重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「忘れてはいけない」
という事がテーマの小説だった気がします。
題名から簡単に受け取るのは、
カープや初優勝のこと。
でも、重松さん、流石それだけじゃなかった。
戦争や原爆の影響のこと。
都市や地方の格差のこと。
両親や血縁の大事なこと。
土地や引越の無様なこと。
感謝や憎悪の発生のこと。
夫婦や子供の関係のこと。
戦前や戦後の変化のこと。
投機と商売の心情のこと。
そして。
怒りと祈りを忘れない事。
全ての場面において、悪感情を吐き出す、まさに今だけ派の人物群と、優しさ溢れる未来志向の感情を持つ人物群が用意されていた。
その対極的な感情のぶつかり合いが書かれていたのが印象的でした。
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Posted by ブクログ
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重松清さんが、全国の被災地をまわったルポタージュ。
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読んでいる最中に、千葉県での台風被害があり、本の内容とリンクして、なかなかしんどかった。本当にしんどいのは当事者さんたちだし、わたしなんかがしんどいとか言うのはちょっと違うのはわかっているけれど、しんどかった。
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被災者さんたちの中で、「マスコミ受けする被災地とそうではない被災地」があると、感じている方がいらっしゃることを知ったときの、頭殴られた感。
だからと言って、何ができるわけでもないのだけど。
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一生懸命生きることが何より尊いと、重松さんのメッセージ性は小説でもルポでもブレることなく真っ直ぐで、すーんと心に入りました。
ビー -
Posted by ブクログ
ネタバレ「よそもの」である転校生を主人公に、万年Bクラスだった広島カープが初優勝した頃の広島を描いた作品。広島初優勝までの軌跡をファン目線で語る話かと思いきや、原爆、マルチ商法、ひとり親、友情など、様々な要素も入り混じる、戦後の広島を描いた作品となっている。
2016年の広島カープ優勝の際、店頭に並んでいたカープ特集のなかから購入。作品のなかで登場する広島弁が小気味いいせいか、1975年当時の描写が豊富に描かれていたためか、あたかも当時にタイムスリップした気分を味わうことができ、サクサク読み進めることができた。また、広島市民のなかで原爆がどのような形で日常生活に組み込まれているか知る一助になった。時 -
Posted by ブクログ
9月4日のオリックス・バファローズ戦は延長12回に入り、午後5時20分を過ぎていた。突然の豪雨による中断も重なって、当初予定していた新千歳への最終便搭乗を断念することが決まった。新しい行程は翌日、旭川への直接移動だった。
伊丹を発ち、経由地となった羽田。乗り継ぎまでの時間をつぶすために搭乗ゲート付近の売店で何気なく文庫本が並んだ棚を眺めていたとき、一冊の分厚い本が目に入った。手に取った。600ページを超えていた。しかし、直感した。
「これはいま読まないと後悔する」
一気に読んだ。この時代に我々が野球人たりえる理由は何か。モチーフとなった広島球団、そして広島そのものの歴史、また登場人物たちの想い
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