【感想・ネタバレ】希望の地図 3.11から始まる物語のレビュー

あらすじ

中学受験失敗から不登校になってしまった光司は、ライターの田村章に連れられ、被災地を回る旅に出た。宮古、陸前高田、釜石、大船渡、仙台、石巻、気仙沼、南三陸、いわき、南相馬、飯舘……。破壊された風景を目にし、絶望せずに前を向く人と出会った光司の心に徐々に変化が起こる――。被災地への徹底取材により紡がれた渾身のドキュメントノベル。

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Posted by ブクログ

東日本大震災のことを、今まできちんと学んだことがなかった。報道のプラスの裏で苦しんでいる人がいることや、当時の状況がどんなだったのかがよくわかった。取材をもとにした物語なので、読みやすくわかりやすい。これから、震災のことを知らない世代が増えていく中、読みつがれていってほしい作品だと思う。

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2023年03月12日

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東日本大震災があってから11年の歳月が過ぎた。ほとんど自分の記憶にはなくなっていた。この本に出会わなければ。
最初と最後の写真が効果的で、私が知らなかった被災地復興の姿を知ることができた。復興に携わった、今も携わっている人の思いを忘れてはいけない。強く強く心に刻んだ。

夢と希望の違いが語られる場面、深いなあと思った。

夢  無意識のうちに持つもの

希望 厳しい状況の中で、苦しみながらも持つもの

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2022年11月20日

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最初の方で被災者が前を向いて頑張りますとインタビューで答える。報道はそこまでで締めに入るけど、好転していない状態で前向きになれる根拠もないが自分を奮い立たせるためにあえて元気にふるまっているとあり、心の強い人だけを映し出していたのかと思っていたけど本当はその人たちも不安を抱えていたのだと知る。
当事者でない人に不安を語っても親身になって問題を解決してくれる訳じゃないし、頑張って下さいだけで終わる。

震災で職を失った人が給付金をもらって、企業が求人を出しても今の状態が楽だからと働かない。
生きる気力を失った人たち。
それと対象的に違う従業員を護る社長の話。バイタリティに溢れて自分がなんとかしないとと踏ん張る。
南海トラフがくると言われている今、自分は護る何かを持っていないと生きる気力を失った人たちのように他人の税金をむしり取って本当にほしい人の手にはわずかしかもらえないという悪の根源になってしまうと危機感を抱く。

そして石巻地区での成人式は例年どおりというか、厳かな成人式ではなく始終うるさかったという。大人になる意識を持たなくてはいけない式に子どものように振る舞う。

この作家は他の作品も含めて片手間で読めるけど、考える力を養うことができ、自分以外の人間がどのように思っているのかを知ることもでき、そして今回は胸にズッシリとくる。

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2021年12月18日

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東日本大震災は発生後10年目を迎えるこの時期に、また一冊震災に関連する本を読むことができた。不登校の少年・光司が、父の知人でルポライターの田村と被災地である東北の市町を巡るなかで、とまどいながらも変わっていく。その変化は、被災地の復旧・復興と同じようにゆっくりと、しかし着実に進んでいく。本書の中の取材先は実在する。職場の休憩中に読もうとしたが、ところどころ涙があふれそうになって断念。小説仕立てだが、渾身のルポルタージュでもあった。

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2021年02月27日

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中学受験に失敗し、いじめを受け不登校になっていた少年が、ライターと共に被災地を巡る中で震災の悲しみから立ち上がるべく、希望を見出す人々と出会いながら、自らも成長していくフィクションドキュメンタリー。
登場人物こそフィクションではあるが、各地で出会う人々のエピソードは事実であり、マスメディアの報道では知り得ない被災地の現実を知ることができる。

ちなみに私は被災地を巡る旅をしていた途中、釜石市の仮設商店街にある書店でこの本と出会った。もちろん釜石市もこの本の中で登場する。
その6年後に、ラグバーワールドカップの仕事で再び釜石市を訪れることとは知る由もなかったが。
偶然とは物語の中でしか生まれるものではなく、現実に繋がるときもある、と実感した作品。

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2020年04月10日

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東日本大震災で被災された方々に実際に取材をして書かれている、エッセイのようなフィクションのような物語だった。
書店ガールで同じテーマの物語を読んだ時に感じたけど、語彙力がなさすぎてこの感情をどう書いたらいいかわからないくらい、考えさせられた。
何を書いても、偽善や同情になりそうだけど、
実際に被災地に行ってこの事実を息子たちの世代にも継いで行くことが私が唯一役に立てることかなと思ったりする。
一人でも多くの人に読んでもらって、「忘れない」ことを広げていきたい。

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2015年08月12日

Posted by ブクログ

震災への心の向け方を教えてもらった。
バトンを受け取っている。
何のバトンなのか、どこへ走るのか。
今は分からない。
ただ一つ、今、分かっていることがある。
「誰に渡すのか=3人の息子達」
彼らには、いいものを渡したい。
何なのか、いつなのか、今は分からんけど。

現地の漁師さんに「共に、併走して下さいね」と言われた。
まさに、これじゃった。

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2015年07月04日

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震災後、半年が経過した時が始まり。
中学受験に失敗し、公立中学に通っていじめに遭い不登校となった男の子と、震災後を取材する男との物語。
事実に沿って書かれているのだと思うが、やはり自分の目で見ていない以上、ああだこうだと言えない。
同じく中学生の息子がいるのだが、躾と称して厳しく小言を言ってしまう自分に思いっきり反省した。
期待をするのは親の勝手。息子に希望を持たなきゃ。
希望であれば裏切られることも、裏切ることもない。

夢を持ったまま死んでゆくのが、自分の夢という言葉に物凄く心を揺さぶられた。
まだまだ時間はある。出来ることを諦めずにやっていこう。

この本は息子にも読ませてあげたいです。

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2015年05月19日

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あの日に目にした映像を忘れることは出来ない。襲いくる波の下に沢山の本当に沢山の命が消えたことを忘れることが出来ない。まだまだ被災は続いているその事も忘れない。

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2015年03月22日

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今まで読んできた震災文学が誰かを失うという視点から書いたものだったのに対して、今回は震災後の[復興]をメインにしている小説だった。

津波、原発事故、避難所生活
2011年の私がテレビで見ていた生活が、より質量を伴って眼前に現れる
絶望とは?希望とは?
大自然の前の人間の余りの無力さ、それでも這いつくばって未来へ進んで行かなければならない残酷さ、震災の後のリアルな部分が描かれていた

どんな困難が目の前に現れても諦めない人たちを見た中学生の少年は、自分を彼らに重ね、成長していく
震災後、被災地とは何か、被災者とは何か、その定義を問われている気がした

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2024年09月14日

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登校拒否中の中学生が、知り合いの記者と一緒に東日本大震災の被災地を訪ねた。現地の被災と復興の問題に向き合い、自分の立場とこれからに対して行動を一歩始めた話。ノンフィクションとフィクションがからみあって、震災から13年経った今、実在したら彼はどんな人生を生きてきたか(答えは書かれてない)が気になった。

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2024年07月27日

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目に映る表面的な光景と目に映らないもの。
絶望と悲しみを抱えたまま、生きる人々の感情。
被災後の当時の様子が伝わってくる。

福島への旅の道中に、能登半島地震後のタイミングに読めて良かった。
この本を読み、3.11を福島で過ごし、以前より少しだけ被災地の方の気持ちに寄り添えた気がする。

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2024年03月14日

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復興を伝えるニュースは見ていてとても喜ばしい。でも、それを見て『私達だけ取り残されている』という焦りが生まれ現実を悲観してしまう人もいる。震災からの復興も大切だが心災からの復興が置き去りにされている気がする。震災によって亡くなった人がたくさんいる。大切な友人や恋人、子どもや親を失った人は数知れない。この事実を忘れてはいけない。街が元どおりに戻ってもこの事実だけはこの先もずっと変わらない。震災を語る時そこにはたくさんの『死』があることを忘れてしまってはいないか。あるいは無意識に遠ざけてしまってはいないか。あの日のニュースの中継では高台に向かって走っている車が津波に飲み込まれる映像が流れた。それはまさに人の死を意味する映像だった。でもそれをどこかで直視できない自分がいた。今まで『震災』をありのままに見ることを避け続けてきた。それはあまりにも厳しくて残酷なことだから。そしてそれは多くのメディアやライターも同じなのではないか。私達が知り得る情報はそういう『人』によってろ過された加工品に過ぎないのではないか。震災からの8年以上たった今『被災地』の現状を伝えるニュースもメディアがつくる『物語』以外ではほとんど見なくなった。だからこそこの目で見てみたい。現実がどうなっているのか。今何をするべきなのか。
“震災は過去形ではなく現在進行形で語るべき”
“復興の先頭を伝えることも大切だけど、復興の最後尾を支えてあげることの方がもっと大切なんだと思う”

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2020年08月24日

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「被災地でこんな被害があった」とかそんな内容ではなく、
もっと人々の本当の暮らし。たとえば水族館とか鉄道とかハワイアンズとか、そういう小さなことに焦点を当てている。

水族館で魚が死んでしまったとき、飼育員が「皆家族や友人を亡くしているのに、魚が死んだなんて声を大にしては言えない」っていうのに、グッときた。

でも、誰もがそれぞれの苦しさを背負っていて、その苦しみにレベルをつけることなんて許されないと思うのだ。

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2020年02月06日

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登録を忘れていた本

東北旅行のお供に持っていったのに
福島、仙台を実際に歩いたら読み進められなくて
数ヶ月後に読み終えた

そのくらいに震災のツメ跡をところどころに感じてしまって‥ 帰ってからも、その光景を思い出したり
当時の映像を思い出しちゃったりで
ストーリーも泣きポイント多くて泣けちゃう一冊でした

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2019年09月28日

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ネタバレ

絶望はするな。希望の器がまだ割れずにいるのはら、大丈夫。失望をバネに、また希望のストックを増やしていけばいい
風景が変わる悲しさもあれば、風景が変わらない悲しさだってあるんだ
住宅の7割が全壊してしまった街の現状を自分の目で見たことで、街の人々の悲しみや苦しみを噛み締めながらボランティアに取り組めた。報道を通じて知っていると言うレベルをこの目で見たに変えることで、地元の人々との距離が縮まったのだ

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2019年05月18日

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小説に仕立てた東日本大震災被災者へのインタビュー集
九つの章に仕立てられ、それぞれの章が報道、希望、転機、…とテーマを当てていくつかのインタビューでまとめられている。

wikipediaによると、本書に登場する田村章は著者重松清氏のフリーライターとしてのペンネームらしい。
其々のインタビューは短く、重松清氏の思いが田村章の言葉として綴られている。
数冊の重松氏の作品をこれまでに読んでいるが、本書はそれらの作品に比べ1章1章、1インタビューが重く、他の小説のようにスピーディーに読むことができなかった。

実際に重松氏が被災地の取材旅行に不登校の中学生を帯同したのかは定かではないが、きっと、重松氏は氏がこれまで手掛けた小説に登場するような青少年たちに、被災地の今と、絶望から復興への希望を現実にしようと努力する人たちの姿を目に焼け付けて、希望の光を他の誰かにバトンとして伝えてほしいと願ったのだろう。
自然の力の大きさと無情さ、被災地の惨状、被災者の苦しみと絶望、災害下でも人を助けようとする思い、二重三重の苦しみのなかでも立ち上がろうとする人の強さ、郷土を取り戻そうとする希望の力。被災地の絶望と希望を今の若者に見ておいてほしいと思ったのだろう。

本書は本文だけでは終わっていなかった。「4度目の春を前にー文庫版あとがきにかえて」でも、まだ取材・文筆活動をするにあたっての苦悩と今の被災地への思いがつづられている。
本書は被災地の復興活動とともに、まだまだ現在進行形なのだろう。

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2015年10月14日

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ネタバレ

主人が購入、娘にも読んで欲しいといって渡していたけれど、なかなか読まないので
私が先に読みました。

東日本大震災後の取材した内容を小説仕立てにしたものですが
ほぼノンフィクションなのではないでしょうか。

その取材内容を読む分にはよいし、小説仕立てで、すっと読みやすくなっているのですが
とても大きな気がかり点があります。
引きこもり(不登校)の中学生に、被災地を見せてまわる、というのはどうなんだろう!?
中学生にとっても、現地の人にとっても。

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2015年06月21日

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20150510

東日本大震災から半年から1年後の現地から取材した内容を小説仕立てのドキュメントにまとめらた1冊。
あらゆる場所、人を取材対象としたドキュメントの部分には考えさせられることや、感動させられることが多くあった。

ただ、エピローグ、文庫本化の加筆部分は、少しひつこいというか、理屈っぽい感じが否めなかった。
もう少しシンプルに分かりやすく書いてもらったらもっと沢山の人や、中学生にも伝わるのではないかと感じた。

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2015年05月10日

Posted by ブクログ

あの日のあとをいき、つながっていく
想い、気持ち、力、エトセトラエトセトラ…

おじさんが読むより、若い世代に読んで欲しい。
人に読めとか、ぜひ読んでとかいうのは嫌いだけど、
でも読んで欲しい。読むだけで、いいから。
って思った。

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2015年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノンフィクションなのか、フィクションなのか…

写真救済プロジェクト、りんごラジオ、かけあしの会など、実在のプロジェクトが登場するけど、それを説明する人物達は架空の人物?

あとで調べてみたら、本書で紹介されている団体やプロジェクトは実在のもののよう。それを「いい感じに」紹介するために、フィクション的な表現手法をとったのでしょうか。

ただ、個人的にはフィクション形式にせず、堂々と純粋なノンフィクションとして描いてくれた方が良かったかなー、と思います。紹介されている団体さんの覚悟や決意は、脚色などしなくても十分伝わってきてたので。

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2015年04月02日

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徹底した綿密な取材と、被災者に真摯にそして謙虚に寄り添う著者の姿勢が溢れた、震災関連小説の白眉といえる。
題名にも記された希望という言葉が随所に。
「生き残ったことには、やっぱりなにかあるんだなと思うんです。だから、とにかく生きよう、生きてゆこう、というのが『希望』なのかもしれません」
「がんばれる人だけが、がんばってください。無理のできない人は無理する必要はありません」
「夢は無意識のうちに持つものだけど、希望は、厳しい状況の中で、苦しみながらも持つものなんですよ」
「『人事を尽くして天命を待つ』―その原動力を、ぼくは希望と呼びたいのだ」
「希望というのは、未来があるから使える言葉なんだよ」
誰でもが、どの言葉も、胸を打つ、胸に響く、あるいは胸に迫る、のではないだろうか。

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2015年04月02日

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東日本大震災の被災地を巡る、ある意味ノンフィクションであり、不登校になった少年とライターが取材している形を取ったフィクションになっている。当時の状況を知ることが出来、震災から12年経った今読んでも胸にくる物語でした。

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2023年07月20日

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中学校受験失敗から不登校になった少年が、フリーライターに連れられ被災地を回る旅に出る。未来へ希望を抱く人々と出会うことで少年の心に徐々に変化が起こる。被災地への徹底取材により紡がれた渾身のドキュメントノベル。
人生は理不尽なことや不条理なことに立ち向かうことが常だが、被災に対して費消するエネルギーは計り知れない。『夢は無意識のうちに持つものだけど、希望は厳しい状況の中で苦しみながらも持つもの』という言葉が胸に響く。

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2019年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

震災ものは、涙なくしては読めないね。
しかも本書は、小説という形をとってはいるが、中身はというと取材にもとづいた事実の連続。

(詳しく調べたわけではないが、内容と構成と文庫裏表紙のあらすじ書きからすると、実名かどうかは別としても、きっとみな事実なのだろうと推測)

作中何度泣かされたことか・・・。しかも、涙が浮かんでくる、とかでなく“こぼれ落ちる”レベルで。

理不尽な自然の仕打ちに懸命に立ち向かう男たち、リーダーシップをとり虐げられた人々を導く者達の姿の、なんと格好よいことか。

一読の価値ありと、声を大にして薦めたい一冊。
いや、日本人はこれを読むべきだろう、とも思える。


・・・ただし・・・
主人公の挫折と葛藤、成長、というドラマが用意されていはするものの、終始一貫して取材事実を繋ぐ狂言回し役にしか見えなかった。

小説なのか?ルポタージュなのか?どちらかに絞られていた方が、作品としての重みが増しただろうと思えた。

よって、半ノンフィクションとしてなら★4つの9ポイントつけたいところだが、、、

小説としては・・・

★3つ、7ポイント。
2017.05.19.図。

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2017年05月23日

Posted by ブクログ

被災地で復興に向けて前を向いて活動している人達。

一番心をつかまれたのは、津波で壊滅的な被害を受けた水族館。

「動物たちの死体をきちんと片づけるのが仕事」と頑張り続けた飼育員の方の話でした。

色々と考えさせられる作品でした。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

不登校になってしまった中学生光司がライターの田村と一緒に被災地を巡る、小説仕立てのドキュメンタリーといった趣。重松さんが実際に被災地に取材に行かれているだけあって、被災者の生の声が胸を打つ。津波によって風景が変わった町、風景は変わらないのに住めなくなった町、そこには同じ悲しみがあり、希望がある。その希望が絶望に変わることもあるだろうけど、希望がなくなってしまうと、きっと生きる気力まで奪われてしまうだろう。未だに再建の目途が立たない被災者の方に、どうか希望を捨てないでと、祈りにも似た気持ちになりました。

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2017年04月03日

Posted by ブクログ

震災後の被災地をライターと不登校の中学生が巡る。
そこで二人は何を目にし、感じるのか。
今年で震災から五年。
忘れないでいるということは難しい。
あらためて震災(津波)の凄まじさを思うが、忘れている自分もあらためて思い出す。

2016.3.13

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2016年03月13日

Posted by ブクログ

自ら被災地を訪れた取材をもとに作られたドキュメントノベル、それはどこから切っても重松さんそのものであり彼ならではの愛と優しさ溢れる作品。
それ故評価も高いのだがそんなメッセージを受けとめつつもどこか引っかかる、その違和感の正体はやはりなぜ不登校の中学生を物語の中心に持って来たのかということだろう。
手法としては定番中の定番なのだが「がんばり」の種類は明らかに違うものであり同じ土俵で括ってしまうのはあまりにも安易で双方に対して失礼なのではないか?
本文の中ではそうではないと否定はしているもののだったらそう描かなくてもいいではないか…穿った見方かも知れないが私はそう感じました

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2016年03月08日

Posted by ブクログ

重松節で泣かせるが、小説としてはやや散漫な印象も。被災地の希望につながる取り組みの数々を知るドキュメントとしてはいい。

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2015年06月06日

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