重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
季節風の最後のこの一冊は購入してから長い事積んでしまった。
十二の短編で描かれる重松清ワールドの秋は、少し切なくなるお話しばかり。
その中でも、ウイニングボールは身につまされる思いだった。
真面目に仕事をするのと、必死に仕事をするのでは全く違う。
前は必死にやっていた事が、どんどん必死とは遠くなり、真面目であれば良いやと、必死になるタネを見つける事も諦めて「ふらふら」としているなぁと気付かされた。
ウイニングボールも他のお話も、もっと言えば季節風の全四十八話は最後の最後が描かれていないのがとても良い。
読者の想像で「きっとこの先はこうなっただろう」と思わせる余地がある。
あとがきに
「あ -
購入済み
いじめ
負けるな。いじめに。
2時間で読めます。
ただこの深みに気づくには2回は読み直さなければとおもいます。
今、いじめにあって死のうと考えてるあなた?
学校なんか行かなくていい
転校していい
逃げてもいい
逃げた人はまた戦える。
生きてたら笑えるし、気持ちはいいことも覚えれる。
だから死ぬな。おじいちゃん、おばあちゃん思い出せ
公務員してる28才より -
Posted by ブクログ
震災後、半年が経過した時が始まり。
中学受験に失敗し、公立中学に通っていじめに遭い不登校となった男の子と、震災後を取材する男との物語。
事実に沿って書かれているのだと思うが、やはり自分の目で見ていない以上、ああだこうだと言えない。
同じく中学生の息子がいるのだが、躾と称して厳しく小言を言ってしまう自分に思いっきり反省した。
期待をするのは親の勝手。息子に希望を持たなきゃ。
希望であれば裏切られることも、裏切ることもない。
夢を持ったまま死んでゆくのが、自分の夢という言葉に物凄く心を揺さぶられた。
まだまだ時間はある。出来ることを諦めずにやっていこう。
この本は息子にも読ませてあげたいです。 -
Posted by ブクログ
母を病気で亡くし、父親1人のフミと、父と母が離婚し、母親1人のマキ。
フミの父とマキの母が再婚し、フミとマキは、姉妹になった。
そんな四人家族の新しい生活を描いている物語。
フミは、病気で亡くなった母を忘れることができず、また「前の」「今の」と2人の母の呼び方にも困っていた。そして、性格がきついマキとの仲にも戸惑っていた。
また、マキはマキで、フミとの接し方、新しくできた父との接し方に困っており、両親もそれぞれ不安を抱えていた。
一つ一つの章で、だんだんと新しい家族の距離が近くなっていくのがわかる。
最初読み始めから、
「あぁ、重松さんらしいなぁ」
と思いました。すごく温かい物語でした。
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ネタバレ 購入済み
ドラマをみて読んだのですが、
本作も凄く素敵でした。
ドラマの配役のイメージが、先についていたので、
ドラマを基軸に読みきった形になりますが、
違和感なく読みきれました。
あぁーこう終わるのかと切ない気持ちで終わりましたが、これも1つかと。
ドラマはどうなるのか!?楽しみてす。 -
購入済み
疾走のように読みました
面白かった、と言っていいのか。
とにかくすごい作品でした。
最後までまさしく疾走のように読みました。
ここまで絶望的でなくても良かったのではと思いますが、ラストには温かいエピソードもあり救われました。
結局シュウジもエリも「ひとり」じゃ無かったんだよ。
今「ひとり」と感じるている若者にも読んでほしい作品です。
中学生には衝撃的すぎると思うけど・・・
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購入済み
流星ワゴン
一気に読んでしまいました。
ウチもオデッセイ乗ってたのよね。そこは、ちょっと複雑。
頭の中で、映像がしっかりと浮かんでくるあたりは、さすが重松さんです。
間もなくドラマ化、私のイメージどおりか、裏切られるのかが、とても楽しみです。
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