峠うどん物語 下
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峠うどん物語 下

660円 (税込)

3pt

商売より味。頑固な祖父は、新しい料理屋に団体客を取られても黙々とうどんを打ちつづける。そんな折、五十年前の大水害の翌日、路上で素うどんをふるまった若い職人がいたという投書が新聞に載った。淑子はその「希望の味」を知りたいと願う。出会いと別れに寄り添うあたたかい味が沁み込む極上の物語。

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峠うどん物語 のシリーズ作品

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  • 峠うどん物語 上
    660円 (税込)
    中学二年生の淑子は、市営斎場の真ん前に建つ祖父母の店の手伝いをつづけていた。ある日、父親の中学時代の同級生が急死、クラスで一番うるさい男子も暴走族の親戚が事故で亡くなり、通夜が行われることになった。やりきれない気持ちで暖簾をくぐる人たちがそっと伝えてくれる、あたたかくて大切なこと。
  • 峠うどん物語 下
    660円 (税込)
    商売より味。頑固な祖父は、新しい料理屋に団体客を取られても黙々とうどんを打ちつづける。そんな折、五十年前の大水害の翌日、路上で素うどんをふるまった若い職人がいたという投書が新聞に載った。淑子はその「希望の味」を知りたいと願う。出会いと別れに寄り添うあたたかい味が沁み込む極上の物語。

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    Posted by ブクログ 2017年06月28日

    淑子、中学三年生。
    お父さんに睨まれながらも、峠うどんの手伝いは続く。
    だんだんと歳を感じさせるようになるおじいちゃんとおばあちゃんの手伝いがしたいからであり、お父さんは、だからこそ店をたためばいいのに、と思う。

    上巻よりも、年輪を感じさせる話、身近な死の話も増えた。
    災害の記憶も、戦争の記憶も、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月06日

    町医者の奥さんの病気を気遣う話に号泣してしまった。一つ一つがいちいちよい話。柿八年は、商売より味。頑固な祖父は、新しい料理屋に団体客を取られても黙々とうどんを打ちつづける。そんな折、五十年前の大水害の翌日、路上で素うどんをふるまった若い職人がいたという投書が新聞に載った。淑子はその「希望の味」を知り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月29日

    連作短編集だが時系列に話が進み、ひとつの長編ともいけるかもしれない。
    どの話もテーマは「死」である。自分の死ではなく、他人の死をどう感じ、どう考えるのかという内容だ。通りいっぺんの話ではなく、とても重くて深い内容だが、それでも読者を疲れさせないのが筆力だろうか。最終話のアメイジング・グレースは秀逸。

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    Posted by ブクログ 2014年11月21日

    温かいおうどんをかきこんで、よく噛んで、おだし啜って、ふーってため息つく感じ。

    そんな、素朴な素敵さのある本でした。

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    Posted by ブクログ 2014年11月17日

    主人公のよっちゃんとその両親と祖父母の家族がそれぞれいいキャラクターでほのぼのとした感じを醸し出しながらも祖父母のひと言二言が実に良く、そうそうと納得させられること多し。
    重松ファンとしては期待を裏切らない話に大満足。
    しかしまあいつもながらこういう人間模様を描いたら凄いと感心しきりです。

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    Posted by ブクログ 2023年11月27日

    下巻では上巻よりもよっちゃんの顔見知りやおじいちゃんの親友など、よっちゃんの割と近くで生きる人たちの死が多くあったように感じました。
    上巻ではよっちゃんがおじいちゃんおばあちゃんのうどん屋を手伝いながら、斎場を訪れる人たちによって色んなことを学んでいたが、下巻ではそれが遂に身をもって実感しているとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月02日

    最初の短編に出てきた柿の葉うどんのエピソードが下巻のテーマなのだろう。終戦、大水害を経て生きてきた人々が中心に描かれている。町医者の矜持としての喪中はがきは、やや現実離れしていたかも……。淑子の祖父の親友・わびすけ。ヤクザになってしまった親友との心のつながりが、最終章「アメイジング・グレイス」で明ら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月14日

    峠にある斎場の向かいのうどん屋が舞台。
    中学生の淑子を中心に、人間の心の中の深いところを揺さぶられる話。
    斎場の向かいのうどん屋にくるお客さんってどんな人だろうって想像してしまう。
    私だったらどんな気持ちの時にこのうどんを食べたくなるのか、ちょっと考えさせられた。

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    Posted by ブクログ 2019年03月01日

    火葬場前のうどん屋だからこそできる人間模様。
    日本人としての侘び寂びなのだろうか。時にとても心地よくも思える。

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月24日

    重松清氏の作品であるが、目頭が思わず熱くなるほどの事はなかった。
    「葬儀斎場」の前にある「うどん屋」の話なのだが、それゆえに、いろいろな物語が綴られる。
    不愛想で頑固なおじいちゃんと、話し上手で世話好きなおばあちゃん。
    ううん?どこかの二人ににているなぁ。
    正反対な二人だから、うまく行くのかもしれな...続きを読む

    0

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