重松清のレビュー一覧

  • 小学五年生

    Posted by ブクログ

     小学五年生の『少年』の視点で見た様々な出来事を追体験できる短編集です。

     主人公は小学五年生の『少年』。途中で名前が判明することもあれば、記載がないこともあるけれど、『少年』たちは彼らなりのルールと感性と感情と行動をもって、その一瞬一瞬を生きている。全十七編の短編は、一作一作は短いものの、どれも濃厚に『少年』の姿を描き出す。時に驚くほど鋭く世界を捉えたかと思えば、くだらないことに悩み、自分ではどうしようもない大人の事情で振り回され、自分の気持ちを持て余す――小学四年生までのような子どもではなく、中学生や高校生やそのもっと先のような大人でもない、等身大の『小学五年生』の彼らが見る世界を、垣間

    0
    2025年07月20日
  • ブランケット・キャッツ

    Posted by ブクログ

    少し時代が違うかなあと感じるところもあるが、どの話も楽しく読めた。その後が気になる終わり方もあるが作者がいうように、希望を見出だせる作品でした。

    0
    2025年07月20日
  • ナイフ

    Posted by ブクログ

    いじめをテーマにした5編からなる短編集。
    いじめの描写があまりにリアルで過酷なため、何度も読むのをやめそうになったが、それでも最後まで目を背けずに読み切るべきだと感じた。
    いじめという重く深刻なテーマを扱うにあたっては、安易にぼかすのではなく、このくらいの重さがむしろ適切なのかもしれない。

    各短編ごとに視点が変わり、いじめを受ける本人だけでなく、苦しむ父親や見守る幼馴染など、立場の異なる人物たちの目を通してその実態が描かれる。それぞれの視点にリアリティがあり、多面的な痛みと向き合う構成になっている。

    すべての物語がスッキリと終わるわけではなく、かすかな希望が見えつつも、根本的な解決には至ら

    0
    2025年07月18日
  • 星のかけら

    Posted by ブクログ

    重松清ってほんとに複雑な年頃に差し掛かる子供の心情を描くのが上手すぎる、、
    生きること死ぬことを深く考えさせられた。私や家族、愛する人達が今を生きていることって確かに奇跡だし、生きているからこそ未来があるということや死んでしまったらなにもかも終わっちゃうこととか、主人公達と一緒に実感していくことが出来る本だった。今を一生懸命生きたい。毎日が愛おしいなと感じた。

    「毎日毎日、昨日とは違う一日が待っているなんて、ほんとにすごい。
    心の中でつぶやいて、ああそうか、とうなずいた。生きてるって、なんか、すごい。」

    0
    2025年07月17日
  • 峠うどん物語 下

    Posted by ブクログ

    主人公の淑子も高校受験を控える中学3年生になった。
    勉強の合間を縫って祖父母のうどん屋を手伝っている。
    市営斎場の真ん前にある店は、常連客が来るのではなくて、通夜や葬儀が終わった人が訪れる。
    そういう人たちを相手に接客している淑子は、人の死というものを自然と考えるようになっていったようだ。

    第十章 アメイジング・グレイス

    この章では、淑子の高校受験当日に、同じ学校の同級生が投身自殺をする。

    初めて人の死を弔う事に参列する淑子の心情が、とても良く描かれていて、私もちょっぴり辛くなったとともに、下巻では淑子の成長が感じ取れました。

    0
    2025年07月16日
  • ステップ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    寂しさや悲しさに目を背けないで向き合うからこそ優しく強くなれる。
    みきちゃんが素敵な子に育っていく過程にほっこりした。
    義父の懐の深さが心地いい。家族っていいなあと思えた一冊。

    0
    2025年07月09日
  • はるか、ブレーメン

    Posted by ブクログ

    走馬灯の絵師がいたらいいなーと思えた。
    人の記憶に残れるって嬉しいことだし、近くの人の記憶を見るのは怖いかも。
    大切な記憶がいい記憶とは限らないってことが1番印象的だった。苦い思い出、後悔のある思い出があるからこそ、真っ当に生きることができる、と言うのも印象的。

    0
    2025年07月09日
  • くちぶえ番長

    Posted by ブクログ

    2025年20冊目「くちぶえ番長」

    弱いものいじめが大嫌いで、ぶっきらぼうだけど優しい――そんなマコトのような子がクラスにいたら、きっとこの本のように教室の空気は変わるんだなと思いながら読みました。
    高学年を担任するときに、学級文庫に置きたい一冊です。1時間ほどでサクッと読める本です。

    0
    2025年06月30日
  • 峠うどん物語 上

    Posted by ブクログ

    主人公は中2の女の子。
    祖父母が営む峠にあるうどん屋の手伝いのなかで、人間の絆や死について学ぶ。
    お通夜の帰りに寄る人が多く、葬式をビジネスと考えてる人もおり、複雑な気持ちになる。
    上下で10話のはなしが展開するが、ほとんどで泣けるて

    0
    2025年06月24日
  • くちぶえ番長

    Posted by ブクログ

    一つ一つのエピソードが微笑ましい。上の学年の意地悪っこに雑巾投げて戦っ他時が一番よかった。お坪根さんもその頃から心緩し一致団結していく。
    甘くて切ない思い出話。

    0
    2025年06月22日
  • はるか、ブレーメン

    Posted by ブクログ

    はるか ??
    ブレーメン って あの音楽隊のこと?
    走馬灯をつくる??

    とにかく不思議で
    心がぽかぽかして
    辛い経験をした16歳の二人を応援してた
    二人ともホントに真摯で
    他人の心を思いやれる子なんだよ
    辛い場面では彼らの代わりに泣いていた
    ホント
    君たちの心が
    懐かしい想い出でいっぱいになりますように

    0
    2025年06月22日
  • 木曜日の子ども

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    重松清さんといえば家族物が多い。
    今回はちょっと違ったミステリーっぽい感じだった。
    引き込まれてすぐに読み終わった。
    最後は悲しいけど温かな感じでうるっと来る。

    0
    2025年06月11日
  • カシオペアの丘で(上)

    Posted by ブクログ

     小学4年生のシュン、ミッチョ、トシ、ユウの4人が思い描いていた遊園地「カシオペアの丘」
     年代が私とドンピシャで、とても身近に感じた。

     30年後、少年時代の事故が元で車椅子生活になったトシは「カシオペアの丘」の園長になり、小学校教諭の妻のミッチョと共に暮らす。

     経営不振で寂れた「カシオペアの丘」へ訪れ、幸せなひとときを過ごす川原さん夫婦と幼い娘。
     その1年後に娘は妻の不倫相手に殺害されてしまう。

     冒頭から衝撃的で心がざわざわしたが、それに輪をかけるように、シュンの病気、トシとのわだかまり、ユウの思いが荒波のように押し寄せる。
     「生と死」、「家族」、「友情」、「夢」など人生の紆

    0
    2025年06月01日
  • ステップ

    Posted by ブクログ

    本音と建前の入り混じった、心温まる話。
    ↓以下ネタバレです

     美紀は、とうとう中学生へ。心と体が大きく変化する年齢。正直、健一だけではカバーできない部分も出てくると思う。そんなとき、一つ屋根の下に「同性の先輩」がいたほうがいい。

     物語が、健一目線で進む。美紀は、健一から見た美紀が描かれている。
    美紀の本音は書かれていない。スピンオフで「ステップ・美紀の章」があったらいい。美紀の本音が知りたくなった。

     自分に大きな悲しみがふりかかったとき、その悲しみを消し去ろうとしたり、心に空いた穴を違う何かで埋めようとする気持ちはわからなくもないが、悲しみや寂しさを消すのではなく、心に持ったまま共に

    0
    2025年05月31日
  • 旧友再会

    Posted by ブクログ

    なんだかせつない、このようにせつない気持ちにさせてくれる重松先生、ありがとうございます。せつないとかなつかしいとか、読み手の気持ちが動く素晴らしい作品です。どこかで出会ったことがあるような気がするのよ、どの物語に出てくる中年おじさんが。良い作品です。

    0
    2025年05月30日
  • ステップ

    Posted by ブクログ

    30歳で旅立った妻への想いを胸に、夫と娘が歩む日々の物語。

    最近同じようなテイストの本ばかり読んでるからか少し食傷気味ですが、大切にしたいと思う言葉が散りばめられていて良かったです。

    この本は亡くなった妻の両親や家族がお話に密接に絡んできて、主人公である二人に影響を与えるのがリアルなところと思いました。

    以下、いいなと思った文章。


    p239美紀がおとなになったらーーと、ふと思う。みんなとうまくやっていくことが一番大切なんだと考えるひとより、一所懸命がんばることのほうを大事にするひとになってほしい。
    →自分が周り見るタイプだからか、刺さりました。周りと足並みが合っていなくたって、一生懸

    0
    2025年05月26日
  • カシオペアの丘で(上)

    Posted by ブクログ

    幼馴染4人の、大人になってからの関係性再構築のお話

    詳細な感想は下巻の方でまとめて

    以下、公式のあらすじ
    ----------------------
    重松清のすべてがここにある。渾身の長編小説
    平凡だけど、幸せな日々だった。これからもずっと幸せでいられると信じていた。

    丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった――。肺の悪性腫瘍を告知された39歳の秋、俊介は2度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪(しょくざい)の物語が、静かに始まる。
    ------------

    0
    2025年05月19日
  • くちぶえ番長

    Posted by ブクログ

    小学4年生という最上級生でもなく、かといって低学年でもない楽しいことも、辛いことも、嬉しいことも、悲しいことも経験した一年の物語。
    読みながら自分の少年時代にタイムスリップして思い出と重ね合わせながら読んでいました。

    読後もほっこり心が暖まる物語です。

    弱きを助ける番長になると宣言した強いけど心優しい転校生の女の子マコトと学級委員で優等生で何事にも気弱なツヨシ。マコトとの出会いからツヨシが少しずつ成長していく姿が気持ちいい作品です。

    とても読みやすいと思ったら、雑誌「小学四年生」に連載していたそう。大人が読んでも楽しめました。私にはちょうど良かった⁉︎笑

    0
    2025年05月18日
  • また次の春へ

    Posted by ブクログ

    東日本大震災にまつわる短編集。いったいどれだけの人が日常の幸せを奪われたのだろう。ツライ。どの作品も考えさせられることばかりで被災者と被災者を思いやる人の考え方の違いに驚いた。あの日を忘れず巡ってくる春が希望の光に満ちていますように。

    0
    2025年05月15日
  • きよしこ

    Posted by ブクログ

    つい転校回数を比べてしまった
    (小学校では負けたけどトータルでは同点(勝ち負けではない))

    きよしこの成長が泣けてしまった

    0
    2025年05月13日