重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学5年生、という、まだまだ子どもだけれど大人への入口に足を踏み入れる年頃の少年たちが主人公の短編集。
どの話も子ども時代を思い返して切なくなったり恥ずかしくなったり。
我が子を思うと、こんなに繊細なことを考えたり感じているのか?感じてないよね!と思ってしまったけど、思い起こしてみれば自分もこのあたりから中学時代くらいは一番わかってる感があったかもしれない…
母親としては、お母さんのお見舞いに行く少年の話が良かったな…バス運転士さんというちょっと怖く感じる大人との交流、気にかけつつもおせっかいすぎない運転士さんが良かった。
まさに小学5年生、な娘にも読んでもらったけど、これは当事者世代が読 -
Posted by ブクログ
「許されたくても許されない人生と、絶対に許せないという気持ちを持ち続けて生きる人生のどっちが辛いか」。
難しい…
でも前者は自分に選択の権利がないのに対して、後者は許すか許せないか選べるんですよね。
トシは、自分の母親を寂しい人生だったと言いました。
それはシュンやクラセンを許せないまま亡くなったから。
心の底ではゆるしてやりたい相手を、ずっとゆるさないまま生きていくのは寂しいことだから。
誰かを憎んだり恨んだりするのを支えに生きるのって、それはやっぱり寂しいことだから。
本当にそう思います。
自分自身悔しい思いをして、ある人を強く憎む気持ちがあります。
でも、その気持ちだけで生活するの
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