重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょうどいいタイミングで読んだからだと思うけど、泣きそうになった。
いわゆる「負け組」を優しく、緩やかに描写した短編作品が5つ。
最終的には結局、何も解決しないんだけど、逆にそこがいいと思う。
当初、短編集には抵抗があったんだけど、すぐ入り込んでしまった。
これ読むと、自分が誰かに勝ったとか負けたとか、深層心理でどれだけ意識しているかよく分かる。
人生、絶対勝ちっぱなしというワケにはいかない。歯ぎしりするほど悔しかったり、一回負けるともう這い上がれなかったりすることがきっとあると思う。
そんなとき、もう一度この本を開きたいと思う。
個人的には誰かに薦めたい。 -
Posted by ブクログ
重松氏は、重いテーマを「どこにでもある大問題」として描くのが大変に上手い作家さんだと思います。
だから、「うっぜー鬱小説」とか、「あるある日常小説」とか、そう思って自分から切り離すことができない。
感じるのは、一般常識としての痛みでなく、自分の中に確実に存在する痛み。かつて経験したことのある痛み、もしくは予期不安のような痛み。
彼は、かようにして、読み手に大きなストレスを与える、迷惑極まりない作家さんです。
本作は特に、後味のあまりよろしくない作品が詰まっているので(「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」収録)、重松作品初挑戦のかたは、『ビタミンF』か、少なくとも『ナイフ』辺りから読み始め -
Posted by ブクログ
6話の短編集。
6人6色の教師と、取り巻く生徒の話。
教え子たちには知られたくない教師たちの本音、内面を生徒から見た経験知に基づいた話に思えた。
夏休みを利用して、ニール・ヤングを弾き語りたくて、生徒からギターを教わり、ヘタクソながら「ロックは始めることで、ロールは続けることよ」と定年になるまで続けた物理の先生、流行に流されない反骨精神の、和製ニール・ヤングだな。
パープルだぁ、ツェッペリンだぁ、レインボーだぁ、と調子こいてた俺が、今になって泥臭いブルースに回帰するのとは、、、似てないか。。。
4話以外は、良くも悪くもブレない教師像が、昭和世代としては懐かしさを覚えた。
4話は、、、本音