重松清のレビュー一覧

  • 赤ヘル1975

    Posted by ブクログ

    赤ヘルになって初優勝した1975年。
    カープの話というより、戦後30年の広島という街のお話。
    600頁超でボリュームも内容も読み応えあり。⚾️

    0
    2021年05月02日
  • ナイフ

    Posted by ブクログ

    <突き刺すために読む、突き刺さった部分を確かめる>

     全話、刺さる。痛い、とても。

     それぞれの主人公(もしくはその友達、息子)の周りには、鋭利な空気が満ちている。呼吸するたび中からボロボロに傷付いてしまうような、苦しい環境の中で、彼らは生きている(最後のは少し違うけど)。

     でも、みんな逞しい。目も当てられない程に押しつぶされても、無くならない。絶対に火が消えない。だから、最後まで読む事が出来る。

     いじめが鮮明に描写される。曖昧な表現が無い。想像したくないのに、浮かんでしまう。いじめにハッピーエンドは無い。そんな当然を改めて思う。

     人間は間違うんよなあ…どれだけ気を付けても、一所懸命にやっても。その『間違い』から目をそらさないこと、認めることが、一番大事でね… って、それが一番難しくてね。

    0
    2021年05月01日
  • さすらい猫ノアの伝説

    Posted by ブクログ

    心が優しくなる本。
    元は児童文学だったそうですが←ここ知らずに買いました。でも大人でも十分に楽しめたし猫好きにはニヤニヤする一冊。
    ノアが起こした奇跡というより、子供達が自分達で考えて行動していく。見習いたいと思う部分もありました。
    転校生のお話で、転校生は誰とも幼馴染にはなれないけど親友にはなれる…と言う一文が大好きです。

    0
    2021年04月14日
  • 卒業

    Posted by ブクログ

    登場人物の感情が大袈裟すぎることなく、リアルに描かれていて、すらすらと読み進められた。

    思春期の子どもとその親がよく抱えている出来事を通して、家族愛を感じることができる

    0
    2021年04月01日
  • 希望ヶ丘の人びと(下)

    Posted by ブクログ

    500ページ越えのストーリー。「希望は世界のどこかに転がってるぜ」得意な事も苦手な事も勝ち組も負け組も価値観は一つじゃない、道は必ずあるからと思わせてくれる物語でした。この作者はどの話しも人間描写が上手いなあ。納得して考えさせられて、気づかされて、読み進めるうちにのめり込んでました。ラストは希望のthe end。楽しい読書時間でした。

    0
    2021年03月25日
  • 卒業

    Posted by ブクログ

    ゆるす/ゆるされる、に関する4編。
    紆余曲折を経て、いろいろなことを考え、そして落ち着いていくお話。

    まゆみのマーチ。
    まゆみちゃんはいい子だ。
    本当に純真で、いい子なんです。結果として周りの人たちを明るくしていたはず。
    でも、先生の一言、行動で変わってしまう。いい子だからなおさら悲しい。
    大人は軽い気持ちで行動を起こしているのかもしれないけれど、本人にとっては一生消えない傷になってしまった。
    罪深いのはまゆみちゃんではなく、おとなだ。

    追伸。
    お母さんだったらどう思うとおもう? 目をつぶって考えてみて。
    とてもいいアドバイスだ。
    感情的になっているから、冷静に考えられないのだろうけれど、答えとしての選択肢はほとんどないはず。よく考えたらわかる。
    結果としてもう取り返しのつかない年月が経ってしまっている。

    最期に後悔したくないものですね。
    とてもいいお話でした。

    0
    2021年03月23日
  • ルビィ

    Posted by ブクログ

    もう20年も前に
    なるでしょうか
    重松清さんの「講演」を聞きに行ったことがある
    ー今の少年少女たちに必要なのは
     先生でもなく、両親でもなく、
     その人たちとは違った価値観を持っている
     三人目の大人
     それも 思いっきり個性的な
     できれば 変っている人
     おじさん か おばさん
     だと 思う

    というフレーズを
    聞きました

    それ以来
    重松清さんの作品を
    読むたびに
    その言葉が思い起こされます

    この作品でも
    ルビィに寄り添って
    一緒に 行動して
    一緒に 考えて
    一緒に 悩む
    売れない中年作家さんを
    そのように見立てて
    読んでいました

    0
    2021年03月18日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大人が思っているより、子供は多くを知りすぎて、それを胸の内に抱えている。大人の会話を盗み聞きした、胸のザワザワ感を思い出した。

    0
    2021年03月08日
  • ルビィ

    Posted by ブクログ

    生きることに対して少しずつ熱が冷めていく。大きく評価される事もなく、生きる理由が見つからず、かといって死ぬ理由もないので今日を繰り返す。明日もきっと、変わらない今日のはずで、ゆったりとした失望がどんどん心を不感症にしていく。そしてふとした拍子に死に転がっていってしまう。あり得ない事ではない。
    そんな毎日だから、無条件に自分の生を肯定することはやっぱり難しいのだけれど、それでも生きなきゃな、という気持ちを思い起してくれるような作品だった。

    同時に重松清に思春期前後の子供達の描写描かせたらやっぱり凄いな、と思った。

    0
    2021年03月05日
  • ポニーテール

    Posted by ブクログ

    家庭の事情で家族が減り、そして増え、微妙な空気が流れる。
    生きてるな~、と実感するお話でした。

    悩むから人生なのかもしれない。
    小学生には小学生なりの悩みや葛藤があります。
    髪型ひとつでも、とても大事なことで、一概にいえることではないということを改めて理解しました。プレゼントの帽子、バンドが大事でした。
    大人は忙しいから、なかなかそこまで気が回らないです。

    子どもが小さかったとき。一緒に散歩して、道端の雑草に気を取られていつまでも進まないとき。ありんこを見て動かなくなったとき。
    子どもには大事な時間。大人も同じ目線に降りて、大事な時間を一緒に過ごしてみてもいいですね。

    現代人、日本人は忙しすぎます。
    ネパール、インドの旅行記を読んで思ったことをこの本でも感じました。
    テレビやゲームやスマホ、もちろん仕事でもなく、自然や子どもたちと触れ合って感じてもっと人間らしい生き方をしたい。最後に後悔しそうです。

    0
    2021年02月24日
  • さすらい猫ノアの伝説

    Posted by ブクログ

    ノアが起こすって言うより
    子供達の素直な気持ちが
    行動に変えていっているところとか
    子供達の頑張りに感動でした。

    0
    2021年02月19日
  • 空より高く

    Posted by ブクログ

    途中からどんどん話に引き込まれていった

    高校生や中学生の時に読むべきだったな。
    もっとはやくに出会っていたかった

    心にくるセリフがたくさんあった

    0
    2021年02月19日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人との別れと出会いの切なさ、儚さ、大切さを感じる作品だった。時系列が色々で、ちょっとわかりにくい部分もあるが、何よりハッピーエンドでよい。

    0
    2021年02月18日
  • ファミレス 上

    Posted by ブクログ

    50絡みのオトコ3人のそれぞれが抱える物語。こ3人の共通項としての男の料理(お手軽料理)のレシピが多数紹介される。その料理とは柔軟かつ斬新な発想かつシンプルであり試してみたくなる。
    中学教師の陽平に関して言えば嫁の態度が腹立たしさを覚えるが本人は不安のみでなんだか情けないし息子は心配しているらしいが別れたら母につくと言い放つ始末であまりにかわいそう。
    一博の、嫁を想いながらも同居人を世話を焼く心理は理解不能。
    ファミレスという場所をもっと掘り下げる展開を大いに期待していたが、“ファミリーレス”と掛け合わせてるのかー…と少し残念。
    後半ももちろん読みますけど。

    0
    2021年02月07日
  • ルビィ

    Posted by ブクログ

    著名人が自ら死を選んで行く姿をみて、自殺をするとはどういった心の状態なのかを考える内に、自分自身にもそういった気持ちが心を充満する日が来るのかもしれない。そういった日がやって来た時、一度考え直すにはどうしたら良いんだろうか。と思っていた時に出会った本。展開は想像出来てしまったが、どの章も、人の心が揺れ動く姿を丁寧に描いていて、とても読みやす、良かった。

    0
    2021年02月07日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分も一人っ子で、しかも団地に住んでたので、親近感がありました。子供の頃が懐かしくよみがえってくる作品。子供だけれど、大人の心もあわせ持つそんな登場人物がいとおしかったです。重松さんの作品、また読みたくなってしまいます。

    0
    2021年02月03日
  • トワイライト

    Posted by ブクログ

    読めば読むほど心が苦しくなりました。
    自分の境遇と重ね合わさり、先を読むのが怖かったけど、最後はなんだか少しホッとしました。

    0
    2021年02月02日
  • トワイライト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去の未来と、現在。歳をとるにつれて身をもって現実を体感し、過去の未来とのギャップに、悲観に暮れる。時に、そのギャップが大きいほど、現実から逃避し、過去の未来を追ってしまうことがある。たとえ、それが他人を傷つけたり犠牲にすることだとしても。なんとも自分勝手である。

    さまざまなキャラクターに嫌悪感や怒りなどさまざまな感情を沸かせてきた。だが最後、同級生と集まってタイムカプセルを埋める時、誰もが少しでも明るい未来を期待しているのだなと、少し温かい気持ちになった。

    不倫、リストラ、落ちこぼれ教師、死を目前にする病気。人間であれば誰しもが、将来どれにあたってもおかしくはない。今思う未来が全て現実にはなり得ないことを身をもって知ったとしてもなお、未来の一縷の光に手を伸ばそうとする。そんな人間の本能が感じられた。

    0
    2021年01月24日
  • きみ去りしのち

    Posted by ブクログ

    人は絶対死ぬ。大切な人、憎んでる人、無関心な人必ず死ぬ。他人の心の奥は誰も知らない。前を向いて自分の意思で歩いていくことが一番他人の心のそばに近くなることだと感じた。ありがとうございました。

    0
    2021年01月12日
  • 卒業

    Posted by ブクログ

    重松作品ならではの感動作。
    どの短編もじんわりじんわり心を温めて、優しく最後は包み込んでくれる。
    卒業と言うタイトルにふさわしく、全てのお話が終る寂しさとでも前に向かって進める強さや温かさで送り出してくれるような、そんな気持ちにさせられた。
    特にこの作品の主人公はどれも自分と同じ年頃の話だったりして、自分の経験や感じていることに重なる部分が多かった。

    0
    2021年01月06日