重松清のレビュー一覧

  • とんび

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    不器用な父親、やっさんを描いた物語。
    途中、やっさんに対してもっと正直になれとイライラハラハラするも、成長したアキラに引っ張られるようにやっさんも成長できた。
    登場人物が暖かく、昭和中期〜後期はこんな感じの情景だったのかなと思いながら読むことができた。

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    2026年05月19日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    ガリ版……懐かしい。
    無くなるものを惜しみ、懐かしむのは良いが、それは未来に引き継がれていく。そこに光をみつけ希望を見出す。
    そんな、未来へのエールを込めた「たんぽぽ団地のひみつ」。筆者のすべての小説の骨子にある苦しむ人を助けるウルトラCを使うことなく、見守り自力で前を向く姿を描く形は保たれていたが、今回はSF的な時空パトロール隊という道具を使って、登場人物たちを励ましてくれる。
    メランコリーとノスタルジックが混ざり合って、明るい希望をエンディングで用意してくれた傑作。

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    2026年05月19日
  • きみの友だち

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    ともだちを巡る短編集。
    舞台は小学校~中学校。ある姉弟を中心にその周囲にいた人々の学校生活を描きながら、ともだちとはを問うていく。
    社会人になると一人一人は基本的に独立し、家族でもない限り深く立ち入ることもほとんどなくなる。
    そうなると学生時代に人生の最重要とも思われていた、ともだちに関することも考えることも少なくなる。

    そんな社会人になってから随分と時間が経ってから読んだので、懐かしい気持ちがありながら、自分とは関係のない世界として読んだ。
    が、これが学生時代や新社会人くらいの時に読んだのであれば深く考えさせてくれる良書であったことであろう。
    思春期に悩む若人にオススメ。

    皮肉のように聞

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    2026年05月18日
  • 木曜日の子ども

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    ネタバレ

    具体的な展開は書かずに心理的にゾワゾワさせるお話かと思ってたら、しっかりウエダサマ登場してきて意外であった
    犯罪者たちのキャラクターがかなり腹たったけど匂わせだけでぼんやり進めるよりもまあ潔くて良かったのかも
    主人公の心境に読み手がのめり込めるような重松さんの文章は読みやすくて好き

    「小説でも映画でも、結局のところ、僕たちは不安な状態を楽しんでるんじゃないんですか?現実の不安には耐えきれないから、代わりにつくりごとの世界で、つくりごとの不安を味わってるんじやないんですか?」
    悲劇的な小説や映画を観たがる心理を解説された気がする

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    2026年05月17日
  • ステップ

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    子供の成長、親の感情が丁寧に描かれていて、共感できる物語でした。特に「ケロ先生」と「バトン」の話が良かったです。贅沢を言えば、誕生日や命日など特別な一日を過ごす父娘の話も読みたかったです。

    読後、山田孝之さん主演で映画化されていることを知りました。私の中では松下洸平さんをイメージしながら読んでいました。

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    2026年05月16日
  • ステップ

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    妻に先立たれたら生きていけないだろう。何なら後追いしちゃうかもと考えていた。子どもたちだけ残すわけにもいかないから一緒に。
    もちろんそんな想像をしたあとに、そんな考えを打ち消すけど、もし本当にそうなったら強く生きていく自信がなかった。
    残された家族の10年を読んで、仕事と育児の両立の大変さや、周りでサポートしてくれる人の大切さ、娘の父の関係性の変化など、ぐっとくる場面がいくつもあった。義父とのやりとりや娘の成長には涙腺が崩壊した。
    美紀は、優しい子に育ってくれたよ。

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    2026年05月15日
  • 青い鳥

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    泣きながらよんだ。吃音の先生と中学生のお話の短編集。ハンカチが手放せない女の子の名前を卒業式で呼ぶところがよかった。

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    2026年05月10日
  • とんび

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    「不器用な父親」を書いてみたいとのこと。
    まさに、ヤスさんは不器用なお父さんでした。

    以下ネタバレです



    愛情は1番大切なものだが、愛情だけでは子育てはできない。
    最初から最後までを通して、アキラはどれだけの我慢を強いられたのだろうと、切なくなった。周囲の人の支えがなければ、この親子は成立しなかったであろう。
    周囲の人が良すぎる。
    母の死因について、「お父さんの身代わりになって死んだ」とウソをついたヤスさん。もちろんヤスさんの気持ちは理解できるものの、「ずっと嘘をついたままでいいのだろうか?」と思っていた。しかし、海雲和尚の死後にアキラに届けられた一通の手紙には真実が。「アキラの命守る

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    2026年05月09日
  • ビタミンF

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    だが、テレビの画面からふと目を離し、家庭を眺め回した瞬間、不意に思った。俺の人生は、これかーー。なーんだ、と拍子抜けするような。ちぇっ、と舌打ちしたくなるような。といって、いまさらやり直しはきかない。そんな人生を自分は生きているのだ、と、達也はそのとき初めて気づいたのだった。
    「なぎさホテルにて」

    現実に"あるある話"な短編集。大人が読んだほうが辛い気持ちになる作品ばかりだった。でも最後には何となく救いがあるから救われる。現実はこうはいかないけれど、だからこそ物語の中でくらいは救われたい。

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    2026年05月08日
  • とんび

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    高度成長期の昭和の親父感が前面に出ていて、不器用すぎる親父の物語です。
    子どもを1人で育てる大変さや、子離れできない親父の心境など、同じ息子を持つ親として共感しました。
    ヤスを取り巻く周りの人たちもみんないい人たちで、人間の温かさを感じることが出来ました。
    外で読むと涙腺を気にしなければいけないので、家で読むことをオススメします。

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    2026年05月08日
  • ファミレス 下

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    一番好きな作家さん 重松清さんの「ファミレス」。

    家族についての物語。

    ファミレス、、

    ファミリーレストランであり、ファミリーレス、、、


    主人公は中学教師の料理好きな男性。

    その料理仲間の二人。

    料理の先生。

    中学生の教え子。


    それぞれの家族が個性的。

    子供が巣立って夫婦二人(しかも奥さんは本の中に離婚届を忍ばせている)。

    お互いバツイチ同士で、連れ子と暮らす夫婦。

    子供はいないけれどおしゃれに暮らし、その後は別居が続く夫婦。

    不倫の末、事故にあい、子供たちを祖母に任せて入院中の母。

    美味しそうな料理とともに、それぞれの人生が絡み合います。


    重松氏が40後半

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    2026年05月08日
  • 流星ワゴン

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    主人公よりだいぶ年上だけど子供の中学受験にも併走してやっと終わりこの本に出会えた。

    自分も父親とは顔を合わせるたびに言い合いになる事が多く、素直になれない状況なのでチュウさんとの対話がかなり身に染みる。
    父親の時代と息子の時代の世の中の価値観は違うし、何を大事にすべきかの考え方も違う事が多い。ぶつかるのはその時代の違いもあるのだろうなとも感じている。

    ただ、もし自分と同じ年齢の自分の父親と話せたら何か通いあうものはあるのかもしれない。

    たぶゆそのうちまた再読したくなる本だと思っている。

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    2026年05月07日
  • 青い鳥

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    作者はどうしてこんなに中学生の難しい心情がわかるのか、学校の先生なのかなと思いながら読んだけど、
    あとがきでは学校の先生を諦めたとあった
    重松さんが学校の先生になってたら、きっといい先生だったんだろうなと思った
    全部いい話で涙が出た話もあった

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    2026年05月05日
  • きみの友だち

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    もともと友達の多かった恵美ちゃんは、ある時事故で足に不自由を抱えることになり、大きく人生が変わっていく。そんな恵美ちゃんと彼女を取り囲む人のお話。それぞれの視点から十人十色の視点が斬り込まれている。

    読んでいく中で、少し胸の痛くなる場面が多かった。それは感動というより、生々しいものを見てしまった時のようなグルグルとしたもの。人の成長を感じるとともに、過去の自分の経験を思い出させ、少し苦しくなった。でも、登場人物の1人1人に優しいところが書かれていた。決して、悪者にはさせていなかった。

    きっと、人間ってそうなんだろう。全てが悪な人間はいない。どこかで必ず自分を見つめている。ズキズキしながらも

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    2026年05月04日
  • 流星ワゴン

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    再読
    家庭も仕事も親との関係もうまく行かなくて
    もう死んでもいいかなと思ったときに突然、男の子とお父さん(実はこの親子はもうすでに亡くなっている)が乗っているワインレッドのオデッセイがあらわれ、誘われ乗り込むと、人生の岐路になる場所へ連れてってくれる。途中自分と同い年になっている父親も乗り込んで一緒に旅をする不思議なお話
    なんかいろいろ泣ける。
    とてもすてきな話しだった。

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    2026年05月02日
  • 十字架

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    いじめの被害で命を断った生徒の家族と同級生のその後を描く作品。いじめは、関係するみんなに十字架を背負わせ、不幸になり、その十字架を一生降ろさず生きていかなければならないことかと。とても考えさせられる作品でした。

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    2026年05月01日
  • 青い鳥

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    ネタバレ

    助けたとか救うじゃなくて、間に合ったって表現するの良かった。
    話すのが上手くないから、たいせつなことしか言わない、そばにいる、最強のヒーローだった。

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    2026年04月30日
  • 十字架

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    ある日イジメを苦にして自死を選んだ同級生。その同級生から遺書のなかで「親友」と名指しされていた主人公と、その周辺の人物をめぐる小説。最初に思ったのは、コレはフィクションであるが、現実でもあるということ。じっさい、「文庫版のためのあとがき」では、現実に取材したできごとである旨が語られている。イジメによる自死は時折耳にするが、その場合、遺書に名前が登場するとまではいかなくても、かならず苦しむ同級生や遺族が存在するのだ。わたしはふだんそういうことに眼を向けてこなかったとハッとさせられた。自死はたんに1人が死んで終わりという問題ではない。本書のタイトルにもなっているとおり、一生「十字架」を背負っていか

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    2026年04月30日
  • 流星ワゴン

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    嫌いな父親を持つ全息子に送る一冊、って感じ。

    父親だって生身の人間。

    愛がある故に、父親は結果的に心ないことをしてしまう不器用な存在なんだ。

    ということに思いを馳せました。

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    2026年04月29日
  • きみの友だち

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    交通事故で足が不自由になってしまった恵美、体が弱い由香。2人の関係がすごく素敵だった。
    連作短編で色々な人の思いが出てくるので、仲間はずれがはじまる前の微妙な空気の変化、クラス内の違和感、多感な時期に誰もが感じる葛藤を思い出した。
    切ないなあ。

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    2026年04月29日