重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大好きな作家さん。
主人公のレイコさんは優等生で田舎でやぼったい故郷から離れたくて東大を目指して上京。
やがてふるさとに帰ることになり、ふるさとへの思に変化していく。
田舎の過疎化についてよく書かれているし、田舎はのどかで住みやすいという優しいお話ではなく、田舎のリアルが見て取れます。キミ婆さんみたいな人は本当に居ます。ゴロゴロ居ます(笑)
以下引用
高校時代は駅前で出くわしても目を合わせないようにしていた地元組も、ひさしぶりに会うと、そんな柄の悪そうな感じではなかった。みんな大人っぽくなった。愛想がよくなった。
自分と同い歳で、自分よりずっと出来の悪かった地元組がおばあちゃんと世間話を楽しめるなんて…
田舎はよくもわるくも顔見知りが多く自然とこういう状況になっていくだろうし、みんな年を重ねておじさんおばさんおじいさんおばあさんになっていく。ザふるさと。ザいなか。というのをリアルに感じられる物語です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直あらすじを見た感想は「よくありそうだなー」でした。家族の中の誰かが不祥事を起こしてそこからトントン拍子で物語が暗い方向に、的な
読み終えた後、ため息が出ました。いい意味で。重くてじっとりするような余韻が残る、この読後感が好きなんだよなー。これだから胸糞は辞められない。
表現の一つ一つが生々しくて読んでてどんよりぐったりしてきます、こっちまで穴ぼこ空いてるみたいな目になりそう。それぐらい、思ったよりもずっとずっと暗いお話でした。
学校でも家庭でもトップでい続けた兄が挫折してどんどん堕ちてぶっ壊れていく様は読んでてキツい、、、自分の弱さを隠すようにひょうきんに振る舞うてつおも見ててとても痛々しい
そんな終始どんよりした雰囲気の中でも、えりの孤高さがより際立って輝かしく感じます。「あんた達、皆大嫌い。赤犬、ひとりじゃなくてもいいんだよ。」のシーンはスカッとしました。
下巻もほんと救いのない展開です
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Posted by ブクログ
どの話も、ウルウル泣けそうな話でした。
どのタイトルも「卒業」でもいいくらいに、
いろいろな思いからの「卒業」を感じたよー。
まゆみのマーチ
まゆみが好き、好き、好き、まゆみが好き、好っき!!
あおげば尊し
父の死から、「死」を学んでもらう。あおげば尊しって歌を最期に歌ってもらえたら、嬉しい。
卒業
自分の父は産まれる前に自殺しちゃった。その血が自分にも流れてる…。
追伸
30歳で病気で亡くなった母。後妻をお母ちゃんとは呼べない…。呼びたくなかった…。
個人的には、「あおげば尊し」で泣けてしまった。
「死」について考えるのは怖いけど、
いつかは考えないといけないこと。
それを改めて感じることができた話。
まゆみのお母ちゃんもステキだったなぁー。
私もたくさん「好っき!!」って言おー!!!! -
Posted by ブクログ
ネタバレタイムカプセルを開けて、哀愁にふけって今と昔の落差に葛藤してそれでも前に進む話なのかなぁと、最初のほう読み進めていて思っていましたが、読み進めて行くうちにどんどん胸が締め付けられ、苦しくなってきました…。
私自身は全然世代ではないのですが、自らの置かれているリアルの状況に少し振れる部分もあり…。そんな時に読むもんじゃないですね。
しかし、これこそが重松清…等身大のリアル。やりきれなさ、葛藤、それぞれの登場人物の想いが、交差し、決して本当の意味で理解し合うことはできないのも重松さんの小説らしくて大好きです。どこどなく同作者の「流星ワゴン」を思い出しました…。
小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルをきっかけに、26年ぶりに集う6年3組の同級生達。
誰もが夢描いていた21世紀の未来。しかしそんな未来は、懐かしい未来のまま朽ちてしまった。訪れた現実、「今」は、想像していた未来よりも遥かに苦しくて、重い。
私は全然「70年代少年少女」世代ではない。
登場人物と、そして一人ぽつんと残されてしまった太陽の塔がリンクして心がえぐられる。
白石先生からなげられた宿題「あなたたちはいま、幸せですか?」の一言は、ずっと彼らの中で、人生の宿題として生き続けるのだと思います。
10年先に開けるタイムカプセル、彼らはどんな想いで開けるのでしょうか、未来はしあわせなのでしょうか?それは誰にもわからない、
今が辛くても、ぐちゃぐちゃでも、どこでもドアがある「今」では決してなくっても、
未来になにかを残そうとする彼らの想いには、一条の光をみる事ができた気がします。
「ドラえもんの道具には勇気をだす道具はない」っていう一文に心がわしずかみにされました。
きっと彼らは彼らなりに、一握りの勇気を出したのかな…自分自身の力で…。
「あなたたちはいま、しあわせですか?」「わたしたちはいま、しあわせですか?」
この問いかけをされた時、私ならどう答える事ができるでしょうか…「しあわせ」だと答えれるような人生を送りたいと思う、しかし、現状でもそれは難しい。彼らと同じように、読者である私自身も中途半端で、臆病で、逃げてばかりの人生です。
それでも、10年後の未来の自分になにか残したいと思えるような生き方をしたいなぁ…。
この本自体がタイムカプセルですね…きっと10年後にまた読み返すとまた、問いかけに苦しめられるのかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
じーんと胸打つ物語
4編の短編小説です
■まゆみのマーチ
母親の臨終の間際に再開した兄と妹。
母親はずーと妹を甘やかしていた。
小学校で自由奔放にしていた妹。授業中でも歌を歌ってしまう妹。一方で、優等生だった兄。
しかし、いま、自分の息子は登校できない状態に。
そんなとき、まゆみのマーチといわれるその歌詞が驚愕。
ジーンときます。
■あおげば尊し
ガン末期を自宅で過ごす父親。
父親は教え子からも嫌われる教師だった。
自らも教師となり、小学生を教える立場に。
その生徒たちに「死」を教えようと、父親の現場を見せることに。
「死」について考えさせらえます。
そして、出棺に流れるあおげば尊し
これまたジーンときます。
■卒業
これ、学校の卒業と思いきや違ってました(笑)
14年前に自殺した親友の娘が突然訪ねてきます。
そして、死をめぐる彼女の悩み
そんな彼女のために、過去の思い出をつづります。
乗り越える。それが卒業
■追伸
育ての母を認められないず大人になった主人公。
わだかまりがずーっと続きます。
不器用な二人はどうなるのか
そんな大みそかの夜
といった展開
この4作の中では、まゆみのマーチにやられた!
とてもお勧め