重松清のレビュー一覧

  • ひこばえ(下)

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    この『ひこばえ』は帯を読んだだけで心が惹かれた。『ひこばえ』というのは樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。 太い幹に対して、孫に見立てて「ひこばえ」という。

    父親と息子、そしてその息子の様々な物語。『流星ワゴン』『とんび』に続く、父と息子を描く3部作の完結編?なのかな。

    主人公は還暦前。幼い頃に離婚したあと、音信不通だった父の訃報が届き、既に骨壺に入っている父親の生きてきた足跡が少しずつ明らかになってゆく…このあらすじだけでも、面白いでしょう?

    読み進めるページが少なくなるのが惜しいほど面白かった。僕の息子らにもいつか読んで欲しいな。

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    2025年03月07日
  • ひこばえ(上)

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    この『ひこばえ』は帯を読んだだけで心が惹かれた。『ひこばえ』というのは樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。 太い幹に対して、孫に見立てて「ひこばえ」という。

    父親と息子、そしてその息子の様々な物語。『流星ワゴン』『とんび』に続く、父と息子を描く3部作の完結編?なのかな。

    主人公は還暦前。幼い頃に離婚したあと、音信不通だった父の訃報が届き、既に骨壺に入っている父親の生きてきた足跡が少しずつ明らかになってゆく…このあらすじだけでも、面白いでしょう?

    読み進めるページが少なくなるのが惜しいほど面白かった。僕の息子らにもいつか読んで欲しいな。

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    2025年03月07日
  • かぞえきれない星の、その次の星

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    「さみしい」って自分の中で3つくらいしか存在していなかったんだなと思わされました。ミステリーのようなスカッと感はないけれど、それぞれの主人公に感情移入して、自分の中のさみしいが広がりました。

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    2025年03月06日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    リストラ部署に異動された男たちの
    一発逆転ゲーム
    ニワトリだって飛べるんだ!!

    ラストのオチが秀逸

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    2025年03月01日
  • 木曜日の子ども

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    重松清といえば『とんび』『流星ワゴン』など家族愛をテーマに描いた小説で人気ある作家だが、暴力や殺人もテーマにした『疾走』のようなダーク重松とも呼べる作品がある。
    この『木曜日の子ども』も賛否両論あるような非常に暗い作品だった。

    主人公は子連れの女性と結婚し、中2男子の父親になった中年男性。新居を構えた場所は、7年前に中学生が給食に毒物を混入させ、同級生複数を毒殺した事件のあった街であり、その中学校に息子が転入するところから事件が呼び覚まされる‥息子がその時の犯人に似てると噂になり‥中学2年生、14歳という微妙な年齢は子供でなく、身体も大きくなり、場合によってはモンスター化してしまう。子供のコミニュティに親が口出すことなんて不可能だ。無力感しかない。再婚して急に父親となった主人公に感情移入して、何ともやるせなかった。

    架空の事件ではあるが、給食に毒物を盛るという話には、和歌山カレー異物混入事件を思い出してしまった。給食とかお祭りの飲食物って、性善説で口にするから、場合によってはめちゃくちゃ怖いよなぁ‥

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    2025年02月27日
  • カシオペアの丘で(下)

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    うんまあ面白かったよ。赦しが大きなテーマになってて、そこに友情や親子の愛や憎しみや惜別やなんやらが壮大にごった煮になっている感じの物語。心揺さぶられる描写はいくつもあったし、特に息子との関係と青春時代のふたりのあたりは泣けた。でもね、末期ガンで余命幾許もない人物を中心に据えての物語はやっぱり嫌いだよ。それを超えてきてくれる程の力はなかった。幼馴染っていいよな、とは思ったよ。俺にはいないからね。我が子と会えたのが一番の幸せってのは同意するし、色々な思いが沸き起こってきたけど、やっぱり物語として許せない思いは強かったな。物語の中で死んでいくのと、そのひとが死んでいくのを物語にするのとは違うと思っていて、後者は好きじゃないよ。

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    2025年02月07日
  • カシオペアの丘で(上)

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    まだ半分だからなんとも言えないね。しかし余命が限られてる主要人物の出てくる小説は嫌いだな。こんなの感動するに決まってるからな。こう言う人物を出すなら俺の予想を遥かに超えてこなかったら許さない。

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    2025年02月04日
  • きよしこ

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    吃音の男の子が主人公のお話しです。
    以前に重松清さんの青い鳥 を読んだことがあり、ものすごく繋がりを感じました。

    言いたいことは言わなければ伝わらない。
    そんなことはわかっている。
    けれど、、、もどかしく愛のあるお話しでした。

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    2025年02月02日
  • いとしのヒナゴン

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    むかし、私が小学2、3年の頃、近くの森の高い木に奇妙に動くピンク色の物体があった。友達と「気味が悪い、何か得体の知れないものかも知れない」と怖がった。真相はストッキングが引っかかっていただけなんだが、不思議を不思議と思える心が子供にはあった。そんな信じる心を、閉鎖的な田舎の故郷で試される短編の名手による長編。
    嫌なとこも好きなとこもひっくるめて故郷を建て直す話で、読みどころ、泣きどころは最後のクライマックスに。過疎化、閉塞感、利権争いなど、いろいろあるだろうが、帰れる故郷があることは幸せなのかも知れない。故郷を持たない私には、羨ましい限りだ。

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    2025年02月01日
  • さすらい猫ノアの伝説

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     児童文学2作品がまとめられて文庫本になっている。
     学校という小さな社会の中で笑ったり泣いたり悩んだりしながら成長していく子どもたちの描写がとてもリアルだった。

     行き詰まったクラスに、黒猫ノアが大切な事を伝えにやってくる。
    そして役目を終えると、次のクラスへ旅立っていく。

     子どもの心に寄り添う作品は重松さんが天下一品。
     大人になると忘れてしまいがちな純粋な気持ちを、重松さんは優しい語り口で思い出させてくれ、大人が読んでも天下一品。

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    2025年01月26日
  • 疾走(下)

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    上下巻通してこちらの気分がどんどん悪くなるような重い展開が癖になり最後まで読み切った。1人の少年の濃密な数年を余すとこなく体験したような感覚になった。この本は心をぐらつかせるような魅力がある。

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    2025年01月27日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    昭和の、まだ一人っ子や鍵っ子が、『ふつう』ではなかった時代の少年少女のお話。
    ノブもハム子もオサムも、みんな幸せになってほしいなあと思う。

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    2025年01月17日
  • 疾走(上)

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    まさにとてつもない速さで読み進んだ。
    短く濃密な人生はまさに黙示録的であり、田舎で生まれた自分と少し重ねてしまいそうであった。
    愛せる人、ふたりでいてくれる人がいることをありがたく思う。

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    2025年01月16日
  • くちぶえ番長

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    子供向けのお話だけど、大人になった人こそ読んで欲しい。やさしい文章なので疲れてる日でも読める。
    プロローグとエピローグが本当に最高。プロローグを読むだけで一気にグッと物語に惹き込まれる。自分が子供のころはどうだったかな〜とか、こんな子がいたな〜とか、普段あまり思い出さなかったことを思い浮かべながら読んだ。子供のころってみんなといるあの時間が永遠に続くような気がしてたけれどそんなことはなくて、卒業したら会わない人はきっともう2度と人生が交わることもなくて、大人になってしばらくしてから、ちょっとあの頃が恋しくなった。

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    2025年01月14日
  • ポニーテール

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     再婚同士の夫婦とそれぞれの娘たち。
     4年生のフミと6年生のマキのやり取りはなんとももどかしく切なく、それでいて温かい気持ちになれた。
     潤滑油のように家族を執り成し、見守るネコのゴエモン二世。

     家族ひとりひとりが悩んだり戸惑ったりしながら心を通わせていく良い作品でした。

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    2025年01月05日
  • かぞえきれない星の、その次の星

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    短編集。子どもが出てくる物語が多くて、寂しさや切なさを感じながらも、読み終わりはあたたかい気持ちになりました。

    特にコスモスが好きです。子どもの成長を喜びつつ、自分から離れてしまうことの寂しさも感じる。私も子育てしている身なので、共感する部分がありました。この親子とコスモスの様子が目に浮かびます。

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    2025年01月05日
  • ロング・ロング・アゴー

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    ■サマリー
    ・心の中で考えていることが文字になっている。
    ・短編8つで構成される人のつながりを示す小説。
    ・おもしろいのは最初と最後のお話が関連を持つ
     こと。

    ■感想
    こういうこと、心の中で考えることがあるなぁということが文字として
    表現されている。これには重松さんの小説を読んだ人にしか分からない驚きと感動がある。
    心情を巧み表現しながら8個の短編で構成された本書。
    正直、最初と最後の物語以外は感情移入しなかった。
    ただ、最初の「いいものあげる」と最後の「再会」は特別で、子ども時代の心の動きと大人になったときのそれとの微妙な違いが、どうしてこんなにうまく表現できるのかと唸ってしまう。
    小学生の時に思い描いていた大人になったときの自分像と大人になった現実の自分とのギャップ。
    どこでどう間違ったのかと思うことだってある。
    小学生の時に好きだった子がいて、大人になったとき、その子がどんな人生を歩んできたのか思いを馳せることがある。
    そんな切ない心の情景が描かれているのがとても良かった。

    ■心に残った本書のフレーズ
    全然うまくいかない人生でも、価値がないとか、意味がないとか、生きててもしょうがなかったとか、そんなことないと思う。
    うまくいかなくても、いいこと、あった。
    誰かに好きになってもらえたら、その人の人生はやっぱり幸せなんだよね。

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    2025年01月02日
  • きよしこ

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    重松先生の個人的なお話だからこそものすごくリアルでものすごく伝わりました。
    転校はただでさえ苦労が絶えない環境なのに、さらに吃音を背負った自分と生きていかなければいけない。
    自分なら耐えられるのだろうか。どうやって対処するだろうか。
    心を強くしないとうまくやっていけないだろうな。
    自分らしいやり方で生き抜いてきたきよしに拍手を送りたい。
    この経験値があるからこそ数々の素晴らしい作品が書けるのだろうな。
    一人でも多くの何かを抱えている若者の心に届きますように。

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    2024年12月24日
  • 季節風 秋

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    個人的には、オニババと三人の盗賊が好きだった。どの話も必ずハッピーエンドで終わるわけではないが、その先のことは読者のイメージに委ねてくれるような終わり方が好き。人生にはさまざまなフェーズがあるけれども、いつの時も今が一番だと思えるような生き方ができれば良いなと思った。

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    2024年12月18日
  • 赤ヘル1975

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    ネタバレ

    今まで読んだ重松清さんの作品と比べると好きな方ではなかったが、原爆の話は読む価値あり。ハッピーエンディング好きなので、終わり方が切なくて残念。

    ちょうど被団協がノーベル賞を受賞して、被爆者の声を聞いて、世界が原爆について改めて考えるタイミングだったので、この本を読んで良かった。

    カープの話はあまり興味がなかったので、その部分が長く、読むのに時間がかかりました。30年前はずいぶん野蛮だったのだとびっくり。

    原爆、カープ以外にも、マルチ商法、片親、中学生男子の友情など、色々盛りだくさんな内容。子供達にも勧めたい本。

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    2024年12月15日