1つだそうです。
全8章で様々な母子関係が登場します。
全編でメインとなる「かあちゃん」が瀬戸内方面の方言だった為、どことなく懐かしく感情移入してしまいました。
「産まれてきた瞬間に一番そばにいてくれる人は、どんな人間の場合も母親なのだ…
その深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていてもひとりぼっちではないのかもしれない。」
長編小説ですが、人生の大半を償いに欠けた「かあちゃん」と、その生き方に影響を受けた人々の、時に逞しく、時に切なく、そして温かい人間模様が心に響きました。
本 -
Posted by ブクログ
重松清さんの作品が小学生の頃から好きで、流星ワゴンなどの他作品も大好きです。
今20代半ばになり、自分も結婚をして、将来とか、老後とか、自分の親の介護とか、そういうことを考えているタイミングでこの作品に出逢えたこと、とても感謝しています。
離婚して、母親に引き取られ父親とはそれ以来会うことが出来なかった息子が、父親がどんな人生を送ったのか、父親とは、息子とは、何か探していく物語で、何度も何度も涙が溢れるシーンがありました。
上巻でトラブルメーカーに悩まされ終わる…その展開がまた面白く、すぐに下巻を読み始めました。
下巻の感想は下巻の方に書きます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ少年の心の機微を、ここまで描けるのが本当にすごい!と思った。
『「人生で大事なものは、みんな、この季節にあった」と僕は考えていて、それは今後もずっと変わらないだろう。』
あとがきを読んでストン、と腑に落ちた。
自分も小5の頃が人生で一番、色んな事を感じていた時期だったなぁと常々思っていた。
大人になるにつれ、感じることから逃げるのが上手になっていくイメージ。
翌日が来なければ良いのにと毎日泣いたり、家族を心から愛おしく思ったり、心配かけたくなかったり、友だちと大冒険したり、本当に全力だったなぁ。
この感覚を忘れずに子どもと関われる大人でありたい、という戒めのためにも、大切な本棚リストに
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