重松清のレビュー一覧

  • 小学五年生

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    再読。小学五年生の男の子を主人公にした17話の短編集。あとがきに重松清さんが「どうやら僕の中には小学五年生の少年がいるようだ」と書いている通り、小学五年生の少年の揺れ動く微妙な心情が描かれていて、読み終えた後ほのぼのとした気持ちになった。また、かつて小学五年生だった時のことを思い出してなつかしい気持ちにもなった。「プラネタリウム」「バスに乗って」「どきどき」が心に残った。

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    2023年09月07日
  • 疾走(下)

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    読める読める。しかし精神が削られる。1週間は暗い気分になれる。重光清さんて感情を揺さぶるのが上手いんだなぁ。18歳未満は読まない方が良い。

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    2023年09月03日
  • せんせい。

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     先生と生徒の忘れられない繋がりを興味深く読ませてもらいました。先生からの支援は、生徒の人格形成に深く刻まれ、大切だと言うことを改めて感じました。
     現在の先生方は、時間的余裕が無かったり、先生自身がメンタルにかかったりで大変だと聞きます。民間のA I等のデジタル技術を活用し、無駄なことは大胆に切り捨て、真に生徒の成長支援に繋がることに時間を費やせる環境を作って欲しいと思います。
     今の教育現場の状況では、先生なりたい人材が集まらないのではないかと大変心配です。先生の働きやすい環境のために、革新的な改善を文部科学省、政府の皆さんには強く望みたいですね。
     

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    2023年09月03日
  • めだか、太平洋を往け

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    この作者には毎度泣かされます。文字は霞むし、マスクの縁はびちゃびちゃになるわで人前で読むのはちょっと厳しい。作者は泣きのツボをよく心得ていらっしゃる。
    人生は苦難の連続、修行の場というけれど、今の人生は一回こっきりだから、楽しく生きてくださいね。自分に正直になって心を楽にするといいのよ。自分の生きる場所が見えてくるから。それとね楽しく生きるには人を知るための学びが必要なんですよ。理屈だけじゃダメ。どんな人生もかならず誰かと関わりを持って成り立ちます。なぜなら人生は高く広く深いものだから一人では受容しきれない、先生そう思うのよ。分かり合える相手を得たら是非分かち合ってくださいね。きっと楽しいわよ

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    2023年09月01日
  • 旧友再会

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    ドキドキしたり
    号泣したり
    揺さぶられるような感動があるわけではない。

    しかし、
    父を亡くし、
    50代になった
    重松さんが
    「書きたかったから
    書いた」
    ことに
    深く共感。

    同じように、親を看取ったり
    自分も50代で人生折り返したりするとき、まさにこの本にあるような
    ことに出会ったり、感じたりする。

    読後に
    考えさせられるような
    良著。

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    2023年08月25日
  • 卒業

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    2004年初版。著者の作品は好きで、よく読みます。時間や金銭を損したと言う経験はありません。4つの中編小説です。どの作品も「卒業」がベースに流れています。著者の後書きにありますが、卒業とは終わりであり悲しくもあるが新たなスタートでもある。その通りだと思います。私も、あといくつの卒業を経験するのかなあと考えてしまいました。著者の作品は感傷的な作品が多いような気がします。親と子供、夫婦、そして少年少女の心情を心憎いほど巧みに描きます。私は毎回見事に涙したりします。

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    2023年08月20日
  • この人たちについての14万字ちょっと

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    錚々たる顔ぶれだ。

    伊集院静
    池澤夏樹
    浦沢直樹
    鈴木成一
    是枝裕和
    いとうせいこう
    山田太一
    赤川次郎
    酒井順子

    重松清さんがインタビューアー。
    これ、すごくない?

    人選も重松清さん。
    最初の質問で声が震えてしまいそうな人、が基準。

    こりゃ、震えるわ、声裏返るわ。

    作家らしい文章や切り口もあれば
    私達と同じ目線で聞いてくれてるところもあって、楽しく読めた。

    今、重松清さんの
    旧友再会を読んでいる。

    合間にこんな本も読んでるなんて、私はどんだけファンなんだー!



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    2023年08月17日
  • くちぶえ番長

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    「弱きを助け、強きをくじく」ブレない番長マコトが痛快。反面、放課後から祖母の介護や家事に精を出す姿は甲斐甲斐しい。海水浴、社会科見学、ガムガム、木登りなんかは事故に繋がらないかとヒヤヒヤしちゃう。

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    2023年08月14日
  • ファミレス 下

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    面白かった
    読み終わって数週間経ったけど、本の中の人たち元気にしてるかなぁー、っと不思議な感覚になります
    生きてるって感じがすごくする

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    2023年08月08日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    ハッピーエンドって言うわけじゃないけど、それぞれが自分の大切なことを優先して生きていくことにした感じ。最後まで一気に読み終えた。苦手な人は苦手な内容かも。重松清さんの本はそう言うところがあるように思う。

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    2023年08月07日
  • ひこばえ(上)

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    詳しい感想は下巻も読み終わってから。

    ただ、上巻だけでも十分楽しく読めた。
    人物の書き方がうまいな、と改めて感じながら読んだ。

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    2023年08月06日
  • 疾走(下)

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    正直表紙のインパクトで買ったが、それにも勝るエグい作品でした。

    辛いシーンは続くが、夢中になって読み進めれる作品です。

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    2023年07月28日
  • めだか、太平洋を往け

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    定年退職した元小学校の教師が血の繋がりのない孫や大人になった教え子との関わりを通して、正しさと幸せについて考えさせてくれる心温まる物語。

    心に残った言葉
    ・正しさはとても大切なことでも、幸せの方がもっと大切でもっと尊い。学校とは子供達に正しい人生を歩ませるために設けられた教育の場ではなく、子どもたちに幸せな人生を送ってほしいからこそ、そのために必要な知識や知恵や正しさを教える場ではないか?

    ・どっちが正しいのか先生には何もわからないけど.....でも先生はテンコさんの味方だから。どんな時でも、何があっても、ずっとずうっと味方だからね。
    ・だって、あなたはわたしの教え子なんだから。先生は教え

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    2023年07月26日
  • 木曜日の子ども

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    読みやすく一気に完読。
    この子たちの言う世界の終わりの定義が
    イマイチ分からなかったけれど、

    『命を捨てたいわけじゃない。誰だって自分の命がなくなるなんて嫌ですよ、せっかく産まれてきたんですから。でも、明日をどうしても迎えたくないと思ったら‥‥』

    ってとこには 激しく共感。
    そうなんだよね。そう思うんだよね。もうそれしか考えれなくなるよね。

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    2023年07月23日
  • 疾走(下)

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    痛い…痛すぎる…(༎ຶ⌑༎ຶ)



    この手の小説は、読んでいてとても辛い…。
    苦手分野です。

    15歳の少年シュウジが背負った運命が辛すぎるお話です。

    彼の住む干拓地がリゾート計画で変わってしまうのと同時に、優秀でプライドの高い兄が犯罪に手を染め、家族が崩壊していく。

    干拓地の教会で聖書を手にして以来、聖書の言葉が引用されながら話が進みます。

    中学生になったシュウジは兄の犯罪が原因で、学校で酷いいじめにあいます。

    ーーーーー

    おまえは思い出す。いつだったか、あの頃はまだおまえの「親友」だと言っていた徹夫と、教会の講話会で教わったことを話したのだった。
    「孤立」と「孤独」と「孤高」の

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    2023年07月18日
  • 星のかけら

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    星のかけら繋がりで、福耳のあの歌がなぜか思い浮かんできた

    前に進めるなら、何を頼りにしたっていいじゃない

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    2023年07月14日
  • 送り火

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    目次
    ・フジミ荘奇譚
    ・ハードラック・ウーマン
    ・かげぜん
    ・漂流記
    ・よーそろ
    ・シド・ヴィシャスから遠く離れて
    ・送り火
    ・家路
    ・もういくつ寝ると

    どれも「死」や「別れ」を内包した短編が9篇。
    重松清は上手いから、負の気配が本当にしんどい。

    そして、作中の問題は解決しないまま終わるのがまた不穏。
    ママ友の人間関係は、小学生のいじめは、古い団地でひとり暮らしを続けたがる母は、夫の無自覚の上っ面の優しさに心が冷えていく妻は…。

    それでも時は過ぎていく…ということなのかもしれないけれど、どうしても幼い子どもの死やいじめに苦しむ姿は、読んでいて苦しすぎる。

    ママ友の話も辛かったなあ。

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    2023年07月07日
  • きよしこ

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    「きよしこ」
    吃音の少年が青年から大人の入口まで成長していく様子を描いた作品

    物語は淡々と日常を等身大のままに、飾らずストレートに描写している。

    タイトルにもなっている「きよしこ」
    でも作中、きよしこは殆ど現れない…
    それはきよしこがいなくても、少しずつ自分で考えて、自分の気持ちと向き合って、人とどう関わるかを模索出来るようになったから…

    「抱きついたり手をつないだりしてれば、伝えることはできるんだ。それが、君のほんとうに伝えたいことだったら…伝わるよ、きっと」

    「ひとりぼっちのひとなんて、世の中に誰もいない。抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、抱きしめてくれるひ

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    2023年06月20日
  • ひこばえ(下)

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    ネタバレ

    上巻があと少しで終わるというところで、これまで拍子抜けするくらい大家の川端さんなどから評判が良かった父の本当の姿が見えてきだす・・・
    自分史を作るために父親が知り合ったフリーライターの真知子が、生前の父親の交流関係を調べていくにつれ、たくさんの人が父を、父の死を煙たがっていることがわかってくる。結局は、金にだらしがなかったということか・・・。そんな父を恥ずかしく思いながらも、関わりを断つことができない洋一郎。
    そんなこともあってか、洋一郎は、施設長として働いている介護施設入居者の迷惑人、後藤さんを無下にできないでいる。

    その後藤さん。どんな人でどんなことがあったんだろうと思っていたのだけれど

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    2023年06月20日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    江崎は著者の重松清さんではと読後に思ったのは私だけだろうか
    「オズの魔法使い」映画は見たけど、主題歌しか覚えていなかった
    多くの名言があったのだと教えられた
    私も飛んだことがない
    物語は実話に基づいて書かれたとのこと
    正義はいつでも味方であるとは思えない

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    2023年06月19日