重松清のレビュー一覧

  • 木曜日の子ども

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    ネタバレ

    少し長めだけどテンポ感も良くてすぐに読めた。
    今まで読んできた重松清作品とは一味違う作風だったかな、と思う。だけど好きで読みやすいのは変わらない。
    後半、ウエダサマ、聖者、神、等が出てきたところからすごいわかりづらくなったので星4にした。
    (私の理解力の問題かもしれない)

    上田と高木は世界を終わらせたかった、全人類を滅亡させることはできないけど周りの人間を殺すことで自分から見える世界が一変することに気が付きそれを実行した。それと同時に、なぜクラスメートを無差別に殺したのか、〝分からない”状態にすることで周囲の人(特に大人達)を怖がらせ、一部の人間から崇拝されるようになった。彼らは自分の命を人

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    2024年02月27日
  • ぼくはこう生きている君はどうか

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    確かにカッコいい人だ。だいたいカッコいい人は物事を測る軸を持っている。しかもその軸は色々な経験に基づいて出来上がってきたもので、誰かに教えてもらったり、影響を受けただけのものではない。影響は受けても最後は自分で考えて自分なりの回答を出す。それが間違っていると判ればすぐにそれを改める。そうやって積み上げ、築き上げてきたものが滲み出てくる人、というのはカッコいいはずだ。
    日露戦争の終わりとともにこの国の本当の教育は終わった、と鶴見先生は仰るがそれから100年以上経った現代もまだ落下を続けている。そう考えると自分の子供達には好きな勉強をしてもらいたいと思う。教養は身につけてもらいたいと思うが、残念な

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    2024年02月23日
  • 小学五年生

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    17人の小学五年生の少年を主人公にした短編集。転校やいじめ、親の離婚、病気、死別など様々な出来事と絡めながら、この年頃にありがちな肥大していく自意識や揺れ動く感情がそれぞれ繊細に表現されている。お気に入りは転校の複雑な心理を描いた「葉桜」「友だちの友だち」、仄かな異性への意識の目覚めが微笑ましい「プラネタリウム」、無愛想なバスの運転手との交流が心地よい「バスに乗って」、いじめを扱いながら読後感が爽やかな「ライギョ」。自分が五年生の頃はどんなだったかなと思い出しながら読むのもまた楽しい良作です

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    2024年02月18日
  • 見張り塔から ずっと

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    解説者曰く、ゴーストライター重松清が表舞台に出て来た。ミステリーだ。面白い!切り口が興味を引く。みどり&あたいの関係も新鮮。
    ハッピーエンドなおのろけ3編

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    2024年02月16日
  • カモナマイハウス

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    自分のことを言われた気がした?
    「邪魔で迷惑・ 動く不燃ゴミ」
    「あ、すみません、火葬できるから燃えますっ」

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    2024年02月08日
  • 小学五年生

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    2024.02.07
    こういうことを40歳過ぎに書けることを尊敬します。やはり、一廉の作家は自分の中に引き出しを持っていて、それを巧みに引きだすことができるのですね。それが今の1番の感想です。53歳のいま。

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    2024年02月07日
  • 木曜日の子ども

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    恐ろしい犯罪を犯してしまう子どもも、親からしたら「うちの子が一体どうして」と思うことがほとんどかもしれない。
    幼少期の辛い記憶は大きくなってから幸せな体験で覆ってやることはできるのだろうか。
    もし、自分の子どもだったら支えて包み込んでやれるだろうか。
    読んでいる途中で恐ろしい気持ちになったが、最後まで読み終えた。
    心地よい読後感に包まれることはなかったが、親としての覚悟を持っているか試されたような気持ちになった。

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    2024年02月04日
  • いとしのヒナゴン

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    久しぶりに重松清さんの本を読んだ。
    なんとなく手に取って読み始めたのに、いろいろ今の自分にリンクするところがあったりと、なんだろう、縁を感じずにいられない本だった。
    登場人物は個性豊かでみんな違うのに、なんだろう、みんなの気持ちが痛いほどわかる部分があって、不思議な気持ちになった。
    やっぱり読書って楽しい!

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    2024年01月28日
  • ビタミンBOOKS―さみしさに効く読書案内―(新潮文庫)

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    重松清さんの書評的な感じの本。様々な本が紹介されているが、独自の視点での解説で本の魅力や著者の魅力がまとめられていて一度は読んでみたいと思う。本からもらう感動であったり、知識であったり、本を読む楽しさを伝えてくれる本だと思う。

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    2024年01月28日
  • カモナマイハウス

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    久しぶりの重松作品。相変わらずストーリー展開が良く、サクサク読み続ける。自分も正に空き家問題に直面していて、自分事のように思えた。

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    2024年01月26日
  • 疾走(下)

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    目を背けたくなるような描写のなか、シュウジがほんの僅かでも救われることを願いながら読みました。
    よく人が“堕ちていく”と言うけれど、シュウジはこの物語の初めから堕ちていたと思います。タイトルのあらわすように“疾走”だったなと思います…。

    最初から最後まで苦しいけれど、シュウジのような、それよりも苦しい人生も必ずどこかにあるんだと思うと行き場のない悲しみを感じる。

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    2024年01月24日
  • 疾走(上)

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    シュウジは普通の、極めて普通な優しい中学生で、それでも中学生に背負わせるにはあまりに酷な重荷を背負わされる。
    ヨブと同様、心は極限まで追い詰められる。謂れもなく。
    けれども、ヨブの前に現れた神は、シュウジの前には現れない。
    現代の作家重松清が、デウス・エクス・マキナを出すわけがない。
    でも、神はいないのではなく、存在している。シュウジの前に現れないだけだ。
    神はずっと視点として存在し、シュウジを「お前」と呼びながらじっと見ている。
    助け舟を出すことなく、ただただ見ている。
    シュウジが追い詰められていく過程は、巧みだけれど現実味はない。ヤクザもエリの義父もある種テンプレといえる。
    けれども、神が

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    2024年01月23日
  • カモナマイハウス

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    話の節々に、煮え切らないいつもの重松節が絡みついて、うーん、ちょっとね。
    という感じだけど…
    最後の一節はよかった。


    ビストロからの帰り道は、その酔いかげんを保ったまま、散歩気分で歩いた。
    手をつなぐでも肩を寄せ合うでもなく、けれど誰も割り込めない微妙な距離を、とりとめのな
    いおしゃべりが埋めていく。
    若い頃の思い出話ではない。それはさすがに出来すぎになってしまう。老後の話は興醒めだし、話題をテレビや新聞から無理に探すぐらいなら、満たされた沈黙を味わったほうがずっといい。
    結局、話すのは、どうということのない確認や連絡ばかりだった。
    「明日の朝は、ご飯だからね。納豆、今日までだったの忘れて

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    2024年01月23日
  • ひこばえ(下)

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    亡き父が作ろうとしていた自分史・・・
    父の生前の僅かな繋がりを頼りに、父との記憶を甦らせていく洋一郎。父の生きて来た道を巡る旅は、洋一郎自身の人生と向き合う旅でもあった。

    上巻で朧げだった物語の輪郭が、下巻で頁を捲るごとにどんどん鮮明になって来た。そして重松清さんがタイトル『ひこばえ』に託した意味がひしひしと伝わって来る。

    心に響くフレーズがたくさんあった。
    単体で読むより物語の内容と繋げて触れる方が響くと思うので、ここでは敢えて割愛。

    また、七夕の笹飾りに人生の今までの願い事を沢山書くシーンが印象的だった。
    何だか願い事って、その時の心の鏡みたいだ。
    気付けば息子の幸せばかり祈っていた

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    2024年01月22日
  • カシオペアの丘で(下)

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    10年後に読んだら今ときっと感想が違うし、20年後に読んだらまた違うと思う。そう思えることを幸せに感じられる読書時間だった。

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    2024年01月18日
  • カシオペアの丘で(上)

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    「ゆるしたい相手を決してゆるせずに生きていくひとと、ゆるされたい相手に決してゆるしてもらえずに生きていくひとは、どちらかが悲しいのだろう」

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    2024年01月17日
  • 疾走(下)

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    ネタバレ

    駆け抜けて、最後苦くてあったかい余韻を残してった。重松さん、やっぱ好き。

    シュウジはずっと「ひとり」だと自分を思ってたと思うけど、私はシュウジの人生を外野からのぞいていて、色んな人を救ってたし救われてたと思うよ。
    アカネに子どもっていう生きがいを与えて、エリも救って...逆にアカネに救われて、エリを生き甲斐にして、神父に見守られ、みゆきに助けられ...「ひとり」同志支え合って生きていたと思う。本当に「ひとり」なんてこと、ありえないんだと思う。

    ずっと語り手が誰か気になってた。そっかーー、まぁそうしかないかぁ、最後に少しでも救われてよかった。

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    2023年12月31日
  • めだか、太平洋を往け

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    めだかという存在は小さくて、少し離れてしまえば皆同じだと思っていましたが
    人間も同じようなものかもと思いました。
    その人にとってはどうしようも無いほど大きい悩み、悲しみ、楽しさも俯瞰して見てしまえばちっぽけなもので、
    ひとまず「生きてさえいれば良い」のかもなと。

    アンミツ先生と翔也がお互いに少しずつ関係を築いていく姿がとてもほっこりとします。
    不登校の翔也が「ガイジン」と言われるなか、自分なりに居場所を見つけて成長していくのがかっこよかった。

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    2023年12月30日
  • 疾走(上)

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    重松清の心情表現、やっぱりすごい。人情味のある作品が多い印象だったから、こう言う人の暗い面もえぐって書けるんだなぁ、すごいなぁ。
    乾燥していて寒くて冷たい感じのする町で、少しずつ心が掠れて枯れてくシュウジがこの後どうなるのだろう。
    心に溜まってるであろう抑えきれない衝動が、たまに性欲にむき出しになって現れてるのも良い。もっとやれ。

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    2023年12月30日
  • ロング・ロング・アゴー

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    最後の話が良かった。
    特別な秀でた才能や能力を持ってない、普通の人の日常を描くのが上手だなぁと感じた。

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    2023年12月26日