【感想・ネタバレ】送り火のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年09月20日

短編小説集、どれも素晴らしい。気取った文章ではないのに、引きずり込まれてしまう。これが一流作家さんの力なんだろうなぁ。ほんのり怖くてあったかい物語、かぁ。

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Posted by ブクログ 2023年02月26日

重松清さんの本はこの本に限らずですが、使っている言葉はおしゃれなものでも凝った言い回しでもないのに手のひらがムズムズして心をギュッと締め付けられるような気持ちがします。
ほんの短い台詞で涙が出たりします。
元気でこれからもいっぱい書いて欲しいです。

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Posted by ブクログ 2018年01月08日

架空の私鉄沿線「富士見線」を囲んで展開される、ときどき怖くてときどき悲しく、そしてときどき温かい人生劇場が9本。ここには孤独なオジサンがいる、女性フリーライターがいる、子どもを亡くした夫婦がいる、神経をすり減らす主婦がいる、超能力を持つ駅員とイジメに悩む小学生がいる、パンク音楽にあこがれていた中年が...続きを読むいる、親子の絆を喪った女性がいる、離婚秒読みなサラリーマンと地縛霊がいる、そして人生の終わりを見つめる女性がいる??どの話も全く異なったカラーで、人生の様々な局面を味わえる。万華鏡のような逸品だ。

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Posted by ブクログ 2013年02月02日

タイトルの話を含む9個の短編集。

何れも仮想の私鉄である富士宮線の周辺で起こる
家族や夫婦の生活を描いた作品。

相変わらず凄い登場人物の感情や背景が
イメージしやすい話ばかりでした。

でも何れもの話も現実的、都会的であり
ハッピーエンドではないんですが、
なんか読み終わると、
...続きを読む色々あるけど頑張るか~としみじみ思わせてくれる作品です。

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Posted by ブクログ 2023年07月07日

目次
・フジミ荘奇譚
・ハードラック・ウーマン
・かげぜん
・漂流記
・よーそろ
・シド・ヴィシャスから遠く離れて
・送り火
・家路
・もういくつ寝ると

どれも「死」や「別れ」を内包した短編が9篇。
重松清は上手いから、負の気配が本当にしんどい。

そして、作中の問題は解決しないまま終わるのがまた...続きを読む不穏。
ママ友の人間関係は、小学生のいじめは、古い団地でひとり暮らしを続けたがる母は、夫の無自覚の上っ面の優しさに心が冷えていく妻は…。

それでも時は過ぎていく…ということなのかもしれないけれど、どうしても幼い子どもの死やいじめに苦しむ姿は、読んでいて苦しすぎる。

ママ友の話も辛かったなあ。
子どもを近所の公園に連れていくだけなのに、どうしてこんなに心が削られていくのだろう。
私はそんな経験はなかったけれど、本当にこんな思いをしながら日々ひとりで子育てをしている母親がこんなにいるのなら、その歪みが子ども社会に影響しないわけがないよね。
夫が妻の窮状を察することをしないから、両親が揃っていながらワンオペ育児に追い詰められていく。

読後深呼吸が必須。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月16日

新宿から郊外へと伸びる架空の私鉄「富士見線」を共通の舞台に、様々なストーリーを繋ぎ合わせた短編集。
ニュータウンに住んでいた重松清ならではの都会と廃れつつある郊外の対比が王道ではあるものの、「流星ワゴン」に似たファンタジー感がどのエピソードの根底にもある。
ただどちらかというと死者の霊や呪いなどゾッ...続きを読むとするストーリーが多く、ハートフルなストーリーが多い重松清作品の中では意外な1冊だった。

個人的にはタイトルにもなっている「送り火」が胸を締め付けられて、悲しくも温かいお話でお気に入りでした。反対に、小さい子供ができた今、「漂流記」はファンタジーではない怖さを感じたのでしばらくは読まないと思う、、汗

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Posted by ブクログ 2018年11月11日

時々、霊的なものも出ちゃったりするけど、基本的には家族って大事だよねぇ?と思える切なくも暖かい話。
重松さんの描く家族って懐かしい日本って感じがして、こんな風に家族を思い続けたいと思える。

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Posted by ブクログ 2017年09月18日

久しぶりの重松清。この人が書くホラーテイストの話は初めて読んだ。人を見る観察眼が鋭い人が書くと、ホラーは一段と怖い。一見すると理解出来そうだが、ギリギリのところでやはり気狂いじみている境界線をうまく描き、そしてやはりそれは恐怖以外の何物でもない。この人は、長編よりも短編集の方が輝く作家さんのように思...続きを読むえる。色々な感情の起伏を味わえる一冊。

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Posted by ブクログ 2016年04月16日

架空の私鉄「富士見線」を舞台にした短編9編を収めた2003年発売に発売された文庫本です。

あとがきに「それぞれ独立した話だが、書き手としてはひそかに縦糸を通しておいたつもりだ」と書かれていましたが、私鉄沿線という素材を使いながら「人の暮らし・幸せ」という共通テーマを持たせたオムニバスな作品だなと思...続きを読むいます。

自分自身の具体的な日常生活につながりながら、「家族とは」「親子とは」など振り返って考えせてくれるものでした。

お勧めの一冊です。

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Posted by ブクログ 2015年09月13日

短編集。前半のお話はちょっと怖い。寝る前に読むの失敗した・・・と思ったものの、後半に向かうにつれほっこり。家族って何かな。親子って夫婦って。と自然と自分の家族と対比させながら読んでいた。みんな折り合いつけながらやってる。家族っていいなぁと思う反面、やっぱり煩わしいなぁとも。これから私が作る家族はどん...続きを読むな物語になっていくのでしょう。

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Posted by ブクログ 2015年02月18日

夜中に地元の私鉄電車に乗っていると、ふと違う世界に迷い込む感覚に襲われるときがある。
田んぼばかりの田舎。灯りのない真っ暗な景色。不安と高揚感が入り混じったような胸のざわめき。
この作品はそのときの感覚に似ている。
不気味で怖いけれど、その先に何があるのか知りたくなる。

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Posted by ブクログ 2014年08月14日

重松清さんの作品の中でも、いつもと一味違うこの作品。
富士見線という架空の私鉄路線を舞台に繰り広げられてゆく9編。
奇妙というか、不気味というか、なんと表現したらいいかわからないものがありますが、どこか温かみを感じる短編集でした。意外とスラスラ読めてしまいました。

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Posted by ブクログ 2013年02月24日

身近な話題をちょっとファンタジーにして潜んでいる問題を考えさせるような短編集。「かげぜん」と似た経験が個人的にある。この話を多くの人に読んでもらって気づいて欲しいと思った。「家路」「もういくつ寝ると」が良かった。

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Posted by ブクログ 2013年01月24日

富士見線沿線でのお話
短編集

これぞ重松清だね
重松清の短編集は、本当に読みやすいし、奥が深い


幽霊が出てきたり、現実離れしてるんだけどね
どれもやっぱり、じーんとするんだよなぁ…


30代~40代を主人公にした話を書かせると、右に出る人は居ないだろうな

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Posted by ブクログ 2012年01月20日

短編集。中でも「かげせん」「よーそろ」「もういくつ寝ると」が心に染みました。重松清さんの本ってどれもとても読みやすい。あっという間に読んでしまいました。

「もういくつ寝ると」はお墓が題材になっている。
今世を去った後の「住処」だもんね。眺めのいい場所で良いご近所さんに恵まれたらそれは幸せな事だと思...続きを読むいます。

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Posted by ブクログ 2017年09月12日

 寝る前に軽く読めるのがいい。
 生と死について考えた。
 『よーそろ』のムラさんのあんたの目の前の水平線は「終わり」のしるしと違うでえ!『家路』のただいまとお帰りの言葉は、じんわりとした。

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Posted by ブクログ 2012年08月02日

情け無い話なんですが、「アーバンホラー」という帯の文句になかなか読み出せなかったんです。最近の読書は専ら夜なので。結論から言えば、ホラー嫌いは怖がることはありません。確かに、ちょっと不気味だったりもしますが、そこは重松清。泣かせるんだよなぁ、というのが先に来るんです。

「かげぜん」「送り火」「もう...続きを読むいくつ寝ると」この三作にかなり泣けたんですが、やはり人の生き死にには心を揺さぶられるものではないかと思います。
生まれ変わりなんかを心底信じているわけでは無いのですが、なんでしょう、お墓のことって最近ちょっと気になってたりします。結婚して、両親とは別のお墓に入ることになるだろう主人公が、もう一度お墓の中でお父さんお母さんと家族になりたい、と思う気持ち。なんとなくだけどわかるなぁって。

(2004年8月28日)
(2012年7月28日)

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Posted by ブクログ 2016年08月16日

重松さんにしては不思議系だなと、最初はやや違和感を覚えました。幽霊話が多いんですよね。でも考えてみれば「流星ワゴン」もそうでしたね。
もちろん、ホラーでは有りません。やや不気味なところはあっても、重松さんの幽霊は心温かい(笑)。
特に飛びぬけた作品がある訳では無いのですが、改めてパラパラめくれば、ど...続きを読むれも強い印象が帰ってきます。その平均点の高さは、さすがに重松さんです。その中でも強いてあげれば「家路」かな。過労働で帰宅途中の駅で頓死したサラリーマンの霊が、夫婦仲が上手く行かなくて別居中のサラリーマンに帰宅を促す話。年齢的に近いせいかもしれませんが。。。

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Posted by ブクログ 2023年11月14日

ほのぼのこころあったかストーリーだと勝手に思ってたら、なかなかの重さ、しんどさ、暗さでびっくり。
現実は確かにそんなものだよね、と思う一方で、明るい方を、心残りのない方を選びたいものだな、という気持ちになった。
親子、夫婦は、難しいけど、よいもの。よいものだけど、難しい。

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Posted by ブクログ 2021年09月18日

好きな話半分、苦手な話半分って感じですかね。アンダーサーティーの世代が読んで
どう感じるんでしょうか?
かげぜん、漂流記が好き。

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Posted by ブクログ 2020年12月24日

「お父さんが家族を大事にするっていうとき、自分は含めていないのよね。お母さんとあんた2人だけが家族なの。」

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Posted by ブクログ 2014年03月16日

寝る前の15分で1編ずつ、くらいの感じでサクサク読めた。「世にも奇妙な物語」のみたいな感じ。
「ビタミンF]ともう一つ(敢えて書名は記さないけどあの異色作)とこれを続けて読んだけど、この人は超絶テクの人と認識。読後に何も残らないのも良い。そして時々「きみの友だち」みたいな刺さるのを書く。

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Posted by ブクログ 2013年10月29日

わたしにはなかなか感想にしづらい短編集だった。リアルさもなく空想らしさもなく、その真ん中の世界のような感じだった。

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Posted by ブクログ 2013年03月29日

泣けました。家族の、ちょっとした軋轢や、空回りするコミュニケーションなど
描写や状況構築が上手で、また重松さんがよくテーマにするものが、今作のすべてにおいて描かれていますけれど、そこに、超自然的なものが付加されて、すなわち、超常現象とか心霊現象とかそういうものなのですが、そういったものがとても効果的...続きを読むに、現実では埋まらない溝を埋めたり、崖をわたる橋になっていたりする役目をしています。きっと重松さんには、人がなかなか言葉にできない、うっすらとした夢というか願望というか祈念というか、現実の世界に長く忙しく暮らして、世知辛い目に合って捨てていった「幸福な夢想」というものをしっかりとらえることができる人なんだと思います。

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Posted by ブクログ 2012年08月21日

人間の底暗い部分を見せつけられている筈なのに、
強烈に惹きつけられる。不思議。
いかにも身近に起き得るからですかね。

救いのないショートショートみたい。

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Posted by ブクログ 2012年03月29日

富士見線沿線でつながる短篇集。
不思議なことも暖かく、それぞれの人間模様やそれぞれが抱える問題。
重松さんが幽霊というか怪談じみたものを書くのは珍しいかな、っと思ったのですがそういえば「流星ワゴン」もそうだった。
このお話しもそうだけど、重松さんの幽霊は血が通っているようで温かい。だから幽霊っぽくな...続きを読むいんだけど、やっぱりやり残したことや問題を抱えているんだよね、幽霊も。やっぱりヒントは残してくれるけど、明確な答えはぼやけてる。
グッと来て、読んだあとも考えて。重松清らしい短篇集です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月19日

重松さんの著書の中で初めて読んだ短編集。
ちょっと切なくなるような、暗めのお話がいっぱいw

個人的な感想ですが、やっぱり長編の方がおもしろいかな。
富士見線という電車沿線で起こる様々なドラマについて書いているんだけど、
共通項は富士見線沿線というだけ。
もう少しそれぞれのストーリーのつながりを深く...続きを読むすればさらに面白かったかな。
前話で出てきた主人公が、次の話でちょこっと脇役で出てくるとか。

でもまぁ読みやすく良い本だったと思います。

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Posted by ブクログ 2012年01月11日

重松作品は本当にどれもよくできていてうまいんだけど
この本は暗い・・・
ほんのり素敵な気分になるものもあれば、
どうしようもない気持ちにさせられるものも。
でもやっぱりうまいなぁ。すごい。

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Posted by ブクログ 2012年01月03日

この9編の中では「家路」が好きです。もう後戻りできないかもしれない・・・
そんな切ない心理がよくわかるような気がします。
ホラーテイストですが、身に染みるところの多い重松作品だと思います。

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Posted by ブクログ 2011年12月09日

世にも奇妙な物語集。
短編集ながら、重松さんの小説の中では少し珍しい怪奇な要素を含んだ一冊だと思う。

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