送り火

送り火

682円 (税込)

3pt

家族の幸せを思うとき、自分自身は勘定に入れない。「あの頃の父親って、ウチのお父さんだけじゃなくて、みんなそうだったんじゃないの?」女手ひとつで娘を育てあげ、いまはさびれた団地で独居する母が娘にそう呟く(表題作)。パンクロック評論で注目された青年の四半世紀後を描く「シド・ヴィシャスから遠く離れて」。大切なひとを思い、日々を懸命に生きる人びとのありふれた風景。とある私鉄沿線を舞台に「親子」「夫婦」のせつない日常を描いた胸に沁みる9つの短篇。

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送り火 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりの重松清に気分上々!今回は重松清の短編集!全部、家族や夫婦、親子などの人間関係がテーマとなっています。やっぱり、重松清は切ないのにどこかあたたかい。久しぶりに読むとそう実感した。定期的に重松清は読みたくなってしまいます!
     皆さんも重松清の短編集はおすすめです!

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    短編小説集、どれも素晴らしい。気取った文章ではないのに、引きずり込まれてしまう。これが一流作家さんの力なんだろうなぁ。ほんのり怖くてあったかい物語、かぁ。

    0
    2022年09月20日

    Posted by ブクログ

    重松清さんの本はこの本に限らずですが、使っている言葉はおしゃれなものでも凝った言い回しでもないのに手のひらがムズムズして心をギュッと締め付けられるような気持ちがします。
    ほんの短い台詞で涙が出たりします。
    元気でこれからもいっぱい書いて欲しいです。

    0
    2023年02月26日

    Posted by ブクログ

    架空の私鉄沿線「富士見線」を囲んで展開される、ときどき怖くてときどき悲しく、そしてときどき温かい人生劇場が9本。ここには孤独なオジサンがいる、女性フリーライターがいる、子どもを亡くした夫婦がいる、神経をすり減らす主婦がいる、超能力を持つ駅員とイジメに悩む小学生がいる、パンク音楽にあこがれていた中年が

    0
    2018年01月08日

    Posted by ブクログ

    タイトルの話を含む9個の短編集。

    何れも仮想の私鉄である富士宮線の周辺で起こる
    家族や夫婦の生活を描いた作品。

    相変わらず凄い登場人物の感情や背景が
    イメージしやすい話ばかりでした。

    でも何れもの話も現実的、都会的であり
    ハッピーエンドではないんですが、
    なんか読み終わると、

    0
    2013年02月02日

    Posted by ブクログ

     すこし不思議な話を含む、家族のことを考えさせられる短編集です。

     一つ一つの独立した九つの掌編から成る、短編集です。とある私鉄沿線で暮らす、生きる人たちの、様々な人生観や家族観に触れることのできるお話で構成されています。時々少しそわっとする、気付くと怖い要素が含まれるものもありますが、それ以上に

    0
    2025年04月12日

    Posted by ブクログ

    ある架空の私鉄路線を舞台にした9つの話。
    ホラーじみた話、生きる事へのささやかな讃歌、思い出のリフレイン、通勤地獄の意味、死後の幸せ。
    とても深く、味わい深い作品が並ぶ。
    「よーそろ」「送り火」「家路」「もういくつ寝ると」の4作は、励まされ、家、家族について考えさせてもらった。
    線路は続くよどこまで

    0
    2024年11月03日

    Posted by ブクログ

    目次
    ・フジミ荘奇譚
    ・ハードラック・ウーマン
    ・かげぜん
    ・漂流記
    ・よーそろ
    ・シド・ヴィシャスから遠く離れて
    ・送り火
    ・家路
    ・もういくつ寝ると

    どれも「死」や「別れ」を内包した短編が9篇。
    重松清は上手いから、負の気配が本当にしんどい。

    そして、作中の問題は解決しないまま終わるのがまた

    0
    2023年07月07日

    Posted by ブクログ

    時々、霊的なものも出ちゃったりするけど、基本的には家族って大事だよねぇ?と思える切なくも暖かい話。
    重松さんの描く家族って懐かしい日本って感じがして、こんな風に家族を思い続けたいと思える。

    0
    2018年11月11日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの重松清。この人が書くホラーテイストの話は初めて読んだ。人を見る観察眼が鋭い人が書くと、ホラーは一段と怖い。一見すると理解出来そうだが、ギリギリのところでやはり気狂いじみている境界線をうまく描き、そしてやはりそれは恐怖以外の何物でもない。この人は、長編よりも短編集の方が輝く作家さんのように思

    0
    2017年09月18日

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