重松清のレビュー一覧

  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    「被災地でこんな被害があった」とかそんな内容ではなく、
    もっと人々の本当の暮らし。たとえば水族館とか鉄道とかハワイアンズとか、そういう小さなことに焦点を当てている。

    水族館で魚が死んでしまったとき、飼育員が「皆家族や友人を亡くしているのに、魚が死んだなんて声を大にしては言えない」っていうのに、グッときた。

    でも、誰もがそれぞれの苦しさを背負っていて、その苦しみにレベルをつけることなんて許されないと思うのだ。

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    2020年02月06日
  • あすなろ三三七拍子(下)

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    無条件でひたすらに誰かを応援し、誰かに応援される。そんな人生を送りたいと思った。
    そして何よりこの物語を読み終わった後に読んだ、作者のあとがきが最高なのだ。重松さんと斎藤さん(まさか実在するとは)の関係に思わず笑みが溢れてしまう。

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    2020年01月22日
  • あすなろ三三七拍子(上)

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    ただただ厳しいだけだと思っていた「団」と言う世界はかけがえのない友や家族のような存在を得られる場所だった。
    荒川先輩結構いいこと言うんだよな

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    2020年01月22日
  • 定年ゴジラ

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    およそ20年前に書かれた本なので60歳定年のことや、家族の通信手段が家電であることなど、時代の流れを感じる内容が散見されるものの、サラリーマンが定年後の生活をどう過ごすかといった問題は未だに尽きないテーマです。
    ここに登場する人物たちは 、高度成長時代に東京の郊外に造成されたニュータウンに、移り住んだ人々のその後の物語でもあります。定年後の夫、父親の典型的な悩みである家庭内の居場所を模索する過程も面白かったのですが、ニュータウンという街の在り方も一方では取り上げていて、自分たちの育った頃を思い出して感慨深いところでした。ニュータウンと言われた街がオールドタウン化していく様は、拡大から縮小してい

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    2020年01月18日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    最初はあんまり期待してなかったけど、どんどん読んでいくうちにこの本の世界に引き込まれていく感じで休み時間にずっと読んでいて友達に大笑いされました笑
    これは本当に最高の本です!

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    2020年01月08日
  • 赤ヘル1975

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    広島東洋カープが初優勝した1975年の広島を舞台に、ちょうどその年に広島に引っ越してきた「よそモン」のマナブと、ヤス、ユキオの物語。
    戦後30年経ってもまだあちこちに原爆の傷跡が見え隠れする街並みや人々の記憶。
    それら友情や市井の人々の交流や想いを横糸に、そしてカープが初優勝に向かって戦っていく様を熱狂的に応援する様子を縦糸に、物語は突き進んでいく。
    それを原体験を元に、重松清が描くのだから、面白くないわけがない。

    なんだけど、星4つなのは、なぜだろう?
    面白いんだけど、何かちょっと物足りない。

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    2019年12月29日
  • 疾走(上)

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    クリスマス時期に読むものではなかったです(汗)
    ですが、他の重松作品と違って驚きましたし、気になってどんどん読み進めてしまいました。久しぶりの感覚です。ただ話が暗い、そして性的な表現が苦手なので途中辛い場面もありました、、、。
    下巻早く読みたい。

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    2019年12月25日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    12名の著名な作家の短編が72候の解説と一緒に読める、ある意味で贅沢な本だ.重松清の鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)は父親としての最後の旅行で息子の翔太を見つめる親心がうまく描写されている.筒井康隆の蒙霧升降(ふかききりまとう)は戦後の風物詩を散りばめた彼独特の文章でしっかり意見を述べているのが良い.堀江敏幸の熊蟄穴(くまあなにこもる)は菱山の取材活動のなかで村の古老たちとの奇妙な会話が面白かった.

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    2019年12月08日
  • トワイライト

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    人生の折り返し地点を迎えた登場人物はトワイライト・黄昏時を迎えている。
    リストラ、家庭内暴力、盛りを過ぎた予備校講師。
    彼らが夏のある日、小学生の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こすことから、事態は動き出す。
    登場人物はドラえもんのキャラクターになぞらえられる。
    のび太、ジャイアン、スネ夫、静香ちゃん、そしてドラえもん。
    彼らが熱い夏の日をどう過ごし、これからの10年後に向かってどう変わっていったのか。
    最初は辛い話だっだが、最後は希望を感じさせる。

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    2019年12月07日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    物語ではなく、読書そのものと、日本の繊細な四季の移ろいを味わう一冊。初めて読む作家さんもいて楽しかった。

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    2019年12月05日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    嘘ばかりつく両親のいないオサム、幼くして兄を亡くしたノブ、親の再婚で新しく兄弟の出来るハム子。家族の形はそれぞれで、ひとりっ子の事情もそれぞれ。
    オサムが団地にやってきたことをきっかけに三人のひとりっ子同盟が展開していく。
    やっぱり重松さんには泣かされる。

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    2019年12月03日
  • カシオペアの丘で(下)

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    シュンのガンが段々と体を蝕んでいく。

    幼馴染み4人、そして4人に引き寄せられた、『ゆるされたい人』『ゆるしたい人』たち…


    息子の哲生に自分がガンであることを打ち明ける場面

    シュンの誕生日プレゼントを皆が渡す場面では、涙がじわっと出てきた。

    『ひるまは星はみえない
    でもあさもひるも雨の日もそこに星はある
    おとうさんも、会えないけどいるから。
    あかあさんとてつおのことをずっとみているから』



    上巻は序章だったのだと思わされるほど濃い一冊だった。

    幼馴染み、心の奥でずっと生き続けている思い出。
    大人になると一番遠い関係になる、そのリアルな関係の描かれ方が心にぐさっと来た。



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    2019年11月24日
  • なきむし姫

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    子育て中の今、読んで良かったと思った本でした。ケンの「子供に1人目も2人目もない」という言葉が心に響きました。子供達を大切に育てていこうと改めて思わせてくれた一冊でした。

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    2019年11月23日
  • 定年ゴジラ

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    あらすじ
    開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」先輩の町内会長、単身赴任で浦島太郎状態のノムさん、新天地に旅立つフーさん。自分の居場所を捜す四人組の日々の哀歓を温かく描く連作。

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    2019年11月05日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    16年前に書かれた本の単行本化。
    なぜここまで寝かしていたのか、
    時代の流れと共に話も賞味が過ぎてしまうかのよう。
    ただ、そこは重松清。普遍的なテーマも勿論織り込まれている。

    イノベーションルームという左遷部屋に追い出された主人公。
    そこにいたのはかつてのエースと言われた同期、
    自ら志願してそこにやってきた若手社員。
    そして感情の全てを捨てたかのような上司。
    一筋縄ではいかない人間が押し込まれた部屋で、
    突如として送られてきた謎のメール。
    登場人物たちをオズの魔法使いに例えるその内容。

    触りからはワクワクさせる展開でしかないのだが、
    もう一捻り欲しかったというのが正直な感想か。
    それでも、

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    2019年10月30日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    登録を忘れていた本

    東北旅行のお供に持っていったのに
    福島、仙台を実際に歩いたら読み進められなくて
    数ヶ月後に読み終えた

    そのくらいに震災のツメ跡をところどころに感じてしまって‥ 帰ってからも、その光景を思い出したり
    当時の映像を思い出しちゃったりで
    ストーリーも泣きポイント多くて泣けちゃう一冊でした

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    2019年09月28日
  • 定年ゴジラ

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    歳をとったら、田舎や郊外のニュータウンではなく、

    人が集まる都会に住みましょう。

    二世帯住宅は、やめときましょう。

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    2019年09月10日
  • ファミレス 上

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    ネタバレ

    映画「恋妻家宮本」の原作。
    でも、途中まで気づかなかった!

    映画は宮本が中心だけど、原作はあと2人の男性がいる。
    熟年離婚!?下巻が気になる。
    重松清は正統派、真面目なイメージだったけど、これは結構砕けてる感じ。国語教師の宮本が出てくることもあって、言葉遊びが多くて面白い。
    重松清のイメージが変わった。

    出てくる料理の美味しそうなこと!

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    2019年09月02日
  • 希望の地図2018

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    重松清『希望の地図2018』幻冬舎文庫。

    平成は自然災害の時代だった。1991年に雲仙・普賢岳で発生した火砕流による大被害、1993年の北海道南西沖地震で奥尻島を襲った大津波、1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2014年の御嶽山噴火、2016年の熊本地震、2018年の西日本豪雨被害。全国の被災地を巡り、被災地の素顔を伝えるルポルタージュ。

    少しずつ復興を遂げる被災地であるが、まだまだ道半ばであり、福島第一原発事故の被災地に至っては故郷を諦めて捨てざるを得ない。そんな中で、東京オリンピックなどと浮かれる政府の考えが全く解らない。何が『お・も・

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    2019年08月14日
  • カシオペアの丘で(上)

    購入済み

    シビアで暗いが引き込まれる・・

    暗く重くて深く。真面目に会社勤めをして、妻と他愛ない会話を交わし、汗だくで帰宅した息子と風呂に入る。平凡な日常だが愛しい日々。40歳前にガンを発病し、余命幾ばくかを告げられた俊介の残された人生。遺される家族のこれから。忘却の果てに残していた『カシオペアの丘』の想い。振り切った過去が人生の終末で優しく甦る。残りわずかな未来だからこそ、さまざまな感情が愛まみえる。さすが重松ワールド。素晴らしい。

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    2019年07月21日