重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
勝手に子ども向けの本を書かれる方だと思い込んでいたのでこの作品を読んで驚きました。
小説を書くということは相当な知識が必要なんだと改めて思うとともに50代の自分と主人公の年代が同じ。両親が亡くなり空き家。実兄とトラブル中。似ている部分があり様々な事を考えさせられる内容でした。
小説ではトラブルが変化しながらなくなんとなく進んでいきます。しかし自分が問題としている事の解決のヒントにはなりません。
やはり現実は解決したいと願っていますが、相手側の考えを説明してくれる人もいませんので分からない事だらけなのです。
でもただ一つ言えるのは、無理して解決しなくてもいいんじゃないかと思えるようになった事。時 -
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本音と建前の入り混じった、心温まる話。
↓以下ネタバレです
美紀は、とうとう中学生へ。心と体が大きく変化する年齢。正直、健一だけではカバーできない部分も出てくると思う。そんなとき、一つ屋根の下に「同性の先輩」がいたほうがいい。
物語が、健一目線で進む。美紀は、健一から見た美紀が描かれている。
美紀の本音は書かれていない。スピンオフで「ステップ・美紀の章」があったらいい。美紀の本音が知りたくなった。
自分に大きな悲しみがふりかかったとき、その悲しみを消し去ろうとしたり、心に空いた穴を違う何かで埋めようとする気持ちはわからなくもないが、悲しみや寂しさを消すのではなく、心に持ったまま共に -
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30歳で旅立った妻への想いを胸に、夫と娘が歩む日々の物語。
最近同じようなテイストの本ばかり読んでるからか少し食傷気味ですが、大切にしたいと思う言葉が散りばめられていて良かったです。
この本は亡くなった妻の両親や家族がお話に密接に絡んできて、主人公である二人に影響を与えるのがリアルなところと思いました。
以下、いいなと思った文章。
p239美紀がおとなになったらーーと、ふと思う。みんなとうまくやっていくことが一番大切なんだと考えるひとより、一所懸命がんばることのほうを大事にするひとになってほしい。
→自分が周り見るタイプだからか、刺さりました。周りと足並みが合っていなくたって、一生懸 -
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幼馴染4人の、大人になってからの関係性再構築のお話
詳細な感想は下巻の方でまとめて
以下、公式のあらすじ
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重松清のすべてがここにある。渾身の長編小説
平凡だけど、幸せな日々だった。これからもずっと幸せでいられると信じていた。
丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった――。肺の悪性腫瘍を告知された39歳の秋、俊介は2度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪(しょくざい)の物語が、静かに始まる。
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小学4年生という最上級生でもなく、かといって低学年でもない楽しいことも、辛いことも、嬉しいことも、悲しいことも経験した一年の物語。
読みながら自分の少年時代にタイムスリップして思い出と重ね合わせながら読んでいました。
読後もほっこり心が暖まる物語です。
弱きを助ける番長になると宣言した強いけど心優しい転校生の女の子マコトと学級委員で優等生で何事にも気弱なツヨシ。マコトとの出会いからツヨシが少しずつ成長していく姿が気持ちいい作品です。
とても読みやすいと思ったら、雑誌「小学四年生」に連載していたそう。大人が読んでも楽しめました。私にはちょうど良かった⁉︎笑 -
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これまでに出会った先生達を思い浮かべながら読み進める中で、せんせいも一人の人間で、私たちと接しながら日々成長してくれたのかな、と感じた。
白髪のニールとにんじんが印象的だった。特ににんじんは、日常生活の中ではなかなか触れることができないだろう先生の、聖職者とは思えない人間の醜さを感じられて、人生で忘れられない一作になると思う。
久しぶりの重松清作品だったが、老若男女楽しめる作品だと感じた。子どもの頃から変わらず思っているが、どうしてこの人は大人であるにも関わらず子どもの感情をここまで的確に描くことができるのだろうか。年を重ねるごとに子どもの頃の気持ちを忘れてしまっているような悲しさを時々感 -
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事故で夫を亡くしただけでも、幼子を育てている専業主婦であった「かあちゃん」にとっては苦しい出来事であっただろうに、同情していた同僚の死までも背負い込んで、笑顔で過ごさないように生きる。
そんなことが出来る母親、いや、人間がいるのだろうか。
まず、事故の経緯も片方がゼロはありえないと言うのには納得がいかないし、少なからず自分達も被害者なんだと思ってしまうだろう。
しかし、同じように幼子を抱える同僚の家族を思い、ひたすら償いながら生きている。
その姿は息子であるヒロシをはじめ、いじめに苦しむ中学生、いじめる側にまわってしまった子供達、立派な母の影に苦しむ新人教師、仕事と育児の狭間でやらせない思い -
Posted by ブクログ
すこし不思議な話を含む、家族のことを考えさせられる短編集です。
一つ一つの独立した九つの掌編から成る、短編集です。とある私鉄沿線で暮らす、生きる人たちの、様々な人生観や家族観に触れることのできるお話で構成されています。時々少しそわっとする、気付くと怖い要素が含まれるものもありますが、それ以上に家族の想い、家族への想いを感じさせられる話が多く収録されているように思います。
・フジミ荘奇譚
・ハードラック・ウーマン
・かげぜん
・漂流記
・よーそろ
・シド・ヴィシャスから遠く離れて
・送り火
・家路
・もういくつ寝ると
収録作品の中でも、『よーそろ』、『送り火』、『もういくつ寝ると』が
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