重松清のレビュー一覧

  • 愛妻日記

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    重松清さん…
    これ以外の作品を読んだことがないのですが、、ものすごい官能小説家です。
    結婚してた時期もある私めですので、妻に性欲を抱き続けることの難しさはよく存じておりますが、はっきり言ってこの作品中に描かれる夫婦愛にはたいへん感銘を受けました。
    性愛こそ人間を人間たらしめてることがよくわかるおすすめの官能小説です。
    あとがきも秀逸ですしね。

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    2020年09月05日
  • きみ去りしのち

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    「ああ、でも、そうかもね。乗り越えるのは一瞬でもできることだけど、慣れるっていうのは、地道に毎日生きていかなきゃ、どうしてもできないことだから」

    あなたの10年間も、長い長い旅だったんじゃないのかー。

    大切なことは、ずいぶん後になってから気づくもの。

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    2020年09月05日
  • みぞれ

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    なんてことない毎日の中に、良くも悪くもちょっとだけ特別な日ってたまに訪れますよね。
    そんな日のお話です。
    些細な心情描写に流石の一言。

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    2020年08月27日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    復興を伝えるニュースは見ていてとても喜ばしい。でも、それを見て『私達だけ取り残されている』という焦りが生まれ現実を悲観してしまう人もいる。震災からの復興も大切だが心災からの復興が置き去りにされている気がする。震災によって亡くなった人がたくさんいる。大切な友人や恋人、子どもや親を失った人は数知れない。この事実を忘れてはいけない。街が元どおりに戻ってもこの事実だけはこの先もずっと変わらない。震災を語る時そこにはたくさんの『死』があることを忘れてしまってはいないか。あるいは無意識に遠ざけてしまってはいないか。あの日のニュースの中継では高台に向かって走っている車が津波に飲み込まれる映像が流れた。それは

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    2020年08月24日
  • さすらい猫ノアの伝説

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    「おめでとうございます!
    あなたのクラスはノアに選ばれました!
    ノアはきっと、あなたたちのクラスが忘れてしまった大切なことを思い出させてくれるはずです」
    ある日突然、やってきた黒猫。名前はノアというらしい。何気ない日々のなか、ノアが心に届けてくれる「宝物」。〈帯の紹介文から〉

    昔は重松清の文庫本はコンプリートで読んでいた。多作作家なので、いつの間にか追いつかなくなり、ここ10年で読んだのはたった10作ほど。全然追いついていない。だから忘れていたのかもしれない。重松清作品の「大切なこと」。

    いつも今どきの「当事者目線」を忘れない。お父さんが主人公の時も、中学生が主人公の時も、こんなふうに小学

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    2020年08月21日
  • ポニーテール

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    お父さんが再婚して、小学四年生のフミは新しいお母さん、お姉ちゃんのマキと家族になる。

    フミの心の中には亡くなってしまったお母さんへの想いが忘れられない。
    でも、家族になった明るくて面白いお母さんも大好きだ。
    そして、クールでちょっと怖いお姉ちゃんのマキの綺麗なポニーテールの髪型に憧れる。

    中盤まではフミ目線で描かれるが、途中からは亡くなったお母さんの言葉で綴られる。

    ネコのゴエモンも、フミを見守っているのか、とても良い存在感だ

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    2020年08月15日
  • 空より高く

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    またまた重松清さん。

    高校三年生で受験を控えたネタロー。
    将来のことを決められず悶々とした生活を送る。

    レッツビギン!
    のフレーズで生徒たちに何か始めようと訴えるジン先生と出会うことで、最初は引きつつも、大きく気持ちに変化が訪れる。

    ネタローは、友人のヒコザ、ドカ、そしてネタローに突然愛の告白をしてきた内気な女子、ムクちゃんと共に、街角で芸をするピエロ、フジトモさんのもとでジャグリングに挑戦することに。

    ジャグリングと言うテーマを選んだところも面白いし、ネタロー始めキャラクターたちがみんなそれぞれ悩みを抱えているんだけど、人間臭くて不

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    2020年08月09日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    面白かった。
    登場人物がオズの魔法使いの登場人物に例えられて出てくるのですが、たまたま子どもにオズの魔法使いの本を読み聞かせたりしていて、その偶然もあり、とても楽しめました。

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    2020年07月25日
  • ポニーテール

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    「前のお母さんと今のお母さん、どっちが好き?」

    他人同士がある日突然家族として暮らし始める。他人だからこそ必要以上に「家族」であることに囚われて、さらにすれ違ってしまう。でもお互いを想う気持ちがある限り、何度でも笑い合うことができるだろう。

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    2020年07月24日
  • 赤ヘル1975

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    広島東洋カープが優勝した1975年!原爆投下から30年後の広島の光と影。東京から引っ越してきた(よそモン)の主人公マナブ、ヤス、ユキオの出会いと別れ・友情・平和の物語。

    カープ好きな小6だった息子(現在中1)の為に買った一冊。読み応えがあり一気に読んでしまいました。保存しておきたい一冊!

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    2020年07月16日
  • みぞれ

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    些細だけど、大事な日常。それが少し崩れるとき。いつかそんな日が、と不安に思っていた日は時折、本当にやってくる。全然、ドラマチックなんかじゃなく。ただ、自然に、当たり前のように、日常は崩れる。そんな微妙なバランスの上で成り立っている日常を生きている。後悔したって、もう崩れる前には戻れない。
    だけど、崩れたって案外なんとかなる。崩れたからこそ、そこから歩き出す一歩は強い。日常を壊すきっかけはそこら中に転がっていて、いつかその日が、と怯えながら暮らしているから、日常が崩れてしまったとき、諦めや後悔とともに少し安心するのかもしれない。それでまた、新しい日常に戻っていく。新しい日常を迎えられた人達はきっ

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    2020年07月13日
  • ロング・ロング・アゴー

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    ネタバレ

    再会をテーマにした短編集。
    登場人物たちが幼少期を思い出す場面では、自分もこんな頃があったな、と懐かしさを感じると同時に、胸が締め付けられるような思いがした。
    息子や娘に、自分の幼少期を重ね、目を逸らそうとしてしまう登場人物たちを見ると、目を逸らそうとすればするほど、当時を思い出してしまうのだと感じた。
    登場人物たちのキャラクターは、誰もが持っている一面。まるで、自分のことのように登場人物の人生をなぞってしまった。
    昔の友人に、久しぶりに会いたくなった。

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    2020年06月25日
  • ぼくはこう生きている君はどうか

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    ネタバレ

     鶴見さんの「教育」に対する考え方がコンパクトに分かる。現代日本の「人材払底」の理由が分かる。
     

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    2020年06月18日
  • 赤ヘル1975

    H

    購入済み

    やはり重松清の作品でした。題名にちょっと違和感がありながら、著者に引かれて購入。
    広島を舞台に、題名のとおりカープの躍進をバックとした、原爆と戦争をテーマとした作品。人の繊細さを感じさせてくれる。中高生に読ませたい作品です。

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    2020年06月15日
  • 峠うどん物語 上

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    家族と死についての連作短編集。
    上巻だけでも、大号泣。
    下巻でどうなってしまうのか。
    今から涙腺が緩んでいる。

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    2020年06月06日
  • 送り火

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    ネタバレ

    新宿から郊外へと伸びる架空の私鉄「富士見線」を共通の舞台に、様々なストーリーを繋ぎ合わせた短編集。
    ニュータウンに住んでいた重松清ならではの都会と廃れつつある郊外の対比が王道ではあるものの、「流星ワゴン」に似たファンタジー感がどのエピソードの根底にもある。
    ただどちらかというと死者の霊や呪いなどゾッとするストーリーが多く、ハートフルなストーリーが多い重松清作品の中では意外な1冊だった。

    個人的にはタイトルにもなっている「送り火」が胸を締め付けられて、悲しくも温かいお話でお気に入りでした。反対に、小さい子供ができた今、「漂流記」はファンタジーではない怖さを感じたのでしばらくは読まないと思う、、

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    2020年05月16日
  • ロング・ロング・アゴー

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    誰もが一度は過去を思い出して、胸が熱くなったり苦しくなったりしたことがあると思う。この短編集は、過去や人物と「再会」する話となっている。
    誰かにとっては思い出せない出来事だとしても、自分にとっては大切な思い出だったりもする。
    第三者から見て、上手く生きていないように見える人のほうが実は割り切って生きていたり、上手く生きてるように見える人に限って、心の中で葛藤があったり。
    個人的には「いいものあげる」が好きだった。

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    2020年05月09日
  • ゼツメツ少年

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    ちょっと不思議な設定の小説。三層の劇中劇のような体裁を持ちつつ、劇中劇とも微妙に違う。
    これは、ちょっと強引だけど、ファンタジーなんじゃないかと思う。
    おそらく、重松清の他の小説に登場した人物も出てきている。
    空想的なストーリーが印象的だけど、やっぱり、どうしてもこれだけは言いたい。
    どんなことがあっても、自ら死を選んではいけない。

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    2020年05月06日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    この本はのめり込むように読めてしまった。話の展開のスピード、わかりやすい特徴的な登場人物、印象的な特徴的なフレーズ。この3点からとてもスピーディーに読めてしまった。
    話の展開については、起承転結がきちんとなされていてとてもわかりやすいものになっていた。疲れている時にでもスラスラ読めてしまう優しさがあった。
    登場人物については、オズの魔法使いのキャラクターとの対比がなされており、キャラの特徴付けがきちんとなされているおかげで濃いキャラクターのイメージが出来上がった。
    特徴的なフレーズについては、ニワトリは一度だけ飛べるというタイトルにもなっているフレーズがところどころ散りばめられており、印象を残

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    2020年04月26日
  • 希望の地図2018

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    ネタバレ

    東日本大震災直後に実際の取材を基に作られたドキュメンタリー小説の続編‥
    かと思いきや、こちらは小説の体裁ではなく作者自身が実際に各地を取材した内容を纏めたもの。
    前作を読んでいたのでてっきり主人公達が成長した体で、実際の被災地の現状を書くのかと思っていたのでちょっぴり残念。
    前作からの間に大阪や岡山といった台風被害の街や熊本地震など「被災地」と呼ばれる場所は増えており、その地も取材対象になっている。もちろん過去の阪神淡路大震災の傷跡も‥
    「被災」はまだ終わっていないことや「被災地」と聞いて東北以外にもあることへ頭が行くか?ということ、メディアが映し出す「悲惨な」被害以外の「小さな」被害を想像で

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    2020年04月20日