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Posted by ブクログ
すごい。
小学生の子を持つ親として、とても苦しく辛い内容ばかりでしたが、しっかり読ませていただきました。
小中学生のいじめの短編集。
無視の標的にされる女の子や、ひどいいじめをされるが父親に負けるなと無理矢理登校させられる男の子など。
いじめに関わる子供達、親達の心の弱さや葛藤、闘った末の自分の在り方など、涙なしには読めません。
最後だけ母親達VS若い女教師の話だけど、こちらもなかなか感慨深い。
特に【キャッチボール日和】【エビスくん】
いじめの描写も特に激しい。
変にぼかしたりせず生々しいが、決して美化などされるべきではない事実がしっかりと書かれている。
本気で心が沈むので、影響されやすい私は朝からズシっときてしまう…
でも、どの作品も読後は前向き。
あとがきも納得。
Posted by ブクログ
何故人はイジメをするのか?
何故人はイジメられても親に言わないのか?
これは当事者で無いとわからない事なのかなぁ。
ナイフとキャッチボール日和は突如始まる絶望的なゲーム。家庭内に問題は無いのに子供が標的にされ教室の中でゲームは日常化されて参加者達は貪欲だ。そしてどちらも別の場所で起きている事と重ねて合わせる事でエールを送る。彼等や彼女を救う事が出来ずにいる親達もそしてもっともっと傷つき精神的に肉体的に追い詰められていく彼等を浮かび上がらせている点が凄い。
エビスくんは長編小説を読んだ気分になった。私の1番好きな作品である。松重清のあとがきを読んでもわかる様にSに向けた言葉がはみ出た作品だったようだ。結局最後は優子は健康になり嫁に行くみたいだ。奇跡は起こる。神様はおる。私もそう思った。
どこにおんねんや〜ホンマに
最後のビタースィート・ホームは今の若い世代は皆働きながら子供を育てている。私は専業主婦で子育てしていたから余り感じ無かったが、息子達は完全に二人で働き二人で子育てしていて実に素晴らしいと思う。ここでは元教師で今専業主婦対独身女教師の闘い。でも読み進めていくうち父親がふつうの家庭に自分を当てはめたくなって何かに負けてしまった為妻は仕事を辞めた。でも妻は自分で選んだのだと言う。そして今だったら復職してももっと良い先生になれると言う。そうなんだよね。人間は自分の立場でしか相手の事を思う事が中々出来ない。立場が変わって初めて知る事はたくさんある物だ。後悔とは人生において汚点ではあるけど、それを踏まえてこれからどう生きるかが成長なのではと思えた作品でした。素晴らしい(^^)v
Posted by ブクログ
いじめをテーマにした5編からなる短編集。
いじめの描写があまりにリアルで過酷なため、何度も読むのをやめそうになったが、それでも最後まで目を背けずに読み切るべきだと感じた。
いじめという重く深刻なテーマを扱うにあたっては、安易にぼかすのではなく、このくらいの重さがむしろ適切なのかもしれない。
各短編ごとに視点が変わり、いじめを受ける本人だけでなく、苦しむ父親や見守る幼馴染など、立場の異なる人物たちの目を通してその実態が描かれる。それぞれの視点にリアリティがあり、多面的な痛みと向き合う構成になっている。
すべての物語がスッキリと終わるわけではなく、かすかな希望が見えつつも、根本的な解決には至らないリアルな結末が印象的だった。いじめは「なかったこと」にはできない。読後は心がすり減るような重さが残るが、それだけに深く考えさせられる作品集だった。
Posted by ブクログ
巻末にある、如月小春さんの
「巷の勇者たちへ」
が、私の感想と重なっている。
子供のいじめを
これでもか、炙り出しつつ、
その視点は父、母、教師、
いじめる側、いじめられる側、
同級生、
それぞれの
想いもしっかり描き、
それが重松清さんの
フェアな向き合い方だ、と。
短編小説集でありながら、
エビスくん、は
特に長編のような時の流れと重みを感じた。友人を亡くした重松清さんの経験と喪失を乗り越えるべくして書かれたという。
やっぱり、好きだ!
重松清さんの作品は
読後感がよく、
心に少しだけ足跡をつけてくれて、
明日は、少しだけ上手に自然に笑えている自分が見えるのだ。
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