重松清のレビュー一覧

  • あの歌がきこえる

    Mam

    購入済み

    気持ちが穏やかに過ごせます

    懐かしい単語がたくさん出てきて、あの時の自分の気持ちと、登場人物達の気持ちを重ねながら読みました。
    どのお話も、最後にじーんとさせます。

    #エモい #癒やされる #泣ける

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    2023年06月23日
  • ナイフ

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    すごい。
    小学生の子を持つ親として、とても苦しく辛い内容ばかりでしたが、しっかり読ませていただきました。

    小中学生のいじめの短編集。
    無視の標的にされる女の子や、ひどいいじめをされるが父親に負けるなと無理矢理登校させられる男の子など。
    いじめに関わる子供達、親達の心の弱さや葛藤、闘った末の自分の在り方など、涙なしには読めません。
    最後だけ母親達VS若い女教師の話だけど、こちらもなかなか感慨深い。

    特に【キャッチボール日和】【エビスくん】
    いじめの描写も特に激しい。
    変にぼかしたりせず生々しいが、決して美化などされるべきではない事実がしっかりと書かれている。
    本気で心が沈むので、影響されやす

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    2023年06月21日
  • かあちゃん

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    かあちゃんを軸にした、赦すこと/赦されることの短編8作。そしてイジメをテーマにした作品でもある。説教臭くもなくご都合主義でもない、まっすぐ心に届く。こういう作品を教科書に載せてほしい。

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    2023年06月19日
  • ひこばえ(下)

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    父親としての自分、夫としての自分、息子としての自分、家族の中での自分だけでも、たくさんの自分がいる。
    意識して使い分けているわけではなくても、たしかにある。
    やっぱり重松さんの作品は、ジーンとしたり、思い巡られせたり、はっとさせられたり、心が動きます。

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    2023年06月17日
  • 疾走(下)

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    ネタバレ

    シュウジの運命が悲しい結末で泣けた。途中で気づいたこの本の話し手の神父さんの言葉と手紙が、残酷なストーリーと対照的に温かかった。

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    2023年06月17日
  • かあちゃん

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    最近重松清さんの本にハマっているのですが、この本にはいじめられている方も、いじめている方も最終的には苦しくなってしまうのだな、と思いました。親が失望してしまうのも、わかる気がします。でも、それでも優しくしてあげる事が大切なのではないかと思います。
    私が親になったら、子供に優しくしようと感じさせました。
    重松清さんの本はいろいろな大切なことを教えてくれました。

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    2023年06月10日
  • かあちゃん

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    『精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。』(紹介文より)
    母親の立場で読んでいたり、子供の立場で読んでいたりしていた。
    自分自身の母親と重なってしまう部分もあって、泣かされました…。
    子どもたちの心理描写はさすがです。

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    2023年06月06日
  • かあちゃん

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    作者の重松清さんのあとがき曰く「ゆるす/ゆるされる」という人間関係を描いた3部作の1つだそうです。

    全8章で様々な母子関係が登場します。
    全編でメインとなる「かあちゃん」が瀬戸内方面の方言だった為、どことなく懐かしく感情移入してしまいました。

    「産まれてきた瞬間に一番そばにいてくれる人は、どんな人間の場合も母親なのだ…
    その深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていてもひとりぼっちではないのかもしれない。」

    長編小説ですが、人生の大半を償いに欠けた「かあちゃん」と、その生き方に影響を受けた人々の、時に逞しく、時に切なく、そして温かい人間模様が心に響きました。

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    2023年06月06日
  • ポニーテール

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    ネタバレ

    面白かった!読む手が止まらない。
    フミが、つっけんどんなマキに戸惑うことも泣かされることもあったけれど、途中で挫折せずに丁寧に関わり続けていたのが偉いと思った。マキも段々、転びそうになりながらもこちらに近づいてきて嬉しくなる。フミの亡くなった母視点で書かれ始めてからは、重松清さんはどんな視点でも自然に書けるのか、と感心したものだ。

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    2023年05月28日
  • ひこばえ(下)

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    ネタバレ

    下巻。
    トラブルメーカーに頭を抱え、また父親との今後に悩む主人公の気持ちが少しずつ動き出し、
    少しずつ、息子になり、父親になり、おじいちゃんになる。

    個人的には作中に流星ワゴンを思わせる文章が出てきた時、「これは流星ワゴンの事では…」となって、私の中の眠っていた重松清ヲタク魂が喜びに溢れました…

    父親の印象は最後まで変わらなかったけれど、それでいいし、それが、重松清さんらしくて好きです。

    とても素敵な作品でした。

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    2023年05月08日
  • ひこばえ(上)

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    重松清さんの作品が小学生の頃から好きで、流星ワゴンなどの他作品も大好きです。
    今20代半ばになり、自分も結婚をして、将来とか、老後とか、自分の親の介護とか、そういうことを考えているタイミングでこの作品に出逢えたこと、とても感謝しています。

    離婚して、母親に引き取られ父親とはそれ以来会うことが出来なかった息子が、父親がどんな人生を送ったのか、父親とは、息子とは、何か探していく物語で、何度も何度も涙が溢れるシーンがありました。
    上巻でトラブルメーカーに悩まされ終わる…その展開がまた面白く、すぐに下巻を読み始めました。

    下巻の感想は下巻の方に書きます。

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    2023年05月08日
  • 小学五年生

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    ネタバレ

    少年の心の機微を、ここまで描けるのが本当にすごい!と思った。

    『「人生で大事なものは、みんな、この季節にあった」と僕は考えていて、それは今後もずっと変わらないだろう。』
    あとがきを読んでストン、と腑に落ちた。

    自分も小5の頃が人生で一番、色んな事を感じていた時期だったなぁと常々思っていた。
    大人になるにつれ、感じることから逃げるのが上手になっていくイメージ。

    翌日が来なければ良いのにと毎日泣いたり、家族を心から愛おしく思ったり、心配かけたくなかったり、友だちと大冒険したり、本当に全力だったなぁ。

    この感覚を忘れずに子どもと関われる大人でありたい、という戒めのためにも、大切な本棚リストに

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    2023年05月05日
  • ひこばえ(下)

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    息子の息子/父親失格/青春の街で/帰郷/再会/
    スキャンダル/わたしは今日まで/親父と息子/
    終章 きらきら星

    父を知る人から聞く話は、自分の中にあった記憶を呼び起こしていく。放っておくこともできた父という名の他人をおぼろげながらも父として形作った時、息子の心にあったのは一体何だったのだろう

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    2023年04月20日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    一人っ子は一人っ子で大変だなあと思った。僕は兄弟がいるけど将来 ずっと兄弟で助け合って生きていけたらなと思う。一人っ子っていうのは 事情があって一人っ子っていうのが多いのかな と思うのでなるべく 一人っ子の話題っていうのは避けた方がいいのかな と思った。

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    2023年04月18日
  • 空より高く

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    舞台は廃校をが決まっている東高(とんこう)。そこへ転任してきたじん先生のレッツ!ビギン!!!の掛け声から無気力に過ごす高校生ねたろーたちの高校生活が変わりだす。
    ねたろーにいちずに恋するムクちゃんもとても素直でかわいい。
    出てくる人物がみんないい人で気持ちよく読める本です。

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    2023年04月04日
  • 季節風 春

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    相変わらず高いクオリティ。やっぱり春といえば出会いと別れに三寒四温な気温。これが人生というものなのかぁ。どれも名作揃いだった。

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    2023年04月02日
  • どんまい

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    2023 4/1 高三の歳
    なんか登場人物全員が好きになった
    香織と洋子の段々と以前より仲良くなっていく過程がとても眩しくて感動した。
    この本の特徴として話し手がコロコロ変わるので今まで読んできた本よりとても滑らかに読めて子供でも読みやすいと思う。(600p弱あるのはご愛嬌)
    まぁとにかく明るくて勇気を貰えるような1冊だった!

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    2023年09月07日
  • 卒業

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    「卒業」とは、学校を終える事ばかりではない。
    「親からの卒業」「幼い自分からの卒業」世の中には色々な卒業がある。
    厳しくて生徒から人気がなかった教師の父親。見送る息子の話が胸に迫る。

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    2023年03月28日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    東日本大震災のことを、今まできちんと学んだことがなかった。報道のプラスの裏で苦しんでいる人がいることや、当時の状況がどんなだったのかがよくわかった。取材をもとにした物語なので、読みやすくわかりやすい。これから、震災のことを知らない世代が増えていく中、読みつがれていってほしい作品だと思う。

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    2023年03月12日
  • ひこばえ(下)

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    父・石井信也の晩年を知る人たちから、明らかになる父・石井信也。

    『自分史』を作ろうとしていた父・石井信也。

    カレンダーに残る、母、姉、洋一郎の誕生日…何を想っていたのか…

    父は何を残したかったのか…

    父の遺骨を故郷に持ち帰り、母に合わせようとする洋一郎。母は…

    やはり、ひとにはひとの想いがある…
    洋一郎には記憶がなくても、母には母の、姉には姉の…

    『ひとはいいことも悪いことも含めてひとだから』

    父・石井信也は決していい夫、いい父親だったわけではない。
    が、石井信也がいなければ、今、自分はいない。
    父親でいられなかったことの申し訳なさはずっと抱えていたのだろう。
    どんな父親になりた

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    2023年03月12日