一人っ子同盟(新潮文庫)

一人っ子同盟(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

ノブとハム子は、同じ団地に住む小学六年生。ともに“一人っ子”だが、実はノブには幼いころ交通事故で亡くなった兄がいて、ハム子にも母の再婚で四歳の弟ができた。困った時は助け合う、と密かな同盟を結んだ二人は、年下の転校生、オサムに出会う。お調子者で嘘つきのオサムにもまた、複雑な事情があって――。いまはもう会えない友だちと過ごしたあの頃と、忘れられない奇跡の一瞬を描く物語。

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一人っ子同盟(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月29日

    切なくもどこか、心が熱くなる、そんな作品でした。
    重松さん作品は教科書でしか触れたことがなく、このように子どもの等身大の感情表現を書けるのかと驚愕しております。
    あとがきも必読。

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    Posted by ブクログ 2023年04月18日

    一人っ子は一人っ子で大変だなあと思った。僕は兄弟がいるけど将来 ずっと兄弟で助け合って生きていけたらなと思う。一人っ子っていうのは 事情があって一人っ子っていうのが多いのかな と思うのでなるべく 一人っ子の話題っていうのは避けた方がいいのかな と思った。

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    Posted by ブクログ 2022年09月26日

    ずっと積読状態だった作品。
    少し考えさせられるというか、深く作品に浸りたい?という思いから、久々に重松さんの作品を手に取りました。

    同じ団地に住む小学6年生のノブとハム子、そして、小学4年生のオサムの家族の話。
    子どもの「どうにもならないことって、ある。けっこうたくさんある。」ということが、本当に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月27日

    なんだってこんなに等身大の子どもを描けるのかと思うくらいだよね。
    児童文学作家さんとかって。
    重松清さんも、すごいよね。

    公子をハム子と読んだ、という出だしから、
    既視感があったんだけれど、
    内容も全然覚えがなかったから、
    やっぱり初めて読んだんだけれど、
    じゃあどこでハム子って見たのかなぁ、
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月14日

    それぞれに複雑な事情を抱える一人っ子達。
    子供は、大人が思っている以上に、色々考えてるし分かっているものだと思う。
    家庭の事情や境遇は子供には変えられなくて、どうしようもできない事もある切なさ。
    その中でも本当の兄弟じゃなくても、小さい頃から知っていて相談できる相手がいて良かった。

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    Posted by ブクログ 2023年10月02日

    よくここまで子供目線で描くことができるなぁと。
    かなりリアルに心情描写が続くので、自分の子供時代を思い出し、モヤモヤしたことも。
    子供から見た大人の姿が印象的でした。

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    Posted by ブクログ 2022年10月19日

    初めて重松清さんの作品を読んだが、子どもたちの生きる世界っていうものを大人の重松清さんがリアルな子どもの目線に立って描いているのが素敵だと思った。

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    Posted by ブクログ 2021年12月12日

    それぞれの事情があって、一人っ子である子供たちの話。

    時代背景は作者自身が小学生の頃らしく、主人公の親が戦争を体験している世代。当時はわざわざ「同盟」を組む程度には一人っ子がまだマイノリティの時代だったようだ。

    正直、話の中で出てくるそれぞれの問題が解決せず、すっきりするわけではない。
    それでも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    久々の重松清。

    「どうにもならないことって、あるんだよ」というハム子のセリフが印象的だった。

    自分も一人っ子だったのもあり、共通項を感じて購入してみたが、全然自分とは違った。
    一人っ子だけど、背景が全く異なる3人の登場人物。みんなそれぞれ、自分の家族について悩みがある。小学生までしか描かれてなか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月26日

    ノブくんとハム子さん、6年生の2人をつなぐのは「1人っ子」であること。その悲哀に自身の心情を重ねながら、うなずくこと数十回。同盟という言葉を通じて、お互いを理解し始める2人の姿が印象的でした。

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