重松清のレビュー一覧

  • 峠うどん物語 下

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    最初の短編に出てきた柿の葉うどんのエピソードが下巻のテーマなのだろう。終戦、大水害を経て生きてきた人々が中心に描かれている。町医者の矜持としての喪中はがきは、やや現実離れしていたかも……。淑子の祖父の親友・わびすけ。ヤクザになってしまった親友との心のつながりが、最終章「アメイジング・グレイス」で明らかになったのが良かった。高校入試の日に自殺した同級生を想う淑子のように、下巻はどこかふわふわした読後感で、涙することもなかったな~

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    2023年11月02日
  • 峠うどん物語 上

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    長寿庵という峠のうどん屋の真ん前に、市営斎場が建設された。衝撃的なオープニング。しかし、うどん屋は移転せずに、店名を替えて葬送と共に続けることを選択した。主人公で中学生の淑子の、祖父母が営むそのうどん屋を手伝う中で人生の終焉という現場の経験を積む。核家族という言葉が陳腐化された現代では、死は遠いところ、目に触れないところにあるのだ。5章の連作短編という構成だが、それぞれにほろっと読ませるのは、さすが重松氏だ。

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    2023年10月28日
  • おじいちゃんの大切な一日

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    工業、ものづくりの現場がわかる本として秀逸。
    重松清の確かな文章に支えられて、ものづくりって良いな!と思わせてくれる。

    自分も子供の頃、何でも工場でロボットが簡単に作れると思ってたクチなので、大人になって建設現場や工場で人が行う作業の多さにとても驚いた。
    工場作業員、現場作業員、と言うと下に見る人たちがいるが、そんなことないんだぞ。めちゃめちゃすごいんだぞ、誰にでも出来ることじゃないんだぞ、君たちが仕事で使うスマホやパソコンや快適なオフィスだって、全部この人たちがいないとできないんだぞ。
    もちろん現場作業に伴う危険や労働人口の減少もあり、自動化や無人化が進むことは必然なのだけど、その前段階と

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    2023年10月11日
  • かあちゃん

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    様々な家庭の『母』がみせる親子関係に、惹き込まれました。
    『償いとは何か』、『優しさとは何か』。
    各章で描かれる母親の姿に胸を打たれました。

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    2023年10月08日
  • くちぶえ番長

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    マコトがかっこいい。勇気があって優しくて行動力がある。マコトに影響されてクラスのみんなが変わっていくところがいい。ピュアで小学生らしいモヤモヤと成長を感じるお話だった。

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    2023年10月07日
  • 星のかけら

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    小・中学生向けなのかな…さくっと読めてしまう量だけど、さすが重松さん、最後は泣けました。「生きてる人は、みんな、自分の力で歩いていかないと、だめなの」結局はそうなんだよね〜。

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    2023年10月03日
  • その日のまえに

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    短編7編収録。ヘビーな内容もあり。読後、いろいろ考えさせられます。

    ラスト3編は、末期がんの妻がなくなる「その日の前に」、なくなった「その日」、「その日のあとで」という仕掛けの連作。

    こんなに読みやすい文章を書ける作家はそんなにいないと思うけど、ネーミングセンスがイマイチだと思う(この作品に限らず)。高校教師の「ぷくさん」とか、ちょっと笑ってしまった。

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    2025年12月09日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    よくここまで子供目線で描くことができるなぁと。
    かなりリアルに心情描写が続くので、自分の子供時代を思い出し、モヤモヤしたことも。
    子供から見た大人の姿が印象的でした。

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    2023年10月02日
  • きみの友だち

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    学生時代ってせまいコミニティならではの人間関係に悩むことがありますよね。小学生高学年から高校生くらいの人に特に読んでほしい。

    この本の中には痛いほどわかる気持ちも、理解に苦しむ思いもどっちもたくさんありました。

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    2025年12月09日
  • ナイフ

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    いじめをテーマに、親や子どもの立場から描いた作品。いじめは決して許されるものではないけど、「エビスくん」はまだ救われる思いがしました。 息子の学校でも、いじめの噂は耳にする。保護者や先生が出ていっても解決できないものなのだろうか。また私自身も息子がいじめに関わった時、それに気づくことができるだろうか。悲しいけど永遠の課題だなぁ。

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    2023年09月27日
  • くちぶえ番長

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     仕事が忙しく、難しい本が頭に入らなくて、この本を読みました。児童書のジャンルだと思います。でも大人の私も、泣けて泣けて…。私が涙もろくなったというのもあるけれど、やっぱり清く正しく美しく、健気に生きてる人(それも子供)は誰の心も揺さぶるんですね。主人公やクラスのみんなと一緒に、私もどんどんまことに惹かれ、まことみたいに正しく生きようと思った。
     あと、苦労って、大変だけど、苦労した人は、苦労した分、器が大きくなる。優しくなれて、強くもなれる。大変なことが起きても「くちぶえ番長になれるチャンス」と考えるようにしようと思いました。

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    2023年09月17日
  • 木曜日の子ども

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    この物語は単なるミステリーではなく、父親として息子とどう接するべきなのか、そもそも家族とは何なのか、を問う作品です。

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    2023年09月16日
  • くちぶえ番長

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    いなくなったら悲しくて泣いちゃうくらい大好きな相手がいるってのは、幸せなことなんだよ

    テイストが「カレーライス」みたいで子ども向けと思っていたら、小学四年生連載だったよう。ビタミンFとかとテイストは同じだけど、甘口の重松清。爽やかだけど大人だともうちょっとだけ物足りない、好きだけど。
    一回子どもの時に読んでいて、大人で再読するという体験がしたかった。

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    2023年09月16日
  • 小学五年生

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    再読。小学五年生の男の子を主人公にした17話の短編集。あとがきに重松清さんが「どうやら僕の中には小学五年生の少年がいるようだ」と書いている通り、小学五年生の少年の揺れ動く微妙な心情が描かれていて、読み終えた後ほのぼのとした気持ちになった。また、かつて小学五年生だった時のことを思い出してなつかしい気持ちにもなった。「プラネタリウム」「バスに乗って」「どきどき」が心に残った。

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    2023年09月07日
  • 疾走(下)

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    読める読める。しかし精神が削られる。1週間は暗い気分になれる。重光清さんて感情を揺さぶるのが上手いんだなぁ。18歳未満は読まない方が良い。

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    2023年09月03日
  • せんせい。

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     先生と生徒の忘れられない繋がりを興味深く読ませてもらいました。先生からの支援は、生徒の人格形成に深く刻まれ、大切だと言うことを改めて感じました。
     現在の先生方は、時間的余裕が無かったり、先生自身がメンタルにかかったりで大変だと聞きます。民間のA I等のデジタル技術を活用し、無駄なことは大胆に切り捨て、真に生徒の成長支援に繋がることに時間を費やせる環境を作って欲しいと思います。
     今の教育現場の状況では、先生なりたい人材が集まらないのではないかと大変心配です。先生の働きやすい環境のために、革新的な改善を文部科学省、政府の皆さんには強く望みたいですね。
     

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    2023年09月03日
  • めだか、太平洋を往け

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    この作者には毎度泣かされます。文字は霞むし、マスクの縁はびちゃびちゃになるわで人前で読むのはちょっと厳しい。作者は泣きのツボをよく心得ていらっしゃる。
    人生は苦難の連続、修行の場というけれど、今の人生は一回こっきりだから、楽しく生きてくださいね。自分に正直になって心を楽にするといいのよ。自分の生きる場所が見えてくるから。それとね楽しく生きるには人を知るための学びが必要なんですよ。理屈だけじゃダメ。どんな人生もかならず誰かと関わりを持って成り立ちます。なぜなら人生は高く広く深いものだから一人では受容しきれない、先生そう思うのよ。分かり合える相手を得たら是非分かち合ってくださいね。きっと楽しいわよ

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    2023年09月01日
  • 旧友再会

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    ドキドキしたり
    号泣したり
    揺さぶられるような感動があるわけではない。

    しかし、
    父を亡くし、
    50代になった
    重松さんが
    「書きたかったから
    書いた」
    ことに
    深く共感。

    同じように、親を看取ったり
    自分も50代で人生折り返したりするとき、まさにこの本にあるような
    ことに出会ったり、感じたりする。

    読後に
    考えさせられるような
    良著。

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    2023年08月25日
  • 卒業

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    2004年初版。著者の作品は好きで、よく読みます。時間や金銭を損したと言う経験はありません。4つの中編小説です。どの作品も「卒業」がベースに流れています。著者の後書きにありますが、卒業とは終わりであり悲しくもあるが新たなスタートでもある。その通りだと思います。私も、あといくつの卒業を経験するのかなあと考えてしまいました。著者の作品は感傷的な作品が多いような気がします。親と子供、夫婦、そして少年少女の心情を心憎いほど巧みに描きます。私は毎回見事に涙したりします。

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    2023年08月20日
  • この人たちについての14万字ちょっと

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    錚々たる顔ぶれだ。

    伊集院静
    池澤夏樹
    浦沢直樹
    鈴木成一
    是枝裕和
    いとうせいこう
    山田太一
    赤川次郎
    酒井順子

    重松清さんがインタビューアー。
    これ、すごくない?

    人選も重松清さん。
    最初の質問で声が震えてしまいそうな人、が基準。

    こりゃ、震えるわ、声裏返るわ。

    作家らしい文章や切り口もあれば
    私達と同じ目線で聞いてくれてるところもあって、楽しく読めた。

    今、重松清さんの
    旧友再会を読んでいる。

    合間にこんな本も読んでるなんて、私はどんだけファンなんだー!



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    2023年08月17日