重松清のレビュー一覧

  • きみ去りしのち

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    大事な人と永遠に別れることになってしまった人々を、色々な視点から描写する物語。主人公のセキネさんは最愛の子供を亡くし、その罪に妻と共に苛まれていた中で、前妻の子供と色々旅をすることで、最愛の人を忘れるのではなく、よい距離感で想いを感じることが大事なのだと思わせられていく。こころにすっーと入る、よいはなし。

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    2020年02月23日
  • エイジ

    ネタバレ 購入済み

    何度も読み返した作品

    元々重松清の作品が好きなのですが、この作品は特に心に刺さるものがあり、何度も読み返しました。終盤の、通り魔に間違えられる場面で毎回ボロ泣きしてしまいます。。

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    2020年01月23日
  • ポニーテール

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    こころがじんわり温かくなった。
    フミ、マキ、お母さん、お父さん、ゴエモン二世。それぞれがいろいろな思いを抱えながら、少しずつゆっくり家族になっていく。読み終わった後も、じんわりと温かさが広がっていく一冊。

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    2020年01月05日
  • ブランケット・キャッツ

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    ドラマとは違って貸主の出番はほとんどなく、ネコと、ネコを借りた人・家族の物語。自分の人生を振り返りたくなるお話でした。

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    2019年12月09日
  • 流星ワゴン

    購入済み

    自分自身を見つめ直しました。

    家族や自分の父親に対して描かれている作品です。
    あまり書くとネタバレになるので書きませんが、読んでいて自分と重ね合わせていました。
    自分もよく考えると勝手に色々決め込んで、押しつけたり、または家族に対して配慮がなかったりしたなと色々考えて改めたりしました(笑)
    年頃の子は細かい言い方に傷ついたり、愛って何なんだろうなぁと考えたり…すぐ身近にいる大切な人に対して、優しくなれる事を考えさせられる作品だなぁと思いました。
    面白かったです。

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    2019年11月26日
  • カシオペアの丘で(上)

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    1977年10月9日。
    舞台は北海道北都市。
    炭鉱の町として発展をとげてきた都市である。


    惑星探査機ボイジャーを見つけようと
    小学生4人(シュン、トシ、ミッチョ、ユウ)は家を抜け出し町外れの丘に集まった。
    その場所を『カシオペアの丘』と名付け、大人になったら遊園地を作ろうと約束をする。



    そして時は過ぎ…

    39歳になった4人は、子供の頃とは全く異なる環境、関係にあった。
    トシは車イスで生活を送り、ミッチョと結婚し、北都で遊園地『カシオペアの丘』の園長になっていた。
    シュンは結婚し、息子は小学4年生。
    肺癌の末期で余命宣告を受けていた。
    ユウは東京でテレビのディレクターになっていた。


    東京で起きた女の子の殺人事件をきっかけに、再び4人の人生が交わり始める…


    昭和四十二年の炭鉱での事故や、トシが車椅子生活となった経緯、幼馴染み4人の関係性など、読み勧めていくと少しずつ明かされていく。

    一体どういうことなんだ、と次に次にページをめくりたくなる。




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    2019年11月22日
  • ポニーテール

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    ネタバレ

    再婚同士の新しい家族のお話。
    フミと、おねえちゃんのマキ。
    厳しいけど意地悪ではない、優しくて、頭も良いけど、時には迷うこともあるマキ。
    お父さんとお母さんの悩みもわかる。子どもながらに気を使ったり恥ずかしかったり悔しかったり悲しかったりさみしかったり、もわかる。
    ただただ、応援したくなる家族のお話でした。

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    2019年11月20日
  • 希望の地図2018

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    「被災地」と呼ばれる場所が年々増えている現実。
    さらに、場所によっては時間をおいて別の災害の「被災地」になったりする。
    自然が起こすことなので仕方ない部分はあるが、現実は何とも過酷だ。

    願わくば、災害の後には十分な復興の期間が与えられますように。
    また、被災地以外の場所が元気であり続け、何かあれば被災地を全力サポートできる状態でありますように。
    何より、被害がないのが一番。

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    2019年11月18日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    重松清が自分の生きてきた時代を振り返る、エッセイ風の物語。
    オリジナルの物語にはない、ふたりの娘の父という立場の素の重松清がいたのではないだろうか。
    自分の子供へ語るのではない。
    子供の未来へ語りかけているのではないだろうか。
    明日へ、そして、未来へ向けて前を向いて歩いている全ての人に読んでほしい。

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    2019年10月13日
  • 赤ヘル1975

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    「忘れてはいけない」
    という事がテーマの小説だった気がします。

    題名から簡単に受け取るのは、
    カープや初優勝のこと。
    でも、重松さん、流石それだけじゃなかった。

    戦争や原爆の影響のこと。
    都市や地方の格差のこと。
    両親や血縁の大事なこと。
    土地や引越の無様なこと。
    感謝や憎悪の発生のこと。
    夫婦や子供の関係のこと。
    戦前や戦後の変化のこと。
    投機と商売の心情のこと。

    そして。
    怒りと祈りを忘れない事。

    全ての場面において、悪感情を吐き出す、まさに今だけ派の人物群と、優しさ溢れる未来志向の感情を持つ人物群が用意されていた。
    その対極的な感情のぶつかり合いが書かれていたのが印象的でした。

    人は今を生きるために、忘れざるべくして忘れ、この瞬間に集中してしまう。

    ふと、何かのタイミングで。
    過去の経験、目を背けてきたもの、忘れたい出来事、負の側面や負の感情、そんなものが「心の中」に溢れ出る時がある。

    ただ、何かのその反面で。
    助けられた経験、真正面に向合ったもの、忘れちゃいけない出来事、陽の側面や正の感情、そんなものが「心の中」に沁み出る時もある。

    この揺り返しがありながら、誰もが人生を歩く。

    「ほいじゃが、忘れたらいけん、忘れてしもうたらいけんのよ」
    刻まれた、悲しみと苦しみと怒りと祈りを、決して忘れてはならないように――。
    -p563


    実際、広島に生まれ育ったせいで、個人的にあちこちの文章で共感もあったし、地名や広島弁がなんとも心地よく感じた読後感でした。
    原爆ドームと旧広島市民球場の間の、相生橋などは毎日通勤で利用している。

    ただ、そんな地元愛を越えた、普遍的な魂の叫びが、重層的に広がる登場人物たちの中にから読み取れるという点において、とてもイイ小説に出逢えたと思いました。

    そして関係ないけど。
    今期(2019年)は4位に終わったカープでした。。。笑

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    2019年10月02日
  • 希望の地図2018

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    重松清さんが、全国の被災地をまわったルポタージュ。
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    読んでいる最中に、千葉県での台風被害があり、本の内容とリンクして、なかなかしんどかった。本当にしんどいのは当事者さんたちだし、わたしなんかがしんどいとか言うのはちょっと違うのはわかっているけれど、しんどかった。
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    被災者さんたちの中で、「マスコミ受けする被災地とそうではない被災地」があると、感じている方がいらっしゃることを知ったときの、頭殴られた感。
    だからと言って、何ができるわけでもないのだけど。
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    一生懸命生きることが何より尊いと、重松さんのメッセージ性は小説でもルポでもブレることなく真っ直ぐで、すーんと心に入りました。
    ビールを飲みながら、は不謹慎だなと読んでから反省しました。
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    2019年09月22日
  • 希望の地図2018

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    陸前高田に行く前に読んでおきたいと思った。
    重松さんも書いているけれど、本当に「それぞれ」。経験したことも、今歩いているところも、考えているところも、本当に「それぞれ」。この「それぞれ」ということを忘れてはいけないのだと思う。

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    2019年09月16日
  • 赤ヘル1975

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    1975年の広島が舞台。
    3人の中学一年生を中心とする物語。
    原爆の傷跡、閉鎖的な町、転校、友情など、様々なテーマが一冊に込められています。
    広島カープが1975年に優勝できたのは、赤ヘル集団から赤ヘル軍団になったから。
    野球は一人ではできない、みんなで補い合いながら仲間で戦う。
    600ページ以上ある本ですが、解説まで含めて、非常に読み応えのある本でした。
    大人にも子供にも読んでもらいたい、おすすめの一冊です。

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    2019年09月13日
  • 赤ヘル1975

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    ネタバレ

    「よそもの」である転校生を主人公に、万年Bクラスだった広島カープが初優勝した頃の広島を描いた作品。広島初優勝までの軌跡をファン目線で語る話かと思いきや、原爆、マルチ商法、ひとり親、友情など、様々な要素も入り混じる、戦後の広島を描いた作品となっている。

    2016年の広島カープ優勝の際、店頭に並んでいたカープ特集のなかから購入。作品のなかで登場する広島弁が小気味いいせいか、1975年当時の描写が豊富に描かれていたためか、あたかも当時にタイムスリップした気分を味わうことができ、サクサク読み進めることができた。また、広島市民のなかで原爆がどのような形で日常生活に組み込まれているか知る一助になった。時折読み返したくなる良書。

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    2019年07月21日
  • ロング・ロング・アゴー

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    重松清さんの小説は初読みでしたがとても良かったです。主人公が子供の頃を振り返る6つの短編。切なさと懐かしさとが混ざり、しんみりと、じんわりと心があたたまりました。うまくいかないことばかりだとしても間違ってなんかいない。どんな人生も意味も価値もあるものなのだろう。うまくいかない人達、生きるのが上手くない人達のことが、とてもいとおしく感じる作品ばかりでした。

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    2019年06月27日
  • ファミレス 下

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    50歳を目前にした主人公と、主人公に関わる人たちが料理を通じて人生を切り開いていく。
    食べることは人を幸せにすることなんだと、しみじみ味あわせてくれた。

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    2019年05月12日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    団地が舞台で、タイムトラベルの基地になってるドラマが本当になっちゃうようなお話。
    私としてはあの悪役は立ち直れないほどぼこぼこにしてほしかったところですが、現実はそんなものですよね。
    徹夫さんが不器用なりにコミュニケーションをとるところとか、すごく待ってた感がとても可愛いです。

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    2019年03月31日
  • 赤ヘル1975

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    9月4日のオリックス・バファローズ戦は延長12回に入り、午後5時20分を過ぎていた。突然の豪雨による中断も重なって、当初予定していた新千歳への最終便搭乗を断念することが決まった。新しい行程は翌日、旭川への直接移動だった。
    伊丹を発ち、経由地となった羽田。乗り継ぎまでの時間をつぶすために搭乗ゲート付近の売店で何気なく文庫本が並んだ棚を眺めていたとき、一冊の分厚い本が目に入った。手に取った。600ページを超えていた。しかし、直感した。
    「これはいま読まないと後悔する」
    一気に読んだ。この時代に我々が野球人たりえる理由は何か。モチーフとなった広島球団、そして広島そのものの歴史、また登場人物たちの想いによって、突きつけられるものは多い。次に広島に行くときには、いままでとは違う感情を抱くに違いない。来月末。何としても、と思う。
    現職を拝命して7回目の9月5日。野球の神様からもらったプレゼントは、4年連続の白星ではなく、素晴らしい一冊との出会いだった。

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    2019年03月16日
  • 赤ヘル1975

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    極貧球団だった頃のカープ選手の練習風景、熱狂するカープファン、いつも引き合いに出されるジャイアンツの話を、亡くなった父からよく聞かされていた。

    私自身は、原爆や復興途上の広島を知らないが、あの時代に生きていたら、カープが希望になっていただろうと思う。

    なぜカープが広島でこんなに愛されるのか、県民性などというぼんやりとした理由ではないような気がした。

    中学生の息子は、今ではあり得ない、昔のカープファンの暴走ぶりがツボにハマったようだ。

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    2019年02月12日
  • 季節風 冬

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    「季節風」全4冊の中で一番すんなりと読める作品だと思います、いい意味で。どのお話もハズレがないというか、素晴らしいと思います。

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    2019年02月04日