重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
15歳の少年かがどった過酷な人生です。初めてこの本を読んだときには、あまりのショックで2,3日ほど何も出来なくなりました。
僕の中で、今の今まで消化できていない物語があって、本当はこうして書くだけでも気が重いのだけれども、がんばってキーを叩きます。それがこの重松清の「疾走」です。僕はこの物語を最初に読んだのは、就職が決まって荷物を新しい住所に送って何もなくなった部屋の中でした。
読み終えた直後、そのあまりのショックでしばらくの間、何もすることが出来ませんでした。主人公のシュウジが
「ねぇ、どうしてにんげんは死ぬの?」
という問いがすごく印象的で、
主人公のシュウジに対して「おまえ -
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そう、なんだよね。
だけど やっぱりわたしは 城くんは好きになれない。
でも 人はいつでも 死ねる。
じゃあさ どうして自殺がダメなんだって 尋ねても 誰も答えられないんだよね。だけど ダメって言うのは 結局「自分」が嫌だからなんだ
周りで自殺されると迷惑だし 悲しいってのもあるし なんか 報われないから、だから 「ダメ」なんだろうね
迷惑なんだよね、自殺って。いいんじゃないの
そういう利己的な理由で留めて何がいけないの
それが 人間じゃないのかね
でも どうしても死にたいって思って死んでいく人がいてもいいと思う
「生きたくても生きれない人がいる」って言うけど
きっと自殺していく人らも -
Posted by ブクログ
解説で嘉門達夫さんが言っていた通り、重松清は弱者を描くのが上手いですね。
五話収録の短編集ですがどれも世間的に言われる「負け組」「しがない中年」がメインテーマです。が、主人公ではありません。
しがない中年の負け組みおっさんたちは淡々と日々を過ごし、それを眺める周りが主人公です。
多分誰もが一度は思うであろう、「このおっさん、定年間近なのに役職なしで生きてて楽しいのかな」とか「この人まじで存在感無い。家族とか大丈夫かな」とか、そんな視点で話は進みます。
代表作、「口笛吹いて」では少年時代のヒーローが暗く卑屈な営業マンに成り下がった様を発見した幼馴染が、「タンタン」は生徒にまで無視される高校教師、 -
Posted by ブクログ
ちょうどいいタイミングで読んだからだと思うけど、泣きそうになった。
いわゆる「負け組」を優しく、緩やかに描写した短編作品が5つ。
最終的には結局、何も解決しないんだけど、逆にそこがいいと思う。
当初、短編集には抵抗があったんだけど、すぐ入り込んでしまった。
これ読むと、自分が誰かに勝ったとか負けたとか、深層心理でどれだけ意識しているかよく分かる。
人生、絶対勝ちっぱなしというワケにはいかない。歯ぎしりするほど悔しかったり、一回負けるともう這い上がれなかったりすることがきっとあると思う。
そんなとき、もう一度この本を開きたいと思う。
個人的には誰かに薦めたい。 -
Posted by ブクログ
重松氏は、重いテーマを「どこにでもある大問題」として描くのが大変に上手い作家さんだと思います。
だから、「うっぜー鬱小説」とか、「あるある日常小説」とか、そう思って自分から切り離すことができない。
感じるのは、一般常識としての痛みでなく、自分の中に確実に存在する痛み。かつて経験したことのある痛み、もしくは予期不安のような痛み。
彼は、かようにして、読み手に大きなストレスを与える、迷惑極まりない作家さんです。
本作は特に、後味のあまりよろしくない作品が詰まっているので(「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」収録)、重松作品初挑戦のかたは、『ビタミンF』か、少なくとも『ナイフ』辺りから読み始め
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