【感想・ネタバレ】送り火のレビュー

あらすじ

家族の幸せを思うとき、自分自身は勘定に入れない。「あの頃の父親って、ウチのお父さんだけじゃなくて、みんなそうだったんじゃないの?」女手ひとつで娘を育てあげ、いまはさびれた団地で独居する母が娘にそう呟く(表題作)。パンクロック評論で注目された青年の四半世紀後を描く「シド・ヴィシャスから遠く離れて」。大切なひとを思い、日々を懸命に生きる人びとのありふれた風景。とある私鉄沿線を舞台に「親子」「夫婦」のせつない日常を描いた胸に沁みる9つの短篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

新宿から郊外へと伸びる架空の私鉄「富士見線」を共通の舞台に、様々なストーリーを繋ぎ合わせた短編集。
ニュータウンに住んでいた重松清ならではの都会と廃れつつある郊外の対比が王道ではあるものの、「流星ワゴン」に似たファンタジー感がどのエピソードの根底にもある。
ただどちらかというと死者の霊や呪いなどゾッとするストーリーが多く、ハートフルなストーリーが多い重松清作品の中では意外な1冊だった。

個人的にはタイトルにもなっている「送り火」が胸を締め付けられて、悲しくも温かいお話でお気に入りでした。反対に、小さい子供ができた今、「漂流記」はファンタジーではない怖さを感じたのでしばらくは読まないと思う、、汗

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2020年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重松さんの著書の中で初めて読んだ短編集。
ちょっと切なくなるような、暗めのお話がいっぱいw

個人的な感想ですが、やっぱり長編の方がおもしろいかな。
富士見線という電車沿線で起こる様々なドラマについて書いているんだけど、
共通項は富士見線沿線というだけ。
もう少しそれぞれのストーリーのつながりを深くすればさらに面白かったかな。
前話で出てきた主人公が、次の話でちょこっと脇役で出てくるとか。

でもまぁ読みやすく良い本だったと思います。

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2012年03月19日

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