重松清のレビュー一覧

  • くちぶえ番長

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    作者の小学校4年生時代の思い出。転校生のまことは、転校初日にクラスの番長になると宣言した。主人公たちクラスメイトは、まことのまっすぐで正義感あふれる振る舞いに次第にひかれ変わっていく。
    元々は小学四年生向けの連載企画だったようだが、まことの前向きさと主人公の純粋さには大人が読んでも胸が熱くなる。読んだあとには、自分自身が番長に背中を押される感覚になった。

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    2024年06月25日
  • また次の春へ

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    東北の震災のあれこれ。
    重松さん特有の泣かせ話。
    知ってても泣いちゃうやつ。

    あの地震で実際、数えられないドラマがあるんだろうなぁ。

    すこし離れた所に住んでて、実感湧かないことに罪悪感がある辺りは、そうだよなぁ、ってなった。

    過去の話ではなく、続いてる話。

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    2024年06月25日
  • 木曜日の子ども

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    暗い。一貫して暗い。だが不思議と読み進めてしまう。単なる家族愛や少年犯罪で説明する事のできない話。重松清の他の作品も色々読みたい

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    2024年06月18日
  • きよしこ

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    切ない
    ただただ切ない

    こっそり会ってたおじさんとの約束を反故にするくだりが一番印象に残った。

    重松先生の作風が十二分に味わえる1冊。

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    2024年06月18日
  • かあちゃん

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    中学生の世界、細かな心情の動き、重松清作品はどうしてこんなに鮮明に描けるのか、と改めて思う本。
    中でも様々な登場人物の親子関係がおもしろい。
    親と子、大事だからこそ擦れて、
    言いたいことを言えるような、
    だからこそ言えないような。
    正解なんてない親子の形だけど
    それぞれがちゃんと愛を持っている点が
    温かい気持ちにさせる。

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    2024年06月16日
  • 木曜日の子ども

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    ネタバレ

    大人は子供がする行動に意味を求めようとするけどそこに意味がないことのほうがほとんどだと、中学生と接することが多い仕事に就いている自分はそうだと思いながら読み進めた。サクサク読みやすかった

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    2024年06月16日
  • 十字架

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    ニュースで見かける社会的事件を題材にした傑作。
    被害者と傍観者、その家族の心理が丁寧に綴られている。

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    2024年06月08日
  • きよしこ

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    友達に教えてもらって読んでみた
    よかった
    あったかいはなし
    私はとくに「乗り換え案内」「北風ぴゅう太」「ゲルマ」「交差点」が好きです
    「北風ぴゅう太」は号泣した

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    2024年05月31日
  • 卒業

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    精神的な成長を経て、区切りをつけて次の機会ステップへと進むことを「卒業」と表現している。

    その意味で、自分のこれからの人生も卒業続きであろうと思うし、そうしていかねばならない。

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    2024年05月25日
  • めだか、太平洋を往け

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    定年退職をしたアンミツ先生が主人公なのですが、前半は些細なことに腹を立てたり、嫌味を言ったりしていて、読んでいてストレスを感じていました。「老害」って言葉が頭の中を横切る。そんな感じでした。
    ただ、翔也との関係性が深まり、彼が人間として成長するにつれ、アンミツ先生は優しく、深く、涙もろくなっていく。物語もズンズンと面白くなる。
    一冊を通して、深い感動があり、子育て世代の私としては深い学びがある。そんな小説でした。
    ありがとうございました。

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    2024年05月24日
  • 赤ヘル1975

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    広島に転校して来た中学生の話の上にカープや戦争の話が折り重なっていて、何冊か読んだ様な読後感。
    「こんなは」という方言、知らなかった。今はもう使われないのかな…?

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    2024年05月06日
  • 疾走(上)

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    上巻というか、単行本で読んでるんだけど、半分越えたからここで。

    ヤクザとの絡みのへんから、急展開。
    ページをめくる手が速くなり、というかムナクソ悪くて流し読み。

    なんでこんな物語書けるんだろう?

    著者はどんな人生を歩んできたのか?

    ただの創作?そうとは思えん。

    盛者必衰の理をあらわす?

    今の俺って最低の人生だな、って思ってたけど、そんなに悪くは無いのかも?と思えてきた。

    それほど俺の絶望?の人生に深く突き刺さるものがある。

    結末が楽しみだ。

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    2024年05月03日
  • 小学五年生

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    小学5年生、という、まだまだ子どもだけれど大人への入口に足を踏み入れる年頃の少年たちが主人公の短編集。
    どの話も子ども時代を思い返して切なくなったり恥ずかしくなったり。
    我が子を思うと、こんなに繊細なことを考えたり感じているのか?感じてないよね!と思ってしまったけど、思い起こしてみれば自分もこのあたりから中学時代くらいは一番わかってる感があったかもしれない…

    母親としては、お母さんのお見舞いに行く少年の話が良かったな…バス運転士さんというちょっと怖く感じる大人との交流、気にかけつつもおせっかいすぎない運転士さんが良かった。

    まさに小学5年生、な娘にも読んでもらったけど、これは当事者世代が読

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    2024年05月02日
  • 季節風 春

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    普段はミステリーばかり読んでいる私には新鮮な作品でした。
    家族のエピソードには自分も親を大切にしないといけないな…とほんのり心が痛くなりました。

    1番好きだったのは【せいくらべ】でした。
    自分も長女なので、子どもなのに大人みたいに気を遣うお姉ちゃんの気持ちは私もよく分かったし、だからこそ隣のお姉さんの優しさに涙が溢れた。

    優しい気持ちになれる素敵なお話ばかりでした。
    もう少し季節が進んだら、夏編も読んでみたいです。

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    2024年04月30日
  • カシオペアの丘で(下)

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    「許されたくても許されない人生と、絶対に許せないという気持ちを持ち続けて生きる人生のどっちが辛いか」。

    難しい…
    でも前者は自分に選択の権利がないのに対して、後者は許すか許せないか選べるんですよね。

    トシは、自分の母親を寂しい人生だったと言いました。
    それはシュンやクラセンを許せないまま亡くなったから。
    心の底ではゆるしてやりたい相手を、ずっとゆるさないまま生きていくのは寂しいことだから。
    誰かを憎んだり恨んだりするのを支えに生きるのって、それはやっぱり寂しいことだから。

    本当にそう思います。
    自分自身悔しい思いをして、ある人を強く憎む気持ちがあります。
    でも、その気持ちだけで生活するの

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    2024年04月24日
  • カモナマイハウス

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    空き家の数だけそれぞれの家族の歴史が沢山詰まっている。昨今、空き家の増える中
    この空き家問題は今後大きな社会問題にもなる事だと思う。
    物語に登場する個性的な女性陣からも学びがあり年齢を重ねれば重ねる程、人生をいかにシンプルに楽しむ事の大事さに気づいた作品でした。
    『出会った人は皆んな何かを教えてくれる先生』年齢に関係なく出会いも大事にしたいものです。

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    2024年04月23日
  • みんなのうた

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    都会生まれの都会育ちで地元から離れて暮らした事のない自分には過疎化の進む田舎の生活は感覚として理解し難いものがあったが、人の優しさ、家族の温かさは心に沁みた。
    とくに『エラジンさん』の話しは良かった。ほんとうのエラジンさんとはどんな人なのか、地位や学歴、収入じゃないよね〜

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    2024年04月20日
  • カモナマイハウス

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    久しぶりの重松清さんの小説。空き家問題、介護、夢に向かって励む30過ぎの息子など現代社会を反映している。みちるさんのことを盛り立てるセブンの教養の深さに驚いた。

    私も実家の空き家問題に直面しているので、切実。子供が大変な思いをしないように私の代でスッキリさせようと思っている!

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    2024年04月20日
  • みぞれ

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    短編集で読みやすい。日常の何気ないできごとの中に深い物語が存在する。とても心に染みる作品ばかりである。

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    2024年04月13日
  • あの歌がきこえる

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    どストライク!音楽もしきたりも人間たちも空気も雰囲気もすべて私が過ごした青春時代と同じだった。育った場所が違うだけで、体験したことも目標も瓜二つ。まるで各年代の自分のアルバムを見ているよう。涙が溢れるような感動こそなかったが、大きな共感を覚えた。ありがとう!重松清さん。

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    2024年03月29日