【感想・ネタバレ】空より高くのレビュー

あらすじ

廃校が決まった高校の最後の生徒として入学した僕らの、「終わり」だらけの平凡な毎日は、特命を受けて赴任した非常勤講師との出会いで一変した――。
「レッツ・ビギン!」と叫ぶ熱血中年オヤジ・ジン先生の「始めるウイルス」に、いつの間にか感染するイマドキの高校生たち。
省エネを第一とし、面倒事からは極力距離を置こうとしていた主人公・ネタローも、通学路で見かけたピエロさんのジャグリングに魅せられ、ついに「始め」の一歩を踏み出すことに……。
今を生きる全ての人に贈る、直球ど真ん中の青春賛歌。

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Posted by ブクログ

舞台は廃校をが決まっている東高(とんこう)。そこへ転任してきたじん先生のレッツ!ビギン!!!の掛け声から無気力に過ごす高校生ねたろーたちの高校生活が変わりだす。
ねたろーにいちずに恋するムクちゃんもとても素直でかわいい。
出てくる人物がみんないい人で気持ちよく読める本です。

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2023年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そのままですが、何かを始めたくなるような本です。
特に私はまだ学生で、大人に対して色々な感情を持つことが多いのですが、ジン先生の言葉でハッとしました。
青春なんてクソ喰らえと思ってる人にも是非、読んで欲しい本です。

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2022年03月02日

Posted by ブクログ

もう高校生が眩しく見えてしまうけど、すっごく良かった
ネタローヒコザドカが自分のトリオと重なって、心がぽかぽかしてしまった
中学生よりはずっと大人なのに、まだ見えないこともたくさんあるもどかしさが青春真っ盛りでじんとした

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2016年05月26日

Posted by ブクログ

出てくるシュチュエーション(高校生、教師、ニュータウンなど)は重松清のよくある要素が多かったが、意地悪な人が全く出てこないため楽しくのんびり読み進めました。

主人公ネタローと友だち2人も擦れてなくて可愛い。ムクちゃんも読み進めるにつれ好きになりました。

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2022年12月17日

Posted by ブクログ

途中からどんどん話に引き込まれていった

高校生や中学生の時に読むべきだったな。
もっとはやくに出会っていたかった

心にくるセリフがたくさんあった

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2021年02月19日

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すごくよかった。重松さんは、10代の若者の気持ちの機微を本当に上手に描くなぁ。
自分も何かを始めたくなる気持ちを与えてくれる。大人になっても、同じ気持ちを味わいたくなる。

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2020年09月12日

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またまた重松清さん。

高校三年生で受験を控えたネタロー。
将来のことを決められず悶々とした生活を送る。

レッツビギン!
のフレーズで生徒たちに何か始めようと訴えるジン先生と出会うことで、最初は引きつつも、大きく気持ちに変化が訪れる。

ネタローは、友人のヒコザ、ドカ、そしてネタローに突然愛の告白をしてきた内気な女子、ムクちゃんと共に、街角で芸をするピエロ、フジトモさんのもとでジャグリングに挑戦することに。

ジャグリングと言うテーマを選んだところも面白いし、ネタロー始めキャラクターたちがみんなそれぞれ悩みを抱えているんだけど、人間臭くて不器用で、でも魅力的。
明るくユーモアもあって、でもまっすぐで。彼ら全員を応援したくなる青春小説です。

レッツビギン!
も、こっぱずかしいけど、妙に耳に残るフレーズ。

個人的に嬉しかったのは、文中にSMAPが出てきたこと❣️
ネタローのお母さんがSMAPファンで、「夜空ノムコウ」をお父さんが歌うシーンがあります。
「あの頃の未来に僕らは立っているのかな?」
と言う歌詞。
この曲が発売されたとき、私はまだ学生だったけど、大人になった今の方が、たしかに胸にグッと突き刺さるものを感じる。

ちなみに、一つ前に読んだ「娘に語るお父さんの歴史」にもSMAPの「世界に一つだけの花」をお父さんが歌うシーンが出てきます♫ 二連続だったので余計嬉しかった!

話は飛びましたが、重松清さんは、ストレートな言葉で、心を突き上げてくれる力がある本が多いなぁと思います。そして主人公たちのその後の未来も応援したくなる。

明日もまた重松作品を読む予定です!

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2020年08月09日

Posted by ブクログ

ちょっと照れくさくて、歯がゆくて、呆れたり、イライラしたり、といったことも相変わらずあるんだけど、今回は根暗ないじめ問題を題材にしていないことはちょっと助かる。

アレはちょっと苦手だもんな。

「まっすぐな青春賛歌」などと正面切って勧められると、それこそテレテレなんだけど、そこは重松清、清々しく終わって良かったね〜

ただ、何かを得るか、となると、ちょっと微妙かも。

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2017年04月06日

Posted by ブクログ

途中はかったるかったが、さすがは重松清。
最後は心温まる締め方をしています。

大人にこそ読んでほしい、地元の友達との青春の日々。
いつまでも大切にしたい時間と場所。

そんなものを実感させられた。

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2016年09月22日

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高校生のうちに読んでおくべき本。卒業を控えた高校生達の日常を描いた物語。

よくありそうな青春モノ。学校の図書室のおすすめ文庫にありそうな本だなあ〜と少し思ったりもしましたが読んでみると一人一人の高校生活や進路、家族、恋愛に対する想いは主人公達と同じ18歳の私にとってほとんどの面で共感しました。
んな事にでもひたむきに頑張る高校生活、素敵だと思いました。
そして意外にも話の中で重要人物として出てくるジン先生は単純な熱血教師役ではなく人としての弱い面も読み取れて面白かったです。

高校卒業までの日々を全うするヒントを掴めた気がしました。読んでよかったです。
大人になってから読んだらここまで感心しなかったかもしれないなとも思います(笑)

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2015年11月24日

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暑苦しい「レッツ・ビギン」♪ 君はなにを今 見つめているの~~♪ 思い出しますねテレビ番組 "○○○○青春"
観てましたよ私。う~ん 幾つになっても、いつも何かにドキドキしていたい!!!

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2015年10月29日

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素っ頓狂な熱烈教師のワンマンな活躍を予想していたのだが・・・、意外と人間味のある人物だし脇役だし。

どこにでもありそうでなさそうで、ちょっとありそうな青春のヒトコマ。

・・・・・ムクちゃんの容姿が、ちょっと気になる。

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2015年10月08日

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長い旅。
やりたいことができる人生。
やりたいことができない人生。
やりたいことができなくても幸せな人生。
長く生きれば、
歩いてきた道も長くなる。
振り向かない方が不自然なくらい長い道。
今が、あの頃になるくらい長い道。

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2015年10月06日

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若い世代が少なくなったニュータウン。その中にある東玉川高校も残り1年で閉校が決まっており、3年生しかいない。そこに転任してきた熱血教師はレッツ・ビギンの声を上げるが。。。
一番の主人公はネタロー。そこにドカ、ヒコザに紅一点のムクちゃんが絡みます。こうした場合、大抵は肉体派、知性派、癒し系の組み合わせになるのですが、この作品でも肉体派のドカと知性派のヒコザはドンピシャ。ただ癒し系はムクちゃん(とても好いキャラです)になって、主人公のネタローのキャラの収まりが一寸悪いような気もします。

いかにも重松さんらしいとても好い話です。
でも、らしすぎる。
一時は官能小説などにも手を染め、違う世界を探していたようですが、結局はこの世界に戻ってきたのでしょうか。やっぱりマンネリ感は拭えません。

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2016年05月15日

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東玉川高校、通称トンタマは廃校が決定した。最後の卒業生になる生徒たちと、このトンタマに赴任したトンタマ第一期生であった熱血先生とのふれあいを描く。なんといってもムクちゃんがすごく可愛い。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

ジン先生の言う合言葉「レッツ、ビギン!」・・40歳半ば以上の人はピンと来るだろう。これ・・青春ドラマ「飛び出せ青春!」の河野先生(村野武範)が言う言葉だよね(笑)
なんでもやってみよう、やってやろう、とにかくそこからだ・・。まっすぐな気持ちって、なかなか忘れているけれど、やっぱり素晴らしい。
ストーリーは高校生の青春エピソードで爽やかな読後感です。
息子に読ませようかな・・。

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2025年03月07日

Posted by ブクログ

若い時、一生懸命にていねいに時間を過ごすことが、大人になったら大事な財産になるなぁって思いながら読みました。
生きて、周りの人を大切に思うこと、それだけでいいんだと思う。何者にもならなくても、自分がかけがえのない存在だから。

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2025年02月01日

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自分達の代を最後に閉校する高校。閉塞感を打ち破ったのは一人の先生。
終わりから始まりへ。何かを始めるときは躊躇して足踏みするけど、始めなきゃ変わらない。始めた先の喜びは足を踏み出し進んだ人にしかわからない。
青くて拙い主人公達から一歩踏み出す勇気を貰える。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

廃校になる高校の最後の生徒たちの平凡な省エネ生活は、熱血中年教師の赴任によって一変した。きっと何か始めたくなる、まっすぐな青春賛歌。
人生の充実を感じることのひとつは、明日のために今日があるということ。目標があるから為すべきことをやるってのは大切なこと。最後の生徒たちが目標を自ら発見して活動する姿は、微笑ましく美しかった。「レッツ・ビギン」…時代は移り変わっても、大切なことは変わらない。

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2020年05月14日

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東京のとあるニュータウン。
予定通りに反映することなく、人口も減っていく。
そんな街で閉校が決まった
「トンタマ」と呼ばれる高校の最後の世代の高校生が主人公の物語。

2005年の作品ですが、2012年に単行本化され、
僕が読んだ文庫版は2015年刊のものでした。
最近のものだと思って読んでいたら、
最近の高校生がまるで知らないようなネタがでてきて、「え?」と
思いましたが、書かれた時期がわかって納得。
昔の作品かあと思ってちょっと残念な気もしたけれど、
中身の部分は色あせることなく、
現代に当てはまっていて教えられるものがあります。

いつの時代でもずっと欠けているものがあって、
それは日本人の性質や文化が、
なかなか変わらないからだったりするかもしれない。
また、本作の主人公である高校生たち。
彼らのような若い世代、
つまり誰でも通る未熟な時期を描いているから、
普遍的な「欠けているもの」を描けているのかもしれない。

そういったところに気付いてなおかつ直視しそらさず考えて、
でも、硬くならずに平易に庶民の感覚で物語にしています、
それも夢のある形で。

こういう場面でこうできていたら、
きっとこういうふうに現実は進んで、
それはステキだったに違いない。
著者はそういった夢想の数々を物語の上に現実化していって、
積み重ねていく。
だから、読者はこの物語に、
数々のこれまでの後悔や鬱憤にたいして共感してもらったような感覚とともに、
本当はそうできたかもしれない失われた現実、選択しそこねた現実を、
読書でもって仮想体験する。

よって、読者がそこで直面するのは単純な感動ではなく、
胸の奥からこころが撹拌されて、活性する感動。
嬉しさもあるし、面白さもあるし、楽しさもあるし、
前へ進んでいこうとする活力も湧きおこる。
反面、苦さもあるし、悔しさもあるし、むずがゆさもあるけれど、
それらすべてひっくるめて、
自分自身と対峙できた反応なのだと思うのです。
小説という「虚」の世界を使う、つまり体験することで、
うまい具合に現実にフィードバックできちゃったりする。

自分と向き合わないことには、時間は進んでも人生は進んでいかない。
それどころは、後ろ向きに進んだりする。

この小説は、物語内の高校生たちがオトナになっていく道程で自分と向き合う。
そして、読者も、彼らの物語を通して、自分自身と向き合えるようになっている。
まあ、物語とは、往々としてそういうものなのかもしれない。

最後、ネタバレになりますが、世の中を料理に喩えて、
よい「ダシ」になりなさい、とするところはうまい表現でしたね。
そうなんですよね、いいダシだなあと感じる料理はたいがい旨い。
世の中もしかり、なのでした。

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2019年07月15日

Posted by ブクログ

久々の重松さんの本。
大好きな作家さんのひとり。
この本が54冊目。
通称”トンタマ”、東玉川高校。
廃校が決まっている、最後の3年生。
何をするにも”終わり”がチラつき、カウントダウンの毎日。
そこにジン先生が非常勤講師としてやってくる。
「レッツ ビギン」と叫ぶジン先生。
最初は暑苦しいと感じていた生徒たちが…

「レッツ ビギン」って、懐かしの「飛び出せ青春」を思い起こさせるセリフですよね(笑)
重松さんの青春小説です。

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2017年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校3年生って、こんなに子どもっぽかったっけ?中学生かと思った。。素直な子ばっかりだけど、18歳は大人と子どもの狭間でもっともっと複雑だよね。

ラーメン食べたくなった笑。

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2015年12月04日

Posted by ブクログ

レッツビギンする高校3年生の話。

こういうのをちょっとなんかなと思ってしまうのは
歳を取ったせいでしょうか。
ムクちゃんみたいに素直になれたらと思うけど
何も経験してない頃には戻れないからな。。

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2015年10月20日

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