【感想・ネタバレ】希望の地図 3.11から始まる物語のレビュー

あらすじ

中学受験失敗から不登校になってしまった光司は、ライターの田村章に連れられ、被災地を回る旅に出た。宮古、陸前高田、釜石、大船渡、仙台、石巻、気仙沼、南三陸、いわき、南相馬、飯舘……。破壊された風景を目にし、絶望せずに前を向く人と出会った光司の心に徐々に変化が起こる――。被災地への徹底取材により紡がれた渾身のドキュメントノベル。

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Posted by ブクログ

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絶望はするな。希望の器がまだ割れずにいるのはら、大丈夫。失望をバネに、また希望のストックを増やしていけばいい
風景が変わる悲しさもあれば、風景が変わらない悲しさだってあるんだ
住宅の7割が全壊してしまった街の現状を自分の目で見たことで、街の人々の悲しみや苦しみを噛み締めながらボランティアに取り組めた。報道を通じて知っていると言うレベルをこの目で見たに変えることで、地元の人々との距離が縮まったのだ

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2019年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人が購入、娘にも読んで欲しいといって渡していたけれど、なかなか読まないので
私が先に読みました。

東日本大震災後の取材した内容を小説仕立てにしたものですが
ほぼノンフィクションなのではないでしょうか。

その取材内容を読む分にはよいし、小説仕立てで、すっと読みやすくなっているのですが
とても大きな気がかり点があります。
引きこもり(不登校)の中学生に、被災地を見せてまわる、というのはどうなんだろう!?
中学生にとっても、現地の人にとっても。

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2015年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノンフィクションなのか、フィクションなのか…

写真救済プロジェクト、りんごラジオ、かけあしの会など、実在のプロジェクトが登場するけど、それを説明する人物達は架空の人物?

あとで調べてみたら、本書で紹介されている団体やプロジェクトは実在のもののよう。それを「いい感じに」紹介するために、フィクション的な表現手法をとったのでしょうか。

ただ、個人的にはフィクション形式にせず、堂々と純粋なノンフィクションとして描いてくれた方が良かったかなー、と思います。紹介されている団体さんの覚悟や決意は、脚色などしなくても十分伝わってきてたので。

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2015年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

震災ものは、涙なくしては読めないね。
しかも本書は、小説という形をとってはいるが、中身はというと取材にもとづいた事実の連続。

(詳しく調べたわけではないが、内容と構成と文庫裏表紙のあらすじ書きからすると、実名かどうかは別としても、きっとみな事実なのだろうと推測)

作中何度泣かされたことか・・・。しかも、涙が浮かんでくる、とかでなく“こぼれ落ちる”レベルで。

理不尽な自然の仕打ちに懸命に立ち向かう男たち、リーダーシップをとり虐げられた人々を導く者達の姿の、なんと格好よいことか。

一読の価値ありと、声を大にして薦めたい一冊。
いや、日本人はこれを読むべきだろう、とも思える。


・・・ただし・・・
主人公の挫折と葛藤、成長、というドラマが用意されていはするものの、終始一貫して取材事実を繋ぐ狂言回し役にしか見えなかった。

小説なのか?ルポタージュなのか?どちらかに絞られていた方が、作品としての重みが増しただろうと思えた。

よって、半ノンフィクションとしてなら★4つの9ポイントつけたいところだが、、、

小説としては・・・

★3つ、7ポイント。
2017.05.19.図。

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2017年05月23日

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