重松清のレビュー一覧

  • 季節風 春

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    季節風シリーズを順番に読んでいます。
    私のお気に入りは「めぐりびな」です。
    子供の頃の感覚的な感情を理由をつけて説明しようとする妻に対して、夫が
    それは後出しジャンケンのようなものだから、
    わからないものはわからないままでいい、
    と励ますシーンが好きで、なるほどそうだなと励まされました。

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    2022年10月20日
  • 季節風 夏

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    季節風シリーズを順番に読んでいます。
    この中では、「魔法使いの絵の具」が好きです。
    自然の中での遊び方を大人になっても覚えているところが羨ましいというのと、
    状況や性格が違う相手に対して、蔑んでしまったり逆に劣等感を感じてしまう心理描写が刺さったというのが理由です。

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    2022年10月18日
  • 木曜日の子ども

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    ネタバレ

    2022.10.16
    ノンフィクションと言われても納得いく
    このリアリティーさ。

    死にたいわけじゃないけど死んだっていい。

    世界ってなに、命ってなに、親子ってなに
    きっとだれもが考えたことのあること。
    それでも答えの出ないこと。
    答えが出ない不安をいつも紛らせている。

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    2024年10月16日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    ところどころにキヨシローが、RCサクセションが登場して、それがきっかけになって話がぐっと進んだり、止まったり、戻ったり。

    キヨシローが亡くなったのをきっかけに、アカネがショットガン.ホーンズのメンバー4人に会う。各々、解散してから今までのなんやかんや、現在のなんやかんや…
    そうだよね、いい事ばかりじゃ、いやいや上手いこといかない事の方が多かったよね。

    それでも各々の未来に向かって生きていく。

    じっくり読めたけど、ほんの一昼夜の話。こういう進みの遅い話もいいものだ。

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    2022年09月30日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    ずっと積読状態だった作品。
    少し考えさせられるというか、深く作品に浸りたい?という思いから、久々に重松さんの作品を手に取りました。

    同じ団地に住む小学6年生のノブとハム子、そして、小学4年生のオサムの家族の話。
    子どもの「どうにもならないことって、ある。けっこうたくさんある。」ということが、本当に良く描かれていて、切なくなるときがあった。
    読みながら「辛いよね~」と登場する子どもに共感したり同情したりすることが多かったけれど、10年、20年後、彼らが幸せに笑っていたら良いな~と、物語なのに思いました。

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    2022年09月26日
  • 送り火

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    短編小説集、どれも素晴らしい。気取った文章ではないのに、引きずり込まれてしまう。これが一流作家さんの力なんだろうなぁ。ほんのり怖くてあったかい物語、かぁ。

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    2022年09月20日
  • 定年ゴジラ

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    定年を迎え、第二の人生を歩み出す…なんて華々しいものではなくて、もっと現実的な定年後の生活の短編連作。
    家族のために、職場まで近いとは言い難い郊外にマイホームを構え一生懸命頑張ってきたお父さん4人。定年まで頑張ってきた達成感と仕事を離れた一抹の寂しさと、これからの不安と、各々の夫婦、家族の問題やら…日々色んな事があるけど、定年ゴジラは今日も頑張って生きている。
    定年は大きな節目だけど、そんな事で何かが全く変わってしまう訳じゃないですよ。と言われた気分になった。

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    2022年09月19日
  • カカシの夏休み

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    若者ではない、「大人」になった主人公の生き様、わかる、いろんな苦悩が。
    3編からなる短編が、いずれも面白かった。
    重松さん、すごい!

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    2022年09月14日
  • 季節風 秋

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    1年間かけて少しずつ『季節風』シリーズを読んでいます。
    私のお気に入りは「おばあちゃんのギンナン」です。
    「何か話さないと!」と思わずに、沈黙が心地よい関係、すごく良いなと思います。

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    2022年09月13日
  • ポニーテール

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    小さい時にお母さんを病気で亡くしたフミとお父さん、両親の離婚で父のいないマキとお母さんの4人が家族になっていく物語です。
    4人を見守る元捨て猫ごえもん2世。
    すれ違って泣いたり笑ったりしながら家族になっていって何回もウルウルしました。

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    2022年08月18日
  • めだか、太平洋を往け

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    ここに登場する教師は正しさを示し導く教師ではなく、失敗し、惑い、自信もなく、清くもなく、それでも人としてしっかり悩む人々だし、それを慕う教え子もそうだ。震災の爪痕に向き合う中で、それぞれが大切なことを大切にしようと再び歩み出す素敵なお話でした。

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    2022年08月11日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    登場人物たちより年齢は大きくなってしまったけど、今まさに同じような心境かも。私自身はアカネと似た状況。子育て一段落。さて、私の人生の第3章が始まるけれども、どうするかと。ここまで『今』が一番幸せだなと思いながら過ごしてきたけど、なんだろ…。なんだかモヤモヤした気分と物足りなさを感じるのは。ちょっと私もアカネのように旅に出てみようか。
    課せられてきた課題が終わりつつあるロス感なのかな…。

    この本は同じ世代にならないと登場人物が感じてること、言ってることの意味が分からないかも。青春時代のモヤモヤの第2弾なんだけどなぁ。

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    2022年07月30日
  • 季節風 夏

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     あとがきにあった、夏は四季の中で最も「終わり」を意識する季節という記述に納得する、どこか切なくほろ苦い夏の短編集。『僕たちのミシシッピ・リバー』『あじさい、揺れて』『その次の雨の日のために』『ささのは さらさら』『タカシ丸』が良かった。私の父は余命宣告を受けた2日後に亡くなったため、最期に思い出作りができた雅也が少し羨ましい。『虹色メガネ』は可愛らしくて好き。夏休み最終日のあの空気感が見事に再現されている。
     季節や心情の切り取り方が本当に上手く、まだ秋・冬の2作品楽しめるのが嬉しい。

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    2022年07月27日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    なんだってこんなに等身大の子どもを描けるのかと思うくらいだよね。
    児童文学作家さんとかって。
    重松清さんも、すごいよね。

    公子をハム子と読んだ、という出だしから、
    既視感があったんだけれど、
    内容も全然覚えがなかったから、
    やっぱり初めて読んだんだけれど、
    じゃあどこでハム子って見たのかなぁ、
    思い出せない。

    オサム、好きだなぁ。
    必死な痛々しい感じが可哀想だけれど、
    寄り添ってあげたくなるよね。
    ハム子のとげとげしさにはあんまり共感できんかったけれど、なんでこんな状態で再婚できるのか、とも思うし、まさか離婚するとも思わんかったけど。

    好きなシーンは
    「わが家でいちばん早く季節が移り変わ

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    2022年07月27日
  • 峠うどん物語 上

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    1話1話、感涙とまではいかなくても、じんわり目頭が熱くなる、そんな作品です。そして、これは別にそれほどでも、というような回もない。登場人物、みんな、愛すべき人物像で描かれています。中学生の主人公の発展途上の未熟さも、それを上回る魅力にあふれています。今、下巻をもうすぐ読み終わります。至福のひと時です。

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    2022年07月23日
  • 小学五年生

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    いろんな5年生が登場する、短編集。
    当然ながらその数だけ、いろんな境遇や性格もある。大人への階段を登りつつある年頃ならではの悩み、楽しさ。いろんな角度から楽しめました!

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    2022年06月16日
  • みぞれ

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    短編集。それぞれの物語に共感でき、切なさが残る様なホッコリできる様な話ばかり。
    また、時間を置いて読み返したいと思う一冊になった。

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    2022年06月11日
  • 季節風 春

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    桜前線を追いかける旅に出ると会社の先輩に話したらおすすめされ旅行前に購入し読みました。

    どの話もとても良かった。3月から梅雨のはじまりまでの春のお話。人によって好きなお話は変わると思います。短篇集のためとても読みやすくいので本が苦手な人におすすめ、自分にとっての春のかたちを探すきっかけに読んでみてはいかがでしょうか?

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    2022年06月08日
  • ルビィ

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    重松さんらしいお話だなぁ。妊婦の先生と卓也との話は読みながら涙が出ていた。人の辛い気持ち、寂しい気持ち、やるせない気持ち、どうしようもない気持ちを重松さんの作品ではいつも慰めてくれるような、受け止めてくれるようなお話になっている。人の心にそっと寄り添ってくれているので、いつも読み終わった後はほっと温かい気持ちになる。大丈夫だよと自分を励まし、大丈夫だからねと周りの人たちに声をかけたくなる、そんな作品でした。

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    2022年04月23日
  • みぞれ

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    石の女で大号泣。全ての話が面白かったですし、寝に染みたり、ほっこり笑えたり。本当に良い読書時間でした。人に薦めたい本、ナンバーワンかもしれません。皆さん、読んでもらいたいです。

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    2022年04月17日