重松清のレビュー一覧

  • 疾走(上)

    Posted by ブクログ

    救いのない話だった
    短い生涯を走り抜けた少年
    最期は大切な思い出とその人を守るために死んでいってしまった

    0
    2023年11月19日
  • カシオペアの丘で(下)

    Posted by ブクログ

    感情移入しすぎて、胸が苦しい。

    何があっても人は生きていかなければいけないし、生きたくても必ず命は終わる。

    気持ちをまとめるのに時間がかかりそうです。

    ただ、命は子どもに引き継がれていく。
    罪までもが。難しいものですね

    0
    2023年11月19日
  • 峠うどん物語 上

    Posted by ブクログ

    大好きな重松さんの作品の中で未読だったため読んでみたのですが、やはり私は重松さんの作品が好きだなと改めて感じました。
    2014年と約10年前の作品であったのには驚きました。あらすじなどは見ずに読み始めたのですが、ただのうどん屋の話ではなく斎場の真ん前にあるうどん屋の物語であると分かった時はかなり衝撃でした。
    あまり見た事のない設定だったので不思議な感覚でしたが、自分にとってはこの作品を通して良い経験が出来たのではないかと感じました。
    重松清にしか書けない人間の様々な感情がありました。

    1つ難点あげるとすればこの本を読んでいる間は一生うどんが食べたくなること!!笑

    0
    2023年11月16日
  • 季節風 春

    Posted by ブクログ

    短編集なので、通勤時間に読みやすいなと思って読み始めましたが、、、涙涙で、電車で読むには向いてません。
    この作家さんの本は他にも読みましたが、主人公の気持ちや感じ方、考え方が私自身の気持ちと重なり合う部分が多く、感情移入してしまいます。
    この短編集では『目には青葉』という物語が私のお気に入りです。主人公と私自身が似ていて、何度も読んでしまいました。
    春らしい素敵なお話がたくさん入っているのでおすすめです。

    0
    2023年11月15日
  • 赤ヘル1975

    Posted by ブクログ

    重松清の長篇作品『赤ヘル1975』を読みました。
    重松清の作品は、9年前に読んだ『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』以来なので、久し振りですね。

    -----story-------------
    一九七五年――昭和五十年。
    広島カープの帽子が紺から赤に変わり、原爆投下から三十年が経った年、一人の少年が東京から引っ越してきた。
    やんちゃな野球少年・ヤス、新聞記者志望のユキオ、そして頼りない父親に連れられてきた東京の少年・マナブ。
    カープは開幕十試合を終えて四勝六敗。
    まだ誰も奇跡のはじまりに気づいていない頃、子供たちの物語は幕を開ける。
    ------------------

    0
    2023年11月13日
  • ひこばえ(下)

    Posted by ブクログ

    人は、ある日を境に得るものより失うものが多くなる。それまで与えられ、または自らの意思で得たものの多くが蒸発するかの如く失われてゆく。それら全てが存在を示す証であって、失う度に心には穴があき、心許なさが募る。失ってしまうのは人との繋がり、心の穴は寂しさ、この過程を老いという。あいた穴の埋め方で老いた時の居場所や居心地が変わるのだが、それは人との繋がりを如何に保って行くかということ。最たるものは血の承継。これだけは何事にも揺らぐことのない、逆に言えば決して断つことのできない、理屈抜きの繋がりなのだ。
    「おい、息子。わかったようなこと書いてんじゃねーぞ。」
    「やっぱり干物ですよ。水分の抜き方が大切っ

    0
    2023年11月09日
  • ひこばえ(上)

    Posted by ブクログ

    人は、ある日を境に得るものより失うものが多くなる。それまで与えられ、または自らの意思で得たものの多くが蒸発するかの如く失われてゆく。それら全てが存在を示す証であって、失う度に心には穴があき、心許なさが募る。失ってしまうのは人との繋がり、心の穴は寂しさ、この過程を老いという。あいた穴の埋め方で老いた時の居場所や居心地が変わるのだが、それは人との繋がりを如何に保って行くかということ。最たるものは血の承継。これだけは何事にも揺らぐことのない、逆に言えば決して断つことのできない、理屈抜きの繋がりなのだ。
    「おい、息子。わかったようなこと書いてんじゃねーぞ。」
    「やっぱり干物ですよ。水分の抜き方が大切っ

    0
    2023年11月09日
  • ひこばえ(下)

    Posted by ブクログ

    とても心が温まるお話だった。ぜひ色んな方に勧めたい作品。
    何度も目頭が熱くなって、会社のデスクで泣きながら読んだ小説は初めてかもしれない。


    ここからはレビューではなくただの1人語りです。


    私の両親は私が小1の頃に離婚している。離婚してからは母親の実家で暮らしていたので、離婚後の父のことは何一つ知らない。養育費すら入れてなかったらしいので、消息不明。生きてるとは思う。今何歳なのかも知らない。あまり父の記憶もない。

    いい別れ方をしなかったようで、離婚して25年以上経つがいまだに母の前では父の話はタブーだ。
    母からは嫌と言うほど父の悪口を聞かされた。何かと「ここが似ている」と嫌味ぽく言われ

    0
    2023年11月09日
  • なきむし姫

    購入済み

    いつもの重松
    ワールドでした
    読みやすく、一気に読みました。
    読み終えて、ほのぼの感は残りましたが、物足りなさも感じました。

    #ハッピー #ほのぼの

    0
    2023年11月06日
  • 峠うどん物語 下

    Posted by ブクログ

    最初の短編に出てきた柿の葉うどんのエピソードが下巻のテーマなのだろう。終戦、大水害を経て生きてきた人々が中心に描かれている。町医者の矜持としての喪中はがきは、やや現実離れしていたかも……。淑子の祖父の親友・わびすけ。ヤクザになってしまった親友との心のつながりが、最終章「アメイジング・グレイス」で明らかになったのが良かった。高校入試の日に自殺した同級生を想う淑子のように、下巻はどこかふわふわした読後感で、涙することもなかったな~

    0
    2023年11月02日
  • 峠うどん物語 上

    Posted by ブクログ

    長寿庵という峠のうどん屋の真ん前に、市営斎場が建設された。衝撃的なオープニング。しかし、うどん屋は移転せずに、店名を替えて葬送と共に続けることを選択した。主人公で中学生の淑子の、祖父母が営むそのうどん屋を手伝う中で人生の終焉という現場の経験を積む。核家族という言葉が陳腐化された現代では、死は遠いところ、目に触れないところにあるのだ。5章の連作短編という構成だが、それぞれにほろっと読ませるのは、さすが重松氏だ。

    0
    2023年10月28日
  • おじいちゃんの大切な一日

    Posted by ブクログ

    工業、ものづくりの現場がわかる本として秀逸。
    重松清の確かな文章に支えられて、ものづくりって良いな!と思わせてくれる。

    自分も子供の頃、何でも工場でロボットが簡単に作れると思ってたクチなので、大人になって建設現場や工場で人が行う作業の多さにとても驚いた。
    工場作業員、現場作業員、と言うと下に見る人たちがいるが、そんなことないんだぞ。めちゃめちゃすごいんだぞ、誰にでも出来ることじゃないんだぞ、君たちが仕事で使うスマホやパソコンや快適なオフィスだって、全部この人たちがいないとできないんだぞ。
    もちろん現場作業に伴う危険や労働人口の減少もあり、自動化や無人化が進むことは必然なのだけど、その前段階と

    0
    2023年10月11日
  • かあちゃん

    Posted by ブクログ

    様々な家庭の『母』がみせる親子関係に、惹き込まれました。
    『償いとは何か』、『優しさとは何か』。
    各章で描かれる母親の姿に胸を打たれました。

    0
    2023年10月08日
  • くちぶえ番長

    Posted by ブクログ

    マコトがかっこいい。勇気があって優しくて行動力がある。マコトに影響されてクラスのみんなが変わっていくところがいい。ピュアで小学生らしいモヤモヤと成長を感じるお話だった。

    0
    2023年10月07日
  • 星のかけら

    Posted by ブクログ

    小・中学生向けなのかな…さくっと読めてしまう量だけど、さすが重松さん、最後は泣けました。「生きてる人は、みんな、自分の力で歩いていかないと、だめなの」結局はそうなんだよね〜。

    0
    2023年10月03日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    よくここまで子供目線で描くことができるなぁと。
    かなりリアルに心情描写が続くので、自分の子供時代を思い出し、モヤモヤしたことも。
    子供から見た大人の姿が印象的でした。

    0
    2023年10月02日
  • ナイフ

    Posted by ブクログ

    いじめをテーマに、親や子どもの立場から描いた作品。いじめは決して許されるものではないけど、「エビスくん」はまだ救われる思いがしました。 息子の学校でも、いじめの噂は耳にする。保護者や先生が出ていっても解決できないものなのだろうか。また私自身も息子がいじめに関わった時、それに気づくことができるだろうか。悲しいけど永遠の課題だなぁ。

    0
    2023年09月27日
  • くちぶえ番長

    Posted by ブクログ

     仕事が忙しく、難しい本が頭に入らなくて、この本を読みました。児童書のジャンルだと思います。でも大人の私も、泣けて泣けて…。私が涙もろくなったというのもあるけれど、やっぱり清く正しく美しく、健気に生きてる人(それも子供)は誰の心も揺さぶるんですね。主人公やクラスのみんなと一緒に、私もどんどんまことに惹かれ、まことみたいに正しく生きようと思った。
     あと、苦労って、大変だけど、苦労した人は、苦労した分、器が大きくなる。優しくなれて、強くもなれる。大変なことが起きても「くちぶえ番長になれるチャンス」と考えるようにしようと思いました。

    0
    2023年09月17日
  • 木曜日の子ども

    Posted by ブクログ

    この物語は単なるミステリーではなく、父親として息子とどう接するべきなのか、そもそも家族とは何なのか、を問う作品です。

    0
    2023年09月16日
  • くちぶえ番長

    Posted by ブクログ

    いなくなったら悲しくて泣いちゃうくらい大好きな相手がいるってのは、幸せなことなんだよ

    テイストが「カレーライス」みたいで子ども向けと思っていたら、小学四年生連載だったよう。ビタミンFとかとテイストは同じだけど、甘口の重松清。爽やかだけど大人だともうちょっとだけ物足りない、好きだけど。
    一回子どもの時に読んでいて、大人で再読するという体験がしたかった。

    0
    2023年09月16日