重松清のレビュー一覧
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苦しくて切なくて涙無しには…
私、今年40歳になったんですけど…偶然この作品に出会いました。運命感じますよね。
重松清さんの作品には、度々、私の人生の岐路でお世話になっていますが、今回も人生を考えさせられる作品となりそうです。
アラフォー世代は職場の地位や責任、子育てや親との関係など、タダでさえ何かしらの悩みの種を抱えています。
主人公は僕なんだろうけど、登場人物それぞれの人生が見え隠れする。イロイロと謎を抱えてストーリーが展開する所、実際に「最近知り合った人たち」の事みたいで目が離せなくなる。読み進めると、その人達と付き合いが深くなっていくかのように、少しずつ紐解かれていく。もう、自分が小説の中に居るのか現実なのか -
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淑子、中学三年生。
お父さんに睨まれながらも、峠うどんの手伝いは続く。
だんだんと歳を感じさせるようになるおじいちゃんとおばあちゃんの手伝いがしたいからであり、お父さんは、だからこそ店をたためばいいのに、と思う。
上巻よりも、年輪を感じさせる話、身近な死の話も増えた。
災害の記憶も、戦争の記憶も、体験した人が亡くなるとともに風化する。
いろいろな物の終わりが多く語られる。
榎本医院の院長先生と奥さんの話は、最高に良かった。
みやま亭のアホボンの言い草には「食品業界終わった」と思った。(まあ、しかたないけど)
源さんの憤る顔が目の前に見えるようだ。
そして、淑子、初めて峠うどんの客になる。
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中学二年生の淑子は、おじいちゃんとおばあちゃんが営むうどん屋で手伝いをしている。
うどん屋は、14年前に『長寿庵』から『峠うどん』に名前を変えた。
目の前に、市営の斎場ができたからである。
淑子の両親は小学校の教師だ。
二人は…特に父親は、淑子が峠うどんを手伝うことを苦々しく思っている。
中学生は勉強をするものだと思っているし、斎場帰りのお客がほとんどという特殊な空間に若い娘を置くのも良くないとも思っている。
淑子を教師にしたいお父さんと、うどん屋を継いでほしいおばあちゃんの間で、淑子はただただ、うどん屋の手伝いが好きで出かけていく。
お葬式やお通夜では、身内や近しい人には精進落としがふる -
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カープ優勝当時の時代背景をもとにカープと広島について書かれた物語。
東京から引っ越してきた「よそもん」のマナブくんが広島県民の拠り所ともいえるカープを、そしてかつて原爆の落とされた広島という土地と人間性を理解していく。
そこには様々な物語があり、マナブ君の家庭事情、友達の事情、少し謎めいた少女の事情など多くの出来事が描かれている。
子供の事情もあれば大人の事情もある。
マナブ君にとっても周りの人にとってもきっと忘れられない、青春の1ぺージがそこにはあったのだろうと思える。
すごく個人的な感想になるが広島の人情味溢れるところはすごく好きである。
今年もカープは強く、ファンの一人としてはこのま -
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「親友」という言葉が苦手です。親しい友だちから「私の親友」と言って紹介してもらうのはこのうえなく嬉しいことですが、私自身が誰かに友だちを紹介するときに「親友やねん」とは言えない。親友というものは、双方の気持ちがそのように一致している場合にのみ成り立つものだと思うから。だから、使っていい言葉なのかどうかがわかりません。なのに本作を読むと、「親友」という言葉を使いたくなります。いや、大切すぎて、ますます使えなくなるか。
「男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語」というキャッチコピー。小学生、中学生から高校生にかけての10代男子の頭のなかにはエロしか無し。電車内で広げ -
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重松清さんの小説は優しさがある
とても悲しい物語ですが、温かみがある小説です。いつもの重松風の展開ですが、こういう小説って重松清さんしか書けないでしょうね。最後の結末も良かった。現実問題として、こうして虐められた子供達が、気楽に避難できたり逃げる事を認めてあげる国になれたらいいのに。別に学校に行かなくても良いって事を教えてあげたい。
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久々の重松清作品。「その日のまえに」を読んで号泣したのでこれも泣いてしまうかと思ったけど、かろうじて耐えた。
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「センセイ、僕たちを助けてください」ある小説家のもとに、手紙が届いた。送り主である中学二年のタケシと、小学五年の男子リュウに女子のジュン。学校や家で居場所をなくした三人を、「物語」の中に隠してほしい。その不思議な願いに応えて彼らのお話を綴り始めたセンセイだったが―。想像力の奇跡を信じ、哀しみの先にある光を探す、驚きと感涙の長編。毎日出版文化賞受賞。
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大切なのは想像力。信じることも想像力。この作品は -
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30代で、自分の子供が不安なく育つために何を伝えようかと思った時に見つけて手に取ってみました。
年代は微妙に合致しないものの、自分世代が学校や親からうけた教育なり価値観の根底にある思想は何か、ヒントを与えてくれるような内容に感じました。
戦後にテレビが果たした役割や、こんにちは赤ちゃんとパパママ呼称、核家族、中流意識、標準世帯と欠損家庭、生産社会、ウルトラマンに見る正義、3分間、全力疾走できる幸せ、等のキーワードから、自分を育ててくれた世代には、確かに科学の進歩が、それが対価としての悪を生んだとしても、未来への希望をもたせてくれる、そういう世の中だったのかなと思いました。
明るい未来を描 -
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中学生のころに使った下品な言葉がい〜ぱい出てきて初めは食傷気味でしたが、読み始めると時間がすっと過ぎてしまうのはさすが重松さんです。
拓郎の「青春の詩」って歌はワタシが小学生のころの友人のシンヤ君の兄ちゃんがレコードでよく聞いていた曲で、「あ〜それが青春!」というところがとても印象的でした。誰の何ていう歌なのかずっとわからなかったのですが、最後の作品で登場した時には「やっ!ここにおったか。」と大喜びしました。
小学生中学生のころの友達、そして、高校生大学生のころの友人同じような時を過ごしているのかと思うと、ちょっとうれ悲しい気分でした。
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