あらすじ
左遷部署「イノベーション・ルーム」に異動となった酒井のもとに、「ニワトリは一度だけ飛べる」という題名の謎のメールが届く。送り主は、いったいどんなメッセージを伝えようとしているのか……。笑って泣ける重松節全開の作品が、いきなり文庫化。
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最初の数ページを読んで、“これは…!”と思って買った本。どうなることかとハラハラしたり、時には泣きそうになったり。久しぶりに重松清さんの本を読んだけれど、やっぱり面白いなぁ。
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久しぶりに小説を読もうと思い、十数年前に読みふけったいた重松清さんの小説を読んだ。重松さんの本は現実に落とす影をそのまま書いている、少し重たい話が多い印象だったが、この話はラストにかけてカラッと明るく解決していく。とても読みやすく、「やっぱり小説って面白い」と思い直した。
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ハッピーエンドって言うわけじゃないけど、それぞれが自分の大切なことを優先して生きていくことにした感じ。最後まで一気に読み終えた。苦手な人は苦手な内容かも。重松清さんの本はそう言うところがあるように思う。
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江崎は著者の重松清さんではと読後に思ったのは私だけだろうか
「オズの魔法使い」映画は見たけど、主題歌しか覚えていなかった
多くの名言があったのだと教えられた
私も飛んだことがない
物語は実話に基づいて書かれたとのこと
正義はいつでも味方であるとは思えない
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重松清さんの作品は、やっぱり面白い!
この本は内容は星3つぐらいでしたが、重松さんの登場人物の設定や「オズの魔法使い」を引用して物語を進めていたところがよかったです。
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面白かった。
登場人物がオズの魔法使いの登場人物に例えられて出てくるのですが、たまたま子どもにオズの魔法使いの本を読み聞かせたりしていて、その偶然もあり、とても楽しめました。
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この本はのめり込むように読めてしまった。話の展開のスピード、わかりやすい特徴的な登場人物、印象的な特徴的なフレーズ。この3点からとてもスピーディーに読めてしまった。
話の展開については、起承転結がきちんとなされていてとてもわかりやすいものになっていた。疲れている時にでもスラスラ読めてしまう優しさがあった。
登場人物については、オズの魔法使いのキャラクターとの対比がなされており、キャラの特徴付けがきちんとなされているおかげで濃いキャラクターのイメージが出来上がった。
特徴的なフレーズについては、ニワトリは一度だけ飛べるというタイトルにもなっているフレーズがところどころ散りばめられており、印象を残してくれるものになっていた。
以上から、疲れていても面白さを味わえる小説でとても楽しめた。
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16年前に書かれた本の単行本化。
なぜここまで寝かしていたのか、
時代の流れと共に話も賞味が過ぎてしまうかのよう。
ただ、そこは重松清。普遍的なテーマも勿論織り込まれている。
イノベーションルームという左遷部屋に追い出された主人公。
そこにいたのはかつてのエースと言われた同期、
自ら志願してそこにやってきた若手社員。
そして感情の全てを捨てたかのような上司。
一筋縄ではいかない人間が押し込まれた部屋で、
突如として送られてきた謎のメール。
登場人物たちをオズの魔法使いに例えるその内容。
触りからはワクワクさせる展開でしかないのだが、
もう一捻り欲しかったというのが正直な感想か。
それでも、十二分に楽しめた。
ワガママはこの辺にしておきましょう。
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【要約】いわゆるリストラ部屋に送られた社員達を『オズの魔法使い』の登場人物になぞらえて、彼らが家族や会社の中で直面した問題をどのように乗り越えていくかが描かれている。
【感想】『オズの魔法使い』の登場人物になぞらえた点が、物語の展開を予測する手がかりとなり、結末への興味を引き立てていた。先の展開が読みにくく、続きが気になる構成になっていたため、最後までスムーズに読み進めることができた。
ただし、上司である江崎の態度が物語の冒頭と結末で大きく変化しており、展開上必要な変化とはいえ納得しづらい部分があった。
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オズの魔法使いが読みたくなった。
中盤、中川のひねくれ具合と羽村の脳のないカカシ具合がつらかった。団結することなさそうなメンバーだけど最終的に仲良くなってハッピーエンドで良かった。
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追い出し部屋に移動させられた3人が会社の不正に立ち向かって行く物語。悪者は去り、正義は勝つと言ったところだが3人は結局会社は辞めてしまったが、果たして勝者になれたのか、一度飛ぶことができたニワトリは未来へも羽ばたいて行けたことと考えたい。
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重松清さんらしく温かい文章です。
ただ、企業の不祥事モノと言えば、他にも色々と旬の作家さんが浮かんでくるので、読者も目が肥えすぎているところはあるかと…。
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実話をモデルにした、ある会社の不正を内部告発する話。このような話だとどうしても池井戸潤がちらついてしまい、読後にスカッとするのを求めてしまうが、重松清特有の暖かい文章で物語を進めていく。わざわざ実話を元にしたせいで微妙だった気がしなくもない
Posted by ブクログ
ちょっと気になる書き出しから始まり、とても読みやすくてサクサク読めた。
イノ部屋に送り込まれた酒井裕介の仕事の感じ(出来なさ)とか、家族の悩みがリアル。
「オズの魔法使い」をなぞらえて進んでいく辺りがやや寓話っぽすぎるようにも感じました。
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大切なことは人それぞれ。みんないろんな事情を抱えていて、誰の体の中にもあるはずの"勇気"だってなかなかだせず、一度も飛ばすに終わるひともたくさんいると思う。多くの人が飛べないニワトリ、だけど必死に生きている。
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実質左遷された会社員が
会社の不正を告発するゲリラ戦を仕掛ける話。
仕事もまあまあ、家族もまあまあ、
穏やかで平凡で事なかれ主義の主人公は等身大で、
うだうだと悩む煮え切らない様子も
どこか他人事でなく読めるかも。
オズの魔法使いになぞらえられた
キャラの濃い同僚と、わかりやすい話の展開、
ゲリラ戦の最中はハラハラしたし、
最後はスカッと。
比較的サラッと楽しめる作品なんじゃないかな。
話の骨子は前述の通りなかなかにベタなんだけど、
さすが重松清作品、
家族に関しては深いひとことが
多かったように思う。
序盤は食えない冷めたやつだった中川が
「僕は親ですから」と涙を滲ませるのはぐっときた。
自分より大切な存在に
まだ巡り会ったことがないから、
気ままにやっているわけだけど、
夫とか親とかっていう人達が抱える思いってのは
どんなもんなんだろうなあ。
自分の幸せよりも、相手の幸せをこそ
幸せに感じたりするもんなんだろうか。
自分の親もそういう思いを
持ってくれてたりするんだろうか。
自分もいつか実感を伴って理解するのかなあ。
今はまだ想像でしかないけど、
そんなことを考えたりしました。
ただ、もしも自分の親がそうなら、
もう僕は大丈夫だから、
自分の幸せだけ欲しがったらいいから、
なるべく楽しくやってくれる方が嬉しいぜ!
と思う。
杞憂かもしれないですけどね!
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リストラ寸前のそれぞれ事情を抱えた3人。
到底、仲良くなんかできない3人が手を組んで立ち上がる。
オズの魔法使いを読み直して見たくなりました。
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イノベーション部屋という名のリストラ部屋に飛ばされた主人公のもとに、オズの魔法使いにかけた謎のメールが届く。
イノ部屋の3、臆病なライオン、ブリキの木こり、かかしがどう悪い魔女と戦うのか・・・
お仕事ものですが、個人的にはオズの魔法使いの例えはどうなの?って感想になりました。
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・主人公結局ポンコツ。こんな父、夫は嫌だ。結局全員不完全燃焼
・全体的にテンポは良く短いので一気に読めた
・主人公の心の声がクサイ
・オズの魔法使いのストーリーを思い出した。黄色人種
・色々学べる単語が多かった
・設定が薄くて都合よく繋げてるように思えた
・キャラクター特に好きになれる人種いなかった
Posted by ブクログ
中盤の三章あたりまでは、次の展開が非常に気になり、のめり込むようにページをめくっていたが、終盤の展開がドタバタになり、駆け足でまとめ始めたように受け取れた。
特に中川の扱いが終盤、雑になったように捉えられたのも少し残念ではあった。
Posted by ブクログ
大好きな作家です。第1章の出だしは「元気の出ることを考えたかった」、このご時世にまさに思わずにいられないことだから読みはじめました。
だけどこれはなんだかなぁ。そもそも会社勤めをしている人が、発信者不明の「ニワトリは一度だけ飛べる」なんて件名のメールを開けますか。セキュリティ研修中にありそうな偽メール。いやいや、こんな件名の偽メールはあり得んか。しかも開けるだけじゃなくて「あなたは誰ですか」って返信するんだもの。全然アカンやん。
煮え切らない主人公、自信過剰な同僚、物言いがいちいち喧嘩腰な後輩、一日中文庫本を読むだけの上司。そしてニワトリさんも含めて、誰ひとりとして感情移入できる人がいなくて、ちょっとツライ。それでも、左遷部署に異動になった主人公たちが立ち上がる最後の最後だけはまぁまぁ良いか。好きな作家だけに辛口になってしまい、ごめんなさい。
いつだって、勇気は体の中にある。それは忘れずにいたいです。
Posted by ブクログ
人生一度だけでもいいからがむしゃらにやってみないかい?
がむしゃらでない人生がどんなに色がなく、自身に情熱を与えてくれないか今までの私の人生を見ていても痛いくらいに分かる。
人は、何もすることがなくなったり心の余裕ができすぎると途端に寄り道したり回り道したり獣道にいったりしちゃうんだと思う。がむしゃらにすればするほど、前しかみてないから一本道を突っ切っていく。
一日一日120%を7/24 365日は不可能だけど、その日その日を情熱のある一日にしたい。
Posted by ブクログ
星3つにコンマいくつか……という感じの印象。これまでに読んできた重松清さんの作品が自分にとって魅力的すぎたせいか、期待していたほどには胸の奥に響いてこなかった。
自分がここ最近、仕事に対して夢中になりたいと思うようになったことで手に取ったのがきっかけで、序盤の方はとても面白く読み進めることができていたんだけど……どこまでも現実と地続きな人間ドラマが繊細かつ温かさを持って描かれる小説、それが重松さんの真骨頂、だと勝手に思っているので、それに比べるとフィクション色の強い後半の展開にあまり馴染めず、キレイに着地はしたものの心を震わされるほどではなかったのが残念……。
とはいえあくまでも自分の好きな過去作と比べてイマイチだった、というだけの評価なので、エンターテインメント要素のあるお仕事系小説を求めている人は楽しめるかも。