重松清のレビュー一覧

  • 季節風 秋

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    季節風の最後のこの一冊は購入してから長い事積んでしまった。

    十二の短編で描かれる重松清ワールドの秋は、少し切なくなるお話しばかり。
    その中でも、ウイニングボールは身につまされる思いだった。
    真面目に仕事をするのと、必死に仕事をするのでは全く違う。
    前は必死にやっていた事が、どんどん必死とは遠くなり、真面目であれば良いやと、必死になるタネを見つける事も諦めて「ふらふら」としているなぁと気付かされた。

    ウイニングボールも他のお話も、もっと言えば季節風の全四十八話は最後の最後が描かれていないのがとても良い。
    読者の想像で「きっとこの先はこうなっただろう」と思わせる余地がある。

    あとがきに
    「あ

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    2015年11月15日
  • 明日があるさ

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    重松さん、文章うまいなぁ。話の流れの持っていき方が、絶妙に。小説もエッセイも、重松さんのやさしさが文章ににじみ出てくるから、読んでいて心地いい。重松さんが大学に合格して上京してくるときのエピソードとか、とんでもなくよかった。母親はいちばんに自分を愛してくれるひとで、父親は最後に自分を愛してくれるひと。頷くしかない。

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    2015年10月24日
  • 星のかけら

    購入済み

    いじめ

    負けるな。いじめに。
    2時間で読めます。

    ただこの深みに気づくには2回は読み直さなければとおもいます。

    今、いじめにあって死のうと考えてるあなた?

    学校なんか行かなくていい
    転校していい
    逃げてもいい
    逃げた人はまた戦える。

    生きてたら笑えるし、気持ちはいいことも覚えれる。
    だから死ぬな。おじいちゃん、おばあちゃん思い出せ

    公務員してる28才より

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    2015年10月21日
  • かっぽん屋

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    「失われた文字を求めて」
    ふかーい話。映像化で見たいです。

    「デンチュウさんの傘」
    おもしれぇ話。痛快です。映像化で見たいですⅡ。

    重松作品、いずれも呼吸をするように読めます。最高!

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    2015年08月23日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    東日本大震災で被災された方々に実際に取材をして書かれている、エッセイのようなフィクションのような物語だった。
    書店ガールで同じテーマの物語を読んだ時に感じたけど、語彙力がなさすぎてこの感情をどう書いたらいいかわからないくらい、考えさせられた。
    何を書いても、偽善や同情になりそうだけど、
    実際に被災地に行ってこの事実を息子たちの世代にも継いで行くことが私が唯一役に立てることかなと思ったりする。
    一人でも多くの人に読んでもらって、「忘れない」ことを広げていきたい。

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    2015年08月12日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    震災への心の向け方を教えてもらった。
    バトンを受け取っている。
    何のバトンなのか、どこへ走るのか。
    今は分からない。
    ただ一つ、今、分かっていることがある。
    「誰に渡すのか=3人の息子達」
    彼らには、いいものを渡したい。
    何なのか、いつなのか、今は分からんけど。

    現地の漁師さんに「共に、併走して下さいね」と言われた。
    まさに、これじゃった。

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    2015年07月04日
  • 青春夜明け前

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    切なくてめっちゃ笑えてホッコリできるお話がたくさん。
    女子が未知だった学生(童貞)時代を描くちょっぴりイカ臭い男子の青春ストーリーの詰め合わせ。
    どの話も本当に好き。かわいいです。

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    2015年05月19日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    震災後、半年が経過した時が始まり。
    中学受験に失敗し、公立中学に通っていじめに遭い不登校となった男の子と、震災後を取材する男との物語。
    事実に沿って書かれているのだと思うが、やはり自分の目で見ていない以上、ああだこうだと言えない。
    同じく中学生の息子がいるのだが、躾と称して厳しく小言を言ってしまう自分に思いっきり反省した。
    期待をするのは親の勝手。息子に希望を持たなきゃ。
    希望であれば裏切られることも、裏切ることもない。

    夢を持ったまま死んでゆくのが、自分の夢という言葉に物凄く心を揺さぶられた。
    まだまだ時間はある。出来ることを諦めずにやっていこう。

    この本は息子にも読ませてあげたいです。

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    2015年05月19日
  • 季節風 冬

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    日本人と中国人の大きな違いというのは、日本人が地縁集団であるのに対して、中国人は血縁集団であり、ファミリーの結束は中国人のほうがより強いのだ、という理論を読んだことを想い出した。本書(今回は合本で春夏秋冬を通して読んだ)掲載の短編のテーマの殆どは家族、或いは故郷、もしくはその両方なのだが、地縁集団というのは比較の問題であって、やはり家族というのは個人にとってとても大きな存在であることを再認識した。

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    2015年04月27日
  • アゲイン 28年目の甲子園

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    これは泣けちゃうね。
    一球人魂。「入る」じゃなくて「ひと」。駄洒落か?って話だけど、そうじゃないんだ。
    試合後に甲子園のグラウンドで大切な人とキャッチボールが出来るんだって。いいなあ。大人の甲子園は大切な人と分かち合えるんだね。

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    2015年04月05日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    あの日に目にした映像を忘れることは出来ない。襲いくる波の下に沢山の本当に沢山の命が消えたことを忘れることが出来ない。まだまだ被災は続いているその事も忘れない。

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    2015年03月22日
  • ポニーテール

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    2つの家族がひとつになる。そんな物語。重松さんの小説は、いじめられたり仲間外れだったり、登場人物がひどい目に合うことが多いので、気持ちが沈み込みがちだが、この話はそんな辛いことがなくて読みやすかった。ふみがいじめられなくて本当に良かった。家族の間で、思ったことがなかなか伝わらない、すれ違うもどかしさが、つらく悲しく、あたたかい。読みながら、何度も涙がこみあげてきました。

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    2015年03月20日
  • ポニーテール

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    母を病気で亡くし、父親1人のフミと、父と母が離婚し、母親1人のマキ。
    フミの父とマキの母が再婚し、フミとマキは、姉妹になった。
    そんな四人家族の新しい生活を描いている物語。

    フミは、病気で亡くなった母を忘れることができず、また「前の」「今の」と2人の母の呼び方にも困っていた。そして、性格がきついマキとの仲にも戸惑っていた。
    また、マキはマキで、フミとの接し方、新しくできた父との接し方に困っており、両親もそれぞれ不安を抱えていた。
    一つ一つの章で、だんだんと新しい家族の距離が近くなっていくのがわかる。

    最初読み始めから、
    「あぁ、重松さんらしいなぁ」
    と思いました。すごく温かい物語でした。

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    2015年03月07日
  • あすなろ三三七拍子(下)

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    下巻は泣いたー!感動シーン多すぎる!
    個人的にはケイガクのベケちゃんとハカセのコンビが好き!
    玲奈と善彦のその後ももうちょっと知りたかったなぁ…。でも良い物語でした!押忍!!

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    2015年02月25日
  • アゲイン 28年目の甲子園

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    単純なストーリーだかグッとくるものがあり、泣きながら読んだ。久々泣いた小説。自分のために何かやるより、誰かのためにやる事がこんなに力になり、心を動かす素晴らしさを改めて実感。映画も是非観たい。浜田省吾の「夢のつづき」も最高。
    いつまでも夢に向かって頑張る事の素晴らしさを感じた作品。最高。

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    2015年02月18日
  • あの歌がきこえる

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    どうして、この人のお話を読んだあとは甘酸っぱいような、泣きたくなるような、切ないようで爽やかな風がスーっと心を吹き抜けて行くのだろう。何か忘れていた大切なものを思い出させてくれる。

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    2015年02月09日
  • 流星ワゴン

    購入済み

    よかったです

    テレビを見て読みたくなって、読みました。
    よかったです

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    2015年02月09日
  • 流星ワゴン

    ネタバレ 購入済み

    ドラマをみて読んだのですが、

    本作も凄く素敵でした。
    ドラマの配役のイメージが、先についていたので、
    ドラマを基軸に読みきった形になりますが、
    違和感なく読みきれました。
    あぁーこう終わるのかと切ない気持ちで終わりましたが、これも1つかと。
    ドラマはどうなるのか!?楽しみてす。

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    2015年01月19日
  • 疾走(下)

    購入済み

    疾走のように読みました

    面白かった、と言っていいのか。
    とにかくすごい作品でした。
    最後までまさしく疾走のように読みました。

    ここまで絶望的でなくても良かったのではと思いますが、ラストには温かいエピソードもあり救われました。

    結局シュウジもエリも「ひとり」じゃ無かったんだよ。
    今「ひとり」と感じるている若者にも読んでほしい作品です。
    中学生には衝撃的すぎると思うけど・・・

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    2015年01月14日
  • 流星ワゴン

    購入済み

    流星ワゴン

    一気に読んでしまいました。
    ウチもオデッセイ乗ってたのよね。そこは、ちょっと複雑。
    頭の中で、映像がしっかりと浮かんでくるあたりは、さすが重松さんです。
    間もなくドラマ化、私のイメージどおりか、裏切られるのかが、とても楽しみです。

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    2015年01月14日