重松清のレビュー一覧

  • 希望の地図2018

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    「被災地」と呼ばれる場所が年々増えている現実。
    さらに、場所によっては時間をおいて別の災害の「被災地」になったりする。
    自然が起こすことなので仕方ない部分はあるが、現実は何とも過酷だ。

    願わくば、災害の後には十分な復興の期間が与えられますように。
    また、被災地以外の場所が元気であり続け、何かあれば被災地を全力サポートできる状態でありますように。
    何より、被害がないのが一番。

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    2019年11月18日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    重松清が自分の生きてきた時代を振り返る、エッセイ風の物語。
    オリジナルの物語にはない、ふたりの娘の父という立場の素の重松清がいたのではないだろうか。
    自分の子供へ語るのではない。
    子供の未来へ語りかけているのではないだろうか。
    明日へ、そして、未来へ向けて前を向いて歩いている全ての人に読んでほしい。

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    2019年10月13日
  • 赤ヘル1975

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    「忘れてはいけない」
    という事がテーマの小説だった気がします。

    題名から簡単に受け取るのは、
    カープや初優勝のこと。
    でも、重松さん、流石それだけじゃなかった。

    戦争や原爆の影響のこと。
    都市や地方の格差のこと。
    両親や血縁の大事なこと。
    土地や引越の無様なこと。
    感謝や憎悪の発生のこと。
    夫婦や子供の関係のこと。
    戦前や戦後の変化のこと。
    投機と商売の心情のこと。

    そして。
    怒りと祈りを忘れない事。

    全ての場面において、悪感情を吐き出す、まさに今だけ派の人物群と、優しさ溢れる未来志向の感情を持つ人物群が用意されていた。
    その対極的な感情のぶつかり合いが書かれていたのが印象的でした。

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    2019年10月02日
  • 希望の地図2018

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    重松清さんが、全国の被災地をまわったルポタージュ。

    読んでいる最中に、千葉県での台風被害があり、本の内容とリンクして、なかなかしんどかった。本当にしんどいのは当事者さんたちだし、わたしなんかがしんどいとか言うのはちょっと違うのはわかっているけれど、しんどかった。

    被災者さんたちの中で、「マスコミ受けする被災地とそうではない被災地」があると、感じている方がいらっしゃることを知ったときの、頭殴られた感。
    だからと言って、何ができるわけでもないのだけど。

    一生懸命生きることが何より尊いと、重松さんのメッセージ性は小説でもルポでもブレることなく真っ直ぐで、すーんと心に入りました。
    ビー

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    2019年09月22日
  • 希望の地図2018

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    陸前高田に行く前に読んでおきたいと思った。
    重松さんも書いているけれど、本当に「それぞれ」。経験したことも、今歩いているところも、考えているところも、本当に「それぞれ」。この「それぞれ」ということを忘れてはいけないのだと思う。

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    2019年09月16日
  • 赤ヘル1975

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    1975年の広島が舞台。
    3人の中学一年生を中心とする物語。
    原爆の傷跡、閉鎖的な町、転校、友情など、様々なテーマが一冊に込められています。
    広島カープが1975年に優勝できたのは、赤ヘル集団から赤ヘル軍団になったから。
    野球は一人ではできない、みんなで補い合いながら仲間で戦う。
    600ページ以上ある本ですが、解説まで含めて、非常に読み応えのある本でした。
    大人にも子供にも読んでもらいたい、おすすめの一冊です。

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    2019年09月13日
  • 流星ワゴン

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    世のパパ達を泣かせたらしい 「子育ては自分の成長歴をたどりなおす旅」と上野先生が言われています。共感する方はこの物語に感動すると思います。

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    2025年12月18日
  • 赤ヘル1975

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    ネタバレ

    「よそもの」である転校生を主人公に、万年Bクラスだった広島カープが初優勝した頃の広島を描いた作品。広島初優勝までの軌跡をファン目線で語る話かと思いきや、原爆、マルチ商法、ひとり親、友情など、様々な要素も入り混じる、戦後の広島を描いた作品となっている。

    2016年の広島カープ優勝の際、店頭に並んでいたカープ特集のなかから購入。作品のなかで登場する広島弁が小気味いいせいか、1975年当時の描写が豊富に描かれていたためか、あたかも当時にタイムスリップした気分を味わうことができ、サクサク読み進めることができた。また、広島市民のなかで原爆がどのような形で日常生活に組み込まれているか知る一助になった。時

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    2019年07月21日
  • カシオペアの丘で(下)

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    ネタバレ

    重たい話だけど暖かい話です。
    下巻の最後の方は電車では読めないと思い家で読みました。
    元気な頃は拒んでいたことも徐々に受け入れていく、死に近づくにつれて変わっていく心模様も自然で悲しい。

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    2019年06月29日
  • ロング・ロング・アゴー

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    重松清さんの小説は初読みでしたがとても良かったです。主人公が子供の頃を振り返る6つの短編。切なさと懐かしさとが混ざり、しんみりと、じんわりと心があたたまりました。うまくいかないことばかりだとしても間違ってなんかいない。どんな人生も意味も価値もあるものなのだろう。うまくいかない人達、生きるのが上手くない人達のことが、とてもいとおしく感じる作品ばかりでした。

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    2019年06月27日
  • ファミレス 下

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    50歳を目前にした主人公と、主人公に関わる人たちが料理を通じて人生を切り開いていく。
    食べることは人を幸せにすることなんだと、しみじみ味あわせてくれた。

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    2019年05月12日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    団地が舞台で、タイムトラベルの基地になってるドラマが本当になっちゃうようなお話。
    私としてはあの悪役は立ち直れないほどぼこぼこにしてほしかったところですが、現実はそんなものですよね。
    徹夫さんが不器用なりにコミュニケーションをとるところとか、すごく待ってた感がとても可愛いです。

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    2019年03月31日
  • 赤ヘル1975

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    9月4日のオリックス・バファローズ戦は延長12回に入り、午後5時20分を過ぎていた。突然の豪雨による中断も重なって、当初予定していた新千歳への最終便搭乗を断念することが決まった。新しい行程は翌日、旭川への直接移動だった。
    伊丹を発ち、経由地となった羽田。乗り継ぎまでの時間をつぶすために搭乗ゲート付近の売店で何気なく文庫本が並んだ棚を眺めていたとき、一冊の分厚い本が目に入った。手に取った。600ページを超えていた。しかし、直感した。
    「これはいま読まないと後悔する」
    一気に読んだ。この時代に我々が野球人たりえる理由は何か。モチーフとなった広島球団、そして広島そのものの歴史、また登場人物たちの想い

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    2019年03月16日
  • 赤ヘル1975

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    極貧球団だった頃のカープ選手の練習風景、熱狂するカープファン、いつも引き合いに出されるジャイアンツの話を、亡くなった父からよく聞かされていた。

    私自身は、原爆や復興途上の広島を知らないが、あの時代に生きていたら、カープが希望になっていただろうと思う。

    なぜカープが広島でこんなに愛されるのか、県民性などというぼんやりとした理由ではないような気がした。

    中学生の息子は、今ではあり得ない、昔のカープファンの暴走ぶりがツボにハマったようだ。

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    2019年02月12日
  • 季節風 冬

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    「季節風」全4冊の中で一番すんなりと読める作品だと思います、いい意味で。どのお話もハズレがないというか、素晴らしいと思います。

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    2019年02月04日
  • カシオペアの丘で(上)

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    北海道の炭鉱町で生まれ育った同級生の4人。その一人が、主人公。39歳で東京在住のサラリーマンで妻と小学4年生の息子あり。ある日、がん告知され余命数ヶ月。一方、北海道の炭鉱町で閉園間近の遊園地を旅行で訪れた親子の娘が、東京で殺害される。

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    2019年01月13日
  • ファミレス 下

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    平成30年12月

    上に続き、下を読む。

    話の内容的には、おじさんたちのドタバタ劇で、まーまー面白いかな。さらーって読める。
    でも、その話の中にあるポイントがはまる。

    最高の一皿を考えさせられる。
    ただ美味しいだけじゃない。思い出も詰まった一皿。
    それが、一番おいしい。
    自分なら何かな~。
    お母さんのエビフライとチーズニンジン豚巻きフライ。茶碗蒸し。赤飯。そんなとこ。
    次は、奥さんとの一皿を作らないとな。

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    2019年01月12日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    高度経済成長期以降、日本全国に建設された鉄筋コンクリートの集合住宅=団地。建物も住人も古くなり、解体そして再開発に。1970年代にこうした団地に住んだ多くの世帯。夫婦と成長し巣立っていった子ども世代。そして、その孫世代の思いとは。

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    2019年01月07日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    取り壊しが決まった築50年の団地。
    一昔前に団地で行われた映画の撮影があった。
    取り壊しされる前に団地からでた人々が集まり また撮影が???
    当時子供だった人々は大人になり、自分たちの子供が……。

    ネタバレしそうだから続きは読書ノートに書き綴りたいと思います。

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    2018年09月25日
  • きみ去りしのち

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    死んでしまった者を思う気持ち。
    死にゆく者を思う気持ち。
    どちらが悲しいのだろうか。
    大人も子供も関係ない。
    それぞれが死と必死に向き合っている。
    それを乗り越えなくても、忘れなくてもいい。
    それぞれが、折り合いをつけていけばいい。
    人は、絶対に死と向き合わなければいけないのだから上手く死と付き合っていかなければならない。
    こんな考えは、青二才と笑われるだろうか。
    でも、今の自分の正直な気持ちである。
    死について真剣に向き合わなければならない時が来たらまた変わるかもしれない。
    その時にまた、本書を読んでみたいと思う。

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    2018年08月12日