重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
重松氏は、重いテーマを「どこにでもある大問題」として描くのが大変に上手い作家さんだと思います。
だから、「うっぜー鬱小説」とか、「あるある日常小説」とか、そう思って自分から切り離すことができない。
感じるのは、一般常識としての痛みでなく、自分の中に確実に存在する痛み。かつて経験したことのある痛み、もしくは予期不安のような痛み。
彼は、かようにして、読み手に大きなストレスを与える、迷惑極まりない作家さんです。
本作は特に、後味のあまりよろしくない作品が詰まっているので(「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」収録)、重松作品初挑戦のかたは、『ビタミンF』か、少なくとも『ナイフ』辺りから読み始め -
Posted by ブクログ
自分がまだ20代前半だからこそ、将来父親になった時に改めて読み直したい一冊だった。その時、きっと今とは全く違う景色が見えるのではないかと思う。
人は亡くなると星になると言われるが、流れ星が願いを叶えてくれるように、橋本親子もまた、死の淵にある人々の想いや後悔に寄り添い、過去へ戻る手助けをしてくれていたのではないか。その奇跡のような道のりを「流星ワゴン」と表現したタイトルの秀逸さに、深く感銘を受けた(主人公が過去を旅している間、現実の時間はほとんど進んでいなかった点も、一瞬の輝きを放つ流星のようだった)。
読み進める中、「過去をやり直せば、現実の家族関係も好転するのではないか」という安直な期待 -
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自分の父を思いながら読んだ。
どれも父親目線で描かれていて、どうしようもない出来事がそれぞれに降り注ぐ。
この世に答えがあることは極端に少ない。
難しい問題の方が多い。
どれも複雑で、多様で、絡み合っている。
父親という立場に立ったことはないが、想像してみると難しいポジションだなと改めて思った。
息子である僕からはあまり話しかけようとはしてこなかったし、向こうもそれなりの距離を感じていたのかもしれない。
最近になってようやく本音を言い合えるようになったが、それが良かったのかどうか。
うちの家族はどうなのだろうか。
今はまだ問題はないが。 -
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ネタバレ・ハンカチ
内気な女子中学生である千葉知子が主人公となり、語れていく小説。卒業式には出たくはなかったが、村内先生の後押しもあり、卒業式に参加することを決意する卒業式の時、細野先生が産休から帰ってきていたが、村内先生に名前を呼んでもらいたく、千葉は、1人村内先生に名前を呼んでもらうのだった。村内先生の「俺みたいな先生が必要な生徒もいるから。先生には、いろんな先生がいたほうがいいんだ。生徒にも、いろんな生徒がいるんだから」という言葉は、響きました。
・ひむりーる合唱
義男は、真田先生の背中をアーミーナイフで刺してしまい、保護観察処分となる。真田先生は、庇ってくれていたが、義男には戻る場所がなかっ -
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死をテーマにした短編集だけれど、読み終えたあとは不思議と爽やかで、「じんわりよかったな」と思える一冊だった。
前半は少し好みが分かれた。「潮騒」は人生を振り返る静けさや海の描写は美しかったものの、主人公の行動や心の動きに少し距離を感じてしまい、最後まで腑に落ち切らなかった。
一方、「ヒア・カムズ・ザ・サン」はとても好きだった。15歳らしい不器用さで母親と向き合う姿がいじらしく、親子がお互いを思いやる気持ちが自然に伝わってくる。晩秋の夜空の下で交わされる会話と、聖歌を思わせる音楽が重なる場面はとても美しかった。母の死が確定しない終わり方にも救いがあり、読後感が温かい。
表題作『その日のまえに』は -
Posted by ブクログ
綺麗なお話というか、、、
人の嫌なところとか、欲望のところとか、
悲しくて、苦しい小説を読むことが多いから
こういう綺麗な話はいつもと違う感覚になる。
まぁ総括すると
「時間ってめちゃくちゃ大事」ってこと。
何するにしても
時間が大切で。
死んでしまったら割と何も出来なくて
人はみな、生きてる間に何かを残そうとする。
それが物なのか、事象なのか、子孫なのか、なんでも良くって。
人は生きた証をなんらかで残そうとして、
そのためにはどれも共通して「時間」が必要で、
大事なんだなって。
作中、亡くなった朋子が出てくるシーンは思い出や
空想シーン以外無いが、残された者である
娘の美紀や、親である
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