あらすじ
小学四年生のフミと、六年生のマキ。ふたりは、お互いの父と母の再婚できょうだいになったばかり。おねえちゃんと仲良くなりたいフミだったが、無愛想なマキの心がわからずに泣いてしまうことも。マキはマキで、新しくできた妹に戸惑っていた。そして、姉妹を見守る父と母も、「家族」の難しさに、迷ったり、悩んだり……。四人家族ひとりひとりの歩みを見つめた、優しさあふれる物語。
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なぜ?私と同い歳のおじさんが、こんな話を書けるのか?
子供のこころ、娘のこころ、母親の心、父親の心。我慢をする、意固地になる、平等な愛、どう対処すれば良い。いろんな心が時には寄り添い、時にはぶつかって、時は進んで行く。
優しさに満ちた「はじまり」の物語。あとがきを読むと、震災の時に書き終え、震災後に出版された本書の目指したところが見えてくる。
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あ母さんを亡くしたフミとお父さんが浮気をして離婚したマキフミのお父さんとマキのお母さんが再婚し二人は姉妹にお姉さんのマキ、妹のフミ、家族4人が家族となっていくさまを描いた作品。
それぞれは悩み時には涙し読んでいくうちにこの家族を応援している自分がいた。
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ふみとまきが、少しずつ仲良くなっていくところがこの本の見どころです。ふみの少し辛い過去があり、まきにも辛い過去がある事があり頑張って新しい家族と過ごし、馴染んでいくわけあり家族のお話です。
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最初に呼んだのは多分小学生の時。今まで色んな本を読んできたけど今でも変わらずに1番好きな本です。
再婚によって姉妹となった2人。すぐに馴染もうとする妹に対してどこか冷たい態度の姉。2人の関係性が徐々に変わっていく過程がホッコリします。
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面白かった!読む手が止まらない。
フミが、つっけんどんなマキに戸惑うことも泣かされることもあったけれど、途中で挫折せずに丁寧に関わり続けていたのが偉いと思った。マキも段々、転びそうになりながらもこちらに近づいてきて嬉しくなる。フミの亡くなった母視点で書かれ始めてからは、重松清さんはどんな視点でも自然に書けるのか、と感心したものだ。
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2023/2/3
ステップファミリーで家族になった、小4のフミと小6のマキ。
フミのお父さんとマキのお母さん。
最高。
重松清さんの作品読みたいな、ていうときってこういう読んだら心がまっさらになるものを求めてる。わたしは。
心の機微を描くのが本当に上手で、小学四年生の女の子が主人公でも、感情移入できる。
少し情けないけれど優しいお父さんにも感情移入できる。
あとがきを含め、わたしが今読みたい本だったな。
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小さい時にお母さんを病気で亡くしたフミとお父さん、両親の離婚で父のいないマキとお母さんの4人が家族になっていく物語です。
4人を見守る元捨て猫ごえもん2世。
すれ違って泣いたり笑ったりしながら家族になっていって何回もウルウルしました。
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家族になるのはとても時間がかかる。
でも、2人のどの言葉の裏にも愛と寄り添いたい気持ちが隠れていること、、重松清さんの言葉は本当に一言一句無駄にできない感じで好きだなぁ。
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フミとマキの掛け合いの言葉ひとつひとつの裏にある素直にできない気持ち、、優しい愛のある温かいものを感じました。その愛があるゆえに葛藤が起こることは、これからもあるかもしれない。そんな新たな家族の形を自分たちの中に言い聞かせながら、未来と子どもながらにフミとマキだからこそ出来る向き合い方で向き合おうとしている強さに、涙が出ました。ワンフレーズも無駄にできない重松清さんの作品が改めて好きだなと。読んだあと、たった1人ではなくともお母さんやお父さん兄弟など、私を思って共に生活してくれている人に「少しのごめんね」と「いつもありがとう」が伝えたくなるお話です。
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こころがじんわり温かくなった。
フミ、マキ、お母さん、お父さん、ゴエモン二世。それぞれがいろいろな思いを抱えながら、少しずつゆっくり家族になっていく。読み終わった後も、じんわりと温かさが広がっていく一冊。
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再婚同士の新しい家族のお話。
フミと、おねえちゃんのマキ。
厳しいけど意地悪ではない、優しくて、頭も良いけど、時には迷うこともあるマキ。
お父さんとお母さんの悩みもわかる。子どもながらに気を使ったり恥ずかしかったり悔しかったり悲しかったりさみしかったり、もわかる。
ただただ、応援したくなる家族のお話でした。
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2つの家族がひとつになる。そんな物語。重松さんの小説は、いじめられたり仲間外れだったり、登場人物がひどい目に合うことが多いので、気持ちが沈み込みがちだが、この話はそんな辛いことがなくて読みやすかった。ふみがいじめられなくて本当に良かった。家族の間で、思ったことがなかなか伝わらない、すれ違うもどかしさが、つらく悲しく、あたたかい。読みながら、何度も涙がこみあげてきました。
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母を病気で亡くし、父親1人のフミと、父と母が離婚し、母親1人のマキ。
フミの父とマキの母が再婚し、フミとマキは、姉妹になった。
そんな四人家族の新しい生活を描いている物語。
フミは、病気で亡くなった母を忘れることができず、また「前の」「今の」と2人の母の呼び方にも困っていた。そして、性格がきついマキとの仲にも戸惑っていた。
また、マキはマキで、フミとの接し方、新しくできた父との接し方に困っており、両親もそれぞれ不安を抱えていた。
一つ一つの章で、だんだんと新しい家族の距離が近くなっていくのがわかる。
最初読み始めから、
「あぁ、重松さんらしいなぁ」
と思いました。すごく温かい物語でした。
姉妹の関係、両親との関係、そして友達関係の描き方…どれも良かったですが、1番は亡くなったフミのお母さんが、フミには聞こえない声で話す所には、涙が出ました。
新しい家族でスタートをきったお父さんとフミを見守っている亡くなったお母さん。
またゴエモンという猫の存在。
ゴエモンは、亡くなったお母さんがまだ生きていた頃に飼っていた猫。
そして、今回新しい家族で可愛がり始めたのがゴエモン二世。
このゴエモン二世は、亡くなったお母さんの姿を浮かべさせます。
この家族の将来も、少し入れてあり、とても温かい終わり方でした。
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再婚同士の夫婦とそれぞれの娘たち。
4年生のフミと6年生のマキのやり取りはなんとももどかしく切なく、それでいて温かい気持ちになれた。
潤滑油のように家族を執り成し、見守るネコのゴエモン二世。
家族ひとりひとりが悩んだり戸惑ったりしながら心を通わせていく良い作品でした。
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小さな身体で、色んなことを思い倦ねる様子に胸がぎゅんぎゅんしたし、「仲良くするってそういうことじゃない」っていうのにはっとした。
自分も気にしいだから尚更。
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新しい家族、新しいお父さん、新しいお母さん、新しいお姉ちゃん、新しい妹、元野良猫。切ない気持ちにもあったかい気持ちにもなり、この家族が、この姉妹がどのように成長していくのかずっと見守りたくなります。とても良い物語だった。やっぱり大好きな作家さんだなぁ
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こころがじんわり温かくなった。
フミ、マキ、お母さん、お父さん、ゴエモン二世。それぞれがいろいろな思いを抱えながら、少しずつゆっくり家族になっていく。読み終わった後も、じんわりと温かさが広がっていく一冊。
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家庭の事情で家族が減り、そして増え、微妙な空気が流れる。
生きてるな~、と実感するお話でした。
悩むから人生なのかもしれない。
小学生には小学生なりの悩みや葛藤があります。
髪型ひとつでも、とても大事なことで、一概にいえることではないということを改めて理解しました。プレゼントの帽子、バンドが大事でした。
大人は忙しいから、なかなかそこまで気が回らないです。
子どもが小さかったとき。一緒に散歩して、道端の雑草に気を取られていつまでも進まないとき。ありんこを見て動かなくなったとき。
子どもには大事な時間。大人も同じ目線に降りて、大事な時間を一緒に過ごしてみてもいいですね。
現代人、日本人は忙しすぎます。
ネパール、インドの旅行記を読んで思ったことをこの本でも感じました。
テレビやゲームやスマホ、もちろん仕事でもなく、自然や子どもたちと触れ合って感じてもっと人間らしい生き方をしたい。最後に後悔しそうです。
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お父さんが再婚して、小学四年生のフミは新しいお母さん、お姉ちゃんのマキと家族になる。
フミの心の中には亡くなってしまったお母さんへの想いが忘れられない。
でも、家族になった明るくて面白いお母さんも大好きだ。
そして、クールでちょっと怖いお姉ちゃんのマキの綺麗なポニーテールの髪型に憧れる。
中盤まではフミ目線で描かれるが、途中からは亡くなったお母さんの言葉で綴られる。
ネコのゴエモンも、フミを見守っているのか、とても良い存在感だ
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「前のお母さんと今のお母さん、どっちが好き?」
他人同士がある日突然家族として暮らし始める。他人だからこそ必要以上に「家族」であることに囚われて、さらにすれ違ってしまう。でもお互いを想う気持ちがある限り、何度でも笑い合うことができるだろう。
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それぞれに、娘がいて、再婚する。
新しい4人の家族がスタートするが、
それぞれには死別した母親と生き別れた父親がいる。
比較して、比較され、複雑なそれぞれの気持ちが手に取るようにわかり、心にしみてくる。
重松清氏の作品には、この手の作品が多いが、それでも彼の作品はいい!!
Posted by ブクログ
久しぶりに重松清さんのを
読みました。
中学入試も出された事のある
題材なので
流れは知っていましたが
最後まで読むと
なかなか良いもんですね。
主人公のフミや
姉のマキを中心に
読んできてたのですが
亡くなったフミの母の
立場で書かれた所に
グッと来るものがありますね。
さすが重松ワールド
と思いました。
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再婚・連れ子の家族って、最近結構多いのでは。
みんな、家族になろうと頑張ってる。少し無理してる。でも温かい場所を見つけようとしてる。
フミの髪が、ポニーテールができるようになるまで少しずつ、1か月に1センチずつ伸びていくように、家族も少しずつ少しずつ形になっていくんだろうな。たとえ髪を切ってポニーテールができなくなっても、また髪が伸びるように、家族にピンチが訪れてもまたゆっくり修正していけばいいんだよね。
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それぞれ一人娘を抱えて再婚した夫婦。新たな家庭を築いてゆく姿を末娘を主人公に描いた作品です。
とっても素直でいじましい末娘、ちょっと偏屈で無愛想だが一本筋の通った姉。表現方法は異なってもどちらも優しくて、そして彼女たちを取り巻く大人たちも優しく。如何にも重松さんらしい話です。
しかし、どこかインパクトには欠けるかな。
私が読み終えた後、月一回の半日がかりの通院に持って行った家内。朝から読み始め、夕食後もわたしの目に前で読み続け、どうやら今日中に読み終えそうです。
実は、会社の女性がもうすぐ寿退社。ご相手は二人のお子さんがいるそうで、初婚でいきなり二人のお母さんです。この物語の様に心が通じ合うことを祈って。。。
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ステップファミリーの一つのケース
家族の父親と小学4年生の娘
家族の母親と小学6年生の娘
四人が始める新しい家族
四人それぞれが気が付かれないように思いやりを持っているからきっと大丈夫
15年ほど前の作品だからか
今より父親が不在の時間が長いかな
母親が専用主婦で家庭を守る感じ
手作りのおやつとか読むと
自分がダメな母親だったなと後悔してしまう
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家族になるということ、姉妹間の葛藤やぎこちなさがごえもんや父母を交えながら伝わってきた。
お鍋のシーンは父の気持ちやフミの気持ちが痛いほど押し寄せてきて苦しかった
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Father and daughter, getting new families: new sister and a mother. This story is so heart full for each family members think about each other and trying so hard to get to know each other although they don't show on outside. I thought they are already a great family at that point. And I thought I needed to learn that I can't depend all on the blood bonded relationship. It's important to talk and care each other.
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いい家族になってほしい。たくさん悲しい思いをして寂しい思いをして、優しいお母さんと厳しいけど優しいお姉ちゃんができて。家族になるって難しくてじんわりあたたかい。素敵。