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Posted by ブクログ
春夏秋冬に合わせて出された短編集の「春」。
ひな人形やツバメ、柏餅にさくら‥と春らしいキーワードがそれぞれのストーリーの中核として生きていて、読み終わったあとは温かい気持ちになった。
1本目を飾る「めぐりびな」、ラストの「ツバメ記念日」は産まれたばかりの子どもがいる自分にはとても感情移入ができたし、「さくら地蔵」は悲しい背景があっても前向きな気持ちになれる。「お兄ちゃんの帰郷」のクスッと笑える娘の描写、「目には青葉」の何とも言えないドキドキさ‥どれも素晴らしい作品。
どの作品を読んでも思いますが、なぜこんなにも老若男女の気持ちを書き分けられるのか、重松清さんには脱帽。
Posted by ブクログ
季節風シリーズの「春」
別れの春、旅立ちの春。不安や希望に胸を膨らませながらそれぞれの春を迎える人を描いた短編集。
都会に旅立つ息子へのメッセージをポンカンに記してそっとカバンへ忍ばせる両親、
その両親の最期の旅立ちへ向けて同じようにポンカンへメッセージを残す息子を描いた「拝復、ポンカンにて」と、
変わってしまった故郷の風景に切なくなりながらも、公衆電話のダイヤルの音を蘇らせる「ジーコロ」に心を揺さぶられた。
私にとっても懐かしい昭和の情景は、二度とは帰って来ないけど、思いはいつでも心に残しておくことができるんだ。
そして、時々それに浸るのも良いなと感じた作品でした。
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