重松清のレビュー一覧

  • アゲイン 28年目の甲子園

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    数年前に映画を観て泣いたことを思い出して読みました。重松清さんの原作とタッグを組み脚色して作り上げた大森寿美男さんの素晴らしい作品です。28年前県大会決勝のグラウンドに立つことができなかった野球部員の思いと周りの人々、そして別れてしまった家族…言葉足らずで不器用だけどあたたかい優しさに心をうたれます。原作も映画もおすすめします。

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    2022年04月02日
  • めだか、太平洋を往け

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    [正しさ]は最適解ではないし、正しさを振りかざすことは、正義ではない。むしろ、時には残酷な結果となる。
    [みんな]ってなんだろう。みんなから外れてしまう子たちの居場所は?
    人にはいろいろな種類の優しさがある。
    色々考えさせられる。

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    2022年03月12日
  • かあちゃん

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    母親にかさねてしまった。
    強烈なインパクトのあ一冊。
    1人目の、旦那の起こした事故の償いのため
    楽しむことを一切やめていきた母親。
    それは母子家庭で貧しいが故に、
    節約生活をしながら育ててくれたうちの母に重なり涙が溢れた。
    おかあさん、ありがとう。日常で忘れかけている感謝の気持ちを思い出させてくれる。

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    2022年03月09日
  • 空より高く

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    ネタバレ

    そのままですが、何かを始めたくなるような本です。
    特に私はまだ学生で、大人に対して色々な感情を持つことが多いのですが、ジン先生の言葉でハッとしました。
    青春なんてクソ喰らえと思ってる人にも是非、読んで欲しい本です。

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    2022年03月02日
  • 送り火

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    重松清さんの本はこの本に限らずですが、使っている言葉はおしゃれなものでも凝った言い回しでもないのに手のひらがムズムズして心をギュッと締め付けられるような気持ちがします。
    ほんの短い台詞で涙が出たりします。
    元気でこれからもいっぱい書いて欲しいです。

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    2023年02月26日
  • かあちゃん

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    重松は心の葛藤を描く天才。
    いじめ、お母さんとの関わり、人がつながっていくって物語が自分とシンクロして、入り込めた。
    こんな綺麗な小説どうしたら作れるんだろうか。
    すごすぎる。

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    2022年02月24日
  • 季節風 夏

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    今は冬だけど、だいぶ前に母親に買ってもらったなあと思って読んだ。毎日1話ずつ、日々の癒しでした。重松清さんの本は中学受験でお世話になったけど、成人したあと読んでも、好きだなあて思います。
    感想は、
    主に終わりにまつわるお話が多いけど、最後だけ始まりの前の話を持ってくるのは上手いなと思った。どの話も心が暖かくなる。すごく泣きながら読んだ回もあった。
    この世のもの全てに、終わりはいつかくるけど、それがどんな終わり方を迎えるのかは分からないけど、どんな終わりでも受け入れるようになりたい。
    きっと最後に後悔しないように過ごすのは難しい。
    終わることに対して、誰だって戸惑うし、不安になるし、悲しい、寂し

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    2022年02月19日
  • ナイフ

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    いじめを題材としているが読み易い。

    中高生はもちろん、小学生でも読めると思う。すぐには消化しきれないかもしれないけれど、感じるものはあるんじゃないかな。

    私は『ナイフ』を中学生の時に読んでいたかった。もっと早くに出会いたかった。

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    2022年02月16日
  • 流星ワゴン

    ネタバレ 購入済み

    息子を父親のみなさんにおすすめ

    父親と息子の物語。私自身が息子をもつ父親であり、共感を持って拝読しました。
    自分と親父の関係、自分と息子の関係、この物語と同じ道を辿ると思うと少し寂しくなります。
    父親が息子とどう接するべきか、答えのないこの問いに作者なりの答えがあります。それを読み思うのは、父親と息子は上下関係ではなく、寄り添う関係がいい。友達とも違う、ただ見守るのとも違う。言うは易し、行うは難し。

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    2022年01月28日
  • 季節風 冬

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    何気なさが良い。普通が優しい。そして冬が好きだ。
    どの話も何か解決するわけではないのに、いやに心が暖かくなって前に進む力をもらえる。
    焼き芋も散歩道も鬼は外も日常の1ページだが、人にはそれだけで立ち上がる力になることがある。
    重松清は私と同い年で同じ大学だが、こんな小説を書き続ける彼に賛辞を送りたい。

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    2022年01月12日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    最初の方で被災者が前を向いて頑張りますとインタビューで答える。報道はそこまでで締めに入るけど、好転していない状態で前向きになれる根拠もないが自分を奮い立たせるためにあえて元気にふるまっているとあり、心の強い人だけを映し出していたのかと思っていたけど本当はその人たちも不安を抱えていたのだと知る。
    当事者でない人に不安を語っても親身になって問題を解決してくれる訳じゃないし、頑張って下さいだけで終わる。

    震災で職を失った人が給付金をもらって、企業が求人を出しても今の状態が楽だからと働かない。
    生きる気力を失った人たち。
    それと対象的に違う従業員を護る社長の話。バイタリティに溢れて自分がなんとかしな

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    2021年12月18日
  • 赤ヘル1975

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    1975年の広島を舞台に描かれる少年たちの友情の物語。広島カープが優勝に突き進み、街や住人の熱狂とともにじんわりと心が暖かくなる物語です。オススメ!

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    2021年12月12日
  • ルビィ

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    期待を裏切らない、重松清ワールド。



    ほんとうに大切なものは、胸に浮かんだばかりの、できたてのほやほやの言葉の中にしかないんだ


    うまく説明できないかとか、何かいい感じのことを言えないかとか考えがちな自分には、ささる言葉だった。


    生きてるだけですごいんだよね。
    生きてこそ。

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    2021年12月02日
  • 希望ヶ丘の人びと(下)

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    爽快。現実はこんな上手くは行かないだろうけど、こうあって欲しい展開を見事に描いてくれる。小説が映画やドラマの何倍も心に刺さる。そういうお話。重松清さんは凄いなあ。長めの長編の中では一番良かった。大好き度❤️❤️❤️❤️

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    2021年11月26日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇

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    最近では週刊誌の漫画でさえ腰を据えて追いかけることもないが
    時代が噛み合えばこの週刊のコラムをその延長線上で毎週楽しみにしていたかもしれない。

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    2021年11月26日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    何読んでも全部面白い。ものすごく泣けるとかはないんだけど、登場人物がいい味出してるし、その表現が素晴らしすぎて、主人公と同化してしまう。毎回ですけど止まりません。ありがとうございます。大好き度❤️❤️❤️ 下巻も楽しみ

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    2021年11月25日
  • ロング・ロング・アゴー

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    いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。
    読みやすくてあたたかい。

    いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。

    ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きかもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。

    永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユ

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    2022年01月19日
  • かあちゃん

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    ネタバレ

    理屈では分かっていてもそうは出来ない事や自分でもどうしてそんな事をしてしまったり言ってしまうのか分からなかったり。けして解決してすっきりするわけではなくても、寄り添う気持ちを忘れずにもてればそれで人は進んでいけるのかもしれない。人の居場所を奪うのはいじめ、本当にそう思う。

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    2021年11月18日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    いい!思わず「ブルース・ブラザーズ」を見てしまいました。バンド経験もなくR&Bもソウルもキヨシローも知らない私でさえ、こんなに心揺さぶられてしまいました。きっと音楽青年だったおじさん、おばさん方は、震えてるんでしょうね。ただ、主人公たちの気持ちにはシンクロです。そうそう、そういう感じなんだよ、って思って、高校の同級生に連絡を取ってしまいました。

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    2021年10月19日
  • 疾走(上)

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    所々、兄同様主人公も愛されたかったんだな…って伝わってくる。読んでいるだけでかなり辛い。けど続きが気になって読んじゃう小説。

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    2021年10月15日