重松清のレビュー一覧

  • 青い鳥

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    泣きながらよんだ。吃音の先生と中学生のお話の短編集。ハンカチが手放せない女の子の名前を卒業式で呼ぶところがよかった。

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    2026年05月10日
  • ビタミンF

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    だが、テレビの画面からふと目を離し、家庭を眺め回した瞬間、不意に思った。俺の人生は、これかーー。なーんだ、と拍子抜けするような。ちぇっ、と舌打ちしたくなるような。といって、いまさらやり直しはきかない。そんな人生を自分は生きているのだ、と、達也はそのとき初めて気づいたのだった。
    「なぎさホテルにて」

    現実に"あるある話"な短編集。大人が読んだほうが辛い気持ちになる作品ばかりだった。でも最後には何となく救いがあるから救われる。現実はこうはいかないけれど、だからこそ物語の中でくらいは救われたい。

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    2026年05月08日
  • とんび

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    高度成長期の昭和の親父感が前面に出ていて、不器用すぎる親父の物語です。
    子どもを1人で育てる大変さや、子離れできない親父の心境など、同じ息子を持つ親として共感しました。
    ヤスを取り巻く周りの人たちもみんないい人たちで、人間の温かさを感じることが出来ました。
    外で読むと涙腺を気にしなければいけないので、家で読むことをオススメします。

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    2026年05月08日
  • ファミレス 下

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    一番好きな作家さん 重松清さんの「ファミレス」。

    家族についての物語。

    ファミレス、、

    ファミリーレストランであり、ファミリーレス、、、


    主人公は中学教師の料理好きな男性。

    その料理仲間の二人。

    料理の先生。

    中学生の教え子。


    それぞれの家族が個性的。

    子供が巣立って夫婦二人(しかも奥さんは本の中に離婚届を忍ばせている)。

    お互いバツイチ同士で、連れ子と暮らす夫婦。

    子供はいないけれどおしゃれに暮らし、その後は別居が続く夫婦。

    不倫の末、事故にあい、子供たちを祖母に任せて入院中の母。

    美味しそうな料理とともに、それぞれの人生が絡み合います。


    重松氏が40後半から50歳にかけての思っていることが、詰まった一冊。

    大切な一冊になりました。

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    2026年05月08日
  • 流星ワゴン

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    主人公よりだいぶ年上だけど子供の中学受験にも併走してやっと終わりこの本に出会えた。

    自分も父親とは顔を合わせるたびに言い合いになる事が多く、素直になれない状況なのでチュウさんとの対話がかなり身に染みる。
    父親の時代と息子の時代の世の中の価値観は違うし、何を大事にすべきかの考え方も違う事が多い。ぶつかるのはその時代の違いもあるのだろうなとも感じている。

    ただ、もし自分と同じ年齢の自分の父親と話せたら何か通いあうものはあるのかもしれない。

    たぶゆそのうちまた再読したくなる本だと思っている。

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    2026年05月07日
  • 青い鳥

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    作者はどうしてこんなに中学生の難しい心情がわかるのか、学校の先生なのかなと思いながら読んだけど、
    あとがきでは学校の先生を諦めたとあった
    重松さんが学校の先生になってたら、きっといい先生だったんだろうなと思った
    全部いい話で涙が出た話もあった

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    2026年05月05日
  • きみの友だち

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    もともと友達の多かった恵美ちゃんは、ある時事故で足に不自由を抱えることになり、大きく人生が変わっていく。そんな恵美ちゃんと彼女を取り囲む人のお話。それぞれの視点から十人十色の視点が斬り込まれている。

    読んでいく中で、少し胸の痛くなる場面が多かった。それは感動というより、生々しいものを見てしまった時のようなグルグルとしたもの。人の成長を感じるとともに、過去の自分の経験を思い出させ、少し苦しくなった。でも、登場人物の1人1人に優しいところが書かれていた。決して、悪者にはさせていなかった。

    きっと、人間ってそうなんだろう。全てが悪な人間はいない。どこかで必ず自分を見つめている。ズキズキしながらも、ただ、ホッコリもするそんな小説だった。

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    2026年05月04日
  • 流星ワゴン

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    再読
    家庭も仕事も親との関係もうまく行かなくて
    もう死んでもいいかなと思ったときに突然、男の子とお父さん(実はこの親子はもうすでに亡くなっている)が乗っているワインレッドのオデッセイがあらわれ、誘われ乗り込むと、人生の岐路になる場所へ連れてってくれる。途中自分と同い年になっている父親も乗り込んで一緒に旅をする不思議なお話
    なんかいろいろ泣ける。
    とてもすてきな話しだった。

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    2026年05月02日
  • 十字架

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    いじめの被害で命を断った生徒の家族と同級生のその後を描く作品。いじめは、関係するみんなに十字架を背負わせ、不幸になり、その十字架を一生降ろさず生きていかなければならないことかと。とても考えさせられる作品でした。

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    2026年05月01日
  • 青い鳥

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    ネタバレ

    助けたとか救うじゃなくて、間に合ったって表現するの良かった。
    話すのが上手くないから、たいせつなことしか言わない、そばにいる、最強のヒーローだった。

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    2026年04月30日
  • 十字架

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    ある日イジメを苦にして自死を選んだ同級生。その同級生から遺書のなかで「親友」と名指しされていた主人公と、その周辺の人物をめぐる小説。最初に思ったのは、コレはフィクションであるが、現実でもあるということ。じっさい、「文庫版のためのあとがき」では、現実に取材したできごとである旨が語られている。イジメによる自死は時折耳にするが、その場合、遺書に名前が登場するとまではいかなくても、かならず苦しむ同級生や遺族が存在するのだ。わたしはふだんそういうことに眼を向けてこなかったとハッとさせられた。自死はたんに1人が死んで終わりという問題ではない。本書のタイトルにもなっているとおり、一生「十字架」を背負っていかなければならない人もいる。そういうことをまず考えさせられた。本作はそのほかにも考えさせられる要素が多く、たとえばイジメの傍観者としての問題。直接攻撃はしていなかったとしても、見過ごしていたことは「悪」ではないのか。どこまで責任を持つべきなのか。自分の行動ひとつで、もしかしたら生命を救えていたかもしれない。ただ、だからといって、自分自身おなじ立場ならなかなか止められないであろう。また、本作は遺族側の物語も登場する。息子の自死は、遺族にとっても一生つきまとう問題である。いつまでも赦さないことははたして正しいのか。「親友」とどう付き合うことが正解か。どの問題も、一朝一夕には答が出せないであろう。深く考えさせられると同時に、ふだん自死の報に触れることはあっても、じつはなにも考えていなかったこともわかり、おおいに反省させられる作品でもあった。

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    2026年04月30日
  • 流星ワゴン

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    嫌いな父親を持つ全息子に送る一冊、って感じ。

    父親だって生身の人間。

    愛がある故に、父親は結果的に心ないことをしてしまう不器用な存在なんだ。

    ということに思いを馳せました。

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    2026年04月29日
  • きみの友だち

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    交通事故で足が不自由になってしまった恵美、体が弱い由香。2人の関係がすごく素敵だった。
    連作短編で色々な人の思いが出てくるので、仲間はずれがはじまる前の微妙な空気の変化、クラス内の違和感、多感な時期に誰もが感じる葛藤を思い出した。
    切ないなあ。

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    2026年04月29日
  • ビタミンF

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    何を読んでも外れないのが重松清
    衝動的に空港で買ったこれも短編集

    この人の作品は
    なるべく公共の場で読まないようにしている。

    なぜなら
    泣ける話が多いから。



    現代社会の家族を題材にしているものが多く
    まさに,自分の年代が家庭内の問題を抱える親の年代
    時代背景がぴったり重なる。

    「はずれくじ」「パンドラ」「セッちゃん」は中でもおすすめ

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    2026年04月27日
  • きみの友だち

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    連作短編集。足が不自由な恵美ちゃんを中心として、周囲の人間関係の歪さやどんなことがあっても乗り越えていける強さが描かれていたように思う。様々な人物視点で展開される中でも恵美ちゃんの優しさや思いやりにとても惹かれました。短編「別れの曲」は特に心を揺さぶられ、決してハッピーエンドではないからこそ、自分自身にも当てはまる部分があるように感じます。

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    2026年04月25日
  • はるか、ブレーメン

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    ネタバレ

    同僚に勧められて。かなり久々の重松清作品。中高生のころはよく読んでいたが、家族に関する重めのストーリーが多く、だんだん読むのがつらくなって、最近は読んでいなかった。
    今回もはるちゃんとナンユウ、どちらも複雑な家庭環境におかれた高校生を中心に話が進んでいく。はるちゃんの達観したような醒めた部分とナンユウの道化の部分とがバランスのとれた相棒として描かれている。
    走馬灯の絵師というファンタジックな設定ではあるが、伝えたいことはとても現実的で人間くさい話だなと思った。記憶が見える人は何か特別な条件があるのかと思いきや(複雑な家庭環境とか)葛城さんは父親から遺伝しているし、大仏さんはなんだかいろいろ突飛だし、そこは腑に落ちないような、別に必要ない部分のような。ちょっともやっとはした。
    走馬灯のことなんて日頃考えたこともなかったけど、亡くなった父や祖父に走馬灯は見えたのかなと思いを馳せることができた。都合のいいことばかりではないかもしれないけど、幸せなシーンが少しでも多いといいな。
    あとがきまで読んで、父も作者と同じ大腸憩室出血になり、後にふうちゃんと同じ膵臓がんであっという間に亡くなったので、なんだか偶然のつながりも感じる、不思議な読後だった。

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    2026年04月22日
  • とんび

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    ほとんどずっと、ぼろぼろ泣きながら読みました。
    親の気持ち、子の気持ち、周りの人の気持ち。
    全てがわかるからこそ、苦しい場面が多々ありました。
    親も子も、ともに支え合い、助け合いながら生きていくんだなと感じます。
    子どもとして、親に感謝したいし、
    親として子どもに感謝したくなりました。

    こんなに愛に溢れた物語を読むことができて良かったです。

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    2026年04月19日
  • きみ去りしのち

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     幼すぎる我が子を失った父親と、もうすぐたった一人の母親を失ってしまう少女の、巡礼の旅の物語です。

     主人公はたった一歳だった幼い息子を亡くした父親。とあるきっかけから一度目の結婚の時に分かれた妻が連れて出ていった娘と共に、時折旅に出る。東北の恐山、北海道の奥尻島、北海道の知床…それらは亡くなった息子を悼む旅であり、そこで亡くなった誰かを悼む旅であり、がんに侵されてもう長くない母親と向き合う娘とめぐる巡礼の旅。旅先で出会う人もまた、大切な誰かを失った人々だった。彼らや彼女らの在り方を見て、感じて、己もまた自分の在り方を見つめていく。旅の終わりは、同時に別の旅路へと続いていく。

     じんわりと染み出すような感情が見える、深く静かな何かを描き出すような物語でした。一言で言うなら、旅の物語。旅先で色々な景色を見て、いろいろな人と出会って、一瞬の邂逅の中で何かに触れて、何かを掴んでは、別れる。人生という大きな旅の中で、誰かを想ってする旅はまた一つ違う意味を持っているような気がします。亡くした息子を悼む旅でもあり、息子を亡くした己を納得させる旅でもあり、娘と父親になりそこなった少女を見守る旅でもあり、一人の人生の終わりにそっと寄り添うための旅でもある。大切な人を亡くす前と、亡くした後では、同じ人生を歩くことはできないのだなとしみじみ感じるような物語でした。
     今までいたはずの誰かがいないという形で、いる。それは自分の中に影を残すという意味でも、本当にそうだと思います。
     気になるのは、今後の娘の飛鳥のこと。いくらしっかりしているとはいえ、まだ未成年で未発達の少女に、こんなにも早くこんなにも多くのことを背負わせてしまっていいのだろうかと苦しくなります。彼女にも、落ち着いて心と翼を休めることのできる居場所を見つけてあげて欲しいものです。

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    2026年04月19日
  • きみの友だち

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    中学生高校生が友達と交流するなかで感じる焦燥感や劣等感がリアルに描かれてると思う
    自分にとって辛い経験がかけがえのない友達ができるきっかけになると思うと人生わかんないね!

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    2026年04月19日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    内部告発っていうリアルなテーマをベースにした企業サスペンスで、かなり引き込まれる一冊。リストラ部屋に集められた主人公たちが、お互いに敵なのか味方なのか分からないまま話が進んでいく感じが絶妙で、読んでる側もずっと疑いながら読み進めることになる。

    途中で出てくる「オズの魔法使い」とか「ニワトリ」に例えた謎のメールも不気味で、これが何を意味してるのか気になってどんどんページをめくってしまう。一発逆転を狙う流れもちゃんと盛り上がるし、展開に勢いがあって一気読みしやすいのも良かった。

    最後のエピローグもきれいにまとまっていて、読み終わったあとにちゃんと余韻が残るのも好印象。全体的にテンポよく楽しめる作品だった。

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    2026年06月17日