重松清のレビュー一覧

  • 青い鳥

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    わたしも中学校の国語の先生。
    ひとりぼっちになりたくないから嘘をつく。強がる。人を貶める。自分がひとりぼっちであると認めたくないから。
    村内先生はたいせつなことしか言わない。無理に心配してるそぶりをしたり不必要なことを言わない。ただそばにいる。きっと村内先生もしんどかっただろうな。というか今も。先生もひとりぼっちだったのかな。
    子どもの時に自分の弱さに気づかせてくれる人に出会えることは将来のその子のためになるのかもしれない。全員に相応しい先生になんてなれないけど、誰かのピンチに間に合える人になりたい。

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    2026年03月16日
  • 疾走(上)

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    少年が、残酷な人生を必死に駆け抜けていく物語。家族の崩壊や過酷ないじめ。どの出来事も重く、救いのない現実が続く。
    それでも読み進める中で、心に残ったのは「運命」と「宿命」という言葉だった。神父の語る「にんげんは必ず死ぬ。それが宿命。だが、どんなふうに生き、どんなふうに死ぬのか、それが運命」という言葉が胸に響く。聖書の引用も印象的だった。

    家族が崩壊し、少年が必然的に「ひとり」になっていく過程は、読んでいて胸が重くなる。
    仄暗い物語ではあるけれど、人生や運命について静かに考えさせられる。少年の行く末を思いながら、物語は下巻へと続く。

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    2026年03月15日
  • きみの友だち

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    ネタバレ

    ◯登場人物
    ・恵美
    ・ブン
    ・モト
    ・由香  など…

    ◯あらすじ
     恵美は小学生のころ、自分の傘にたくさんの人     
     が入ってきて、結局肩は濡れてしまい、前にい
     る病気でよく学校をやすむ由香(当時は恵美
     と友達ではない)になぜか入れてもらおうと思
     い、少し道路に出ると、車が来て、足を骨折。
     恵美はそれからは松葉杖生活になり、その時傘
     に入ってきた人たちを責め、”みんな“を信じな
     くなる。たまたま話す機会があったが、由香は
     何もできないし、泣き虫だし。恵美は由香にあ    
     きれたが、時間がたち、自分の過ちを振り返
     る。それからは由香とだんだん仲良くなってい  
     った

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    2026年03月14日
  • きよしこ

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    これはすごくすごく好きな本だー。作者の幼少期のことを、勇気づけるために私小説として書いているのね、、、
    『英国王のスピーチ』っていう映画で初めて知ったこの病気。言いたいことがスッと言えないってとてもストレスだと思う。
    この吃音と向き合ってきよし君なりに共に生きていく、少年時代のお話。

    ここだけの話、この本を読むまで私も“きよしこ”の夜だと思っていました笑

    (2025.03.02-03.10)

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    2026年03月14日
  • ビタミンF

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    アラフォーで家庭のある男性たちの短編集。
    男の人の思考ってこうなんだろうなぁってちょっとイラつく。現状に不満はないけど満足ではなくて、「ワンチャン」みたいなことを考えがち。家庭に何かあると仕事に打ち込んで現実から目を逸らす。

    自分の通ってきた道だからなのか、『セッちゃん』が印象深い。親からこう思われている、こう思ってほしいという気持ちがあると、自分の辛さや苦しいことを言えない。言うと親が傷つくのがわかるから。
    でも、きっと親は色んなことを知っていて、知らないフリをしてくれていたのかもしれないと思った。
    理想の親子像は人それぞれ違うと思うけど、正解なんてないし、失敗をたくさんして「家族」になる

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    2026年03月08日
  • ビタミンF

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    20代半ばの今現在、37,8歳の主人公たちの状況に自分を重ねることは難しかったが、もし自分がこんな状況に立たされたらうまく対処する勇気をもらえた気がします!
    成功した未来ではなく、途中までとても逃げ出したくなるような話ばかりだが、最終的に前向きな一歩を踏み出して物語が終わるので不思議と温かい気持ちになる。

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    2026年03月04日
  • きよしこ

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    どもりのせいで殻に閉じ籠ってってしまう。笑い者にされ可哀想と思われ、それでも大人になっていく。小さくまとまっているように見えて力強いメッセージを送っている。

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    2026年03月04日
  • ブランケット・キャッツ

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    サクサク読める一冊でした。7つの短編が収録されてますが、それぞれに出てくる登場人物の物語があって面白かったです。6つ目の猫を主観的に描いた編は個人的には少しフィクションが過ぎて違和感でした。

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    2026年03月02日
  • カモナマイハウス

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    面白かった。重松先生の筆致が素晴らしい。あーこういう感情が言いたいんだということを、ちゃんと言葉にして、文字化してくださるところが、やはり違うんだと納得。空き家に見事なドラマをはめ込んでいて、グッときた。出会って良かった作品。

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    2026年03月01日
  • 星のかけら

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    ネタバレ

    「生きてるって、なんか、すごいー。」
    いじめにあっているユウキと天才のマサヤ、正直なエリカ、ユウキをいじめているヤノ、学校不登校のタカヒロ、そして交通事故で死んでしまったフミ。

    ヤノに立ち向かい、ヤノの"本当の気持ち"を探し出すユウキに私も心をうたれました。
    重松さんの本はとても読みやすいので子供でも読めます!
    (文字小さいな…と思ったけど30分ぐらいで半分    行きました。)

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    2026年02月28日
  • ファミレス 下

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    ネタバレ

    「食」関連の本ならきっといちばんに思いつくであろう本

    高校の時に読んだ(はず)
    巻末見てみると刊行は2016年やったから高1.2あたりか

    読んでるだけで美味しそうな本で、それがいちばん印象に残ってたんやけど、ふと思い立って今回読み直してみたら、ヒューマンドラマでもあったな、、
    アラフィフの親父たち3人それぞれの姿を料理を通じて書いてて、大人になった今読むとリアルやなあって高校生の時よりも実感してんけど、あとがきの重松清さんの解説を読んでてより納得。
    この本を書いてる時がちょうど40代。自分の40~50歳を重ねて書いてたみたい。
    オヤジくささ?が至るところにあって、不器用やけど、でも人生の経

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    2026年02月28日
  • 定年ゴジラ

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    携帯も普及してない頃の話し
    でも、現代のおじさんにも共感できる事が多々ある、時代は変わっても…である(笑)

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    2026年02月27日
  • 木曜日の子ども

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    重松清さんの初読み
    悲しくて怖くて苦しくてハラハラしながら一気に読みすすめました。
    重松清さんのダークなお話の方がすきなので
    とても好きな一冊です。

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    2026年02月23日
  • ビタミンF

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    ひと昔前の、直木賞受賞短編集。

    だがいくら時代が変わろうと、アラフォー男の苦悩は仕事であり、家族の中の夫婦や親子であったり変わらないのだな、と。

    「セッちゃん」の娘の心情に心が痛くなりました。

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    2026年02月21日
  • その日のまえに

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    人は生まれてきたなら、かならず死が訪れる
    いろいろな死の形がある
    同級生の病気をきっかけにおぼろげながら死を意識した小学生の話から、余命宣告を受けた時、親の病気を知った時、大切な人を看取る時の様々な感情を落ち着いた描写で丁寧に語られて涙を誘う。表現がとても繊細で愛情に溢れている。

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    2026年02月20日
  • その日のまえに

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    ネタバレ

    一人ひとりの思い出。その時代の情景が思い浮かびました。短編なのに!ここで!という、つながりが余計に心に響きました。大切な人は急にいなくなる。わたしの父も夕方17時ごろまでは一緒に元気に食事をとってたわいもない話をしていて別れたはずなのに18時40分にはなくなっていました。今回この話を読んで残された家族の気持ちを深く考えさせられました。思い出すことは悪いことじゃないよ。優しく前を向かせてもらえる作品です

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    2026年02月13日
  • エイジ

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    重松清さんの前読んだ時ピンとこなかったけど、これ好きだった。

    まさしく自分のAgeの話だった。同世代が犯人だった神戸の事件はもちろん思い出したし、自分の持っていた「その気」をリアルに彷彿させた。

    この時に読んでいたらどう思ってたかはもうわからないけど、小学生の息子を育ててる身からすると十分、ザワザワゾワゾワする感じ。これから息子に起こる思春期、青春期はどんな感じ?

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    2026年02月13日
  • 定年ゴジラ

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    ネタバレ

    自分にもいつか来るであろう定年後の生活。
    山崎さんたちのような環境ではなく、また少し前の(昭和的な)お父さん世代の話だけど、共感することが数多くあった。
    特に山崎さんの家族を思う優しさに心が温まる。
    第一章、「幸せとは胸を張って語るのではなく苦笑いとともに唇からこぼれ落ちるものなのだ」となぜか今知った。
    第二章、転びかけた奥さんの手を握り、歩き出してからも手を離さなかった優しさ。
    第七章、「本当に大切な、かけがえのないものは、フィルムのコマとコマの間に息をひそめている。それがわかっているから、笑みは少しずつ深くなる。」
    最終章、万里が「おじゃましまーす」と家に来たとき、「ただいま」と言えと…実

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    2026年01月28日
  • きみの友だち

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    色んな友だちが出てきて、私は誰と似てたかなぁと思いながら読みました。人には見えない劣等感や焦燥感、誰にもわかってもらえないって思ってた気持ちはそれぞれ抱えてるものですね。
    大切な友だちに出会えたことは、人生の中で幸福なことの一つだなぁと改めて思わせてくれる作品でした。

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    2026年01月28日
  • 流星ワゴン

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    日曜劇場『流星ワゴン』を小学生の時に見て、原作の小説は確か中学生の頃に読んだ。今回の小説の再読で、大学生のうちに同じ『流星ワゴン』という題材で、ドラマも小説も再び触れることができた。

    はっきりとドラマの方が好きだ。小説の方は、主人公永田の「いい人なんだけど肝心なところで気づけない奴」がわかる自語りで、そのなよなよした筆致が読んでいて少々鼻につくような、つかないような感じだ。この作品ははっきりとドラマによって昇華されたと言っていい。そのための原作として読む分には面白かった。

    重松清は、自分の思春期の読書記録の中ではかなり印象的な作家だ。彼の扱う主題は大体おっさんか思春期の小中学生で、当時は「

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    2026年01月24日