重松清のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
重松氏は、重いテーマを「どこにでもある大問題」として描くのが大変に上手い作家さんだと思います。
だから、「うっぜー鬱小説」とか、「あるある日常小説」とか、そう思って自分から切り離すことができない。
感じるのは、一般常識としての痛みでなく、自分の中に確実に存在する痛み。かつて経験したことのある痛み、もしくは予期不安のような痛み。
彼は、かようにして、読み手に大きなストレスを与える、迷惑極まりない作家さんです。
本作は特に、後味のあまりよろしくない作品が詰まっているので(「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」収録)、重松作品初挑戦のかたは、『ビタミンF』か、少なくとも『ナイフ』辺りから読み始め -
Posted by ブクログ
重松清さん著作で、今まで私が読んだ本はみな、人間の良心が温かく切なく描かれた作品ばかりだった。こんな身も蓋も無い暗い話もあるのだと。。。。
でも闇の部分も語られるからこそ、温かい小説の方は、説得力のある作品になるのかもしれない。
文章が特徴的。
シュウジを「おまえ」と呼ぶ人物は誰だろう。
生まれた家が違っていたら、子どもらしい子ども時代を経て思い切り青春を味わってたであろうシュウジ。子ども時代の環境って本当に大切。
田舎の狭い世界での噂話。ウザい。
シュウジに「走る」というライフワークがあってよかった。走ることで人生好転するわけではないが気晴らしには、なる。
上巻の最後で、東京行きを決意した -
Posted by ブクログ
ひとりぼっちが二人いれば、それはもう、ひとりぼっちじゃないんじゃないか、って、先生は思うんだよなあ。
村内先生は国語の非常勤講師で、吃音持ちだ。うまく喋れないのに、公立私立関係なくさまざまな学校で孤独を抱えている子どもたちのそばにいてくれる。
私は小中高時代ひとりぼっちでいることが多い子どもではなかったけど、周りからの見え方を気にしていた方だ。いつも中心的な女の子の机に休み時間は集まったり、他のクラスの仲良しな子のところに行っていた。一人で行動していると、自他共に「一人でいるな」と認識した・されていた気がしたし、友達がいて当たり前だと思っていた。
これを読んで思ったのが、学生時代って学校 -
Posted by ブクログ
短編集だけど全ての物語が繋がってて、まだちゃんと自分の中で腑に落ちきれてない部分はあるかもしれないけどそれぞれの人生の真の言葉というか、心がちゃんと動いた言葉や行動を見れてよかった。
中学生のころ、自分は部活動のこととか恋とかそうゆうことでよく悩んでいたけど、それはまだ幸せな悩みで、家族のことや誰かを傷つけてしまったこと、色んな悩みを抱えてる人も多いと思う。
悩みの深さが深いほど、考え悩む時間は増えるし一筋縄ではいかないと思うけど、それは向き合った分だけ自分も成長するし、言い方は悪いかもしれないけど人生の糧になると思う。
それを感じれてよかったなと思う。 -
Posted by ブクログ
全部で6章あるそれぞれ別のせんせいのお話です。
大人になったら学生の頃の先生と会う事は殆どないと思いますがこの本を読んだら学生の頃の記憶が蘇って懐かしい気持ちになりました。
小学生の時にクラスの担任で優しかった先生、中学生の時に部活の顧問で自分の事を特に気にかけてくれていた先生、高校生の時に授業が面白かった先生を読んでいたら思い出してしまいました。
6章の話で特に印象に残ったのは「ドロップスは神さまの涙」です。
虐められている子の気持ちが痛いほど分かりやすく繊細に書かれているので大人よりも今の小学生、中学生に読んでもらいたい内容でした。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。