【感想・ネタバレ】季節風 夏のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年01月20日

「夏は思い出も、失敗も、そして終わりも作り出す。」
今までの「冬」「春」とは少しテイストの違う「夏」。
過去の思い出、失敗に今の自分がどう向き合うかという話が多かった。やはり、そこに答えは無く、でも周りの世界は優しい。相変わらず暖かい小説たち。
「べっぴんさん」「タカシ丸」には号泣。最近の若い作家で...続きを読むは到底及ばない、人死をこんな暖かい話しにしてくれる手腕に感謝。その2作の後の「虹色メガネ」で、ほっこり笑顔に。さすがの重松清様でした。

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Posted by ブクログ 2022年10月18日

季節風シリーズを順番に読んでいます。
この中では、「魔法使いの絵の具」が好きです。
自然の中での遊び方を大人になっても覚えているところが羨ましいというのと、
状況や性格が違う相手に対して、蔑んでしまったり逆に劣等感を感じてしまう心理描写が刺さったというのが理由です。

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Posted by ブクログ 2022年07月27日

 あとがきにあった、夏は四季の中で最も「終わり」を意識する季節という記述に納得する、どこか切なくほろ苦い夏の短編集。『僕たちのミシシッピ・リバー』『あじさい、揺れて』『その次の雨の日のために』『ささのは さらさら』『タカシ丸』が良かった。私の父は余命宣告を受けた2日後に亡くなったため、最期に思い出作...続きを読むりができた雅也が少し羨ましい。『虹色メガネ』は可愛らしくて好き。夏休み最終日のあの空気感が見事に再現されている。
 季節や心情の切り取り方が本当に上手く、まだ秋・冬の2作品楽しめるのが嬉しい。

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

今は冬だけど、だいぶ前に母親に買ってもらったなあと思って読んだ。毎日1話ずつ、日々の癒しでした。重松清さんの本は中学受験でお世話になったけど、成人したあと読んでも、好きだなあて思います。
感想は、
主に終わりにまつわるお話が多いけど、最後だけ始まりの前の話を持ってくるのは上手いなと思った。どの話も心...続きを読むが暖かくなる。すごく泣きながら読んだ回もあった。
この世のもの全てに、終わりはいつかくるけど、それがどんな終わり方を迎えるのかは分からないけど、どんな終わりでも受け入れるようになりたい。
きっと最後に後悔しないように過ごすのは難しい。
終わることに対して、誰だって戸惑うし、不安になるし、悲しい、寂しい感情が付き纏うと思うけど、最後は前を向いて受け入れるように、次があるなら次に繋がるように、生きていきたいな

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Posted by ブクログ 2018年07月05日

知人が朗読劇で「あじさい、揺れて」を上演すると聞き、興味を持って読み始めた。

途中であとがきを読んでしまったのだが、「四季の中で、夏ほど終わりの似合う季節はない」と著者は書く。なるほど、今まで意識しなかったが、お盆も終戦記念日も、華々しく始まるくせに終わるときには物悲しさを感じさせる高校野球も夏だ...続きを読む
そのせいか、死や別れテーマにした作品が多い。
電車の中で読むのは控えたい。

「終わりの後の始まりの前に」
高校野球が舞台となっているせいか、ちょっと感情移入しにくかったが、「終わりの後の始まりの前」というタイトルの世界観は秀逸。
あとがきで著者は、意図せず書いたこれらの作品群を、文庫としてまとめようとしたときに東日本大震災が起きて、別の意味を持つような感覚になったと書く(あとから別の意味を背負わせるのは非礼だとも)。
「終わりの後の始まり」を生きられなかった人たちの分も生きねばならぬと言う。
これからいくつもあるであろう「終わりの後の始まり」に思いを馳せる。

「親知らず」
両親を見送ると、人生は後半戦に入り、息子や娘でなく正真正銘の親になる。

「タカシ丸」

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Posted by ブクログ 2018年03月11日

電車の中で読んじゃダメだった。
涙が滲んで、何度も心を落ち着かせるために本を閉じてた。

短編集。
どの物語も、喉の奥がひゅっと痛い。
友人や身内の死が出てくる話では、父を癌で亡くした自分を重ね合わせてるのかなぁ。

「タカシ丸」は、まさに父親が癌で命を落とそうとしてる物語。
家族を遺して逝ってしま...続きを読むう父の寂しさ、無念さ…を我が父に重ね合わせ。
最期の時間を過ごし、父との記憶を作れた雅也。感情のままに声を上げて泣くことができたことが何よりの幸せかな。

重松さんの物語は心をきゅっとされるけど、「あぁ、私の中のわだかまりってこういうことなんだ」とある意味すっきりする泣き方ができる。

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Posted by ブクログ 2013年08月04日

季節風シリーズを読み終わりましたが、これも電車では読んではいけない本。涙、涙で困ります。

特に重松さんのこの手の話は広島弁じゃけえ、よけいに心に来るんよね。別にワシ自身で同じようなことがあった訳じゃないんじゃけどねえ・・・

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Posted by ブクログ 2013年05月21日

重松さんらしいお話が満載でした。悲しくなったり、ぽかぽか温かい気持ちになれたり様々ですが、一つ一つのお話を読み終える度に気持ちが綺麗になっていくような気がしました。

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Posted by ブクログ 2012年12月11日

電車の中で読んではいけない重松作品。我慢に我慢を重ねたが、「タカシ丸」であえなく撃沈。涙がこぼれ落ちた。
作者のあとがきのとおり、四季の中で夏ほど「終わり」が似合う季節はない。
「終わりの後の始まりの前」って言葉好きだなあ。今この時この瞬間を大切に生きていこう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月18日

電車の中では読めない本。

『小学五年生』を描くことの得意な作者が、元気でキラキラして、そしてちょっぴり切ないお話をいくつも載せているのが、この“夏”だと思って読み始めた。
もちろん、『僕らのミシシッピ・リバー』は、その筆頭だと思うし、『終わりのあとの始まりの前に』も、少し年上の高校生の話ではあるけ...続きを読むれど、そういうイメージで読めた。

別れのお話が多い。
夏って、そんな感じだったっけ?
気温もテンションも楽しさもピークなのが夏・・・と思っていたが、考えてみると、ピークということは、あとは下るしかないということなのだろうか。

そういえば、お盆も終戦記念日も夏だ。
蛍も一週間の輝き、蝉も二週間くらいしか生きられない。
銀河鉄道の夜も夏の話だったっけ?
夏祭り・・・お祭りというのも、もともとは死者の霊を祀ることだ。

もちろん、読後感の悪い作品はひとつもない。
終わりの中に再出発が必ず描かれている。
けれど、再出発するためには、そこに残されていくものもある。
再出発する人にエールを送るとともに、残されて忘れられていく者への鎮魂歌を贈る、そんなお話が多くてしみじみとする。

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Posted by ブクログ 2012年05月04日

重松清さんの作品は なんとなく
自分の境遇に似ているところがあり、
ひとつひとつが 似ているということはないんだけど
ところどころで グッときてしまう表現に
触れるたび、涙がジュワ~ッとあふれてきます。
短編集ですが、どの話も そんな場面があって
会社の昼休みに読むには 人目をはばかりました。。。w

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Posted by ブクログ 2012年03月03日

 1つの教訓として・・・今は役に立たなくてもいつかだれかの必要になる傘に私もなれたらいいな、と思います。どれも爽やかに涙することができる作品でした。★をここで1つたして 6 にしたいと思います。

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Posted by ブクログ 2012年01月01日

仕事柄、重松清氏の作品はよく読むのですが
これは、とても心に染み入りましたね。。。
インフルエンザで寝込んでいる最中に読んでいた
こともあり、涙が止まらない・・・
受験にはでないかなぁ・・・
(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

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Posted by ブクログ 2022年05月20日

季節風夏。どれも聞いていて飽きなくて、どことなく寂しい感じだったかな。
夏祭りや楽しいことが多いけど毎年確かに水の事故だったり、と相次ぐ。なんとなくそのこんなにもギラギラして生きている感じの中にも、なにか儚げなものがある、というようなことを感じる夏。
確かに終戦の時期、お盆などもあってそういうことも...続きを読む感じるのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2015年08月06日

夏に読み始めたのに、冬になっちゃった。

元気かなぁ、会いたいなぁ、と思った人には会っておかないと。
会えなくなる日がやってくる前に。

冬に読むと、この切なさが辛すぎる!

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Posted by ブクログ 2013年08月29日

夏に読めて良かった。初夏から本番の夏、夏の終わり、季節を感じられる、そして夏らしくせつない一書でした。

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Posted by ブクログ 2012年08月07日

「冬」から読み始めた「季節風」シリーズ。
3冊目の「夏」を読んで、やっと気づいたことがあります。このシリーズは泣ける、ということに…。「秋」こそ、電車で読むのはやめよう。

レビューはまたのちほど。

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Posted by ブクログ 2012年07月28日

少しリアルな題材をテーマにしたものから、10数ページで終わる、何気ない日常をテーマにしたものまで、梅雨から夏にかけてのほっこりとしたお話が収録されていた。

感動したとか考えさせられたと言うより、「そうそう、そうなんだよなあ」と頷きながら微笑ましく読むことができた。

本当にどうしてこんなものを題材...続きを読むに?という話もあったけれど、
自分の青春時代の「夏の匂」いというものを思い出すことができ、ほろ苦い思いもした。

毎年夏になったら読みたい本である。

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Posted by ブクログ 2012年07月22日

季節をテーマにした重松清の短編小説集。
夏本番を間近にした今読んでみようと手にとった。

好きだったのは、「風鈴」と「終わりの後の始まりの前に」。

煮え切らないこと、納得いかないことをやっつけながら、みんな前に進んでいるんだよな。

進んでる方向が正しいかどうかは分からないけれど、進む方向をえいや...続きを読むで決めて。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月15日

重松 清氏の季節風シリーズ第3弾「夏」を読みました。
12編からなる短編集。
重松氏の夏のイメージは「ドキドキ」とのこと。
夏は「終わり」が似合う。
作品のタイトルにもなっている「終わりの後の始まりの前に」が一つのテーマになっています。
(重松氏の作品はどれも??)
家族、友人、恋人を想う12の物語...続きを読む
重松氏らしい作品集です。

読むのが止めれなくなり、あっという間に読んでしまいます。
次は季節風シリーズ最後の「秋」を読む予定です。

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Posted by ブクログ 2012年02月04日

うるうるうる…「冬」を読んで、次は「春」と思ったけれど読んだのは真夏で・あまりに暑すぎて「夏」に行ってしまった。
重松先生のはハッとする一文が要所要所にあって、日本語の美しさ・表現の素晴らしさに時折雷に打たれたような衝撃を受けてしばしその一文で釘付けになってしまう。
高校野球のお話し…私にも経験ある...続きを読むなぁ。終わってなかったんだなぁ。野球ではないけど。すごくわかるなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年01月29日

短編集
季節風シリーズ3作目。
読んだシリーズ中で一番良かった。
読み終わったときの余韻がすばらしいと思う。
じんわりと胸が暖かくなる。
想いを信じる作者の心が伝わってくる。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

「ささのはさらさら」の話が好きだ。
「ひとを好きになるのって、なんていうか、どうしようもないものなんだな、って。理屈で筋道を立てられるわけじゃないし、理由を言えって言われても困る、ただ、好きなんだ、好きで好きでしょうがなくなっちゃうんだな、ひとを好きになるっていうことは」
お母さんも、きっと、そう。...続きを読む
新しくお父さんになる人へのわだかまりも、その人の言葉で解けていく。お母さんは勿論、新しくお父さんになる人のことも理解していく。
お母さんの再婚の第一条件はもとのお父さんのことをほんとうに好きなんだな、と思わせる。
新しくお父さんになる人の言葉から、お母さんの再婚の第一条件からも、こういう男女関係もありなんじゃないかと思う。

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Posted by ブクログ 2018年01月24日

どう考えても不幸展開で然るべきところを温かく書く事においてはこの人の右に出る人はいないと思う。胸にじんわりと来る温かさ。暖かさじゃなくて温かさって感じ。ストーブじゃなくて、スープって感じ。外側からではなく内側から温められるような、なんかそんな短編集だった。ただ、いかんせん重松清の作品は食傷気味で、心...続きを読むの中のこの分野は既に開拓されきった感があった。決してページを捲る手が止まらなくなるような感じではない。

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Posted by ブクログ 2017年10月06日

季節風シリーズの「夏」編。
子供が主人公とか、または大人になって振り返る子供の頃の思い出とか、さらには親の死、友達の死など、別れを題材にした作品が多い。
やはり、お盆や終戦記念日あるいは日航機事故とか、夏は過去に思いを致す鎮魂の季節ゆえか。
なかでも、家族愛を描いた『あじさい、揺れて』『ささのは さ...続きを読むらさら』『タカシ丸』が、特に印象深い読後感。

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Posted by ブクログ 2015年11月29日

 重松さんが後書きでおっしゃっているように、夏には"終わり"がつきものだからこそのドキドキや切なさ、ほろ苦さが詰まっている。

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Posted by ブクログ 2013年07月20日

夏のお話。重松さんの。
だから、ちょっと切なくて、でも爽やかだった。夏の夕暮れとか、夏の終わりとかの香りがした。
あの、ヒグラシが鳴いてる時間帯の、なんとも言えない、切ない感じ。

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Posted by ブクログ 2013年06月01日

んー
やっぱり短編は読み応えがない。

泣いたものもあるけれど、ふーんて感じのものもあり、読み終えて見るとあまり残っていない。
ちょっとがっかりです。

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Posted by ブクログ 2013年03月19日

夏は別れの季節。

春と違ってそこから始まりが見つけられにくいけど。

それでもやっぱりあったかい。

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Posted by ブクログ 2012年07月06日

終わりの後の始まりの前が、たっぷり詰まった短編12編

最後のあとがきで、夏という季節がいかに終わりというフレーズに相応しいかが書かられていて、少し納得。

終わり=人が乗り越えていくもの。人の死も然り、卒業も然り。本作で印象的だった終わりは、死んだ兄の奥さんが再婚することによる、家族との別れ。一回...続きを読む家族になり、孫も出来ても、再婚することで赤の他人になる。嬉しいような、悲しいような。。。
人はそれらを受け入れて、少しずつ変わっていく。変わっていくから人であり、人はみな変わっていく。

死に関わるテーマが多いけど、なぜか身近に感じられるエピソードが多い。ストーリーに入りやすくて、読みやすく面白いです。オススメ。
違う季節のも読んでみたい。作者がその季節をどう感じているか、に少し触れてみたくなりました。

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